SPACE ONE×BOM 5.11 アリーナ立川立飛:吉成名高、OFGムエタイ3戦目は「前回以上の動きが見せられる」。城戸康裕、中国で敗れた相手とSPACE ONE王座防衛戦。K-1離脱表明の黒田斗真が「強行突破」参戦
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
2025年5月11日(日)東京・アリーナ立川立飛にて開催される、中国のキックボクシング団体『SPACE ONE』と日本の『BOMプロモーション』のコラボ大会『SPACE ONE×BOM』(U-NEXT配信)の記者会見が4月14日に横浜で行われた。(記事提供:BOMプロモーション)
会見は二部制で行われ、第1部『SPACE ONE』の部に出席したRWS JAPANの代表でもあるK-TEAM JAPANの佐々木洋平代表は、SPACE ONEの日本大会開催について「この大会『SPACE ONE』を日本に呼ぶきっかけは、知人を通じて『SPACE ONE』のリー・ヨウルン代表と話をさせてもらっている中で、リー代表がどうしても世界で一番有名なK-1や数々の大会が生まれた日本で『SPACE ONE』の大会をどうしてもやりたいとの熱意を話す度にありました。城戸選手が『SPACE ONE』の王者なので日本で一緒にやろうとの熱い思いを受けて、『BOM』と一緒にやることが決まりました」とBOMとのコラボ大会に至った経緯を説明。
そして、参戦が決定したSPACE ONE初代ライト級王者・城戸康裕(TEAM ONE)、初代K-1 WORLD GPバンタム級王者の黒田斗真(フリー)、元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者・松田龍聖(大原道場)、元NJKF&WMC日本ライト級王者・羅向(KICK BOXING GYM ZERO)の4選手が出席し、それぞれが意気込みを語った。
城戸は「『SPACE ONE』が日本でやることに本当にビックリです。これ、日本に持ってきたのは完全に僕ですから。僕の功績だと。今回メインでやらせてもらいますが、多分、日本国内で42歳でメインで、この錚々たる若くて凄い選手の中でメインをやらせてもらえるのはなかなか凄いこと。世界なら同い年のブアカーオがいますが、日本国内で出来るのは俺だけだと思います。あざす!」と猛烈アピール。
今大会で城戸は、昨年5月に一龍を1RKOで下して獲得したSPACE ONE初代ライト級タイトルの初防衛戦となり、挑戦者は11月の中国大会にバックブローでで1RKOで敗れている王凱峰(=ワン・カイフォン/中国)となった。
「王選手は年齢が半分くらいで、普通に強かったです。でもバックハンドをもらうまでは、なんかいい感じでいけてたと思ったのですが、一撃で全く覚えてない状況になりました。とにかく、もう1回やらしてくれと、リーさんにアピールしていました。今回はリベンジします」と、城戸は王へのリベンジを宣言した。
一龍とのタイトルマッチでは75kg契約だったが、今回70kgでの契約体重になることを突っ込まれると「最初のタイトルマッチは向こうは75kgで、僕が73kgになっちゃったんですよ。わけがわからないですよね。まずふわっと考えてください。海外だからいいか。これでいきましょう! 今回の契約体重は70~75じゃないですか(笑)」と日本では考えられない契約体重になるという。
そして、54.50kg契約でシェン・イージュオ(中国)と対戦する松田は「『SPACE ONE』初参戦です。相手は中国の知らない選手ですが、相手関係なく勝つので応援よろしくお願いします。メインの城戸選手に負けない試合をするので見といてください。相手の試合動画は全く見ていなくて調べてもなかったので、相手はどうでもいい。僕の動きがよく出せたらいいなと思います」と意気込みを語る。
2023年12月のリティグライ戦以来のキックルールでの試合となり、「練習はキックボクシングの練習をしているので全然戦えます。久しぶりのキックルールなので嬉しい。キックルールやからこそ、ちゃんと倒し切りたい。前回のゴッダオ戦は試合内容もしょうもない試合を見せて、お客さんも面白くなかったと思っていると思うので、今回は圧倒的な試合を見せて盛り上げていきたい」と話した。
52.50kg契約のキックボクシングルールで試合を行う(会見時の対戦相手は未定)黒田は「1年半ぶりにリングに戻ることが出来ます。K-1といろいろあって試合が出来なかったんですけれど、こうして『SPACE ONE』に受け入れてくださったことに感謝しています。1年半ぶりの試合なので、自分がどのレベルにいるのか、戦ってないので分からないんですがそれを確認したいなと思います」とあいさつ。
「『SPACE ONE』に出場する経緯としては、K-1といろいろあって、その中で受け入れれ下さる団体があるということで、今回参戦させてもらう形になりました。K-1との契約は残っている状態ですが強行突破ということで、インパクトあるKOして大会に貢献したいと思います」といい、「今後の活動についてはまだ分からないんですけど、まずは目の前である試合をクリアしたいなと思っています」と語った。
61.0kg契約でジャン・ロンロン(中国)と対戦する羅向は「僕は日本での試合は8カ月ぶりになるのですが、僕の成長を見せられる試合をしたいと思います。相手の映像はまだ見てないですが、強い選手だと聞いています。中国人選手とやるのは初めてなんですが、普段ムエタイルールしかやっていない僕がキックルールということで、違うキックボクシングの激しい試合を見せられたらと思います」とコメントした。
また、第2部『BOM』では、名高・エイワスポーツジム(=吉成名高)、竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉)、朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽)のエイワスポーツジム勢が出席。
名高とオープンフィンガーグローブ(以下OFG)着用のムエタイルール、スーパーフライ級3分3Rで対戦するチョークディー・ペッセーントーン(タイ)は60戦48勝10敗2分の戦績があり、これまでヤソートーン県アマチュアムエタイ、東北地方青少年アマチュアムエタイ大会の2つのタイトルを獲得している16歳。
BOM・中川夏生代表は「名高は3月のONE日本大会に出場したことによって、OFGで試合をします。今後名高はONEに進むか、ラジャダムナンに進むのかを2人で話していて、まだ決まっていません。ただ、この先ONEに行った時にはONEで無敗のソンチャイノーイ選手を始め、強い選手が多いです。タイ人はONEルンピニーで定期的に参戦できるので試合経験数が多い。OFGのムエタイとグローブのムエタイは似て非なるものだと思います。名高は経験数を上げていかないと怖い部分が出るので、その経験の場としてBOMでOFGの経験を積んでもらって、OFGにも対応できるようにしていきたいと思います」と、名高がOFG着用の試合となった理由を語った。
対戦相手のチョークディーについては「名高の相手はオーストラリア、香港、カンボジアなど全てにあたり、グローブでもOFGでもどちらでもいいと提示したんですが両方やりたくないということが凄く多くてかなり困りました。チョークディー選手はグローブではあく“OFGなら”名高とやりたい、ということで決まりました」とようやく決まった相手だという。
会見に出席した名高は「3月のONEから2カ月ぐらい経って、『SPACE ONE』と『BOM』のコラボ大会に出場することになりました。今回BOMで初めてOFGで試合をやらせてもらいますけれど、前回3月の試合でOFGに本格的に参戦してからどんどん自分の感覚が研ぎ澄まされているのを感じています。OFGに変えてから、より自分の動きが速くなったとか、殺傷能力が上がったとか、成長を感じることが凄く多くなっています。今回の試合も前回の試合で得た感覚が残っているので、前回以上の動きが見せられると思います」と意気込みを語る。
相手について「映像を見たんですけれど、名前の通りで、チョークディーは“いいファイト”という意味で一発一発攻撃が重いし、身体が大きい。パンチに自信があるからこそOFGで試合を望んだと思うので、打ち合いになったとしても僕は自分の攻撃だけを当て続けるスタイルを貫こうと思います。必ずKOで勝ちます」とKO宣言。
今回でOFGでの試合は3戦目となり、「感覚的な話ですが、練習ではより相手の全体が見える、相手の動きが見やすくなりました。自分の出入りのスピード、オフェンスもディフェンスもスピードがより上がったなという感覚です」と進化に自信を見せる。
今後について聞かれた名高は「ONEのアトム級だとベルトがないので、その階級でベルトが新設されるなら、ONE初代王者なら語り継がれる称号だと思いますし、日本人でONEのムエタイ王座を獲った人はまだ一人もいないので自分が達成したい気持ちが凄く強いです。もちろん、自分は純ムエタイも好きなのですが、OFGとグローブは違いますが、純ムエタイで培った技術、強さをOFGでも通じるところを見せたいです」とONE王座を狙っていきたいという。
それを受けて中川代表は「ONEムエタイが出来たことによって、選手の夢がある舞台が出来たと思います。6月20日にRWS JAPAN後楽園大会を開催することが決まってます。RWSさんに関しても、名高にはスーパーファイトで出てくれないかとオファーが来ていますが、選手が進みたい道を作ってあげるのも、やはりプロモーターの仕事です」と、名高の夢をバックアップしたいとした。
また、名高と同じくOFG着用のムエタイルール、フライ級(50.80kg)で前ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者ゲンウボン・ポー. ラックブン(タイ)と対戦する竜哉は「今回、初めてOFGに挑戦させていただきます。相手のゲンウボン選手は昔から知っている選手で、同じ階級でずっと戦いたい相手だったので嬉しいです。パンチとローキックがすごく強くて、タイトルマッチとかでもローキックで一発で終わらせたり、そういう試合もあるので、でも僕もローキックには自信があるので、そういうところで負けたくはないです」と自信満々。
そして、スーパーフェザー級で50戦45勝5敗の戦績を持つ21歳のパランペット チョー. チャンピオン(タイ)と対戦する朝陽は「今年初めの試合を2月にやらせていただいたんですけど、その試合は負けてしまって今はすごく勝ちが欲しい状態です。相手の名前は知ってて、試合は何回か見たことあるんですけど、バランスのいいタイプで、自分はいつも通りガツガツいくんで噛み合わなくはない相手だなと思います。今回こういう大きい大会で試合を決めてもらえたので、僕の持ち味のKOで復帰できれば」と意気込みを語る。
今回は再起戦となり、「前回の試合でも見ている方も思った通り、自分のファイトスタイルが結構一辺倒でそれを結構対策される場面も最近増えてきて、そこで負けてしまったかなと思います。今回は自分の武器を一つ二つ増やせるような練習にも取り組んでいるので、そういう部分が試合でたくさん出るといつもとはちょっと違うようなKOにもつながると思うので、いろんなものを今回の試合では試していきたい」とした。
対戦カード
【SPACE ONE】
SPACE ONEキックボクシング・ライト級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
城戸康裕(TEAM ONE/王者、元Krush・WBKF世界スーパーウェルター級王者、元MA日本ミドル級王者)
ワン・カイフォン(中国/1位)
キックボクシング 52.5kg契約 3分3R
黒田斗真(フリー/元K-1バンタム級王者)※K-1ジム心斎橋チームレパード所属から所属変更
未定
キックボクシング 54.5kg契約 3分3R
松田龍聖(大原道場/元ラジャダムナン認定バンタム級王者、元ホーストカップ日本フライ級(53kg)王者)
シェン・イージュオ(中国)
キックボクシング 61kg契約 3分3R
羅向[らむ](ZERO/元NJKF&WMC日本ライト級王者)
ジャン・ロンロン(中国)
キックボクシング 67kg契約 3分3R
上西勇弥(TEAM Hi-UP)
イー・ユーシュエン(中国)
【BOM】
OFGムエタイ スーパーフライ級 3分3R
名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者・元フライ級&ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・LPNJ・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
チョークディー・ペッセーントーン(タイ)
ムエタイ フェザー級 3分3R
朝陽・エイワスポーツジム[品川朝陽](エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定フェザー級13位、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアム・バンタム級王者)
パランペット・チョーチャンピオン(タイ)
OFGムエタイ フライ級 3分3R
竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/WBCムエタイ世界&プロムエタイ協会フライ級王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界・ムエサイアムイサーン・ミニフライ王者、元WMC世界ピン級王者)
ゲンウボン・ポーラックブン(タイ/元ラジャダムナン認定フライ級王者)
概要
大会名 SPACE ONE×BOM
日時 2025年5月11日(日)開場・15;00 開始・15:30
会場 アリーナ立川立飛 [HP]
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VVIP席50,000円 VIP席30,000円 SRS席15,000円 S席12,000円 A席8,000円 B席7,000円 2F-SS席10,000円 2F-S席8,000円 2F-A席6,000円 2F-B席5,000円
チケット販売 イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ BOMプロモーション(エイワスポーツジム) 045-324-3855 http://bom.tokyo/