K-1 6.21 後楽園 一夜明け会見:ピケオー、久保優太とは「打ち合ってベルトを獲りに行く」。江川優生「両国の武居由樹君につなげられた」。近藤拳成「“心を鬼にする”の本当の意味が分かった」
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K-1 KRUSH FIGHT.102(6月21日(金) 後楽園ホール)の一夜明け会見が22日、東京・新宿区のGENスポーツパレスで行われた。K-1 JAPAN GROUPからレポートが届いており、そのうちK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王座5度目の防衛に成功したジョーダン・ピケオー、K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王座初防衛に成功した江川優生、1年ぶりの試合をKO勝利で飾った近藤拳成の3選手のコメントをお届けする。(会見写真 (C)M-1 Sports Media)
KRUSH王座5度の防衛に成功 ジョーダン・ピケオーがK-1王者・久保優太に宣戦布告!
「久保は俺とタイトルマッチが決まったら、ちゃんとトレーニングしておいた方がいい。俺はガンガン打ち合ってベルトを獲りに行く」
今回が5度目となる防衛戦に臨んだ“VS日本人無敗”の王者ジョーダン・ピケオー。1Rこそ神保の徹底したカウンター狙いの戦略に手を焼いたもの、2R以降は神保の動きにアジャストして徐々にダメージを与え、3Rには見事なコンビネーションで神保をダウン寸前まで追い込み、判定勝利で防衛を果たした。
会見でピケオーは「結果的に勝つことが出来たが、KO出来なかったことは凄く残念だ。神保が試合前に『KOしに行く。前に出る』と言っていたのは、はっきり言ってファンのみんなに嘘をついたような試合だったんじゃないかと思う」とカウンター狙いの神保の戦法には厳しい言葉も。
その一方、実現濃厚となってきたK-1ウェルター級王者・久保優太とのタイトルマッチについては「今までの久保との試合を見てきて、自分と戦う時は全然違う戦略で来るかもしれないが、過去の試合にとらわれずリングに立って久保と戦う。俺は久保のベルトを獲るためにガンガン打ち合って必ずベルトを獲る」とK-1王座奪取を宣言した。
◆ジョーダン・ピケオー
「自分が試合前に予想していた通りの試合運びにはならなかったが、結果的に勝つことが出来た。KO出来なかったことは凄く残念だ。(神保の戦い方は想定外だった?)全然思った通りの試合をしてこなかったというのが率直な気持ちだ。彼が言っていた特攻魂というのは、お互いが足を止めて打ち合うという戦いをイメージしていた。だが彼は試合が始まるなり距離をとって、自分の周りを回るような形でポイントを取る試合をしてきて、俺が想像していた試合とは全く違った。
過去に戦った和島や木村は立ち向かって打ち合ってきたし、野杁も多少動きながらではあったが、それでも打ち合う試合だった。そういった試合をすることによって盛り上がるし、自分もそういう盛り上がる試合を期待していた。神保にとって距離を取って戦うのが試合の戦略だったのかもしれないが、試合前に『KOしに行く。前に出る』と言っていたのは、はっきり言ってファンのみんなに嘘をついたような試合だったんじゃないかと思う。
(最後は自分もテクニックで翻弄するような場面もあったが?)最終ラウンドの時にリングサイドに木村がいることに気づいて、試合中ではあったけれど木村とアイコンタクトで『何か俺にやって欲しいか?』という合図をしたんだ。木村もそれに対してリアクションをしてきたので、左ボディからのコンビネーションを決めてやった。その時に神保もダメージを受けた形で自分によりかかってきてダウンかと思ったがダウンは取られなかった。いずれにしても自分が何をしようとすればすぐに神保が距離を取るような動きをしてきたので、自分の中では試合というよりスパーリングのような感じになっていた。
(久保のファイターとして印象は?)久保との試合は良い試合になると思っている。久保の試合は過去に何試合か見たが、テクニックがある選手で打たれたら打ち返すタイプの選手だ。だから昨日みたいに打っても逃げるような試合にはならないと思っている。昨日の試合は本当にやっていてもどかしかったし、久保との試合はそういうふうにはならない、凄く楽しい試合になると期待している。
(以前から久保選手のことは研究している?)この時点では久保に対する戦略をどうするかははっきりとは言えない。というのも、今回の神保との試合では神保は打ち合ってくると聞いていて、そのための戦略を練ってきた。だが蓋を開けてみれば神保は全然打ち合わずに逃げ回るような試合運びをした。なので今までの久保の試合を見ているが、実際に自分と戦う時は全然違う戦略で来るかもしれないので、過去の試合にとらわれずリングに立って久保と戦う。ただはっきり言えるのは、久保のベルトを獲るために自分はガンガン打ち合って必ずベルトを獲るつもりでいる。
(KRUSHのベルトは今後どうしていく?)KRUSHのベルトも保持するし、K-1も両方獲るつもりだ。(いつも笑顔でいられる秘訣は?)自分は単純にそういうタイプの人間なので秘訣と言われても分からないが、とにかく自分は笑っていることが楽しいんだ。(久保がトレーダーをやって稼いでいることや、奥さんがバラエティ番組に出ているユニークな方だというのは知っている?)それは知らなかった。俺としては何をするにしてもベストを尽くしてやってくれれば、それでいい。久保に言えることは、タイトルマッチをやることになったらベルトを守るためにしっかりトレーニングして、ベスト尽くしてくれということだけだ。実は昨日野杁から試合が終わった後にプレゼントをもらって、それは自分にとって凄く嬉しかったし、そういう関係も凄く良いと思う。
(空位のK-1スーパー・ウェルター級との三冠も狙っている?)それが実現すれば本当に良いことだね。でもまずは久保が持っているウェルター級に集中する。もし勝ってチャンピオンになれば、その次はスーパー・ウェルター級に焦点を移すかもしれない。自分の中ではその後も含めて戦いたい相手は頭の中にあるよ。(ファンの皆さんへメッセージは?)今回会場に来てくださった皆さん、試合を見てくださった皆さん、本当にありがとう。皆さんが期待したような試合内容を見せられなかったことは自分でも残念に思っている。次回K-1のベルトを狙う試合は必ずみんなが期待しているような激しい試合をするので楽しみにしていてほしい」
フェザー級王者・江川優生、戦慄の1RKOで初防衛に成功!
「足立区にベルトを持って帰ることが出来て、ジムのみんなにも刺激を与えられた。両国大会の由樹くんにつなげられて、次は自分もK-1進出を目指す」
今年1月に西京春馬から勝利してKRUSHフェザー級王座を獲得し、今大会で初防衛戦に臨んだ江川優生。18歳の新鋭・TETSUを相手に試合開始からパンチで猛攻をしかけ、瞬く間に3度のダウンを奪う戦慄の1RKOで見事初防衛を果たした。
江川は「昨日はTETSU選手が打たれ強くて、ダウンを奪っても3回全部立ってきたんで、挑戦者に相応しい選手だったなと改めて感心してます。ちょうど自分も初めて負けたのがTETSU選手ぐらいの頃だったと思うんで、めげずにこれからも頑張って欲しい」とTETSUを慮ってエールを送る。
試合内容については、POWER OF DREAMの古川会長からは「蹴りが少ない」と恒例のお叱りを受けたものの「両国大会の(武居)由樹くんにつなげられて、次こそは自分もK-1進出を目指してこれからも努力していく」と、昨日のリング上でも発言したK-1出場を改めてアピールした。
これについて中村プロデューサーも「次の試合に関しては、江川選手本人もK-1に出たいというアピールもありましたし、それにふさわしい、ファンの皆さんがK-1で江川選手を見たいと思わせる昨日の防衛戦の勝ち方だったと思います」とコメント。
「6月30日の両国大会は村越選手がスーパーファイトで試合を控えてますし、春馬選手とホルヘ・バレラ、小澤選手と鷹大選手の試合もあるので、江川選手がああいう勝ち方をしたことで6.30両国大会に出るフェザー級の選手達はみんな刺激を受けたはず。昨日の6月大会でKRUSHで防衛戦をやったということが、結果的に一番良いアピールになったと思います」と、江川のK-1出場に前向きな意向を示し、両国大会に出場する選手達の刺激になったはずだと江川の試合を絶賛した。
◆江川優生
「昨日はTETSU選手が思ったより打たれ強くて、ダウンを奪っても3回全部立ってきたんで、挑戦者として凄い相応しい選手だなって改めて感心してます。でも無事このベルトを足立区に持って帰れたんで内心は少しホッとしてます。
(今回は圧倒的に勝ちたいという思いが強かった?)試合前から会長から『あれぐらい倒せないとお前先ないぞ』って言われてたんで気合いは入ってましたね。(試合後には会長から『蹴りが少ない』と怒られたそうだが)倒して嬉しかったんですけど、まあちょっと何か言われるだろうなとは思ってました(苦笑)。ちょっと蹴りが出せてなかったかはなとは思うんで、そこは反省してます。
(試合後にはTETSU選手にエールも送っていたが)やっぱり自分も無敗の王者ってわけじゃないんで、負けも経験してそれで強くなってきたんで。ちょうど自分も初めて負けたのがTETSU選手ぐらいの頃だったと思うんで、めげずにこれからも頑張って欲しいです。
(減量はきつくなったかもしれないが、フィジカル面でもかなり向上している?)そうですね。身体は日に日に勝手に大きくなっちゃって。減量もまあきつくはなるんですけど、落とし方も毎回勉強になっていて段々慣れていってるんで、そこはまだあまり苦ではないですね。
(ファーストコンタクトで完全にペースを握っていたが、最初に自分から行くと決めていた?)一応様子を見ながら流れで倒しに行くってイメージだったんですけど、一発当てたらもう目が揺れてたんで、これはいけるなって思って仕留めに行きました。(拳の怪我は昨日は大丈夫だった?)左は大丈夫なんですけど、どちらかと言うと右の手首の方が痛いですね。でも怪我ってわけじゃないんで、全然試合出来るんで次お願いします。
(武居選手を彷彿とさせるような攻撃だったが、アドバイスだったり吸収したものは?)別に由樹くんからってわけじゃないんですけど、まあ会長の教えでやっぱりみんな似てくるところがあるのかなとは思います。別に意識してたわけじゃないですけど。
(ファンの皆さんにメッセージは?)今回は無事このベルトを足立区に持って帰れて、ジムのみんなにも刺激を与えられたと思うんで。両国大会の由樹くんにつなげられて、次こそは自分もK-1進出を目指してこれからも努力していくんで応援よろしくお願いします」
近藤拳成、復活のKO勝利の要因は“心を鬼にする”メンタルの成長!
「弟の魁成と一緒にK-1大阪に出て、二人で勝って最高の一日にしたい」
今大会で約1年ぶりの再起戦を迎えた近藤拳成。対戦相手のFUMIYAが1.1kgの計量オーバーという難しい状況での試合だったが、落ち着いた試合運びから右ストレートで再三ダウンを奪ってKO勝ち。
約3年振りの勝利の要因に精神面での成長を挙げると、8月のK-1大阪大会への弟・魁成との兄弟揃っての出場をアピールした。
◆近藤拳成
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。FUMIYA選手、計量オーバーしちゃったんですけど、FUMIYA選手とやれたことで凄い成長出来たので本当にありがとうございました。(1年振りの試合で対戦相手が計量オーバーになって、試合前はどういう心境で試合に臨んだ?)計量会場にFUMIYA選手が来たときにけっこうフラフラな状態で、1.5kgで15時に再計量であの状態じゃ落とせないだろうなと思ったんですけど、そこから頑張って400gも落としてきたので、本当限界な状態からやってくれたので怒りとかも別にありませんでした。あとはリング上で良い試合を見せたいと思って、自分のパフォーマンスを上げるために集中してました。
(落ち着いて心に迷いがない戦い方に見えたが、それは普段から意識して取り組んでいた?)試合を休んでいる間に色んな人に『拳成は優しすぎる』と言われて、『心を鬼にする』という言葉の本当の意味が分かりました。技術が成長したというよりも気持ちの面で凄い変わって、練習から今までと全然違って追い込めて、自信満々に試合に臨むことが出来たので、それが勝因かなと思います。
(最初にダウンを取った右ストレートの感覚は?)FUMIYA選手の試合を見て攻撃力がある分、動きも大きいので隙が出来ると思って、ずっと練習してきていたので、その一瞬の隙を見逃さないようにずっと練習してきた成果が試合に出たかなと思います。
(今後どういうふうに成長していきたい?)凄い落ち着けてたんですけど、まだまだもっと落ち着いて。左ジャブも昨日はけっこう当てられたんですけど、左ジャブだけじゃなく、右ストレートも倒すためだけじゃなく、軽い右ストレートで仕掛けていったりとか、そういうことももっと出来るように幅を広げて行こうと思ってます。
(次のステップとは?)次の試合は昨日マイクでも言ったんですけど、弟の魁成と一緒にK-1大阪に出られたらなと思っています。そこで2人で勝てれば最高の日になると思うので、もし決まったら弟と2人で頑張って絶対勝ちたいと思います。(リング上で誕生日を祝福していた妹さんの反応は?)僕の妹、試合に勝っても負けてもずっと泣いてるんですけど(笑)、昨日はめっちゃ喜んでくれました。
(ファンの皆さんにメッセージは)昨日は約3年振りの勝利だったんですけど、SNSとか会場で会う方々もめっちゃ喜んでくれて凄い嬉しかったです。もし大阪大会が決まれば魁成と一緒に勝って、もっとみんなで喜びたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」