Krush 1.26 後楽園ホール:計量クリアの白幡裕星「急きょメインも必然。最後にマイクで話したいことがある」×林佑哉「やってきたことを淡々とやれば必然的にお客さんが求める結果を出せる」
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Krush.170(1月26日(日)後楽園ホール)の公式計量が25日、東京で行われ、全選手がクリアした。計量後の記者会見のレポートがK-1 GROUPから届いている。
なお、出場予定だった“KONG”光生(K-1ジム蒲田チームアスラ)が欠場する。K-1 GROUPからの発表によると「1月14日のスパーリング中に脳震盪様の症状があり、その後、1月22日に病院にて診断を受けたところ、脳震盪の診断を受けました。脳震盪後の選手は、症状により一定期間の試合禁止とする事により試合出場は不可と判断されたため、今大会は欠場が決定しました」という。代わって石田廉(top UN)が出場し松岡翔大(KING CONNECTION)と対戦する。契約体重はスーパー・ライト級(65kg)から66.5kgに変わっている。石田はKrush初参戦。岡山出身の24歳。戦績2戦1勝(1KO)1敗で大阪で開催されているAJKNのウェルター級新人王となっている。
Krushバンタム級ワンマッチ、白幡vs林が2025年最初のKrushのメイン!
「最後にマイクで話したいことがある」(白幡)、「必然的にお客さんが求める結果を出せる」(林)
今大会でメインイベントに組まれたのは白幡裕星vs林佑哉のKrushバンタム級ワンマッチだ。白幡も林も会見前に行なわれた公開計量を無事にパス。両者揃って、記者会見に臨んだ。
白幡も林も昨年行なわれた第9代Krushバンタム級王座決定トーナメントに出場。白幡は決勝戦で、林は準決勝でそれぞれ黒川瑛斗に敗れて、ベルトを逃している。実績を見れば、チャンピオンの黒川への次の挑戦権を懸けた試合と見ることもできる一戦だ。
この一戦に対して両者とも、「今回は特に過去一番いい準備ができたと思うので、明日は自分自身も試合をするのが楽しみです」(林)、「練習は凄くいい状況で、自分もかなり調子がいいので、明日バチバチの試合ができると思います」(白幡)と、万全の準備ができた様子。
また、当初メインイベントとして組まれていた大夢vs長野翔のKrushフライ級タイトルマッチが、長野の病気欠場により消滅。そのため、この白幡と林の試合が急遽メインイベントとなったわけだが、これを白幡は「本当にここに勝たないと次にも繋がらないですし、そういった意味で急遽メインイベントになったのもこれも必然だと思っている」と語る。「林選手のKO率が高いからメインイベントに抜擢されたっていうのも、多少なりともあると思うんですけど、明日は林選手のKO勝ちか、白幡裕星の判定勝ちと思われていると思うんですけど、そこを覆したいなっていう気持ちでいます」と、KOを狙いに行くことを宣言した。
昨年の10.25「Krush.166」での黒川とのKrushバンタム級王座決定トーナメント決勝戦について、「お金を払って来る試合ではないな、プロの試合ではないなって、自分でも自覚している」と反省する白幡は、その試合以降、練習の仕方から変えてきたという。「Krushという舞台は攻撃が一番だと思うんで、自分もしっかり倒しに行こうかなっていう練習をしましたね」と、倒すことをテーマにこの試合に臨むようだ。また、白幡は「明日は試合でしっかり魅せて、メインを締めくくって、最後にマイクで話したいことがあるので、そこの方も期待していただきたいなと思います」と予告。こちらも注目だ。
一方の林は、メインイベント抜擢に関しても、「冷静に今までやってきたことを簡単にこなすというのをテーマにやってきたので、メインっていう締めをする立場ではあると思うんですけど、そこは気にせず冷静にやってきたことをやっていこうと思います」と、冷静に白幡と対峙することを意識しているようだ。また、「やって来たことを本当に淡々とやるだけだなと思っていて、やれば必然的にお客さんが求める結果を出せるなと思っています」と、冷静に戦えばKOできるという自信も持っている。
また両者は過去にスパーリングなどをした経験もあるそうで、お互いに手の内はわかっている仲だ。その上で新たな対策などを練って臨むこの試合。今年最初のKrushを締め、Krushバンタム級王者の黒川への挑戦権を手にするのはどちらだ?
約3年7カ月ぶりの参戦の山際、「凄く多彩になったので、その多彩さを見て」、相手のDARUMAは「『DARUMA、ヤベえな』って思わせる」
セミファイナルに組まれたのは、山際和希vs“DARUMA”健太のKrushウェルター級ワンマッチだ。山際は現在Bigbangを主戦場にしており、K-1 GROUPに参戦するのは約2年11カ月ぶり、Krush自体は2021年の6.25「Krush.126」以来、約3年7カ月ぶりの参戦となる。久々の参戦に、「明日はしっかり攻める試合をする、倒しに行く試合を見せたいと思います」と山際。K-1 GROUPに定期的に参戦していた時期は、「右のキックしか技がなかった」と語る山際だが、この間に「今は凄くトレーナー陣も良くて、スパーリングも充実して、左の蹴りだったりとかパンチだったり、凄く多彩になったので、その多彩さを見てほしいなと思います」と、69戦のキャリアがある36歳のベテランながら、さらに進化をしてきたことを強調する。持ち前の丁寧な戦いはできていたものの、攻め手に欠ける試合となってしまったことが勝ち星に繋がらなかったと考えた山際は、「今回のテーマは攻め」とし、「しっかりテクニックで差をつけて、KOまで持っていきたいなと思っています」とKOで久々のKrushでの勝利を飾ることを宣言した。
一方、まだキャリア8戦のDARUMAは、「明日の試合は凄くワクワクしているんで、早くやりたいなと思います。全力でぶっ飛ばしに行きます」と、こちらもやる気満々。DARUMAは常々、K-1もKrushもウェルター級の動きが少ないことを憂いており、インタビュー等でも「ウェルター級を動かす」と意気込んでいる。そのためこの山際戦は、「まず絶対最低でもKO。自分を知らない人たちも自分の姿を見て、『DARUMA、ヤベえな』って思わせるような内容にこだわってやりたいと思っています」と、とにかく攻めに攻めまくることを強調する。Krushフライ級タイトルマッチが消滅し、興行的にはピンチだが、この試合がセミファイナルに組まれたことを僥倖とも捉えている。「興行的にピンチみたいになっているのであれば、なおさら気合いが入りますね。しっかり仕事をしたいと思います」と、さらにモチベーションが高まっているようだ。「明日はしっかりKOしてDARUMAがヤバかったと、ウェルター級はDARUMAが中心になって動かしていくっていう姿をしっかり見せるんで、皆さん、楽しみにしていてください」とDARUMA。ベテラン山際相手に、そのヤバさを見せつることはできるのか?
高梨vsMOE、ダブル復帰戦! 「明日はちゃんと攻めないと顔面崩壊しちゃうんじゃないかって思います」(高梨)、「そんな殴られる気はないんで大丈夫です」(MOE)
第6試合はKrush女子ミニマム級ワンマッチで、高梨knuckle美穂vsMOEの一戦だ。高梨はかつてKrush女子ミニマム級王者に君臨していたが、2022年の6.25「RING OF VENUS」でエリン・ヴァルトに敗れて、プロ初黒星を喫して以降、リングから遠ざかっており、これが約2年7カ月ぶりの復帰戦だ。対するMOEも、2023年の4.8「RING OF VENUS」で真美に敗れて以来、約1年10カ月ぶり復帰戦。また両者は約6年前の2018年12.16「Krush.96」で対戦し、高梨がKrushデビュー戦だったMOEを破っている。それ以来の再戦をダブル復帰戦で戦う。
この欠場期間、MOEは鍼灸師の資格を取るために、国家試験の勉強に集中していたという。それも落ち着いたことで試合への復帰を決断。だが、相手が6年前に敗れ、Krush王者になった経験もある高梨が相手だったので、「1回しか負けてないような選手が、逆になんで高梨選手の復帰戦の相手として自分を受けてくれたんかなとビックリするぐらい」と、試合が決まった時は驚いたそうだ。しかし、「6年前なんですけど、1回やったことあるし、怖さとかは全くなかったですね」とMOE。「特に変わりなく、ラッキーぐらいで頑張ります」と、相手の実績に身構えるところはないようだ。とはいえ、久々の試合で気合いが入っているのも事実。この欠場期間で「技術的というよりは気持ちの面で大きく変わったかなと思います」と語るMOEは、「今までの格闘技人生全てを懸けて、絶対に勝ちに行こうと思いますね」と必勝を誓っている。
一方の高梨は、「明日は自分らしく思いっきり暴れます」と早くも臨戦態勢。「前よりも自分のことを理解して動けているんで、心技体が整っている感じです」と、欠場期間中に選手としてのレベルアップを果たした実感もしている。そのためかMOEの態度に対して、「ちょっと気持ちが足んないんじゃないかなって思います」といささか物足りなさを感じているようだ。「正直ちょっと試合に対して本気なのかなって、本気で挑んでんのかなって思うので、明日はちゃんと攻めないと顔面崩壊しちゃうんじゃないかって思います。それぐらいの気持ちで私はここにいるんで」と、物騒な予告を放つなど、試合に対してのモチベーションもすこぶる高いようだ。
だが、MOEも「しないと思いますね。そんな殴られる気はないんで大丈夫です」と返すなど、自身の復帰戦でもあるこの試合で、元Krush王者の高梨の生贄になるつもりはない。久々にK-1女子戦線に帰って来る2人。復帰戦で復活の狼煙を上げるのはどちらだ?
対戦カード
第8試合 メインイベント バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
林 佑哉(K-1ジム大宮チームレオン/元RKS&ジャパンカップキックボクシング・バンタム級王者)
第7試合 セミファイナル ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
山際和希(谷山ジム/元Krush&Bigbangウェルター級王者)
“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ)※田上“DARUMA”健太 改め
~Krushライト級GP 組み合わせ抽選会~
~休憩~
第6試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
高梨knuckle美穂(K-1ジム五反田チームキングス/元Krush女子アトム級(45k)王者)※Y’ZD GYMから所属変更
MOE(若獅子会館)
第5試合 66.5kg契約 3分3R(延長1R)
松岡翔大(KING CONNECTION)※ISHITSUNA MMAから所属変更
石田 廉(top UN/AJKN日本ウェルター級新人王)
第4試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
吉川仁清(WIZARDキックボクシングジム)
菊地海斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
水津空良(team NOVA)
渡邉 陸(POWER OF DREAM)
第2試合 女子-53kg契約 3分3R(延長1R)
麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)
瑠華(team未来/大和KICK QUEEN -52.5kg王者)
第1試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
Yuka☆(SHINE沖縄/元ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
木村萌那[もな](K-1ジム目黒TEAM TIGER/全日本アマボクシング選手権2020女子バンタム級準優勝)
プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
小野寺隼[はやと](K-1ジム大宮チームレオン)
森川 絆(POWER OF DREAM)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
加藤りこ(K-1ジム五反田チームキングス)
坂上りま(岡澤道場サイクロンジム大船)
概要
大会名 Krush.170
日時 2025年1月26日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/