K-1 KRUSH 12.15 後楽園 一夜明け会見:レオナ・ペタス「2位の小宮山選手に勝ってるんで、それ以上は武尊選手しかいない」
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12月16日(月)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて「K-1 KRUSH FIGHT.109」の一夜明け会見が行われた。K-1 JAPAN GROUPから届いた記事より、後半3試合で勝利したレオナ・ペタス、加藤虎於奈、島野浩太朗の記事をお届けする。(写真:(C)M-1 Sports Media)
スーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス、挑戦者・山本直樹との乱打戦を制して王座初防衛「この階級に僕以上の選手はいないと思っている。一番乗ってる時の武尊選手と戦いたい」
今年9月にKRUSH王者となり、山本直樹を挑戦者に迎えての初防衛戦に臨んだレオナ・ペタス。山本が試合開始から捨て身のラフファイトを仕掛けて乱戦模様になるも、レオナが右ストレートの連打でダウンを奪取。2Rも乱打戦を仕掛ける山本から怒涛の連打で3度のダウンを奪ってKO防衛を果たした。
一夜明け会見では「昨日は弟(加藤虎於奈)と2人でKO出来たんで凄い良かったです。(逆転KOの)弟に全部持ってかれたかなと思ったんですけど、タイムだけ40秒早くて、そこだけはちょっと勝てたかなと思います」と笑って試合を振り返ったレオナ。
試合後にはマイクでゲスト解説を務めていた武尊に向けてK-1のベルトをかけての対戦をアピールし、この日も「武尊選手からは『K-1で実績残せ』と言われましたけど、僕は王座決定トーナメントで2位の小宮山工介選手にも勝ってるんで実績も十分あると思う」と対戦要求する。
中村拓己K-1プロデューサーはレオナの主張を受けて「国内外問わず色んな選手から武尊選手と戦いたいというアピールがある。レオナ選手は武尊選手と対戦が見たいという声があがる実力と実績のあるファイターだと思うのと同時に、選手的にもお客さん的にも満を持してここで見たいというタイミングが、どこの時期にあるかも探したい」と、今後の動向も含めて対戦の機運が高まった時に実現させたいと話す。
レオナは武尊戦が実現しないのであれば「(海外の)ヤバイ選手とやりたい。スリリングで僕が本当に倒されるんじゃないかってところまで追い込まれた方が、僕の潜在能力も引き出させられると思う」と海外の強豪選手との対戦を希望した。
「昨日の試合は無事に防衛できて本当にほっとしました。弟がKO勝ちしてたんで少しプレッシャーを感じたんですけど、そこで2人でKO出来たんで凄い良かったって思います。(山本は序盤からラフファイトを仕掛けてきたが?)山本選手の出方は3パターンくらい考えてきたんですけど、その中の1パターンではありました。3Rずっとあの動きで来るんだったら1Rはとりあえず様子見て対応しようと思ってたんですけど、2R目で慣れちゃったんで2Rで倒せたって形でしたね。山本選手は凄く気持ち強くて前に来るっていう感じではあったんですけど、僕は(クリーンヒットは)一発ももらってない。特にもらわず自分が当てられてたんで、それは良かったのかなって思います。
(ショートレンジでの右ストレートは普段から意識している?)あれは試合の時に相手と距離が近くなると相手の顔に当てたいという気持ちが強過ぎて、とりあえず何も考えずに相手の顔にパンチを当てることだけを考えて適当にぶん殴るって感じで出してます。普段のトレーニングでは自分の距離で戦えって言われてるんですけど、短い距離になった時は自分の本能で戦ってます。
(対戦要求に対して武尊は『K-1でしっかり結果を残したら』と発言していたが?)K-1チャンピオンにKRUSHチャンピオンが挑むのは全然普通のことだと思うし、K-1で実績残せと言われたけど王座決定トーナメント2位の小宮山選手にも勝ってるんで実績も十分あると思います。そこで武尊選手が僕にそういうふうに(言葉を)濁すってことは逃げてんのかな?と。ただ単純にそう言っているのかもしれないけど、じゃあ武尊選手は僕が誰とやって誰に勝てば実績があると認めるのかと。2位の小宮山選手に勝ってるんで、それ以上は武尊選手しかいないと思うんで。
(前回の試合で武尊が苦戦した村越優汰、大岩龍矢vsスタウロス・エグザコスティディス戦の勝者もいるが?)まあ組まれればやりますけど、大岩選手もKrushのベルト獲れなかったじゃないですか? そんな遠回りする必要はないだろと。僕はベルトも持ってるし実績もあるんで。普通に僕以上の選手はいないと思ってるし、僕以上がいるとしたら武尊選手だと思っているんですごくやりたいですね。
(武尊戦が実現しないのであれば海外の選手とやりたいと発言していたが、具体的に戦いたいファイターはいる?)いや全然考えてないですね。でも去年やったジャオ・チョンヤン選手とか中国の選手は凄い強かったんで中国の選手ともやりたいと思います。まあ僕は英雄伝説のベルトも獲ったし次はヨーロッパ系の選手とやりたいなってちょっと思いますね。
タイの選手ともやったことないんでやってみたら面白いのかなって思うんですけど、僕にタイの選手のキックは当たんないと思うし僕のスピードに反応出来ないと思うんでKO決着になるんじゃないかなと思ってるんで。結果が見えてる試合は面白くないんで特にやりたくはないかなと思いますね。
(パンチ主体のタイ人とならやってみたい?)そういう何かヤバイ選手とやりたいっすね。スリリングで僕が本当に倒されるんじゃないかってところまで追い込まれた方が、僕の潜在能力も引き出させられると思うんで、そういう選手とやりたいなって思います。
(兄弟揃っての2RKOは意識していた?)弟と一緒に試合に出たのが昨日で3回目で3回とも2人でKO勝ちだったんですけど、昨日の試合は弟が危ない試合からの逆転KOでちょっと持ってかれそうになって、僕もKOしなきゃ駄目だなと思ってました。とりあえず2RでKO出来て、弟に勝ったところがあるかな?と思ったらタイムだけ40秒早くて(笑)。そこだけちょっと勝ってたんで、これが兄だなとホッとしました。最後はタイトルマッチでベルトを防衛して締めれたんで『これがチャンピオンとの差だよ』って弟にはさっき話しました(笑)。
(武尊とはお互いに万全な状態で戦いたいと話していたが、前回の村越戦はまだ武尊は万全な状態じゃないと映った?)そうですね。本人も全然納得してなかったじゃないですか。見てる方からしてもあれ?ちょっと大人しいかなっていうふうにみんな感じたと思うんで。そういうところでまだ万全ではないのかなと思います。村越選手がもちろん上手かったってのもあると思うんですけど、そういうところでも、いつも上手い選手を倒してきた武尊選手なんで万全じゃなかったのかなと思います。自分はそう思ったんで、一番乗ってる時の武尊選手とやりたいと思って発言しました。
(KRUSHが“Krush”に原点回帰することについて)僕がチャンピオンになったのはK-1 KRUSH FIGHTの時なんですけど、僕が本当に欲しかったのはずっと7年間やってきた“Krush”のベルトだったんで。来年からKrushに戻って、僕はとりあえずベルトを持っているんでKrushチャンピオンになれるんで、本当にそれは凄い嬉しいなって思いますね。(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。これからまだまだ先が長いか短いかは分かんないですけど、これからも頑張って行くんで応援よろしくお願いします」
加藤虎於奈、元王者・牧平圭太に逆転KO勝利!「倒された時にアドレナリンが出まくってめっちゃくちゃ楽しくなった。気持ちで倒せたんで良い進化が見せられたと思います」
セミファイナルで第3代Krushウェルター級王者の牧平圭太と対戦した加藤虎於奈。左ストレートでダウンを先取された状況から終了間際に左ストレートを効かせて反撃に転じると、2Rに2度ダウンを奪い返して逆転KO勝利を飾った。兄レオナ・ペタスと共に兄弟揃ってKO勝利を挙げ、リング上のマイクではKRUSH王者の木村“フィリップ”ミノルに対しタイトルマッチでの対戦をアピールした。
一夜明け会見では「いつもの俺だったら多分1Rにダウンをもらった時に気持ち的に終わってたけど、倒された時にアドレナリン出まくってめっちゃくちゃ楽しくなった。倒されたのに初めてめちゃくちゃ楽しいと思って、すぐ立ち上がって行けました」と、初体験のゾーンに入ったような感覚が逆転KOにつながったと明かした。
リング上でアピールしていた木村戦については「昨日の試合を見直して、まだ全然粗い部分もあるし、このまま行ったら全然普通に倒されます(苦笑)。まだまだウェルター級にはたくさん選手がいるんで、そういう選手と戦って最後に辿り着きたい」と自分を鍛え直して木村に挑戦したいと話す。
また「兄弟揃って出場するとKO勝ちする」という加藤兄弟のジンクスについては「兄ちゃんは今KRUSHで一番上にいる状態なんですけど、自分はまだ登ってる途中。自分より強い相手をKO出来るかって言われたら不安ではあるんですけど…4回目があるならまたKOで終わらしたい」と今後も継続していきたいと語った。
「昨日は1Rにずっと警戒していた左ストレートだったんですけど、まあしっかりもらって倒れてしまいました(苦笑)。そこが反省点ではありますね。でもいつもの俺だったら1Rにダウンをもらった時に気持ち的に終わってたんですけど、倒された時にアドレナリン出まくってめっちゃくちゃ楽しくなって。2Rから絶対ぶっ倒してやろうと思って2Rで勝てたって感じですね。倒されたのに初めてめちゃくちゃ楽しいと思いました。
(課題にしていたフィジカルやスタミナは3Rまで行っても戦えるという感覚はあった?)正直1Rの時にけっこう飛ばし過ぎて(苦笑)。やべえと思ってちらっと時計見たら50秒ぐらい回ってたんで、また今回も体力がないまま終わるのかなと思ってたんですけど。そっからは気持ちで持っていって気持ちで倒せたんで(メンタル面で)良い進化が見られたのかなとは思います。
(兄弟揃って出場するとKOのジンクスは継続になったが?)結果的にはめちゃめちゃ良かったんですけど、でもこれから戦う相手もまたさらに強くなっていくんで。兄ちゃんは今KRUSHで一番上にいる状態なんですけど、自分はまだ登ってる途中なんで。自分より強い相手をKO出来るかって言われたら不安ではあるんですけど。4回目出るってことがあったら、また4回目もKOで終わらしたいとは思います。
(木村とのタイトルマッチをアピールしていたが?)昨日の試合を見直して、まだ全然粗い部分もあるし、このまま行ったら全然普通に倒される試合をしてたんで。まだウェルター級はたくさん選手いるんで、そういう選手と戦って最後に辿り着けたら良いのかなとは思ってます。
(試合前も試合中も全く緊張しているように見えないが)本当に今回は1ミリも緊張しなくて、本当に何でなんすかね? 楽しくなっちゃう。自分がそうなった理由は、一緒に練習している柔道の向翔一郎が試合前とか全然緊張しないでリラックスしてるんですよ。そういうのを見ていて、こういうのが一番良い結果が出るんだなって思って、それで多分自分も緊張しなくなったと思います。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日はお忙しい中、加藤兄弟とKRUSHの試合を見ていただきありがとうございます。試合を組んでくれた関係者の皆様、牧平選手、そしてセコンドについてくれた人達、本当にありがとうございます。また次もKO出来るように頑張りますので応援よろしくお願いします」
島野浩太朗、SATORU成合との魂の“壊し合い”を振り返る「この一戦、このリングに全てをかける覚悟がSATORU選手から伝わってきた」
3月にベルトを失って以来のKRUSHのリングでSATORU成合と拳を交えた島野浩太朗。2人は倒し倒され、一歩も引かない壮絶な打ち合いを繰り広げ、後楽園ホールは興奮の坩堝と化した。来年から名称を戻す原点のKrushに相応しい“壊し合い”に勝利した島野は「この一戦、このリングに全てをかける覚悟がSATORU選手から伝わってきた。昨日は自分が勝利者になりましたけど、試合展開の中でSATORU選手のここが凄かったという部分をいくつも感じました」と敗れたSATORUを称える。
島野は戦前に「ベルトを失ってから今回の試合が決まるまでの期間、自分の中で強く意識する選手が出てきた」と語っていたが、それが卜部弘嵩であることを明かす。「Krush-60kg初代王座決定トーナメントで卜部選手と“狂拳”竹内裕二先輩が戦う試合を見て、自分の格闘家としての志が始まった。歴史を創ってきた先輩方を超えたいという想いが強く自分の中にずっとあって、それが今もこうやって生きている」と思いの丈を熱く語った。
「昨日は3月以来のKRUSH参戦で、自分の中でどうしても負けられない一戦でした。試合については対戦相手のSATORU成合選手が本当にただただ熱い選手だったなって気持ちで一杯です。(年間ベストバウトに選ばれてもおかしくない凄い試合だったが?)この一戦、このリングに全てをかけるんだという覚悟が、SATORU選手から伝わってきたものでした。昨日は自分が勝利者になりましたけど、試合展開の中でSATORU選手のここが凄かったという部分をいくつも感じました。
(観客を熱狂されるような試合をできて、自分はまだまだやれるという自信になった?)そうですね。結果として勝利で終われたことは凄く自分にとって大きかったです。昨日の試合の中でお互いにダウンを取り合った場面があったと思うんですけど、本当にトップだったり上にいる選手は徹底して倒しにかかってそこで仕留めきる強さがありますし、そこは自分の中で1つ課題と捉えて次に向けて修正して準備して行きたいと思っています。
(3月の敗戦を経て、この試合で突き抜けられたという感覚は?)自分がデビューした時からずっとKRUSHのチャンピオンベルトを目標に戦ってきて、去年初めてベルトを巻くことが出来ました。3月の試合はそのベルトを失ってしまった一戦で、そこから次の試合への向き合い方だったり、自分を修正してこれからの戦いにどう持っていくかだったり。そういうものが凄くタフで、本当に受け止めるまでに時間がかかる一戦でした。その分、誤魔化しがない向き合い方ができて、細かいところまで一から真正面から向き合って、徹底して今回の試合に準備してくることができたので、それは3月の敗戦は良い糧というか、良い経験になったなと今は思えてます。
(その期間に自分の中で強く意識する選手が出てきたと発言していたが?)もちろん今の自分はKRUSHのベルトを失って、チャンピオンを目指す1人の選手ですけど、そのKRUSHのベルトに特別な想いがあって、1人自分の中で凄く意識する選手がいると話をさせてもらいました。その選手は卜部弘嵩選手です。あの選手を超えたい気持ちは自分の中に強くあります。
(卜部を強く意識するようになったきっかけは?)自分が所属する菅原道場に入門した時に”狂拳”竹内裕二先輩が当時Krushのリングで凄い活躍されてて、Krush-60kg初代王座決定トーナメントで決勝を卜部選手と竹内先輩が戦う試合を見て、自分の本当に強い目標というか、格闘家としての志が始まった試合でした。本当に本気でここでチャンピオンになりたいなって思えた一戦だったんですよね。その憧れじゃないですけど、歴史を創ってきた先輩方を自分は超えたいという想いが強く自分の中にずっとあって。それが今もこうやって生きていて、憧れのままではなく超えたいなという強い気持ちを、選手としてずっとデビューした時から今も変わらず持っています。今はここにいる立場ですけど、自分の中では1つの大きな目標であります。
(島野にとって名称が“Krush”に戻ることは大きな意味がある?)そうですね。自分の中では凄く嬉しいという言葉じゃ簡単に言えないんですけど、とても大きなことですね。KrushにはKrushの色があるっていうか、もちろんK-1という大会の盛り上がりだったり。レベルの高い試合があることも含めた上で、そのK-1が始まる前から熱い戦いが多くあったのがKrushです。
そのKrushのコンセプトだったり、Krushという大会の色だったりに自分は凄く感銘や刺激を受けてKrushの戦いを志した1人で。その名称に戻るということは、また自分に対して大きなモチベーションの1つになるなという気持ちでした。(弘嵩選手とはKrushのリングで戦いたい?)そうですね……。でも自分はどのリングかは関係ないと思ってまして。自分がKrushのベルトを巻いて、挑戦というかその気持ちを発言させてもらうのが一番だと思ってます。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日はKRUSH後楽園大会をご視聴、試合を見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。自分は3月にタイトルを失ってしまいまいたが、今は1人の選手としてチャンピオンを目指して日々精進しております。次の試合に向けてまた全身全霊準備して、チャンピオンになれるよう気合入れていきますのでどうか応援のほどよろしくお願いします」