シュートボクシング 2.15 後楽園ホール:町田光「宮越選手を投げまくってみせます」、笠原弘希「もう負けた姿は見せない」、笠原友希「タリソン・ゴメス・フェレイラとやりたい」
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SHOOT BOXING 2020 act.1(2月15日(土)後楽園ホール)に出場する町田光、笠原弘希、笠原友希のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。試合順も発表されている。
64kg契約 3分3R(無制限延長R)
町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
61kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本1位)
魁斗(立志會館/SB日本3位)
町田光「宮越選手を投げて投げて投げまくってみせます」
64.0kg契約で宮越慶二郎(拳粋会)と対戦するWPMF世界スーパーフェザー級王者・町田光(橋本道場)。これまでに村田聖明、西岡蓮太に勝っている上に、いずれの試合でもバックドロップを決めている。SB 3戦目でも投げ技は炸裂するか!?
――昨年は4戦して3勝1敗でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか?
町田「勝ち越したのですが、自分が思った通りの戦い方はできなかったので満足はしていません。まだまだ相手の攻撃をもらってしまいますし、攻撃が見えていない部分もあります。自分の欠点をなるべく修正していくこと、自分の長所を伸ばすことを考えながら練習しているのですが、まだまだ理想の戦い方には届いていません」
――前戦となった昨年12月、シュートボクシング(以下SB)第二戦では現SB日本ライト級王者・西岡蓮太選手から3Rにバックドロップでシュートポイントを奪って判定勝ちしました。
町田「ただ僕が首相撲のテクニックがほんの少し上回っていて、バックドロップを決めて勝っただけの試合になりました。それまでの展開では特に差を付けることもできず、反省点の多い試合となりました。もしあのシュートポイントがなかったら引き分けだったのかなと。西岡選手の強さも知っていたので、大きくやられることはなかったので良かったと思います」
――6月大会でも村田聖明選手にバックドロップを決めています。毎試合シュートポイントを奪う選手はなかなかいません。
町田「チャンピオン勢を相手にそういう外敵選手はいないことで評価をいただいているので嬉しいですね」
――相手の土俵で相手の技で勝ちたいというこだわりもありますか?
町田「そうですね。それが一番面白いですよね。SBのルールは僕に向いているのかなと思います。最近は首相撲に制限のある団体が多い中で、SBは思いっきり首相撲できますし、今までブーイングされていたことが評価につながっていることで不思議な感覚でいます。SBのリングはより可能性を感じさせるリングです」
――次の試合に向けて何か用意している技はありますか?
町田「また新たに練習している投げ技がいくつかあり、マットを敷いていないので実際に投げる練習はできていませんが、投げ技に入るまでの過程を繰り返しやっています」
――ちなみに居合いバックドロップはプロレスラーがやるバックドロップとはどう違いますか?
町田「居合いパンチのモーションからバックドロップをやるのが理想の形ですが、普通のバックドロップです(笑)」
――今回の相手、宮越慶二郎選手にも投げ技も決めますか?
町田「宮越選手は今までのシュートボクサーよりは投げやすいと思います。組んだらこっちのものなのですが、向こうも投げられないように対策してくると思うのでどんな動きをしてくるのかを凄く警戒しています」
――宮越選手とは2012年2月18日にNJKFのリングで対戦して引き分けに終わってますが、どのような印象がありますか?
町田「スイッチをしてくるので一瞬だけ惑わされたところがあります。あと、組んだ時の強さを感じられず、何回か崩すことができました。今回8年越しの再戦なので、相手はどう進化しているのかがわからないので油断しないで戦いたいと思います。まさかSBのリングで再戦とは思ってもいませんでした」
――前回とは違う結果になる自信は?
町田「そうですね。西岡選手と宮越選手とは全く違うタイプなので、僕の思うような試合ができるかはわかりませんが、試合が凄く楽しみです」
――どういう試合をしたいですか?
町田「今回はメタメタに投げまくってシュートポイント10ポイントは取りたいですね。投げ技のみの狙いだと警戒されるので、他の攻撃をどう散らしていくかが大事になると思います」
――投げ技だけでなく、立ち関節技も練習しているのですか?
「前回の試合前もそうなのですが、絞め技も練習で取り入れています」
――次の試合をクリアーして今年の目標はありますか?
町田「SBルールは自分に一番向いているルールなので今年も定期参戦したいですし、SBは憧れのリングなので、やはりSBのベルトは獲りたいですね。再戦には自信があり、前回同様に投げられるかはわかりませんが、投げたいですね。僕がベルトを獲ることでSBに新しい風が吹くといいなと思います」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
町田「宮越選手を投げて投げて投げまくってみせますので、ほかのカードとは違う異色のカードを楽しみにしていて下さい」
笠原弘希「友人に喝を入れてもらった。もう負けた姿は見せない」
61kg契約で前口太尊(TEAM TEPPEN)と対戦するSB日本スーパーフェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)。前戦となった12月の新日本キック対抗戦では重森陽太のヒジ打ちにカットで惜しくもTKO負けを喫し、今回再起戦を迎える。高いKO率を誇るハードパンチャーを相手にどう戦うのか。
――昨年は4戦3勝(1KO)1敗でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか?
弘希「4月の小笠原裕典戦、6月に内藤大樹戦、9月の深田一樹戦をクリアーして流れは良かったのですが、12月の最終戦で重森陽太選手に負けたことで大切な試合を落としてしまい全く締まらない一年になりました」
――延長戦で重森選手のヒジによるカットで負けてしまいましたが、敗因は何でしょう?
弘希「タイ人トレーナーのダムさんからパンチを狙い過ぎて蹴り数が少ないことを指摘されました。重森選手は左ミドルを得意としていますが、そこまで嫌な攻撃だとは思わなかったですし、ヒジありルールがプロで2度目ということもあり慎重な戦いになってしまい、重森選手の距離で戦ってしいました。重森選手は僕がパンチを狙っていたことがわかっているようで、前に出たところにヒジを合わせられてしまいました。改めてヒジありの難しさ
や奥が深いなと感じました」
――初の新日本キックとの対抗戦ということで気負いはありませんでした?
弘希「そこまで気負いはありませんでした」
――今回の相手、前口太尊選手についてはどのような印象がありますか?
弘希「パンチが重い選手で大振りのフックは気を付けないといけません。生物的にも強そうな選手ですし、試合ではバチバチに打ち合うスタイルなので戦うのが楽しみです。強打を持っているだけに今から試合が待ち遠しくて、僕の闘志はすでに火が付いています。やはりバチバチに打ち合ってくれる選手が相手だとやる気はいつも以上に燃えているんです」
――ジムの先輩の村田聖明選手が前口選手に勝っていますが(2018年11月18日)、意識してきますか?
弘希「先輩からはこういう攻撃が重い、どういう攻撃に気を付けた方がいいといったアドバイスをいただけました。先輩以上のいい勝ち方をしないといけないとは思いますが、自分なりの戦いを貫いて自分なりの勝ち方を見せるだけです」
――再起戦ですが、どういう姿を見せたいですか?
弘希「前回負けてしまい、今回も負けてしまったらシュートボクサーとしての立場もなくなってしまいます。僕が勝たないと応援している方々にも申し訳ないので、しっかり勝つだけです」
――試合に向けて強化していることは?
弘希「前戦は手数が少なかったので、手数を増やせるようにコンビネーションを強化しています。タフな深田選手からKOすることができたりと最近はパンチにも自信を持っているのですが、他のどの技でも倒せるように準備しています」
――今回もヒジありルールとなりました。
弘希「前回ヒジで斬られているのでもう恐怖心は全くありません。一回斬られたことがもう身体に染ついたので、これからはヒジで斬られることはないですし、逆に自分もヒジを強化したので斬るところを期待していて下さい。(タイ人トレーナーの)ダムさんはヒジありだと熱が入るみたいで、今まで以上に引き出しを多く出してくれるので凄く参考になります」
――弟の友希選手は今回勝てば、タイトルマッチに進出することができます。
弘希「弟の仕上がりを見ているともうバッチリだと思います。練習に対する気迫が違いますし、試合では問題ないと思います。最近は身長を抜かされてしまった上に力が付いてきて、首相撲をやると苦戦するようになってしまいました(苦笑)。弟にはぜひベルトを巻いてもらい、SBで笠原兄弟の一時代を築きます」
――昨年6月に勝っている内藤選手が先日インドネシアで開催されたONEで強豪を相手に勝利し、ONEで3連勝となりました。そういうのは意識していますか?
弘希「そうですね。生中継もチェックしていて、世界の舞台でSBの強さを証明してくれているのに対して、自分といえば、前回落としちゃいけないところで負けてしまい、こんなところで何をやっているんだ!?と思ってしまいましたね。僕はSBの二階級チャンピオンなのに負けてやばいだろと自分を凄く攻めましたね。今までに4敗しているのですが、前回の敗戦が一番落ち込み、二週間は何もしない状態が続きましたね」
――また気持ちを奮い立たせたものはなんだったのでしょう。
弘希「僕の友人たちがケーキを用意して『いつも感動を与えてくれてありがとう』と負けた僕を励ます会をしてくれたんです。まるで祝勝会のようにしてくれて、そこで僕が落ち込んでいてはダメだなと。友人に喝を入れてもらったので、もう負けた姿は見せないよう、友達の気持ちにも答えていきます」
笠原友希「今年はオリンピックの年ではなく、笠原兄弟の年にする」
フェザー級(57.5kg)で魁斗(立志會館)と対戦するSB日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)。この一戦の勝者は、現在行われているリーグ戦「CAESAR’S LEAGUE」のトップ通過者(現在は手塚翔太が1位)と4月にSB日本フェザー級王座決定戦で激突することが決定しており、再び巡ってきた王座挑戦のチャンスに笠原弟は燃えている。
――昨年は4戦4勝(3KO)と無敗でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか。
友希「シュートボクシング(以下SB)代表として6月には他団体のチャンピオンである小笠原瑛作選手に勝つことができて連勝で終われたのでいい1年になりました」
――12月の最終戦では、MAX MUAYTHAI-58kg王者ルートチャイ•オーセンスックに3RTKO勝ちでした。あれは作戦通り?
友希「トレーナーのダムさんからは『蹴りをちゃんとカットして、相手は蹴りの蹴りの選手なので距離を潰してパンチでいけ』と言われていたのですが、蹴りをもらい過ぎたことで自分のスタイルをいいところを出し切れなかったことが反省点でした」
――兄の弘希選手は重森陽太選手に延長RでヒジによるカットでTKO負けと兄弟で明暗を分ける形となりました。
友希「悔しかったのですが、勝負の世界なので負けることはあります。負けた時の兄は次の試合ではこれまで以上の強さを発揮してくれるので次の試合が楽しみですね。今年は兄弟共に負けない年になると思います」
――ご自身が連勝できている要因は何ですか?
友希「対戦相手のことを研究するようになりましたし、最近だと練習に支障ないようにサプリメントを買って身体作りを意識するようになっています。もうすぐ僕はプロデビューして3年になるのでもう新人ではありません。小笠原選手に勝ったことでこれから強く選手とだけやっていくことになると思ったら、SBに懸ける想いも強くなり、プロ意識も高くなりました。一昨年に植山征紀選手に負けたことも大きく、自分が負けたこと以上に周りの皆さんを悲しませたり、期待を裏切る形になってしまったことが凄く残念でして、もうみんなの期待を裏切りたくないと思ったことで負けたくない気持ちがさらに強くなりました」
――対戦する魁斗選手の印象を教えて下さい。
友希「穴のない選手でやはり何でもできる選手だと思うので凄く手強い相手だと思います。8戦無敗ということで勢いも凄くあるでしょうし自信もあると思うのですが、そこは気を付けるべきポイントだと思います」
――笠原選手は2018年11月に植山選手とのSB日本スーパーバンタム級王座決定戦で負けるまでは10戦無敗でしたが、当時のご自身の姿とダブルことはありますか?
友希「そうですね。絶対に落とせない試合だと思って挑んでくる自分の姿を思い出します。僕のここ数戦の相手と比べるとキャリアは少ないですが、凄い強敵だと認識して練習しています。実は魁斗選手とは中学生のアマチュア時代に一度対戦したことがあって、その時も結構強くて僅差で僕が勝つことができましたので油断はしていません」
――この一戦の勝者は、現在行われているリーグ戦「CAESAR’S LEAGUE」のトップ通過者(現在は手塚翔太が1位)と4月にSB日本フェザー級王座決定戦で激突することになりました。
友希「ベルト獲得のチャンスを一度落としているので、次は必ずモノにしたいです。早くベルトを獲りたいという気持ちは物凄くあるのですが、焦らないで確実に獲りにいきます。前回のタイトルマッチの時は、植山選手よりもタイトルに懸ける想い入れが少なかったかなと思います。今回その想いは誰にも負けません」
――すでにベルトを獲得しているイメージは?
友希「自分では獲得した後のことは考えています。チャンピオンになって今年はRIZINに出て、海人選手を追い越せるように強い相手とどんどん戦っていきたいですね」
――対戦したい選手がいますか?
友希「大雅選手、森本狂犬選手に勝利しているタリソン・ゴメス・フェレイラとやりたいです。フェレイラは大振りのパンチを出してくるので、そういうスリリングな試合をぜひしたいです。僕が負けると思われるような相手をSBのリングでも用意していただいて、それを覆していくのも面白いと思います」
――話は変わりますが、お兄さんにもお話を聞いたところ、最近お兄さんの身長を超えたそうですね。
友希「そうなんです。身体はまだ大きくなっていくと思いますが、兄が持っていたフェザー級のベルトを獲ったら複数階級で強いやつを倒していきたいです。兄はすでに二階級制覇しているので、僕も後を追いかけて最終的に越すような活躍をするだけです」
――ちなみに兄弟対決の可能性は?
友希「それは……やらないと思います。他団体ではそういうのをやって興行を盛り上げていましたが、そんなに見たいですか? もしトーナメントが開催されても同じトーナメントに出ることもないですね」
――ファンにメッセージをお願します。
友希「兄弟揃って他団体にも出撃し、今年はオリンピックの年ではなく、笠原兄弟の年にしたいと思います。応援よろしくお願いします」
対戦カード
第10試合 68kg契約(肘有り) 3分5R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝、SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ピンペット・バンチャメーク[Pinphet Banchamek](タイ/バンチャメークジム/ルンピニー認定スーパーライト級6位、WPMF世界王者)
第9試合 61kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)
第8試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本1位)
魁斗(立志會館/SB日本3位)
第6試合 女子49kg契約 3分3R(無制限延長R)
女神(TIA辻道場/SB日本女子ミニマム級(48kg)王者)
sasori(テツジム/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
第5試合 バンタム級(52.5kg) 3分3R(無制限延長R)
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本1位)
伏見和之(シーザー力道場/SB日本2位)
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本1位、元スーパーフェザー級王者)
増井侑輝(真樹ジムAICHI/SB日本3位)
第3試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(無制限延長R)
太聖(岡山ジム/SB日本4位、INNOVATION王者)
村田義光(シーザージム/SB日本5位)
第2試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
坂本優起(シーザージム/SB日本4位)
高木覚清(岡山ジム/INNOVATIONウェルター級8位)
第1試合 CAESAR’S LEAGUE 2019ランキング戦 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本4位)
TSUTOMU(TIA辻道場/SB日本10位)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2020 act.1
日時 2020年2月15日(土)開場・17:15 開始・17:30
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席15,000円(完売) RS席10,000円(完売) S席7,000円 A席5,000円(完売) 立見4,000円 ※当日券は各500円UP ※U-18チケット(18歳以下)1,000円を当日のみ販売(要身分証提示)
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール シュートボクシング公式ネットショップ
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 https://shootboxing.org/