KNOCK OUT 8.18 大田区総合体育館:日菜太、新日本プロレス東京ドーム大会出場志願は「キック界への恩返し」
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KNOCK OUT「K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER」(8月18日(日) 東京・大田区総合体育館)で対戦する日菜太とジョムトーン・チューワッタナのインタビューが、主催のキックスロードから届いた。
日菜太
――これまでK-1を主戦場にしてきた日菜太選手ですが、今回KNOCK OUT参戦を決めた理由を教えて下さい。
「昨年3月にチンギス・アラゾフ戦で(3RTKO)負けてからアラゾフへのリベンジに向けて計画を立てていたのですがその可能性もなくなり、今後はREBELSで頑張っていこうと。そうしたらREBELSがKNOCK OUTを新体制で引っ張っていくということになったので、もう一回モチベーションを上げてこのリングを成長させ、KNOCK OUTに僕がやりたいアラゾフ、ペトロシアン、シッティチャイといった世界最高峰のレベルの選手とやれる舞台に持っていきたいと思うようになり、KNOCK OUT参戦を決めました」
――旧体制のKNOCK OUTにはどのような印象がありますか?
「派手に広告を打っているイメージが凄くありましたし、最初は(那須川)天心選手、梅野(源治)選手が出ていて凄く盛り上がっていた印象があります」
――各団体の選手がKNOCK OUT参戦を希望していましたが、日菜太選手はどうでした?
「僕はこれまでにキャリア66戦がある中で、ヒジありルール、3分5R制の試合形式というのは2試合ぐらいしかやったことがなく、いきなりそういうリングでやるとなると、今までそのルールでやってきた選手たちに対して失礼なんじゃないかなと思っていたんです。あと、旗揚げ戦の会見の時に僕は参戦予定選手として出席していたのですが、出場することなくフラれてしまったのでK-1で戦っていくことを決めました」
――ヒジありのルールを採用したKNOCK OUTのリングですが、今回、日菜太選手の試合はヒジなしルールで行われます。ヒジありルールだと、カットによる逆転TKO勝ちなど独特の面白さ、迫力がありますが、日菜太選手はヒジありに興味を抱いたことはないですか?
「そのルールにはそういう面白さもあり、僕の今のスタイルでヒジありルールでも強さをは見せられると思うのですが、ヒジ打ちでカットされてまだやれるのにドクターストップで試合を止められるという不完全燃焼の展開が僕は凄く嫌なのでやりません。今回、ジョムトーンとの試合ではヒジなしでも凄く面白くなるイメージは出来ています」
――前戦となった6月のREBELSでの坂本優起戦では、試合前の練習から左足の肉離れにより負傷したまま試合に臨み、パンチだけの戦いを強いられながらも延長戦の末に判定勝ちでした。その後、足の調子はいかがでしょうか。
「なかなか調子は良くなり、今週もいい練習が出来ていて7~8割は回復しています。今までは練習を頑張りすぎてまたケガして……という繰り返しだったので、もう20代後半の一番いい時の練習量をすることを止めました。今日ももうちょっとやりたいと思うところで練習を止めて、勇気をもって休んでいます。本当に追い込まないといけない2~3週間だけを集中して頑張ろうかなと。気づいたらもう32歳、8月26日で33歳になるんです(苦笑)。気持ち的には23歳の時と変わらず、強さに関しては昔よりも強くなっていますが、身体だけが衰えていてケガをしても回復力が遅くなっています。今は試合までに100の状態に持っていくためにも練習量を押さえなければいけません。20代の頃よりもテクニック面は上がっていますし、スパーをやっていてもいい感じで仕上がっていますが、凄く疲れを感じるようになりました。確実にいい状態で試合が出来れば強くなっているのは間違いないので、前回の坂本戦が凄くいい教訓になり、ケガをするまで練習で追い込むことは止めた方がいいのかなと思いました」
――5月のKNOCK OUT新体制発表記者会見では、「来年1月4日と5日の新日本プロレス東京ドーム大会があるので、そこで僕の試合を組んで欲しい」とキックスロードの木谷高明オーナーにアピールしたことで、さらに気合いが入りご自身を今まで以上に追い込んでしまった部分はありますか?
「そうですね。そう言った以上は坂本選手を相手に圧倒的な試合をしてやろうと思って、凄く練習を頑張ったら右足を肉離れして、試合直前には左足を肉離れするという凄く悪循環になってしまいましたが、あそこで負けないという最低ラインはクリアーすることが出来ました。新日本プロレス東京ドーム大会に僕単体が上がることで、プロレスファンにキックを知ってもらうことが出来ますし、今後、KNOCK OUTやREBELSが東京ドーム興行をやる第一歩になるんじゃないかと思ってます」
――プロレスはよく観戦に行かれているんですか?
「そうですね。新日本プロレスだけでなく、大日本プロレス、愚連隊など交流のあるレスラーがいる大会を観にいって凄く盛り上がっているのを感じます。格闘技とは全く客層が違っていて、プロレスは団体自体にファンが付いていて最初から最後までお客さんが帰ることはありません。格闘技ファンは選手の応援に来ていて、その選手の試合が終わると帰ってしまうことが多々ありますよね。プロレスファンのように、KNOCK OUTやREBELSにファンを付けることが重要だと思うので、そうなるように常に面白い試合を提供し続けてプロレスファンにも見てもらいたいですね。プロレスファン4万人のうち5%でもキックを見に行きたいと思ってくれれば、それだけで2000人になりますからね」
――日菜太選手は2013年3月にパンクラスのリングに上がってキックルールの試合をやっていますが(安河内将一に1RTKO勝ち)、MMAファンとキックファンの違いは感じました?
「MMAファンはキックファンと似ている性質はありますよね。格闘技オタクが多く勝ち負けを凄く気にしていて、気に入った選手が出る大会を観にいくケースが凄く多いですよね。一方、プロレスファンは勝ち負けはもちろん、選手が好きで試合そのものを楽しみながらその団体を1年を通して追いかけてます。それが唯一キックの大会で出来つつあるのが、新生K-1だと思います。武尊がいなくてもそこそこ客が埋まるというのは新生K-1の努力があったから。そこを目指していかないと、新生K-1がセ・リーグだったら、KNOCK OUTやREBELSはパ・リーグにはなれないですよね」
――そういう火付け役をご自身なら出来ると。
「やれるかどうかは挑戦しないとわかりません。記事になる、人に見てもらえる、アンチがどんどん騒いでもらえるようなことをどんどんやりたいですね。若い時は頑張ります!と言っておけば良かったと思うのですが、もうこの歳までやっている以上はそこまで意識してやらないと格闘技をやってる意味がありません。俺はもうこれで飯を食っていくと決めたので、キック界が繁栄してもらうためにも自分がやれることは何でもやっていきたいと思いますし、自分をここまで育ててくれたキック界に恩返ししたいという想いもあります。今は那須川天心、武尊と両スターがいることで格闘技は少し盛り上がっていますが、それが本当にキックブームなの?と問われれば、天心と武尊を追っているだけであって、他に追っている選手はいるかと言われたらいないかもしれません。今のこの状態のうちに、世間一般の格闘技ファンじゃない人たちに僕らの存在を知ってもらわなければいけません。そのためにも、この選手たちが出る大会にお金を出そうという流れにしていかないといけないと思います」
――東京ドーム大会では誰と対戦してキックをアピールしたいと思います?
「有名なプロレスラーとキックルールでやってもいいですし、別なルールでもやっていいと思っています。そうすることでキックには面白い選手がいるんだぞ、というものを見せたいですね」
――記者会見以降、木谷オーナーとは話されたのでしょうか?
「会見以降、話をしていないのでわからないのですが、その後のファン公開会見の時ではキックスロードの原田克彦社長しか来られていませんでした。5月の会見で木谷オーナーは『その心意気は非常にいいので、もしかしたら風が吹くかもしれません』と言ってくれているので、その風を僕が吹かせたいし、みんなで煽って吹いてもらいたいですね」
――東京ドーム進出の野望をアピールして周りの反響はどうでした?
「プロレスファンからツィッターで“お前ふざけんな”というメッセージが来ました(苦笑)。『新日本プロレスのレスラーでさえ上げれないレスラーもいる舞台なのに、お前何を調子に乗ってんだよ、この若造が!』と言われましたが、多分そういう人たちは僕のことを全然知らないんです。後から僕のことを詳しく調べてくれた書いた情報がネットに掲載されたら、『結構そこそこいい実績を残している選手がキャリアの終盤にそういうことを言われているんですね、すみませんでした。それでもプロレスのリングは神聖なので』と、凄く長文で色々と送られてきました(笑)。それだけプロレスファンは僕の発言を気にしてくれているみたいです。本当に実績のない人が言ったとしてもスルーだったと思うのですが、それだけ気にされているので8月の試合が終わってからもっと気にしていただけたら、と思いますね。そういうプロレスファンがキックの試合を観にきて、ブシロードが関係している新日本プロレスもKNOCK OUTも面白いよね、と言われる世界にしていきたいですね」
――今回対戦するジョムトーンについてはどのような印象がありますか?
「2015年5月にWBA世界スーパーフェザー級王者(当時)内山高志さんと戦った時の印象が強かったのですが(内山が2RTKO勝ち)、あの時はスーパーフェザー級の60.0kgで試合をやっていて身体が大きいので体重を落とすのは相当きつかったと思います。でも、2016年のクンルンファイトでは70kg世界トーナメントに出て準優勝するなどの結果を出しているので普通の選手ではありませんよね。内山さんがジョムトーンに勝った大田区総合体育館と同じ会場で今回も行われるので、僕も同じようなインパクトある勝ち方をして盛り上がるようことをしたいですね」
――今年2月に日菜太選手はラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者シップムーン・シットシェフブンタムを3RにローキックでKO勝ちしてますが、ジョムトーン戦前に同じタイ人にKO勝ちしているのは収穫になった部分もありますか?
「そうですね。よく考えたら、僕はアジア人選手にずっと負けてないんです。今までに負けたのはヨーロッパ系や黒人系の選手じゃないですか。そういう意味では僕とタイ人の噛み合わせはいいのかなと思います」
――タイ人選手を相手に得意意識は?
「この前やって、組みが凄く強いなと思いましたね。ムエタイルールじゃないので問題はなく、特に苦手感はなかったですね」
――試合ではどういう展開をイメージしてますか?
「パンチを食わないように、パンチで倒されないようにしたいですね。体格に関しては僕の方が圧倒していると思うので、パワーで押し切って盛り上がるように最後にKOで勝ちたいですね」
――ジョムトーン戦後、どのようにインパクトを与えて東京ドームにつなぎたいですか?
「もう年間に何試合もやれるような身体ではないので、今年11月か12月に試合をして来年1月につなげたいとも思ってます。みんなは無理でしょ?と思っているかと思いますが、俺は全然無理だとは思ってないですし、新日本プロレスに日菜太を上げることがメリットになると思われるような流れに持っていきたいですね。そして、みんなが注目される試合で終わりたいです」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「今回、今の時点で250人ぐらいの方が僕の応援に来てくれます。あと一カ月で100人増やします。大田区体育館は3500人で満員なので、せめて10分の1は僕で集客して盛り上げていきたいですね。僕が一人で東京ドームに乗り込むことになったら、500人以上はお客さんを呼べるというところも新日本プロレスのリングにもアピールしていきたいです」
――今まで積み上げてきたキャリアが違う分、集客数も違いますね。
「本当ですね! 昔は100枚売れたら凄いという感じだったのですが、もう66戦もやっていると来てくれる方の人数も違いますね。今までずっと応援してくれている人も、新しく見てくれているお客さんも僕の試合を楽しみに観てているので、楽しみにしている人たちをガッカリさせないよう、一緒に夢を見てくれるように面白いことを発信していきたいですし、言った分だけの結果も残していきたいと思います」
ジョムトーン・チューワッタナ
――今回 KNOCK OUT 初参戦が決まりました。心境はいかがですか? KNOCK OUTの映像を見ていたら団体の印象をお願いします。
「日本に行けるのが嬉しいです。KNOCK OUTという団体は知らないです。」
――これまでに何度か日本で試合をしていますが、日本の印象をお願いします。
「とてもきれいな国だと思いました。」
――日本でボクシングの試合もしていますが、ボクシングは今も続けていますか?
「今はやっていません。」
――ボクシングの経験はムエタイのキャリアを積むのにプラスになりましたか?
「パンチの技術が向上したので、とてもプラスになりました。」
――対戦相手、日菜太選手の印象をお願いします。
「 私よりかなり大きいと思います。」
――日菜太選手は左ミドルが得意です。どう評価していますか? 蹴り負けない自信はありますか?
「 蹴り負けないと思いますが、相手の身体が大きいと思います。」
――あなたと同門のシップムーンに KO 勝ちしていますが、どう思いますか?
「・・・。私はシップムーンとは違います(笑)」
――「自分はシップムーンとは違う。格の違いを見せ付けたい」という想いはありますか?
「私とシップムーンでは違いますよ(笑)。絶対に私が勝つと自信を持っています!」
――今回ヒジなしでのルールになりますが特に問題はないですか? ヒジなしの試合経験はこれまで何試合かありますか?
「全く問題はありません。中国では肘なしでやっています。」
――日菜太選手に勝った後の目標をお願いします。日本での野望、日本で戦い続けたいかなど。
「呼んでくれるなら、是非日本で戦い続けたいです。体重は 65~70 キロなら大丈夫です!」
――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「是非、私のことも応援して下さい。必ず勝ちます!!」
対戦カード
◆K.O CLIMAX
第10試合 メインイベント KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(2)勝者
準決勝(1)勝者
第9試合 セミファイナル REBELSルール(肘無し) 3分3R(延長1R)
日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者)
ジョムトーン・チューワッタナ(タイ/元ラジャダムナン3階級王者、元プロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者)
第8試合 63.5kg契約 3分5R
宮越慶二郎(拳粋会宮越道場/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
第7試合 58kg契約 3分5R
駿太(谷山ジム/Bigbangスーパーフェザー級王者)
安本晴翔(橋本道場/REBELS-MUAYTHAIフェザー級王者)
第6試合 KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
江幡 塁(伊原道場/WKBA世界スーパーバンタム級王者)
大野貴志(士道館新座ジム/WMC日本スーパーバンタム級王者)
第5試合 KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
ミケール・フェルナンデス[Mikel Fernandez](スペイン/マンバジム/ISKAスペイン・ムエタイ・フェザー級王者)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者)
第4試合 72.6kg契約(ミドル級相当) 3分5R
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者、元ラジャダムナン・INNOVATION・REBELS-MUAYTHAI同級王者、元WPMF世界ミドル級王者)
斗吾(伊原道場/新日本ミドル級王者)
第3試合 62kg契約 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
雅 駿介(PHOENIX/ムエタイオープン&スック・ワンキントーン・ライト級王者)
第2試合 REBELSルール(肘無し) 女子46kg契約 3分3R
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
祥子(JSKキックボクシングジム)
第1試合 63kg契約 3分3R
大月晴明(マスクマンズ/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級(60kg)王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
丹羽圭介(TEAM KSK/REBELS 63kg級王者)
◆REBELS division
第4試合 スーパーバンタム級 3分3R
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/LPNJ(ルンピニー日本)バンタム級王者)
第3試合 52.5kg契約 3分3R(延長1R)
蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京)
濱田 巧(team AKATSUKI)
第2試合 63kg契約 3分3R
与座優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級(70kg)優勝)
ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエルジム/新日本ライト級6位)
第1試合 REBELSルール(肘無し) 80kg契約 3分3R
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/元パンクラス・ライトヘビー級&ミドル級王者)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
オープニングマッチ第2試合 フェザー級 3分3R
浦林 幹(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKバンタム級王者)
塚本勝彦(TORNADO)
オープニングマッチ第1試合 57.5kg契約 3分3R
新田宗一郎(クロスポイント吉祥寺)
神田賢吾(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)
概要
大会名 K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER
日時 2019年8月18日(日) 開場・13:00 開始・14:00
会場 東京都大田区総合体育館
中継 サムライTV(生中継)
チケット料金 柵内VIP(特典付き)50,000円 アリーナS 20,000円 アリーナA 12,000円 アリーナB 10,000円 1FスタンドA 8,000円 2FスタンドB 6,000円 2FスタンドC 4,000円 ※当日券は各1,000円アップ
チケット販売 チケットぴあ(Pコード:843-143)
お問い合わせ キックスロード 03-4500-4840 http://www.knockout.co.jp/