シュートボクシング 6.15 後楽園ホール:海人、衝撃KO勝ちを振り返る「ベスタティは危ないんじゃないかとGLORY側に思わせる試合を上位ランカーとしたい」。山田虎矢太「同階級で強いと言われる選手とやっていく」
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2024年6月15日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.3』の一夜明け会見が16日(日)都内で行われ、勝利した6選手が出席した。(記事提供:シュートボクシング協会 写真 (C)SHOOT BOXING)
メインイベントで元GLORYライト級9位&ISKA世界ライトミドル級王者アルマン・ハンバリアン(アルメニア)に2RTKO勝ちしたSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)は「自分自身がパワーアップしてレベルの差を見せたり、圧倒的に勝つという姿を皆さんに見せないと、今後ベスタティにリベンジするのもGLORYのベルトを獲るのも難しいんじゃないかと思われるので、皆さんの力をもらって有言実行できて本当に良かったです」と喜びのコメント。
対戦したハンバリアンの印象については「身長が高くもうちょっと遠い距離で戦ってくるのかなと思っていたのですが、パンチも打ってきてくれて接近戦が多かったので、僕も1Rからパターンを変えてパンチを合わせていくようにして、それが2Rにタイミングを合わせられたのかなと思います」と試合を振り返る。
「僕の右クロスや左フックもそうですけど、1Rにタイミングを徐々に掴めていて、相打ちの場面も何度かあったのですが、2Rに足も効かせたし、お腹も効かせていたのでそろそろ確実に当たるなというタイミングがあったので、そこでパンチの受け返しじゃないですけど、そこに移行していくタイミングであの左フックが当たりました。
ハンバリアンは頑丈で、普通の選手だったら倒れていた攻撃を当てても倒れないので体格差ももちろんあると思いますが倒れなかった。そういうところも練習していかないと、これからは一発で倒せないと思うので、的確に数を打っていき、今回みたいにああいう形で倒せるようにまたレベルアップしていきたいと思います」
前回4月にはペットモラコットと対戦し、今回はヨーロッパ系の選手となり、タイ人との違いを聞かれると、「攻撃は当たるけど、頑丈なのはヨーロッパ系の選手。タイ人とかアジア人選手は攻撃は当たらないですけど、当たったら効いてくれる印象があるので違うのかな」と分析する。
練習面に関しては「前回からガラッと変えたものはないです。タイ人選手だろうが、ヨーロッパ系の選手だろうが、自分のレベルを上げるのが一番やと思うので、練習はヒジがあるかないかで変わりなくやっています。レベルが上がってきているので、今年はまだ試合があるので、またレベルアップした姿をみせていきたい」と今回と前回とでは練習内容も特に変わらず、自身のレベルアップに力を入れたという。
ダメージに関しては「ガード越しにパンチはかなり重たかったのですが、ダメージはないです」と特にない様子。すでに次戦に気持ちは向かっており、「ずっと言っている通り、自分が倒したいのはベスタティだけ。ベスタティを倒してGLORYのベルトを巻くのが目標なので、上位ランカーが相手であっても圧倒的な強さを見せて今回以上の倒し方をしていきたいし、GLORY側に『ベスタティは危ないんじゃないか』と思わせる試合を上位ランカーとしたい」とGLORY上位ランカーとの対戦を希望。
そのベスタティは2階級制覇を目指し、7月21日の『GLORY 93』では前GLORYウェルター級世界王者のエンディ・セメリアと対戦することが決定しており、「ベスタティは階級を上げて試合をしますが、あの階級だとデカくはない。スピードは速いのでそこで勝っていくためにレベルは上がっていると思うので、試合を見てみたい。そこでどういう勝ち方をするかはわかりませんが、ベスタティに勝ってほしい」とベスタティの次戦が待ち遠しい様子。
次回、8月17日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.4』については「自分はすぐにでも準備できるので出たいと思います」と気合い十分。
会見に同席した緒形健一代表は「今後はGLORYサイドと協議しながら上位ランカーとの対戦を組んで、ベスタティとのタイトルマッチに向けても我々で努力していきたい」とGLORY上位ランカーとの対戦に向けて動きたいとした。
山田虎矢太「同階級で自信のある選手、強いと言われている選手とやっていく」。都木航佑、笹木一磨、RYOTARO、ステファン“スマッシュ”が激闘を振り返る
■山田虎矢太(シーザージム)※森岡悠樹に1R TKO勝ち
「昨日は前回負けてからの復帰戦だったので、緊張感を持って試合に臨んでのですが、無事にKOで勝つことができて自信を取り戻すことができたのかなと思います。これからたくさんの人に期待してもらえるような試合の1つにできたんじゃないかなと思うので本当に良かったです。
(KOした瞬間について)初めてのOFGでの試合で一発当てた時に自分の手に衝撃がいつもとは違って、これは効いているなという確信があり、自分ももらうリスクもありましたが、前に出て詰めようと思って倒しました。正直、やっている時は無我夢中で何で倒したのかあまりイマイチ分かっていなかったのですが、映像を見返したら右を合わせて、真っすぐのストレートで倒したんだなと。これは会長とダムさんとずっと教わっていたことだったので、練習通りの動きができたことは嬉しかったです。
倒したパンチの衝撃は全然違いました。今までにグローブで倒した時はあまり手に感触がないというか、倒れても今ので倒れるんだ!? という感じだったのですが、昨日OFGで初めてやって、今でも手が痛いぐらいの衝撃が走ったので、これは危険なグローブだし、よりスリリングな試合になるんだなとやりながら思いました。
前回負けて気付いたことは、今までもらうことを恐れていたのですが、自分はディフェンスは得意じゃなく、今回は『もらってもいいや、もらううもりで打ち合いにいこう』というスタイルで戦ったので、前に出ることができました。
(再起戦で勝利して)めちゃくちゃ安心しました。二連敗は絶対に許されないですし、かつ相手は他団体の選手で、自分はチャンピオンなので絶対に負けられなかったので、勝ってめちゃくちゃ安心しました。
(今後の目標)昨日の試合で自分はまだまだ強いことは証明できたので、これから自分と同じ階級で自信のある選手、強いと言われている選手とやっていき、そこで倒して自分も世界で活躍できる選手になりたいので、まずは1つ1つ自分にできる試合を見せて、また価値を高めていけたらいいなと思います。
(今後もOFGで?)今回やってみて最初はビビっていたのですが、練習していくうちに意外と合っているなと思えたので、自分のパンチが活かせるグローブだと感じたので、今後はOFGでもいいですし、もちろんグローブでもやって両方で試合がしたいと思います」
■都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)※ヨークディーゼル・ルーチヤァオメーサイトンに2R TKO勝ち
「結構、動きは硬かったのですが、KO量産の興行で僕もしっかりKOできてホッとしています。
(試合の感想)今回の相手が体重オーバーしたり、試合までの間に自分自身をレベルアップできたことが今回の勝利につながったと思います。今まで苦手だったパンチや、得意の距離感で活かす戦いは今回できたと思います。
(初のVSムエタイについて)ムエタイのリズムで距離を取ってくるというよりかは、前にガンガン出てきて打ち合ってくる感じのタイプだったので、そこまで特別なものを感じることはなかったです。
(今後の目標)SBに出させてもらってからいい経験をさせてもらっているのでSBのリングでレベルアップしつつ、日本タイトルは絶対に獲りたいと思うので、そこに向けて再戦を頭ひ入れてしっかり頑張ります」
■笹木一磨(理心塾)※アリ・ザ・シーザーに3R TKO勝ち
「昨日はOFGマッチ、ヒジありのルールで少しはSBのリングを盛り上げられたんじゃないかなと思います。
(最後のヒジの感触はあったか)当たった感触はあり、ブレイクがかかって相手を見たら血が出ていたのでビックリしました。
(戦ってみた相手の印象)映像を見たところ、ガツガツ前に出てくる選手だと思いましたが、距離を取るタイプの選手で手足が長くて、最初1、2Rは苦戦したのですが、ポイントを取られているなと分かったので、3R目にスタミナが切れているのは分かったので、自分が前に出て倒しにいくしかなかったのでパンチでもヒジでも前に出て倒しにいこうと思いました。
(OFGでSBルールで戦った感想)寝げ技や絞め技の練習をしていて勉強になりました。自分はOFGが向いていると思うので、またチャンスがあればSBのリングに上がりたいと思います。
(試合前に武田幸三プロデューサーから声を掛けられたか)『漢を見せろよ』と言われたので、やるしかないなという感じでした。
(今後の目標)自分も世界を目指しているので、日本のトップクラスの選手を一人ずつ倒していき、SBは素晴らしい団体で強い選手はたくさんいるので、強い選手と盛り上がる試合ができるのなら誰でもいいです。僕はどんなルールでも強い選手になりたいと思っているので、全然ルールは気にしてないです」
■RYOTARO(龍生塾)※岸本篤史に3R TKO勝ち
「今回調子が良かったのですが、ダウンを取られたので反省して次に活かしていきたいと思います。
(逆転するまでの心境)初めてのOFGだったので左ジャブを出そうと思ったら腕を掴まれて『ああそういう戦い方もあるんや』と感心していたらダウンを取られて、感心してる場合とちゃうなと集中したのでしっかり取り返すことができたので良かったと思います。
(その後、慌てたり危ない場面はなかったか)ダウンを取られても効いてないというか、覚えているので負けることはないかなと思ったので、そこから落ちついてずっとできました。
(OFGについて)OFGでガチスパーリングができていなかったので実際は距離感が違うのかなと思ったのですが、すぐに自分の距離で戦うことができて良かったと思います。
(今後の目標)年内に空位のベルトを狙っていきたいですし、僕が獲った方がSBのレベルが上がると思います」
■ステファン“スマッシュ”(フランス/チーム怪獣キラー)※坂本優起に2R TKO勝ち
「坂本選手はとても強い選手だということを知っていたので、自分はヒザ蹴りで戦いを挑みました。
(SBのリングで試合をした感想)まず始めにSB協会の皆さん、大会にさせておいただき感謝しています。また将来的に大会に参加したいと思います。坂本選手は現在3位ということなので、2位の選手と戦う機会を与えていただきたいと思います。
(同じチームの荒東からアドバイスはあったか)坂本選手のストレートは強いので気を付けてということでした。坂本選手が荒東選手から“怪獣キラー”のネーミングを奪っていたことに怒りを覚えていたので、アグレッシブな試合ができたと思います。
(今後の目標)MMAにもSBにも両方チャレンジしたいと思います。次回は7月25日にフランスでの試合が決まっています」
シュートボクシング 6.15 後楽園ホール(レポ):海人、GLORY王座再挑戦目指す一戦は元GLORYランカーのハンバリアンを2R KO。山田虎矢太、初黒星からの再起戦は森岡悠樹を1R KO