K-1 WORLD GP 12.28 名古屋ドルフィンズアリーナ:篠原悠人、相手変更も「心境的には変わらない」。SEIYA「10日で14kg落とさないといけないけど案外いける」
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K-1 WORLD GP 12月28日(土)名古屋ドルフィンズアリーナでは篠原悠人(DURGA/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級(65kg)王者)とSEIYA(MAD MAX GYM)がライト級で対戦する。篠原は大阪・正道会館にて、SEIYAは大阪・T・Y・Tムエタイジムにて公開練習を行い、そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いた。(写真 (C)M-1 Sports Media)
篠原悠人、圧倒的なKOでK-1ライト級のベルトに近づく!「この試合は判定に行ったら自分の負け。絶対にKOで勝たないといけない」
当初今大会では3月「K’FESTA.2」で拳を交えた大沢文也とのリマッチが決まっていた篠原。しかし大沢の負傷により試合10日前に対戦相手がSEIYAに変更となった。公開練習で篠原は「コンディションはいつもと変わらず。減量も上手くいってるし、調子も良い感じです」と全く気にする様子はなく、普段の練習のようなリラックスしたムードで湊谷トレーナーを相手にパンチミットを行った。
試合直前での対戦相手変更は初めてという篠原だが「あまり心境的には変わらないですね」とやることは変わらないと強調する。というのも、前回の大沢戦では周囲から期待されたテクニック対決を意識し過ぎたため、お互いにコンタクトの少ない神経戦になってしまい、今回は対戦相手や対策関係なく自分のスキルを上げることだけに集中してきたからだ。
篠原はK-1ファイターの中でもスイッチ(構えをオーソドックスとサウスポーをどちらも使う)を上手く使いこなす選手の1人だが、そのテクニックにさらに磨きをかけてきた。
「今回はあんまり相手のことを意識し過ぎず自分のスキルを上げる練習をしてました。具体的にはスピード、パワー全てなんですけど、パンチのスピードだったり当て方をけっこう考えながら今回は練習出来たかなと思います。
(湊谷トレーナーからはボクサーの動きを参考にしているという言葉もあったが?)スイッチワークであったり、パンチの出どころとかナチュラルに出せるパンチであったり、ボクシングの選手はパンチに関しては一流やと思うんで、そこもしっかり色んな選手を見て吸収して完成に近づけてますね。自分でも強くなっている実感があるんで、今回かなり完成度は高いと思います」
8月K-1大阪大会での川﨑真一朗戦(篠原がダウンの応酬の末に判定勝ち)は大会ベストバウトにも挙げられるような激闘で、川﨑が奪ったダウンを引き金に両者がヒートアップして激しく打ち合った好勝負に見えた。だが篠原の中では熱くなっての打ち合いではなく、相手の動きが分かった上でダウンを奪い返せると確信を持って攻めに出た結果だったという。
「僕の作戦というか計画ではダウンを取られることは予想してなくて(苦笑)、ああいう試合展開も初めてでした。その中で最終的に勝てたことは良い経験になったと思うんで、それを無駄にしないように意識してます。(ダウンを取られてからは熱くなっていた?)熱くなるというか、ダウンを取られたんですけど、それと同じぐらいダウンを取り返せるなと思えました。実際あそこで行って2回ダウンを取れたことが大きかったですね。
(攻撃的な姿勢でも相手の攻撃は見えていた?)そうですね。絶対相手は隙が出きる、ダウンを取ったら一気に来ると思ったんで、そこで合わせようと思って無意識に合わせたって感じですね。今までの自分の試合の経験でも、熱くなって良いことはほぼないと思うんで(苦笑)。冷静に倒しに行くことが一番強いと自分の経験で分かるんで、あまり熱くなり過ぎないようにしてます」
篠原は大沢戦の段階からKO決着を予告していたが、対戦相手がSEIYAに変わり「判定に行ったら自分の負けやと思ってます。だから絶対KOで勝たないといけない」と言い切る。「どの試合もそうなんですけど絶対に負けられないし、特にベルトを獲ることを考えれば、今回は絶対に落とせない試合ですね」とタイトルい近づくためにはKO勝利が絶対条件だとしている。
ライト級戦線を考えるとKrushライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレックが復帰し、1月のKrush後楽園大会で横山巧とのタイトルマッチも決定している。その中で今回の試合はどれだけインパクトを残せるか。他の試合との勝負であるとも考えており、自身もK-1ライト級王座への挑戦を望んでいる。
「K-1のベルトに近づけるかどうかは僕自身の問題。今回の試合次第で状況は変わってくると思うんで、しっかり内容で示したいですね。それを考えるとKOが一番良い形やと思うんで、KOで倒したいと思ってます。(現K-1ライト級王者は過去に敗れている林健太だが、ベルトとリベンジどちらを意識している?)僕は人に執着はないんで、ベルトが獲れればいいかなと思ってます。とにかくK-1ライト級のベルトが欲しいですね」
改めてファンへのメッセージを求めると「相手は変わっちゃったんですけど、そこでもしっかり自分の強さを見せて、内容で示すことができればタイトルマッチも見えてくると思います。今回調子もめちゃくちゃいいんで、圧倒的なKOを見せられると思うんで楽しみにしていてください」とKO勝利をファンに約束した篠原。川﨑戦から更に進化した姿を見せつけ、圧倒的なパフォーマンスでタイトルへの道を切り拓くことができるか?
SEIYA、自分に打ち克って篠原悠人相手に大番狂わせを起こす!「無謀な挑戦だと思れるかもしれない。意地でも男を見せて勝ちきる」
大会10日目、かつて対戦相手に「ずっとプレリミナリーファイトの人」と揶揄された男に突然のチャンスが舞い込んできた。篠原と対戦予定だった大沢文也が負傷により欠場となり、11月16日にKrush大阪大会で5連勝を飾ったばかりのSEIYAに代役として白羽の矢が立ったのだ。
オファーを受けた時点での体重はライト級のリミット62.5kgから14kg上の76.5kg。過酷過ぎる減量にも思えるが、SEIYAはオファーを受けた。公開練習としてサウナスーツを着ての縄跳び、そしてタイ人トレーナーとのミット打ちを終えたSEIYAは篠原戦に臨む心境を語った。
「オファーを受けたのが10日前ということもあって、体重の問題もあったんですけど、率直にこの大舞台でこういったチャンスをいただいて嬉しかったです。ここで何としてでも自分に打ち克って、このチャンスをものにしたいと思ってます。10日で14kg落とさないといけないということで大丈夫かなと最初は思ったんですけど、まあなんやかんや順調に体重も落ちてきてるんで案外いけるなと。
ここからが本当にきつくなってくる時期になると思うんですけど、さっきも言ったように自分に打ち克って万全な状態で挑みたいと思います。公開練習を見ていただいても分かると思うんですけど、減量はもちろんオファーをいただいた日から練習もしっかり追いこんでやってます」
今までのK-1での4試合は全てプレリミナリーファイト。関西でプロデビューした後に上京し、紆余曲折あって現在は再び関西に戻りMAD MAX GYMに所属している。自身も「色々と遠回りしてきた」と語るSEIYAは、自分を支えてくれた周囲に感謝しつつ、K-1の大舞台で大番狂わせを狙う。
「一概には言えないですけど色々人生で失敗もしてきましたし、その中で色んな人にも迷惑かけたりもしてきました。それでもずっと側で支えてきてくれた家族であったりチームの皆さん、そしてサポートしていただけるスポンサーさん…などのおかげで今の自分がある。このチャンスをものにしてそういった人たちを喜ばせたいなと思いますし、僕もK-1に育てられてきた1人。K-1にも恩返ししたいという気持ちがあります」
苦労を重ね這い上がってきたSEIYAとK-1甲子園優勝やKrushでの王座戴冠などエリートコースを邁進している篠原。傍から見ればそんな構図が浮かび上がるが、SEIYAは「篠原選手はK-1甲子園でもKrushでもチャンピオンにもなっていて、すごくアグレッシブで強い選手。エリートに見えても、実際は敗戦も経験して這い上がってきた選手だと思う」と篠原の歩んできたキャリアにリスペクトを示す。
また篠原とSEIYAの間には意外な因縁もある。篠原を長年見続けている正道会館の湊谷トレーナーは、SEIYAのメイントレーナーを務めている樫山トレーナーの師匠にあたるのだ。「篠原選手のトレーナーを務めている湊谷先生は僕のメイントレーナーを務めてくださってる樫山先生の師匠で、そういう意味では彼と戦う運命だったのかなと思うし、そういった意味でも負けられないです」。
ここでSEIYAがアップセットを起こせば一気にトップに駆け上がることができる、まさに人生の大勝負。最後にSEIYAは「今回の一戦に関してはKOとかそういうところにこだわらずに、とにかく意地でも勝ちきるというところを見せたい。無謀な挑戦だと思うんですけど、ここは意地でも男を見せて、何としても勝ちきるところを皆さんにお見せしたい」と、この一戦にかける覚悟と勝利への執念を口にした。
対戦カード
第15試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)※初防衛戦
ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者)
第14試合 K-1 WORLD GP初代女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
第13試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
武居由樹(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(55kg)王者、同級世界最強決定トーナメント2019優勝)
スリヤンレック・オーボートーガムピー[Suriyanlek OBT.Kamphee](タイ/オーボートーガムピージム/ラジャダムナン認定フェザー級4位、ワンソンチャイ同級王者、元ルンピニー認定スーパーバンタム級4位)
第12試合 69kg契約 3分3R(延長1R)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHTウェルター級(67.5kg)王者)
マーセル・アデイエミ[Marcel Adeyemi](ナイジェリア/Team Tieu/WMC英国ウェルター級王者)
第11試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)王者)
ハッサン・トイ[Hasan Toy](トルコ/ARJ Trainingen/2016 WFCA -68kg ヨーロッパ王者)
第10試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/ナソス/メジロジム)
スペシャルエキシビションマッチ
武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者)
江川優生(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王者)
~休憩~
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
大和哲也(大和ジム/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg日本トーナメント優勝、元WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
第8試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
加藤久輝(ALIVE/元HEAT総合ミドル級(83.9kg)王者、空道全日本体力別4連覇)
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王者)
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
篠原悠人(DURGA/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級(65kg)王者)
SEIYA(MAD MAX GYM)
第6試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
中野滉太(POWER OF DREAM)
第5試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
キム・ホソン[Kim Ho Sung](韓国/雪峯ジム/IKMFウェルター級王者)
海斗(ポゴナ・クラブジム)
第4試合 K-1 WORLD GP初代女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント一回戦(2) 3分3R(延長1R)
ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/アライアンス・トレーニング・センター/IFMA世界女子フライ級王者)
メロニー・ヘウヘス(オランダ/マイクスジム/元K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者
第3試合 K-1 WORLD GP初代女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント一回戦(1) 3分3R(延長1R)
KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者)
クリスティーナ・モラレス[Cristina Morales](スペイン/チーム・ジーザス・カベーロ/ISKA女子世界-48kg級王者)
第2試合 K-1 WORLD GP初代女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント リザーブファイト 3分3R(延長1R)
壽美[ことみ](NEXT LEVEL渋谷)
真優[まひろ](月心会チーム侍)
第1試合 53kg契約 3分3R(延長1R)
松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2018 -55kg優勝)
橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
◆プレリミナリーファイト
第5試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
泰斗(韓国/LEOPARD GYM)
松岡翔大(ISHITSUNA MMA)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
新美貴士(名古屋JKファクトリー)
髙橋直輝(若獅子会館)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
倉崎昌史(GET OVER)
秀樹(レンジャージム)
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
斎藤祐斗(JK TRIBE)
提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第1試合 53kg契約 3分3R
池田幸司(ReBORN経堂)
豊田優輝(B.W)
概要
大会名 “K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」
日時 2019年12月28日(土) 開場・13:00 プレリミナリーファイト開始・13:30 本戦開始・15:00 終了・20:30(予定)
会場 ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
中継 AbemaTV(生中継)、GAORA(生中継 13:30~21:00)
チケット料金 ロイヤル 100,000円 アリーナSRS 50,000円 アリーナRS 30,000円 アリーナS 15,000円(前売り完売) スタンドS 15,000円 スタンドA 9,000円(前売り完売) スタンドB 7,000円(前売り完売) ※当日500円増し ※小学生からチケットが必要となります。
チケット販売所 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、サンデーフォークプロモーション、K-1.SHOP グッドルーザー(Tel.03-6450-5470) K-1ジム各店舗
お問い合わせ グッドルーザー Tel.03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/