ROAD TO UFC 5.22 上海:青井人「スンッって感じで行きたい」、中村京一郎「岡見さんからは『お前、もっと緊張しろよ!』って」。大会生中継のU-NEXTから選手談話届く
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UFCのトライアウト・トーナメント「ROAD TO UFC シーズン4」オープニングラウンド(5月22日(木)・23日(金)中国・上海・UFCパフォーマンス・インスティチュート(UFC PI))の開催が迫って来た。今回、日本からはトーナメントに8選手、ワンマッチ2選手が参加する。大会を生中継するU-NEXTから日本勢のインタビューが届いた。
この記事では初日の22日(木)に登場する青井人、中村京一郎のフェザー級2選手の談話をお届けする。
ROAD TO UFC シーズン4 エピソード1&2
2025年5月22日(木)20:00~(エピソード2の開演時刻は22:00を予定)
会場:UFCパフォーマンス・インスティチュート上海
配信URL:https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000009217
CH1:日本語解説版(実況)中野 玄(解説)髙阪 剛|CH2:英語版(字幕無し)
青井人「スンッって感じで行きたい」
エピソード2 第3試合 フェザー級 5分3R
青井 人(BLOWS/DEEPフェザー級王者)14勝5敗1分
ユン・チャンミン(韓国)7勝2敗1分
―― RTUのトーナメントに挑戦したいと思ったきっかけがあれば教えてください。
青井:昔から観たりしていたので、そういう挑戦ができる日が来ればな、みたいなことは思ってました。自分としては、時間がないっていうのが一番ですかね、年齢的に30歳を越えたら結構難しいということを聞いてたんで、もう最初で最後なのかなという思いで、挑戦しようと決めました。
―― 青井選手はサッカーキックでKOすることが多く、今回RTU参戦でユニファイドルールとなりますが、意識していますか?出さないように気を付けるという意味で。
青井:ありますね。なんかこう、あれを練習こそしてないんですけど、本能というか、反射的に出ちゃうんで。顔が(そこにあるから)、一番近いところで蹴っちゃう、みたいな。「蹴れる!」っていうものが。そういう反射が出ないようにだけは気をつけたいですね。ただもちろん(使い場合であっても)ルール上でOKと聞いた上で、そっちの方が効率いいじゃないですか、顔が近くにあったら。だからそういう時は蹴ろう、ぐらいの感覚なんで、これまでも(それでKOしてやろうと)意識はしてきていません。
―― 1回戦の対戦相手、ユン・チャンミン選手に対する印象を教えてください。
青井:僕自身はあんまり試合を見ない方なんですけど、でも、やっぱり勢いと、気持ちが強いなって印象はすごい大きかったですね。打ち合いで、すごく前に出て打ってくるなとは思いますし、組みもそつなく全部できるって感じで。柔道家に打撃がついたてきたって感じですかね。
―― 以前、韓国のシン・スンミン選手と対戦した際、コメントで「侍魂を見せる」と仰っていました。今回も海外で試合をするにあたりそういうメンタリティをもって臨むのでしょうか。
青井:『侍』というものを僕自身は見たことはないし、だから『侍魂』を感じたこともないので、もちろん実感としては分からないのですけれど。日本を背負ってきた侍たちの精神面のようなものは素晴らしいものやったと聞いてるので、自分も日本人として、背負っていきたいなっていうのはあります。……という意味から、「侍魂を持っていきたい。」という感じですね。やっぱり、(手を横一直線に引いて)「スンッ」って感じが大事やと思うんですよ。動じない。もう、やるべきことを淡々とやる、みたいなのが大事だと思ってるんで。それをしっかりと体現できたらなとは思います。
―― UFCを見据える上で、特にフェザー級はスターが揃っていますが、注目していたり、手を合わせてみたい選手はいるのですか?
青井:そうなんですよ。強い人ばっかりなんですよね!イリア・トプリア選手、ものすごく強いじゃないですか。マックス・ホロウェイ選手も。そういう面では、その辺のトップ選手はやっぱ気になりますね。かっこいいですよねー、トプリア選手。組技も寝技もすごい強いみたいだし、めちゃくちゃ打撃もあるじゃないですか。やっぱかっこいいですよね、憧れますよね、ああいうスタイルは。
―― そういうコンプリートファイターを目指しているのですか?
青井:いや、目標や願望としては思っていないですね。何か『自分』を出せたらなとは思います。自分の良さ、青井人っていうのを、作っていきたいんで。日々、プライベートの、格闘技以外の時でも自分をしっかりと持って、良くしていくっていう面では気をつけてるんで。そういうのが、ファイトスタイルに現れるとは思ってるんで、それを含めて『青井人のファイトスタイル』を作っていきたいですね。
―― 青井選手は若い頃からすぐにMMAの練習からスタートしたのかと思うのですが、どんなきっかけだったのか、教えていただけますか?
青井:そうですね。中学2年の終わりぐらいから始めました。きっかけは、ただの興味本位からですね。自転車を漕いでたら『総合格闘技道場』みたいな看板が見えて、やってみたいなって。それで練習しているうち、高校生の終わりぐらいに「ちょっと試合に出てみよう」となり、出たら勝てて(笑)。そのまんま、どうしよう……、みたいな。やることもないし、勉強もできないから……、頭悪いんですよ(笑)!だから、総合格闘技でプロとしてやっていきたいと思い、そうなりました。結構怖がりですし、緊張しいなんで、有名になりたいであるとか、そういうことは全くなかったんですけど。
―― 緊張したり怖がっているというよりは、どの局面でも冷静と言いますか。スカッと勝つにせよ、しんどい場面にせよ、表情がクールな印象があります。
青井:いろんな感情を表に出すと自分が乱れちゃうと思うし。だからもうなんか「スンッ」って感じで行きたいんですよね。それは常日頃思っていて。ただ、試合では、何も思ってないです、「淡々と」というぐらいしか。

SHANGHAI, CHINA – MAY 21: Jin Aoi of Japan poses on the scale during the Road to UFC weigh-in at the Sheraton Four Points Hotel on May 21, 2025 in Shanghai, China. (Photo by Cooper Neill/Zuffa LLC)
―― 今回、どんな試合をしたいと思いますか?また、自分が予想する展開は?
青井:自分の中ではやっぱり後悔のない試合をすること、あとは格闘技の本質である、しっかり相手を狩るっていうのを見せたいですね。だからそれをできるように試合したいんで。まあ、そこをどうなるかの予想はちょっとつけられないですけど、見てもらってのお楽しみって感じで(笑)。ハハハ、自分でも分からないんで。
―― 結果は分からないものだけれども、最後まで仕留めるつもりということですよね。
青井:勝っても負けても、そういう試合をしたいですね。やっぱりこう、「強い選手がいるな」とは思うんですけど。結局、海外の選手でも日本人選手でも、強い奴は強いんで。だからまあ、強い奴が集まっているだけとしか思ってない。そこに自分が挑戦するのが楽しみって感じなんで、あとは蓋を開けてみてからのお楽しみって感じですね!ハハハ。
―― 応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
今回、僕以外も日本人選手が出るんですけど、しっかりとみんなで日本を背負って世界に挑戦していくんで、応援よろしくお願いします。
中村京一郎「岡見さんからは『お前、もっと緊張しろよ!』って」
エピソード1 第3試合 フェザー級 5分3R
中村京一郎(EXFIGHT/GRACHANフェザー級1位、ABEMA格闘技代理戦争フェザー級トーナメント2024優勝)5勝1敗
パク・オジン(韓国)9勝1敗1分
―― RTUトーナメント出場が決まった時の心境は?
中村京一郎(中村):「引き寄せたな~!」みたいな(笑)。去年の12月に国内でタイトルマッチが決まっていたのですがそれが怪我で流れちゃって。3月にするというような話もあったのですけど、それも決まらなくて。試合どうしようかな……、まあ練習とりあえずしようか、みたいな感じで練習していたらこのRTUのお話が来たので、「呼ばれてる」し、「自分が引き寄せた」し、みたいな。縁が巡り巡ってきたなあっていう感じがありましたね。
―― 1回戦のパク・オジン戦ではどんな試合をしたいと思っていますか?
中村:いつも通りフィニッシュするってことだけですかね。まあ、それがKOでも一本でも確実にフィニッシュを狙いに行く……というか、まあ狙いに行くっていうより、「フィニッシュしちゃう」みたいな感覚ですかね。
―― 高校までは野球、その後海上自衛官を3年経験してから格闘技をスタートしたということですが、元々好きだったものに実際競技として取り組んでみてどう感じましたか?
中村:最初は本当に、ケンカのようなノリで始めていたものが、とくに打撃で感じたというか、寝技もそうなのですが、全部深いものがあると。それから技術的なことだけではなくて人として、人の器みたいなものが、強い選手はすごい備わっていると感じました。MMAを始めてみて、本当のファイターっていうのは人間性がすごい、そして優しい。強い人ってやっぱ優しいんだな、みたいなことを、まだ自分は5年生みたいなものですけど、ちょっとずつ気づいてきています。そして今、運や縁もあってすごいファイターたちに囲まれて練習できていることに、すげえ感謝してますね。
―― 今回の対策練習で新しく取り組んでいることがあれば教えてください。
中村:岡見(勇信)さんが丸山(数馬)選手を、スパリングパートナーとして呼んでくれて、やってもらってるんですけど……、僕的にはそこまで意識はせず、パク・オジンじゃないし……ぐらいの感じです(笑)。身長が同じくらい、というところですかね。あとはグラップリングはFIGHT BASEに行って対策したりもしていますし、自分のなかで考えながらやってるって感じですかね。稲葉洋人さん、中村剛士さん、安楽龍馬さんといったレスリングのトップファイターたちがARCっていう新しいレスリングチームを立ち上げたんですけど、そこで練習をしたり。あとはプライベートで藤波勇飛とレスリングを軽くやったりという感じですね。
―― 中村選手には国内でビッグマッチに出るチャンスを選択をせずここまで来た経緯がありますが、やはりUFCを目指していたからということが、理由としてあったのでしょうか?
中村:それはもちろんあります。格闘技を始めた時からずっとUFCのベルトを獲るって決めてずっと練習してるし、試合にも臨んできているからもちろんそれが第一優先でした。

SHANGHAI, CHINA – MAY 21: Keiichiro Nakamura of Japan poses on the scale during the Road to UFC weigh-in at the Sheraton Four Points Hotel on May 21, 2025 in Shanghai, China. (Photo by Cooper Neill/Zuffa LLC)
―― それほど目指したいと思えるUFCの舞台とはどこが魅力なのでしょうか。
中村:コナー・マクレガー選手が生活保護受給者からUFC二階級王者になった、と。まあ、自分もめちゃくちゃ金なくてヤバい時期があったけど、生活保護もらうほどではなかったし、「俺よりヤベぇ生活環境の奴、いっぱいいる」、つまりそのハングリー精神っていうものから学んだというか……、日本じゃ考えられない環境下で二階級のベルトを取れて、しかもファイターとして、ロールモデルとしてあそこまで行けるっていうのは、本当に学んだことがあったから、「俺、マクレガーより生活環境悪くないし!」っていう、環境に甘えなくても行けるっていう自信をもらいました。だから絶対取れるっていう感覚があります。
―― ご自身のファイトスタイルは世界中のファンの間で人気が出ると思いますか?
中村:受けると思います。別にアメリカでっていうか、僕の試合は全員に受けると思います、はい。何だろうな……、楽しんでるところを見てほしいから。で、たぶん、自分が楽しんでいるから、それは周りも楽しめるでしょうっていう勝手な僕の感覚ですね(笑)。
―― 逆に勝つことへのプレッシャーや負けたくないと思うことのリスクはないのでしょうか。
中村:だって、しょうがないじゃん!そんなこと考えたって(笑)。みんな勝ちにくるし、負けにくる奴なんて、もちろんいないじゃないですか。だからMMAっていう競技は、すっげえ面白いと思うんですよ。だからその勝ちに対する信念・執念みたいなところのぶつかり合いが本気だからこそ、エンタメなんかしなくても、ガチでエンタメになる、みたいな。そういうところが本当に面白いので。
―― UFCで最も活躍した日本人選手の岡見さんからは、どんな言葉をかけられていますか?
中村:「お前、もっと緊張しろよ!」って(笑)。岡見さん自身であったりあの時期の選手には「楽しむ」っていう感覚が「本当にない」と言ってたんですよね。「だから最近の選手はすごいよ」っていう話をいつもしていて。ただ、だからこそ注意喚起じゃないけれど、緊張感を持たせてくれるって意味でも、すごくいいセコンドをしてもらってると思ってます。
―― 応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
中村:いつも応援ありがとうございます。ええ、皆さんの応援、皆さんの愛、いつも受け取ってます。で、みんなに感謝して試合やってくるんで、当日もめちゃめちゃ応援お願いします。で、めちゃめちゃ僕も楽しむんで、みんなで当日楽しみましょう。お願いします!
5月22日(木)対戦カード
【エピソード2】日本時間22時開始
第5試合 フェザー級 5分3R
リー・カイウェン(中国)14勝6敗
ソ・ドンヒョン(韓国)7勝2敗1分
第4試合 フライ級 5分3R
アグラリ(中国)12勝1敗
ムリドル・サイキア(インド)8勝0敗
第3試合 フェザー級 5分3R
青井 人(BLOWS/DEEPフェザー級王者)20戦14勝5敗1分
ユン・チャンミン(韓国)7勝2敗1分
第2試合 フライ級 5分3R
リオ・ティルト(インドネシア)8勝0敗
アーロン・タウ(ニュージーランド)9勝1敗
第1試合 非トーナメント戦 ライト級 5分3R
アジズ・ハイダロフ(タジキスタン)21勝6敗
マンシャー・ケラ(インド)8勝0敗
【エピソード1】日本時間20時開始
第5試合 フェザー級 5分3R
セバスチャン・サレイ(オーストラリア)8勝1敗
バーエゴン・ジェライスー(中国)19勝6敗
第4試合 フライ級 5分3R
イン・シュアイ(中国)17勝5敗
吉田開威(空手道剛柔流朋武館)6勝1敗。GLADIATORに参戦中
第3試合 フェザー級 5分3R
中村京一郎(EXFIGHT/GRACHANフェザー級1位、ABEMA格闘技代理戦争フェザー級トーナメント2024優勝)5勝1敗
パク・オジン(韓国)9勝1敗1分
第2試合 フライ級 5分3R
山内 渉(FIGHT FARM/元修斗フライ級世界1位)7勝1敗
ナムスライ・バトバヤル(モンゴル)7勝1敗
第1試合 非トーナメント戦 女子ストロー級 5分3R
フォン・シャオツァン(中国)10勝3敗
松田亜莉紗(BLOWS/元DEEP JEWELSストロー級暫定王者)6勝0敗