REBELS 12.5 後楽園 一夜明け会見:宮越慶二郎、終盤のスアレック粉砕は「作戦通りでした」。スーパーフライ級王者 老沼隆斗「他団体の選手を迎え撃つ覚悟はできています」。梅野源治「ルンピニー王座戦はできるだけ早いほうがいい」
REBELS.59 12月5日 後楽園ホール大会の一夜明け会見が6日夜、東京都内で行われ、勝利した選手のうち宮越慶二郎、老沼隆斗、梅野源治、丹羽圭介、片島聡志、小倉尚也、大谷翔司が登場した。
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
第11試合 メインイベント 63kg契約 3分5R
×スアレック・ルークカムイ(タイ/スタージス新宿ジム/REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元ラジャダムナン認定フェザー級7位/62.95kg)
○宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者/62.85kg)
5R 1’52” KO (左フック)
◆宮越慶二郎「今回は作戦通りでしたね」
無事メインらしい内容で終わることができました。ホッとしています。
(勝因は?)1Rからローが届く距離になって、行けるなと思いましたね。
(スアレックがロープを背負う展開が長く続きました)スアレック選手は僕のプレッシャーを感じていたのか、予想外ではありましたけど、逆に組み立てやすかったですね。試合前から後半勝負と言い続けていて、長く行けば行くほど有利とわかっていました。ラウンドの最初1分ぐらいは向こうが攻めて来るかもしれないから警戒しておいて、ラウンド後半にポイントを取る作戦でした。
(5Rはスアレックが最初から来ました)僕の肘で4Rにカットされて、後が無いのがわかっていたんでしょうね。パンチはデカくて、もらった場面もありましたけど、効いたパンチは無くて、割かし冷静でした。
(ダウンを取ったパンチは?)狙ったパンチじゃ無いですけど、僕のほうがハンドスピードが速いのがわかっていたので、当たる自信はありました。今回は作戦通りでしたね。スアレックは縦の動きは強いでしょうけど、横の動きには強くないと思っていました。仕上がりも今まで一番いいぐらいで、これで負けたらしょうがないぐらいな感じでした。
(来年の抱負は?)REBELSさんはどんどんデカくなりますし、各団体が盛り上がっているので、次こそは地上波で、テレビに映るところで試合がしたいです。(※REBELSの山口元気代表は「NJKFさんと話し合いながらオファーをしていきたい」とコメントしている)
(去年シュートボクシングで負けた海人にリベンジしたい?)そう言わせたいんですか(苦笑)。海人と再戦をやるなら年末のRIZINとかがいいですね。
第10試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○老沼隆斗(STRUGGLE/王者/52.1kg)
×蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京/挑戦者/52.0kg)※フリーから所属変更
判定2-0 (和田48-47/山根48-48/秋谷49-48)
※老沼が初防衛
◆老沼隆斗「REBELSのスーパーフライ級を代表として他団体の選手を迎え撃つ覚悟はできています」
昨日は半年ぶりの試合で緊張しました。初めての5Rで、ペース配分も難しく、探り探りでしたけど、防衛できてホッとしています。僕も移籍した経験があるので、蓮沼選手も環境を変えて、今回は覚悟が強かったのをわかっていましたし、実際に気持ちの強さを感じました。
(2月に戦った時に比べて蓮沼は強くなっていた?)強くなっているなとは思ったんですけど、まだ以前の蓮沼選手らしさが残っていたので、そこの穴を突い、うまくハマったと思います。1Rとか2Rは(ノーナクシンで習った)ムエタイのペースで試合をする感じでしたけど、その中で強引に攻めるパンチとか、以前の蓮沼選手のスタイルがちょっと出て来た時に、自分の元々得意な蹴りとか、最近磨いているパンチが当たりました。
(最後の“老沼ラッシュ”も考えていた?)本当はKOしたかったんですけどね。最後に見せ場がないとチャンピオンらしくないな、盛り上げなきゃと思いました。
(山口代表は「そろそろ他団体の選手とやらせてもいいんじゃないか」と話しています)今年はREBELSのスーパーフライ級を盛り上げて、昨日が集大成だったと思います。REBELSのスーパーフライ級を代表として他団体の選手を迎え撃つ覚悟はできています。
(来年の目標は?)今、那須川天心君が色んなメディアに出ていて、同い年なので刺激を受けています。自分もREBELSもSTRUGGLEも名前を売って行けるように頑張りたいです。
第9試合 ライト級 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/ルンピニー10位、元ラジャダムナン王者/61.20kg)
×ジョン・キハン[Jeong Kihan](韓国/RAON KICKBOXING ACADEMY/元KTK -60kg級王者/61.00kg)
判定3-0 (センチャイ50-47/山根50-46/秋谷50-45)
◆梅野源治「タイトルマッチはできるだけ早いほうがいい」
相手は気持ちが強くて体が強いタイプで、なかなか倒しきれず、ズルズル判定に行ってしまったかなというのが率直な印象ですかね。組む展開が多くなって、もっとパンチを出したり、肘で切りたかったですけど、思い通りに行かなかったです。
(ローキックをあまり使わなかったのは、パンチのカウンターを警戒した?)そうですね。そのリスクを最小限にしようと、ミドルキック主体にしたんですけど、後半はもうちょっとローを蹴ったら良かったです。
(途中から相手があきらめている感じでした)相手がなかなか来てくれなかったですけど、自分から無理に倒しに行くのは僕のスタイルじゃないですし、スタイルを崩してまでKOを狙いたくは無かったです。日本のお客さんやうちの会長は「もっと行け」と思ったでしょうけど、タイ人のトレーナーは「もう相手があきらめているから行かなくていい」という考えで、僕にもどちらで行くべきか迷いが出ました。日本のリングですから、本当はお客さんのことを考えたほうがいいんでしょうけど。
(2月のスタジオコースト大会でルンピニーのタイトルマッチがやりたいですか?)できるだけ早く決まってもらいたいのがありますね。ずっとルンピニーを目標にしているので、タイトルマッチはできるだけ早いほうがいいです。次の試合で大きな怪我をして、今後試合ができなくなる可能性だってあるわけですし。うちの会長や山口代表が僕の夢への道筋を立てて下さっているので、自分のやるべきことをしっかりやって行かなきゃなと思っています。
第8試合 REBELSルール 63kg契約 3分3R(延長1R)
×潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者/62.95kg)
○丹羽圭介(TEAM KSK/元RISEライト級1位/63.0kg)
判定0-2 (和田28-30/秋谷28-28/センチャイ28-29)
◆丹羽圭介「僕がチャンピオンロードを突き進みたい」
潘選手は予想以上に強くて苦戦しました。3Rにダウンを取るまでは、確実に潘選手にポイントを取られている内容で、ローキックで削られて、足がモゲそうでしたけど、絶対に勝つと自分を信じ、チームを信じて、あきらめず戦ったことで、勝利の女神が降り立ったのではと思います。
(3Rに逆転のダウンを奪った右ストレートについて)相手が蹴って来るタイミングに隙ができると思っていましたけど、なかなか生まれなかったです。ローも前蹴りもタイミングが独特で、カウンターが取りにくい感じでした。どこかでチャンスが生まれないかと探し続けた結果、あそこで行けた感じです。
(両足のテーピングが多かったが?)前回の試合で右足だけ疲労回復のためにつけたら、肉離れをしたので、両足とも万全にしようと思ってつけました。それを見て潘選手が狙って来たのかはわからないですけど、見た目よりは大丈夫でした。
(来年は63kg級王座決定トーナメントが開催されます。改めて抱負を)今回はREBELSの門番を撃破できたと思うので、彼がREBELSで背負って来たものを請け負いつつ、僕がチャンピオンロードを突き進みたいです。
第7試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
×炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者/55.30kg)
○片島聡志(クレイン/WPMF日本スーパーフライ級王者/55.30kg)
判定0-3 (センチャイ29-30/和田29-30/山根28-30)
◆片島聡志
玄人受けの試合内容になってしまって反省しています。炎出丸選手は以前一回やった時は首相撲の選手というイメージで、今回はガツガツ来ると思っていたら、様子見をする形になりました。3Rに肘で切られて、これ延長になったらマズいと思って、ギアを切り替えました。
(勝った後、お子さんをリングに上げたのは?)物心がまだついていないので、物心つくまで戦いたいと思っていて、上げました。自己満です(苦笑)。
第6試合 REBELSルール 55kg級 3分3R(延長1R)
○小倉尚也(スクランブル渋谷/54.90kg)
×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋/香港WMC l-1 51kg級&54kg級王者/54.55kg)
2R 1’57” KO (左ストレート)
◆小倉尚也
結果はKOで勝てたんですけど、内容が全体的に良く無かったです。もうちょっと強い選手とやるのであればマズいですね。次戦に向けて改善したいです。積極的に攻めたんですが雑になりましたし、ディフェンス面では同じ技を何回ももらってしまいました。(佐藤の前蹴りは?)ダメージは無かったんですけど、印象は悪いなと思いました。(久々のREBELSで気合が入り過ぎた?)それもありましたし、大谷さんが直前に勝ったので気負ってしまって、大谷さんのせいですね(笑)。
第5試合 REBELS-MUAYTHAIライト級次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○大谷翔司(スクランブル渋谷/60.95kg)
×ウザ強ヨシヤ(テッサイジム/61.15kg)
判定2-0 (秋谷30-28/山根29-29/センチャイ29-28)
※来年2月17日の新木場スタジオコースト大会で大谷が良太郎の王座に挑戦決定
◆大谷翔司
怪我からの復帰戦でリベンジマッチでタイトルがかかって、落とせない試合で勝てたのは大きかったです。相手のペースにならないよう、多少はグチャグチャにしてもいいから、前に前に行こうと決めていました。(良太郎とのタイトルマッチに向けて)良太郎選手に一回負けているので大きなことは言えないですけど、そんなに怖さは感じないので、万全に仕上げれば大丈夫です。(良太郎は昨日の試合後のリング上で「今回の試合はウザ強選手が盛り上げた」と言っていたが?)特に気にせず、とりあえず勝ちたいです。