Krush 2.16 一夜明け会見 玖村将史「打ち合いの中でもしっかり見ながら倒す練習をした」、レオナ・ペタス「僕はKrushのベルトが一番欲しい」、RUI「1Rに左ミドルを蹴った時にバキッと音がした」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Krush.98(2月16日(土)後楽園ホール)の一夜明け会見が17日に行われた。メインイベントの第6代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント決勝では玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)が軍司泰斗に判定勝ちし優勝し新王者に。島野浩太朗が王座に君臨するスーパー・フェザー級(60kg)戦線ではレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)が朝久泰央との実力者対決を制し、初代Krushクルーザー級(90kg)王座決定トーナメント一回戦BブロックではRUI(K-1ジム蒲田チームキングス)と植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)が劇的なKO勝ちで勝利した。K-1 JAPAN GROUPから届いた選手コメントのうち、将史、レオナ、RUIの3選手のコメントをお届けする。(植村は欠席)(写真提供: (C)Good Loser)
新スーパー・バンタム級王者・玖村将史、Krush無敗の王者として強敵たちを迎え撃つ!
「軍司戦は打ち合いの中でもしっかり見ながら倒す練習をしてきた。これからもファンの人たちがワクワクする試合をしていきたい」
昨日のメインイベントとなった第6代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・決勝戦で軍司泰斗と対戦した玖村将史。的確にカウンターの左フック、右ストレートをヒットさせるなど宣言通りパンチの攻防で軍司を上回り、Krush無敗のまま王座を奪取した。
一夜明け会見では「向こうが蹴りを警戒しているのが分かって、1Rのインターバルの時に『パンチで行っても大丈夫だ』と思って、パンチで行く作戦に変えました。打ち合いの中でもしっかり見ながら倒す練習をしてきて、倒せはしなかったんですけど、良い経験になったかなと思います」とパンチの的確さで相手を上回ったことが勝因だったと明かす。
試合後には兄・修平と共に涙を流していたが「何か夢を見ているような感じで、あんまり覚えなくて『ベルトを獲れたんやな…』って感じでした。この半年間、ずっとこのベルトのことだけ考えてやってきたので、やっと獲れたなって想いで、涙が出ちゃいました」とベルトを巻いた瞬間の心境を語り「自分を狙う強い選手がどんどん出てきて、ファンの人たちが『玖村とやったらどうなるんだろう?』とワクワクするような試合をしていきたい」と新チャンピオンとしての意気込みを語った。
◆玖村将史
第6代Krushスーパー・バンタム級チャンピオンの玖村将史です。昨日は応援ありがとうございました。試合が終わって、とりあえず王座決定トーナメントを優勝できてほっとしてます。(軍司と戦っての印象は?)やっぱりパンチは強かったです。でもその中でもジムでしっかり対策してたんで、パンチが強いのは想定内で予想通りかなって感じでした。(蹴り主体の1Rから、2R以降はパンチ主体の戦い方になったが?)向こうが蹴りを警戒しているのが分かって、1Rのインターバルの時に『パンチで行っても大丈夫だ』と思って、パンチで行く作戦に変えました。
(試合前からお互いパンチがキーになると話していたが?)打ち合ってラッキーパンチが当たった方が勝ちという試合は嫌やったんで、打ち合いの中でもしっかり見ながら倒す練習をしていました。倒せはしなかったんですけど、良い経験になったかなと思います。
(ラウンドの後半に印象付ける攻撃をしようと意識していた?)ラウンド後半に印象付けようとは思ってなかったんですけど、向こうもラウンドの始めはスタミナもあって元気やったんで、後半勝負しようという話はありました。その練習してたことが自然に出たかなって感じでした。
(試合後には兄弟揃って涙を流していたが、その時の心境は?)何か夢見ているような感じで、あんまり覚えないんですけど『ベルトを獲れたんやな…』って。この半年間、ずっとこのベルトのことだけ考えてやってきたので、やっと獲れたなって想いで、涙が出ちゃいました。
(兄の修平選手とは試合後に何か言葉をかわした?)しゃべったんですけど、覚えてないです(笑)。
(チャンピオンになって、周りからの反響は?)SNSとか連絡とかでもめっちゃ反響が大きくて、色んな人に『おめでとう』とメッセージをもらったり、友達からも連絡がたくさん来て『やっぱりチャンピオンは違うな』って改めて思いました。
(昨日もリング上で発言していたが、色んな選手から『玖村将史と戦いたい』と言われるようになるのが理想のチャンピオン像?)そうですね。同じ選手同士でずっとやってても盛り上がらないと思うんで。やっぱり強い選手が出てきて『その選手と玖村がやったらどうなるんだろう?』というような、ファンの人たちがワクワクする試合をしていかないといけないなと思っています。どんどん強い選手が出てきて欲しいと思ってます。
(バックステージでは武居由樹選手とやりたいと話していたが、今後の具体的な目標は?)やっぱりチャンピオンになったんで、Krushのチャンピオンとして、K-1のチャンピオンとやらないといけないと思っています。僕は次の6月大会(6.30K-1両国国技館大会)でも全然いいんで、お願いします
(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。これからもっとチャンピオンとして圧倒的な存在になっていくんで、これからも応援よろしくお願いします。
レオナ・ペタス、朝久泰央との実力者対決に勝利!
「朝久選手のリベンジやベルトに対する執念を受け止めた上で僕が勝った。次は誰が相手でも実力で自分の強さを分からせる」
昨日の第8試合で朝久泰央と対戦したレオナ・ペタス。1Rに右ストレートからパンチの連打をまとめてダウンを奪い、スーパー・フェザー級実力者対決を制した。
一夜明け会見でレオナは「昨日の試合は、僕が『マットに沈める』とずっと言ってたんですけど、朝久選手が凄い気持ちが強くて、僕が倒したかなと思う攻撃を何発も入れても、全然倒れなくて。気持ちがめちゃめちゃ強かったなと思いました」と最後まで食らいついてきた朝久を称え「朝久選手のリベンジやベルトへの執念を凄く感じた。それも受け止めた上で僕が勝った。僕が挑戦者にふさわしいんじゃないかなって思います」と改めて我こそが次期挑戦者にふさわしいとアピールした。
◆レオナ・ペタス
昨日の試合は僕が『マットに沈める』とずっと言ってたんですけど、朝久選手が凄い気持ちが強くて、僕が倒したかなと思う攻撃を何発も入れても、全然倒れなくて。気持ちがめちゃめちゃ強かったなって思いました。
(2度目の対戦で朝久選手の成長は感じた?)朝久選手はやっぱり凄く体力があったなと感じるし、自分のリズムに持っていくのが上手いなって感じましたね。
(ダウンを奪ったシーンは試合前からイメージしていた?)朝久選手が独特のガードをするのは映像で見ていました。でも試合ではそこまで考えてなかったし、試合の時の自分の動きの方が大事かなと思ってるんで、直感でやったって感じですね。
(ヒザ蹴りも朝久選手の連打を止めるキーポイントになっていたが?)基本的に僕は人の試合を見て対策を立てるというのはなくて『この選手はこういう動きするんだな』ぐらいで流して見るんです。結局、対戦相手を見ても、自分が成長しなきゃ意味ないんで、自分の伸ばせるところを伸ばそうっていう考えです。だから自分がヒザ蹴りを武器にしているんで、日頃から練習してるんで出したって感じですね。
(会見では『誰がチャンピオンにふさわしいか分からせる試合する』と発言していたが、宣言通りのハイレベルの試合を見せられた?)そうですね。試合をしてみて、朝久選手のリベンジへの執念や、ベルトに対する執念を凄く感じました。それも受け止めた上で、僕が勝ってるんで、僕が挑戦者にふさわしいんじゃないかなって思いますね。
(試合後のコメントでは『今年はベルトコレクターになりたい』と発言していたが?)あれはちょっと興奮し過ぎて言っちゃったんですけど(苦笑)、僕はKrushのベルトが一番欲しいんで、Krushのベルトを本当に獲りたいです。
(ファンに向けてメッセージは?)昨日は応援していただきありがとうございました。次の試合はタイトルマッチになるかどうか分からないですけど、それはタイミング次第だと思ってるし、次の試合はデビュー戦の選手からチャンピオンまで、僕に勝てると思ってる選手がいるんなら実力で分からせてやろうと思ってるんで、また応援よろしくお願いします。
RUI、怪我をおしてのKO勝利で準決勝は剛腕・植村真弥と激突!
「根競べじゃ絶対に負けないと思って戦った。植村選手と自分は対照的だけど、僕のヒザ蹴りだったら効くと思います」
「初代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」は全8選手が参加し、1月・2月大会で一回戦を2試合ずつ実施。1月大会ではK-Jeeと杉本仁が揃ってKO勝利で準決勝進出を決めているが、今大会でも植村真弥とRUIがそれぞれKO勝利で一回戦を突破した。一夜明け会見は植村がスケジュールの都合で欠席となり、RUI一人での会見出席となった。
会見でRUIは「元々練習で左足を痛めていて、1Rに左ミドルを蹴った時にバキッと自分の中で音がして、蹴り足を戻した時には全く踏ん張りが利かなくなっていました」と1Rで左足を負傷していたことを告白。「そういう状況で勝てたことが、自分の中で一番成長の糧になったと思う」と愛鷹戦を振り返る。
準決勝でRUIは身長168㎝・フルスイングのパンチが持ち味の植村と対戦。身長193㎝・距離を取って戦うRUIとは正反対の対戦相手だが「植村選手は自分とは見た目もファイトスタイルも対照的ですが、僕のヒザ蹴りだったら効くと思います」と5月18日の後楽園大会で行われる準決勝への意気込みを語った。
◆RUI
昨日は無事蹴り倒すことができてほっとしています。試合で左足を怪我して、夜はあまりの痛みで中々寝れなかったんで、今ちょっと眠いです(苦笑)。
(3Rに失速したのは怪我が原因だった?)元々練習で左足を痛めていて、1Rに左ミドルを蹴った時にバキッと自分の中で音がして、蹴り足を戻した時には全く踏ん張りが利かなくなっていました。それで1Rの終わりぐらいから失速し始めたなっていう感じで、スタンスもスタイルも練習してきたところから少し変わってしまって、あんなに初っ端からヒザを飛ばしていくつもりではなかったですね。まあでも根競べじゃ絶対に負けないと思っていたし、ヒザ蹴りで最後は仕留めることができたんで、結果オーライかなと。
(苦しい状況の中でKO勝ちできたというのは大きい?)そうですね。何よりも勝てたことが、自分の中で一番成長の糧になったと思います。
(準決勝の相手に決まった植村選手の試合は見た?)自分のことに集中してたので見てないですね。でも何となく試合のイメージはつきます。動画もあると思うし、見てしっかり研究をしようかなと。対策って対策は特にないと思います。どれだけ自分の特徴を活かした戦い方が出来るかで、勝敗は確実になると思うので。
(見た目も武器も対照的な両者ですが、どんな試合をして勝ちたい?)本当に対照的ですよね(笑)。逆にみんな見たかったんじゃないですか? 基本的な戦い方は、植村選手が相手でも愛鷹選手が相手でも変わらないんじゃないかなと思います。ただ身体が締まってるか締まってないかの違いというか(笑)。まあ僕のヒザ蹴りだったら効くと思います。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)試合後のコメントでも言ったんですけど、僕はまだまだ伸びしろが一杯あるので、もっともっと準備して、5月18日はもっと強いRUIをお見せします。ぜひ5月18日は応援に来てください。