シュートボクシング 9.28 後楽園ホール:海人「カーフキックは改良し、防御方法も見つけている」|深田一樹×笠原弘希 直前談話
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SHOOT BOXING 2019 act.4(9月28日(土)後楽園ホール)のメインでイ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISEミドル級(70kg)王者)と対戦する海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝、SB日本スーパーライト級(65kg)王者)、セミのSB日本スーパーフェザー級(60kg)タイトルマッチで対戦する深田一樹(龍生塾ファントム道場/王者)と笠原弘希(シーザージム/挑戦者、元SB日本フェザー級(57.5kg)王者)の直前インタビューがシュートボクシング協会から届いた。なお、今大会のAbemaTVでの中継は無く、YouTubeのSB公式チャンネルで10月下旬に公開の予定だ。
海人「勝って上の階級の選手にもアピールしていきたい」
メインイベントでRISEミドル級王者イ・ソンヒョン(韓国)と対戦するS-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)。強さを追求するためには階級すらも飛び越えて、前戦の中島弘貴戦と同じく69.0kg契約、ヒジなしルールの一戦に臨むSBの若きエースは、世界トップクラスの実力を持つソンヒョンをどう攻略するか。
――試合が近づいてますが、調整はいかがでしょうか。
「いつでも試合ができるように準備はしていたので、何も問題なく順調に仕上がっています。6月の試合以降、久しぶりに3カ月間ぐらい試合間隔が空いたことで、去年取り組めなかった身体の土台作りからしっかりやり続け、基本的なことから全般的にレベルアップしているのを実感しています」
――土台作りのためにどのようなことをやってきたのでしょう。
「昨年は試合が終わって元の体重に戻って減量して……の繰り返しだったので段々と筋肉が落ちてきていたのですが、走り込み、フィジカルトレーニングでしっかりと作れています」
――今回も前回に続いて69kg契約での試合となりました。
「階級も65kgからどんどん上げていこうと思っていたので、それに向けての練習やフィジカルトレーニングをしてきたのですが、65kgでリベンジしなくてはいけない相手もいるのでその階級でもやれるようにもしてますし、69kgでも問題なく戦えるようになっています」
――団体の現チャンピオンが階級にこだわらない戦い方をするのはなかなかないことです。6月の中島弘貴戦では圧勝でしたが、試合を振り返っていかがでしたでしょう。
「70kg級の適正体重の選手とは初の試合だったのでパンチ力やフィジカル面の強さは感じましたが、打撃を受けた時に思ったよりも衝撃はなく、僕はスピードやテクニックでカバーすればこの階級でも対応できる手応えは感じました。今までに負けているチャムアトーンやチャド・コリンズはプレッシャーが強く、僕は下がってしまいましたが、70kgの選手が目の前に立って構えると、さらに見えるものが違いましたね」
――チャムアトーンに敗れた次のS-cup65kg世界トーナメントでは3試合連続KOで優勝、今年4月にはチャド・コリンズに敗れてからの中島戦と、再起戦での海人選手はさらに強くなった姿を見せてくれますが、敗戦は自身をさらに強くなっている実感はありますか?
「負けて強くなる、気づくことがあったというのは僕的には嫌なことなのですが、何も得ることなくただ負けるだけということは凄く良くないことですし、負けたことで成長しないといけないという気持ちが凄くあるので、強くなれているのかもしれないです」
――中島選手はタフな選手ですが、4RTKO勝ちはイメージ通り?
「下から崩して最終的に顔面への攻撃につなげていくことをイメージして練習していてその成果がそのまま結果に出た試合だったと思います。ちなみに、試合の流れを変えることができたカーフキック(ふくらはぎへのローキック)のことを僕は知らないまま使っていたんです」
――それは凄いですね。どういうきっかけでカーフキックを使うようになったのでしょう。
「チャド戦以降、相手のバランスを崩すためにインローを使っていたのですが、タイ人選手がやるようにこかそうと思ってスパーリングパートナーのふくらはぎも蹴ってみたら『痛い!』と言われることが多かったので、これは使えるかなと思い使い始めました。中島戦が終わってからあれはカーフキックだと知ったので、そこから総合格闘家の方が使っている映像を見て今は改良して試している段階です。今回の試合も積極的に使っていきたいと思います。キックボクシングでも結構流行りだしている技なので、自分でも防御方法は見つけています」
――今回の相手はさらに強豪選手となりました。イ・ソンヒョン選手についてはどのような印象がありますか?
「圧倒的にパンチが強い選手ですよね。パンチにつなぐための蹴りもうまいですし、ボディブロー、左フックは特に危ない攻撃だと思うので警戒しないといけないと思ってます。今年7月のRISEのリングでの松倉信太郎選手との試合をネットを見たのですが、SBで鈴木博昭選手を破った時(2014年6月)と比べてパンチのスピードなどレベルアップしていて凄く強くなっていたのでSB協会の方に『やりたい』と伝えました。ソンヒョ
ン選手は10月に試合が決まっていたみたいで今回は難しいとのことでしたが、その試合がなくなったことでSB参戦が決まったので凄くモチベーションは上がりましたね。僕は格闘家である以上、そういう強い選手とやるのはたまりません」
――どのように倒すかイメージは出来ているのでしょうか。
「今の練習ではどう倒すかを明確に作戦を立てて練習していて、カーフキックも使っていこうかなと。KOするイメージもしっかりできていますし、的確に仕留められるように練習しています。相手はパンチャータイプで、自分はパンチの面で負けている部分はありません。打ち合いになる場面もあるとか思いますが、しっかり打ち返して勝てる練習もできています」
――今回のソンヒョン戦をクリアーしたら、その後見据えているものはありますか?
「RISEのチャンピオンになったばかりの強い選手に勝つことで、“SBには海人がいる”ということを上の階級の選手にもアピールしていきたいと思います。僕が倒して勝つ姿を楽しみにしていて下さい」
深田一樹「もう二度とやりたくないと思わせる」
セミファイナル、SB日本スーパーフェザー級タイトルマッチで前SB日本フェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う王者・深田一樹(龍生塾ファントム道場)。タイトルの懸かった試合で3戦3勝と無敗を誇る深田は、最強の挑戦者との対戦を前に意気込みを語った。
――タイトル初防衛戦が決まりました。
「調整は順調にできています。そろそろ防衛戦がくると思っていましたし、笠原選手が防衛戦の相手に選ばられると思っていたので準備万端。いつでも戦う準備はできています」
――笠原選手とは2017年11月に対戦し、延長戦の末に深田選手が勝ちました。当時はどのような印象がありますか?
「蹴りもパンチも全体的にうまい印象がありました。スタミナもあっていい選手だと思います。前回は延長戦までいってしまい大差を付けることはできなかったので、今回は強さの差がはっきりとわかるような試合にして、深田とはもう二度とやりたくないと思わせるような試合にしたいと思います」
――笠原選手は今年4月に小笠原裕典選手、6月に内藤大樹選手に勝利し2連勝しています。最近の印象はどうでしょう?
「いい勝ち方をしていますし、6月大会の内藤戦ではいい試合をしていましたよね。身体全体が大きくなっていて、僕と対戦した時よりも確実に強くなっていることは認めましょう。僕は昨年9月にチャンピオンになってから12月の浜本 “キャット”雄大戦、今年4月のスアレック・ルークカムイ戦で二連敗し、いずれも負け方が悪かったのでメンタル面的にもかなり落ち込み、悩んだりした時期があったのですが、応援してくれている方の
激励の声や、自分的にももっと強くなりたいという気持ちが僕を奮い立たせてくれました。今回の試合に向けてはいいイメージで仕上げられているので生まれ変わった姿を見せたいと思います」
――8月の大阪大会ではイノベーションの上位ランカー、直也選手に2RKO勝ちし、その言葉を納得させるような強さを見せてくれました。正直なことをいえば、久しぶりに“強い深田一樹”を見ることが出来ました。
「ありがとうございます。パンチに磨きをかけたことで倒すイメージもバッチリでした。もうKO勝ちすることだけをずっと意識してやってきましたし、KO勝ち以外は勝ちじゃないと思ってましたから。SB王者としての強さを見せられた試合だったと思います。次の試合でも同じように僕の強さを見せて、誰が観てもわかりやすいような試合をしてSBの良さ、面白さが伝わるような試合をしないといけないと思います。それがSB王者とし
ての使命ではないでしょうか」
――同大会でメインイベントを務めた同門の植山征紀選手はカーフキック(ふくろはぎへの蹴り)を有効に使い、最後にKO勝ちといい勝ち方でした。
「僕も植山に負けないようにカーフキックも練習していてバッチリ仕上がってますし、それ以外にも新しい技も磨いているので期待してください」
――2016年8月のSB日本フェザー級王座決定戦では7Rの死闘の末に元貴選手に競り勝ち、2017年6月の初防衛戦では勢いのある内藤大樹選手を下し、2018年9月のSB日本スーパーフェザー級王座決定戦では新鋭・上田一哉選手を下して二階級制覇を達成しました。タイトルの懸かった試合では深田選手は3戦3勝と無敗で強さを発揮していますよね。
「そうですね。どの試合も負けられないという気持ちは強いのですが、タイトルマッチの時は余計に負けられないという気持ちが強くなり気合いが入ります。次の試合も“強い深田一樹”を見せますので絶対負けません」
――初防衛後に考えていることはありますか?
「他団体の軽量級にはたくさん強い選手がいるのでそういう選手たちとやらせてもらいたいですね。4月にはREBELS王者のスアレックに負けてしまいましたが必ずリベンジしたいと思います」
――海人選手、笠原選手のようにSBでは若い選手の活躍が目立っています。現在32歳の深田選手ですが、そういう選手の活躍は意識してますか?
「そうですね。そういう世代の選手に負けたくない気持ちは強いので僕らの世代の選手でもまだまだまだやれることを証明していこうと思っています。僕は20代の頃よりも強くなっている自信は間違いなくありますし、技の引き出しや以前にはなかったような技が使えるようになったりしていて、30代だからと言って一切衰えはないです」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「必ずKOで防衛するので楽しみに見ていて下さい」
笠原弘希「階級を上げて進化した姿を魅せ続ける」
セミファイナル、SB日本スーパーフェザー級タイトルマッチで王者・深田一樹(龍生塾ファントム道場)と対戦する前SB日本フェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)。二階級制覇を前に、自信を見せる20歳の若き王者を直撃した。
――6月の内藤大樹戦を振り返っていかがでしたか。再延長戦の末に判定2-0で勝利しました。
「自分的にはあまり納得できない試合内容でしたが、絶対王者といわれてSB軽量級を牽引してきた内藤選手に勝つことができました。圧倒的に勝つことができていたら僕の時代が来たかなと思うのですが、どちらに転んでもいいよう試合内容だったのでまだまだだなと。笠原弘希の時代が来たなと思われるには、魅せられる試合をしてみんなから認められるような選手になることが重要だと思いました」
――試合が近づいてますが、調整はいかがでしょうか。
「タイトルマッチに向けて段々と気持ちだけでなく身体も仕上がっていて過去最高にいい感じです。練習では、6月の内藤大樹戦での反省点を活かして、次の試合でフィジカル負けしないように身体作りをやって、深田選手への対策をしっかりして磨いている技があります」
――深田選手とは2017年11月に対戦し、延長戦の末に判定負けでした。
「あの試合は僕がパンチをちょこちょこ出したところを深田選手に詰め込まれてパンチをもらってしまうパターンができていました。延長戦までいき、どっちに転んでもいいような試合内容でしたが、負けは負けです。フィジカルでも負けていた上に、足を使った動きができていませんでした。あとはサウスポー対策をしっかりしてなかったこと、自分の技のバリエーションが少ないなど、反省点ばかりの試合でしたね。負けてからはずっとリベ
ンジしたいと思っていて、今まで一瞬でもあの時の悔しい想いを忘れたことはありません。次の試合ではステップを使って蹴り技とパンチにつなぐ攻撃のバリエーションをたくさん用意したので自信しかありません」
――今回階級を上げての試合になりますね。
「週2でフィジカルトレーナーとしっかり相談して、スピードアップのトレーニングや体幹トレーニングで上の階級の選手とやっても押し負けないように足、お尻の筋肉を付けてきました。こういったトレーニングで身体も大きくなり、以前からフェザー級での試合がかなりきつくなってきたので階級を上げることにしました」
――二階級制覇後の目標はありますか?
「少しだけの減量なので、もうちょっとフィジカルトレーニングでしっかりとした身体ができあがったらまだ上の階級も目指していこうかなと。対戦する選手も変わってくるのでそういう倒すべき選手をどんどん倒してから三階級制覇も狙っていきたいと思います」
――上の階級には、同じ年齢のライト級チャンピオンの西岡蓮太選手、スーパーライト級にはSB現エースの海人選手がいます。同じ世代ということで意識したことは?
「今まで二階級も離れていたのでライバル視したこともなかったのですが、強い選手なので僕もそういうチャンピオンに負けない、魅せる試合ができるように意識していきたいと思います。SB=海人という印象が強いですし、他団体には那須川天心というぶっちぎりの選手もいます。僕がいい結果を残してもまだ手の届かないような選手ですが、まだSBには笠原もいるぞというようなインパクトをファンに与えていく試合を見せます。そのた
めにも深田選手は重要な一戦。“こいつやばいぞ”と思わせる試合をお見せします」
――弟の友希選手は前回、日本軽量級のトップ選手である小笠原瑛作選手にヒジによるカットでTKO勝ちし、強烈なインパクトを残しています。
「あいつは凄いですね。毎大会、僕よりも試合順は先なので負けられないと思って試合をしています。僕よりも勢い付いているのを感じているので、弟には負けないように今回兄の存在を見せ付けてやりますよ」
――友希選手は小笠原選手にシュートポイントを奪う場面もありました。弘希選手は投げ技にこだわらないで勝ちたいというのはあるのでしょうか?
「そもそも投げ技が得意じゃないんです(笑)。何試合かに一回ぐらいしか投げ技を炸裂させることができません。あいつは僕の持っていないものを持っていて器用ですよね。先々には弟もチャンピオンになってもらって、兄弟一緒に上に上がり続けてSBで笠原兄弟の時代を築きたいと思います」
――12月3日にはビッグマッチ「GROUND ZERO TOKYO 2019」の開催が決定しました。
「やりたい相手があるので、しっかりベルトを獲って結果を残してから名前を出したいと思います。階級を上げて進化した笠原弘希を魅せ続けるので、今後の展開に注目してください」
対戦カード
第10試合 メインイベント 69kg契約 3分5R(延長無制限R)
海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝、SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISEミドル級(70kg)王者)
第9試合 SB日本スーパーフェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
深田一樹(龍生塾ファントム道場/王者)
笠原弘希(シーザージム/挑戦者、元SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
第8試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級(62.5kg)王者)
マサ佐藤(名護ムエタイスクール/中国英雄伝説64kg級アジア王者)
第7試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)1位、元SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
山口裕人(山口道場/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
第6試合 フェザー級(57.5kg)(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位)
ポンチャン・ブレイブジム(タイ/ブレイブジム)
第5試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
坂本優起(シーザージム/元SB日本スーパーウェルター級王者、SB日本スーパーウェルター級3位)
西川大和(PFC)
第4試合 53kg契約 3分3R(無制限延長R)
伏見和之(シーザー力道場/SB日本バンタム級(52.5kg)2位)
宮坂桂介(ポンムエタイジム/TENKAICHIバンタム級王者)
第3試合 CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
魁斗(立志會館/SB日本フェザー級3位)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)
第2試合 女子48.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
女神(TIA辻道場/SB日本女子ミニマム級(48kg)王者)
イム・へヒャン(韓国)
第1試合 女子63kg契約 3分3R(無制限延長R)
未奈(秀晃道場/SB日本女子ライト級(62.5kg)1位)
シン・ミンヒ(韓国)
welcome SUPER FIGHT ヘビー級 3分3R(延長無制限R)
内田ノボル(翔拳道/SB日本ヘビー級10位)
三上大智(ボスジムジャパン)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2019 act.4
日時 2019年9月28日(土)開場・17:15 開始・17:30
会場 後楽園ホール
チケット料金 VIP席30,000円 RRS席15,000円 RS席10,000円(完売) S席7,000円 A席5,000円(完売) 立見4,000円 ※当日券は各¥500UP ※U-18チケット1000円(18歳以下限定。要身分証提示)も当日販売
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール シュートボクシング公式ネットショップ
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 https://shootboxing.org/