シュートボクシング 6.15 後楽園ホール:海人、王座再挑戦目指しGLORY元ランカーのハンバリアンと対戦。山田虎矢太、初黒星からの再起戦は先週のONEでKO勝ちの森岡悠樹とのOFGマッチ
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
本場のムエタイ、教えます。初心者、ダイエット目的の方も大歓迎!まずは見学・体験を!
2024年6月15日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.3』の記者会見が行われ、追加対戦カードが発表された。出場が決定していたSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の対戦相手は、元GLORYライト級9位でISKA世界ライトミドル級王者のアルマン・ハンバリアン(アルメニア)に決定した。(記事提供:シュートボクシング協会 写真 (C)SHOOT BOXING)
ハンバリアンは昨年2月にGLORY初参戦しソリン・カリニュークに判定勝ち。同年12月にはGLORY世界王者ティジャニ・ベスタティに挑戦するエンリコ・ケールに3RTKO負けを喫しているが、タイトル挑戦に近い位置にいたといえるだろう。戦績は69戦58勝(27KO)9敗2分。
会見に同席したSB・緒形健一代表は「海人は昨年8月にティジャニ・ベスタティが保持するGLORY世界ライト級王座に挑戦し、惜しくも判定負けしました。今回ペットモラコット戦の後に海人陣営ともお話をして、再びGLORYのライト級王座のベルトを目指そうという話になりました。GLORYと提携しているRISEの伊藤代表とも話をしたうえで、GLORYサイドともコンタクトを取ったところ、ベスタティはライト級王座を保持したまま、ウェルター級に挑戦し、今後もライト級で試合をするという確認が取れましたので、また海人がベスタティが持っているタイトルにつながる試合を組んでいきたいと考え、今回は元GLORYライト級9位ハンバリアンを招聘します。この試合を海人がクリアして、さらにGLORYの上位の選手と試合を組み、ベスタティが持つタイトルにチャレンジしていけるように、今後も話を進めていきたいと思います」と今回のカード決定の経緯を発表。
シーザー武志会長は「海人がGLORYのタイトルマッチで負けているので、1から出直して来いということだと思います。だったら1から積み上げていくしかない。本当はもっと上のクラスとやらせてあげたいところですが、順番なので仕方がないと思います。相手の試合映像を見たところ、海人があまり好きじゃない背の高い選手ですが、海人がKO出来る選手。試合なのでやってみないと分からないので頑張ってほしいと思います」と期待を込めた。
再びGLORY王座挑戦へ再始動することが決定した海人は「ベスタティにリベンジしてGLORYのベルトを自分の腰にしっかり巻けるようにしたいので、そのための挑戦権を得るための戦いだと思います。ここで苦戦しているようでは、ベスタティとやってもまた負けると思われてしまうので、レベルの差を見せて勝って王座挑戦もリベンジもさせていただきたいと思います」と意気込みを語った。
ハンバリアンからは主催者を通してコメントが届いており、「初めての日本で試合ができることにとても興奮している。海人はコンプリートファイターで対戦相手をリスペクトする素晴らしい選手。落ち着いた雰囲気の中でハイレベルな技術と熱い気持ちを持ち合わせた最高な選手だと思う。自分のハイレベルなキックボクシングとムエタイの技術で、今まで見たことがないような驚きを日本のファンに届けたい。私の技術がSBのリングでも証明することをお見せする。私もリスペクトを持って海人を倒しにいく」と読み上げられた。
海人はハンバリアンの印象を聞かれると、「外国人選手特有のアグレッシブで身体を使ったファイターという印象。身体は強いと思います。GLORYのレベルでいうとベスタティが一番。その下のストーヤン(・コプリブレンスキー)と同等の選手だと思います。対戦してみないと分かりませんが、身体もそれくらい強い選手だと思うし、技術力、攻撃力もある選手」と警戒するが、「正直、相手にならないと思っています。ストーヤンも相手にならないと思っていたし、それと同等という意味。ベスタティ以外は僕のレベルじゃないと思います」と、GLORYでは王者ベスタティ以外、問題ない相手だという。
「この選手に関しては圧倒的に勝って倒して『もっと上の選手を当てないとダメだ』とGLORYの首脳陣に思って欲しいと思います。『ベスタティへのリベンジマッチをすぐにでもやらせたい』と思ってもらえるような試合にしたい」
前回、前々回とペットモラコット・ペッティンディーアカデミーとのヒジ打ちありでの試合が続き、今回はヒジ打ちなしの試合となるが「僕はシュートボクサーなので、どんなルールでもしっかり戦えないといけない。今回はヒジなしの海人の強さを見せたい」とルールに関しても問題ないとする。
ベスタティが階級変更の可能性もあることから、海人がリベンジするチャンスは少なくなることを指摘されると、「もちろんそうですね。上の階級でやるのはそれなりの体重も身体もあるからであって、70kgに落とすのがしんどいからこそ行くと思います。元々リベンジ出来る機会はないことですが、もしチャレンジする機会があればしっかりやりたい。時間がないのは分かっているので、今回の一戦は大事だと思っています。ベスタティ次第ですが、僕としては今年中に再戦したいと思います」と、年内にはベスタティとの再戦を実現させたいという。
改めてGLORY王座への思いを聞かれると「このベルトを獲らずして、どこかの世界一になっても、世界一とは名乗れないと思います。ここは1回負けているところのベルトを獲って、ベスタティにも勝って、本当の世界一にチャレンジするのが僕の中では筋、覚悟だと思います。そういう意味でこのベルトにこだわりもあるし、獲りたいと思います」と、GLORY王座へのこだわる理由を語った。
また、2022年6月の『THE MATCH 2022』で対戦した野杁正明のONE参戦が決まったことについては「あの試合が終わった後に、“今度違う舞台で戦うなら世界一決定戦で”と約束したので、それが実現できる時が来たと思います。野杁さんも間違いなくONEの王者になれる人だと思うし、僕は必ずGLORYでベスタティにリベンジして王座を獲ったら、挑戦できるところに挑戦していきたいと思っているので、世界一を決める時が野杁さんとの再戦の形になればいいなと思っています」と、世界最強を決める戦いの時に野杁と再戦したいという思いを熱く語った。
出場が決定していたSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)は、スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者・森岡悠樹(北流会君津ジム)とエキスパートクラスルールで対戦することが決定。
森岡は殺傷能力の高い打撃を武器にKNOCK OUTを主戦場にし、2022年には第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦に進出した実力者。2023年にスック・ワンキントーンでの王座決定トーナメントを制覇し初戴冠。前戦となった5月10日の『ONE Friday Fights 62』では逆転KO勝ちでインパクトを残したばかり。戦績は26戦16勝(9KO)9敗1分。
これまでSBとKNOCK OUTは2024年に入ってから交流戦が激化し、4月13日にはSBのリングで山田彪太朗がKNOCK OUTの栗秋祥梧を撃破したが、同月27日には川上叶がKNOCK OUTのリングに乗り込むも、龍聖に判定負けを喫している。
3月のRISEでは大森隆之介に1RKO負け、14戦目で初黒星を喫し、今回再起戦となる山田は「前回他団体に乗り込んだにもかかわらず、不甲斐ない結果に終わったことを申し訳なく思っています。負けた上に、失神KOというショッキングな結果になってしまい、負けた直後は記憶が曖昧で悔しさが込み上げて来るものがありませんでした。終わった後、試合映像を見返したり、SNSでいろんな人のコメントを見て、俺はやっちゃったなという悔しさが込み上げてきました。でも、終わってしまったことはどうしようもなく、これからは落とした自分の価値を高めていくことをこれから取り組んでいきます」とすでに敗戦のショックはない様子。
そして今回の試合決定を受け、「復帰戦のチャンスを与えてくれた皆さん、ありがとうございます。今回の森岡選手は先日のONEで逆転KOで凄い試合をしたのが記憶に新しいです。そういう選手にKOでしっかり勝って、自分の価値を高められるように、また皆さんに期待してもらえるように次の試合で見せていきたいので注目してください」と意気込みを語った。
会見を欠席した森岡からメッセージが主催者を通して届いており、「SB初参戦でチャンピオンと試合を組んでくださり、嬉しく思っています。先日、ONEのオープンフィンガーグローブにめちゃくちゃ相性の良さと手応えを感じています。チャンピオン! もし覚悟があるなら、俺とOFGでやりませんか?チャンピオンとしてのいい返信をお待ちしております」と読み上げられると、山田は「自分はOFGの試合をしたことはないですけれど、森岡選手はOFGの方が自信があるのであれば、僕は王者として望むところ。逆に言うと、自分はパンチに自信があるのでOFGでやった時に森岡選手は大丈夫なのかなと」とOFGマッチを受けて立つ構え。
CRAZY COMEBACK Yuki Morioka knocks out Peyman Zolfaghari in a wild Round 1! @yuyuyunoyu039 #ONEFridayFights62 | Live Now
Live TV broadcast in 190+ countries (check local listings)
Also available on https://t.co/eBUfsOlZOd (geo-restrictions may apply) pic.twitter.com/hlun4uSimC— ONE Championship (@ONEChampionship) May 10, 2024
森岡の印象について聞かれると、山田は「正直、今まで試合を見たことはなかったのですが、試合が決まってから映像を拝見しました。どれぐらい身長差はあるか分かりませんが、身長が高くてパンチが伸びて来る印象があります」と警戒するが、「前回の試合の相手も身長が高く、相手の距離で戦ったのが敗因でした。今回はどんどん前に行って、自分の距離で最後にパンチで倒すのが今回の試合の見所です。相手が得意なストレートを出してきたら、試合が終わるような内容にしたい」と、すでに攻略法は見えている様子。
OFGに関しては「OFGを付けて練習したことは数回あります。グローブとは違って、打ち方と距離感が全然違うと感じたので、次の試合はOFGで決まったら距離感、ディフェンス面を強化して、(森岡が)OFGの話を持ってきたことを後悔させる試合結果にしたい。自分はパンチは得意なので、クッションが小さくなることによって威力は増すと思うので、自分には向いていると思います」と手応えは十分あるという。
山田のコメントを受け、会見に同席したSB・緒形健一代表は「山田本人も相手も望んで合意しているので、この試合はOFGマッチで正式に決定します」と山田vs森岡の一戦をOFGマッチとして行うことを正式決定。急遽決まったOFGマッチで山田は復活の勝利を収められるか?
なお、今大会出場が決定していたSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)は怪我のために欠場になったことも発表された。
対戦カード
スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
アルマン・ハンバリアン[Arman Hambaryan](アルメニア/元GLORYライト級9位&元ISKA世界ライトミドル級(72.5kg)王者)
オープンフィンガーグローブマッチ 56.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者、RISEバンタム級(55kg)7位)
森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)
オープンフィンガーグローブマッチ スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級1位)
岸本篤史(BRAVE/GRACHANライト級(70.3kg)3位)
オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
坂本“怪獣キラー”優起(シーザージム/SB日本ヘビー級3位、元SB日本スーパーウェルター級(70kg)王者)※坂本優起 改め
ステファン“スマッシュ”(フランス/チーム怪獣キラー/GRACHAN無差別級5位)
出場予定選手
都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2024 act.3
日時 2024年6月15日(土)開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席20,000円 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 ※当日券は各500円UP
チケット販売 SB公式ネットショップ(発売中) チケットぴあ(5/15(水)発売) イープラス(5/15(水)発売) 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/