FIGHT CLUB 11.19 ABEMA&RIZIN PPV:朝倉未来に言い返せなかった木村“ケルベロス”颯太「ジムの小学生にも“チワワ”と言われるんですよ」|平岡琴×小林穂夏、前口太尊×安彦考真、夏目竜雅インタビューも
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
FIGHT CLUB(ファイトクラブ)(11月19日(日)東京都内(非公開)で開催)に出場する、木村“ケルベロス”颯太、前口太尊、安彦考真、平岡琴、小林穂夏、夏目竜雅が公開練習を行った。その際のインタビューがRISEクリエーションから届いた。
木村“ケルベロス”颯太『試合ではチワワで終わるつもりはない』
―― 決戦が目前となりましたが心身ともに整いましたか?
木村 何をやっても勝てますし、どうしたら負けるか分からないくらい完璧に整っています。
―― 現時点ではどんなフィニッシュを考えていますか?
木村 2ラウンドKOですね。
―― 2ラウンドKOする攻撃を教えて頂けますか?
木村 なんでも倒せるけど、オープンフィンガーなのでパンチで倒します。
―― 先日の会見では朝倉選手と白川選手にやり込められる場面がありましたが、あの会見についてはどのように捉えていますか?
木村 中高生とかジムの会員さんからもチワワと言われていますけど、知名度は以前より上がったので結果的には感謝しているけど、やっぱりムカつくので拳で黙らせます。
―― 会見で対戦相手を論破するのが良いという、この流れについてはどの様に感じていますか?
木村 僕は格闘技の本質の強さを見せます。それを見てもらうためにはエンタメ要素も必要かなと思っています。
―― 会見後に平本選手に弟子入りを志願する様なやり取りをSNSでやられていましたが、その後進展はありましたか?
木村 特に進展はありませんでしたが、ABEMAの勝敗予想の動画で言っていた「ワクワクさせて学校や仕事に行かせるのが僕らの仕事」という考えは見習いたい。
―― 先日の会見については周囲の反響は大きかったですか?
木村 反響は大きかったです。周りの目からはチワワになっていますけど。今までアンチコメントが多かったのが今回は応援してくれる人が多くなったので結果的に良かったです。
―― チワワと言われる事に対してはどういう思いがありますか?
木村 ちょっと悲しいですね。(笑)ジムの会員の小学生とかにも言われるんですよ。このままでは終われないので試合ではケルベロスを見せていきます。
―― 今回の試合が終わったらチワワから何に変身したいですか?
木村 もちろんケルベロスです。試合はチワワで終わるつもりはないです。
―― 白川選手に勝ったらリング場でのアピールは何か用意していますか?
木村 言いたい事はありますけど、それはリングの上で言います。
―― ちなみにYA-MAN vs 朝倉未来の勝敗予想はどの様に考えていますか?
木村 それはYA-MANが勝つでしょ。てか勝ってもらわないと僕が次にYA-MANとやるので困りますね。
―― どんな勝ち方をすると予想しますか?
木村 いつも通り打ち合って倒すと思います。というより倒せよって感じです。
―― 会見では朝倉選手と白川選手に言われて黙ってしまうところがありましたが、あの時はどんな心境でしたか?
木村 あれはシンプルに僕が口下手すぎて言い返せなかったので。
―― 今だったら何と言い返せば良かったという考えはありますか?
木村 腹が立っている気持ちはあったので、口で言えなければ向かって行ってしばいとけば良かったです。
―― 朝倉選手が後ろに振り向いて木村選手を色々攻めてきた時は、正直びびってしまった部分はありましたか?
木村 あんなに何も言えてなくて言うのもあれですけど、特に何も感じてないです。怖いとかオーラも感じなかったですし、びびった所はないです。
―― 何かを言おうとして言葉が出なかったと言う事ですか?
木村 出なかったですね。
―― 白川選手については何か感じていますか?
木村 あれはただ朝倉未来の陰に隠れてピーチクパーチク言ってただけなので、俺に犬とか言っていましたけど朝倉未来の犬やなって思っていました。
―― 白川選手が犬・猫の支援で1ヶ月分の給料を寄付すると言っていた事にSNSでアンサーを返していましたが、実際はどういうやり取りだったんですか?
木村 YouTubeで俺に負けたら寄付するって言ってたので、それにアンサーを返しました。確実にあいつは負けるのでしっかり寄付を用意しておいてほしいですけど、子供もいて可哀想なので僕がファイトマネーで助けてやります。
―― 自分が勝って少しファイトマネーをあげるということですか。
木村 ちょっと分けてやろうかな。
―― あとSNS上で白川選手に対してネギ星人と言っていたのはどういう理由がありますか?
木村 シンプルにGANTZに出てくるネギ星人に似ていたからです。(笑)
―― 白川選手の打撃のテクニックに関してはどう評価してますか?
木村 MMAでも中途半端であんな実力で立ち技で俺に勝てるのかなって笑いそうです。何言ってるんだって感じですね。
―― 公開練習でミット打ちをやっていましたけど、テクニック的にはどうですか?
木村 何の問題もないです。
―― パンチとかも当たらないですか?
木村 当たらないし当たったところで効かないです。回転が速いだけで、自分の攻撃も合わせられます。
―― ネット上で朝倉軍団が勝つのではないかという論調を見たりしますが、私の立場からすると打撃の専門家が負けるわけないだろうと個人的な意見を持っています。木村選手自身は勝敗予想をどう考えているかお聞かせください。
木村 普通に僕らが勝って3連勝ですね。RISE舐めんなって感じです。RISEの強さを舐めてるあいつらは痛い目をみますよ。
―― 3KOってイメージですか?
木村 必ずKOで。負けるわけないです。
―― 最後に白川選手に一言いただけますでしょうか?
木村 白川、調子に乗って色々言ってるけど俺らに勝てるわけないし、RISEがあんなしょうもない軍団に負けるわけないです。チワワで終わる気はないのでケルベロスになってしっかり潰します。
安彦考真『YA-MAN選手と朝倉未来選手が注目されてますけど、アンダーカードに爆裂キャラがいるんですよ。見といてください。』
―― 45歳のムチお疲れ様でした。
安彦 もう本当にいじめです(笑)。
―― 自分で自分をいじめ抜いてる感じですか?
安彦 もうSとMが共存してる感じなんでどっちか一体分からなくなってますけど、でも不安とかが出てくる部分をかき消すのは追い込みだし、やったことしか身にならないので、そういう意味では徹底的にもう一人の自分が自分を追い込むしか方法はないなと思ってます。
―― 今回はフリーになっての第1戦でこの公開練習はTARGETが舞台ですが最近はTARGETで練習することが多いですか?
安彦 週2はやらせていただいてて今週は週3やらせていただきたいとお願いをしています。フリーになって一番キツイのが仲間と練習出来なかったり、さっきのビッグミットみたいに声を貰ったりとかが少なくなってしまうので、そういう意味ではTARGETに来させてもらって多くの仲間ができて色んな声を貰ったり、皆さんめちゃめちゃ人が良くて、僕みたいな人を普通に受け入れてくれて、かと言って手を抜くわけでもなくしっかりと正面から向かい合ってくれるので、本当にこの場に来れて良かったです。
―― 以前と比べて練習メニュー的には違いはありますか?
安彦 TARGETに来させてもらって、10人以上の選手と毎回マススパーとか練習をやってその都度アドバイスをくれるので、いろんなタイプの選手がいろんな角度で情報をくれるのは間違いなく今の僕には適してます。それを素人から始めたら難しかったかもしれないですけど、2年以上経験を重ねてある程度ベースが出来た中での新しい情報は、自分がどうやって取捨選択するかだけなので、本当にありがたい情報がここには渦巻いてます。
―― 先日記者会見も出席されて結構緊張感を伴った会見だったと思いますがいかがでしたか?
安彦 もう手汗もすごかったですし久々に緊張しました。ただ場所的なところで言うと最初のFIGHT CLUBの控室がすごい小さくて、控室入ったらいきなり山口兄弟がいて、僕はスタッフと間違えられて挨拶されたんですけど「俺も出るんだよ」っていう話をしていたあの時の方がどっちかというと殺伐とした感じはあったかなと思います。でもやっぱり「目指せYA-MAN」ということを僕は公言しているので、その張本人や山口兄弟や名だたる選手がいる中で、自分があの空間に立てるっていうのはいい緊張感とワクワクがありました。
―― 今も話に出たYA-MAN選手ですが前半戦出場選手に「もっと面白いこと言ってくれ」とキツイことを言ってましたけどあの言葉を聞いてどんなことを思いましたか?
安彦 いやもう僕もそう思いましたよ。僕以外の人がっていうことで(笑)。僕が人を煽ったりする立ち位置でもないので、他の選手がそういう風にすればいいなって。ただ前口太尊選手がもうちょっといい煽りをしてくれるとね。やっぱり煽りで言えば相内選手のほうが勝ってたなという感じもあるので、彼がもう少し突っ込んできてくれたりすると僕も言いようもあったんですけど。とはいえ僕は僕のキャラで行くしかないというか僕が伝えたいことはぶれずに自分らしさを出せたんじゃないかな。
―― その前口選手は「プロレスラーは強い」ということを前面に押し出して戦うと宣言してましたけど、あの発言を受けてどうでしたか?
安彦 「サッカー選手も強いんだぞ」って言ってやりたいなとは思いますけど、でも彼は現役のプロレスラーで僕は現役のキックボクサーなので、そこのプロレスラーは強いんだぞっていう言い方はちょっと違うかな。キックボクサーとして結局リングに上がるのでプロレスするわけじゃないんでね。彼のキックボクサー人生、何十戦もやられてますしもちろんそこには僕もリスペクトは持っていて、現役退いてた中でこのタイミングで復帰して僕としては素晴らしい対戦相手で楽しいんですけど、彼がそれ相応の戦いをするのか、それだけの能力が残ってるのかというところはちゃんと見極めたいですし、これで負けるとプロレスラーは全員が弱いってことになっちゃうんで、変に背負い過ぎないほうがいいんじゃないかなと思います。
―― オープンフィンガーグローブ(以下OFG)のキャリアは安彦選手の方がありますよね。
安彦 2戦目ですけど(笑)。
―― でも1戦やってたらだいぶ違うんじゃないですか?
安彦 指先が出てると出てないでパワーの出し方とかセンサーのあり方が違うので、やっぱり指で何かを触れるっていうのが自分の強みというかそれがセンサーになるんですよ。なのでOFGの方が気持ち良いというか自分なりにストレスのない状態で戦えますし、あとグローブの大きさも違うから距離感もあると思うので、そういう意味では優位に立てている気がします。
―― フェイスオフの時に見たら安彦選手の方が身長は高かったですね。
安彦 リーチの差もあると思うので結構差があるかなと。自分が持ってる身体能力はどうやってその都度そこで生かすか、その身体能力って結局対戦相手によって変わるので、自分がいいと思ってもそれ以上の相手が来たら意味ないですから。じゃあ自分の今の身体能力、生まれながら持ってるものが対戦相手によって変わってくる、それをどうやって活かせるかっていうのが一つポイントです。
―― 基本的なことを伺いたいんですが、まずこのリングもしくは格闘家で目指す目標は何なのでしょうか?
安彦 何のために格闘技やってるかっていうとすごくベタなんですけど、とにかく僕は勇気を与えたいです。年齢なんて関係なくて40歳からJリーガー目指して43歳から格闘家に転身して44歳でプロのリングに立って今45歳です。20代も30代もそうですけど年齢を言い訳にして前に進めない大人が増えてきてしまってるので、そんな日本が僕はつまらないなと。何歳になっても勝負できるのと、俺が思い切りやる姿を見てもらうのが非常に大事だなと思うので、僕がリングに立っている理由は勇気一つですね。とにかくそれを与えたいというか届けたいです。見てる人に「いつ何時何があっても今が一番若いんだ」ということを届けたい。何だって始めていい、自分が思ってることをスタートしていいんだっていう思いをしっかり伝えていきたいです。
―― 例えば目に見えるもの、ベルトとかは目標としてあるんですか?
安彦 正直ベルトとかはないです。勝った時にもらえるトロフィーだけで十分僕は嬉しいので。幸せの一つでもありますけどベルトっていうのは目指してないです。ただ僕も競技者なのでランキングや「あいつ強いな」っていう評価は、気にはなります。自分の立ち位置がどれだけのものか。「あいつは未だに色モノなのか」とか「茶番なのか」って言われるのはやっぱり嫌なので、本物の格闘家としてそういうところに名を連ねるというのは興味ありますけど、優先順位の一番二番ではないです。ベルトに興味がないって言ったら嘘にはなります。他者からの格闘家としての目に見える評価としてやっぱり獲りに行きたいな、自分もそういうところで勝負したいなっていう思いは競技者として残ってます。
―― YA-MAN選手と対戦したいというのはどういう気持ちなんですか?
安彦 YA-MAN選手の戦い方とか成り上がり方というか持ってるバックボーン、今シングルマザーの人たちを招待したり、そういう社会に対して実は貢献している力を格闘技で使ってるじゃないですか。格闘技というかスポーツの良さはそこなので、何か社会に貢献できること、ただ自分が気持ちいいとか自分が成り上がりたいだけじゃなくて、それが誰かの役に立ってるってことがすごく大事だなと思った時に、めちゃくちゃシンプルに分かりやすいメッセージを発信してるので、格闘技のあり方の一つ、武士道の道というところのあり方の一つに僕はリスペクトをしてるので、彼と思いっきり勝負したい。僕も元々不登校だったり発達障害の子と関わる仕事をしてたので、そういう子たちが何か一歩踏み出して社会に復帰する、社会で輝けるチャンスを僕も与えたいと思うんで、彼とバチバチにやりあったら、社会に意義のある格闘技もしくはRISEが目指してる青少年育成だったり子供達に向けて思いっきり表現できるんじゃないかなという意味で、僕の中で一応「聖地YA-MAN」みたいな感じではあります。
―― 相手をリスペクトしているからこそみんなにそういう試合を伝えたいということですね。
安彦 もうそれ以外にないです。ぶっ倒してやりたいとかよりも格闘技の持ってる一番本質的な部分を見せれるんじゃないかな。もちろん今は彼にとって全くもって眼中にないと思います。今やったってどうなんだって思うかもしれないけど、それでも僕は言い続けることが大事だし、40歳でJリーガーになるって言った時に周り引いて行ったけど、Jリーガーになったんで。そういう思いでとにかく今周りが引くようなこと、「馬鹿じゃないか」って言われるようなことを堂々と言えるかどうか、それが僕は人間の成長にも大事だと思ってるのでそこに挑みたいなと思ってます。
―― 今回朝倉未来選手軍団との対抗戦が上3試合で行われますが、会見で朝倉軍団パワーがすごくてちょっとYA-MAN選手とか押されてる感じがあったんですけど、外から見られてどう思いましたか?
安彦 控室で「そこ言えよ!」みたいなね(笑)。僕は試合より盛り上がったんじゃないかなって思うんですけど、やっぱり相手の土俵に乗ったら駄目なので。最近の会見って論破するかしないかになってきて本当に何を伝えたいかを忘れてるんですよ。論破するってなったら彼らは彼らの土俵を持ってるんでそれはめちゃくちゃ強いんですよ。で、うまく三者三様で朝倉未来選手がいながらも他の人がバランスを取ってる三人の軍団っていう形での論破大会になっちゃったんで、そこ違うって!そこ乗ったらあかんぞ!と。やっぱり何を伝えたいか。YA-MANが何でこの大会をやりたいかって根っこの部分を伝えなきゃいけないし、ケルベロス選手も山口選手も自分が何をしたいか、自分がどんなことを伝えたいかっていう一つのメッセージを発信するっていうことが、僕は大事だと思ったんで「もっと強いメッセージ持ってるだろう!」というのは正直思いましたね。
―― もっと言ってくれると思ってた?
安彦 売り言葉に買い言葉で言葉合戦するんじゃなくて、あなたが伝えたいメッセージは何ですか?と。それこそ何のために格闘技やってるんですか?それを言えばもう一発で僕は終わった気がするし、それだけのメッセージを持ってるはずなんですけど、ちょっと相手の土俵に乗っちゃいましたね。そこは僕は残念だったなと思います。
―― 特にケルベロス選手が攻撃されてちょっと黙っちゃう感じでしたけどもどかしかったですか?
安彦 めちゃくちゃもどかしかった、僕行きたかったですもん(笑)。あそこに一人オブザーバー席で俺置いてくれよって思うぐらい。「俺あそこから援護できたぞ」ってあるんですけど、本当にちょっと残念だったのはやっぱり日々何を考えてるか、日々何を思ってるか、記者会見にどんな立ち位置で挑むかってシミュレーションして事前準備しないと駄目だと思うんで、格闘技の試合と一緒だと思うんですよ。どんなことが想定されるかを考えた上であの場に立てるかどうかで変わってくるんじゃないかなと思います。
―― 安彦選手はそれをいつも練習した上でこの舞台に上がってるんですね。
安彦 もちろんです。鏡の前で何回もシミュレーションして、言い慣れない言葉をやめるとか、あとはナウの情報を出すとか。前回も本当にたまたま行った神社が二つとも日露戦争のことだったんで言ったっていうのはありますけど、とにかく自分が体験したこと、何となく上っ面で聞こえのいいような言葉は絶対使わないで、自分が日々思ってること日々話してることは言うっていうのと、意外に鏡の前で何回か練習したりもするんで、「これ言いにくいな」とか顔引きつってるなと思ったらやめます(笑)。
―― 今日の公開練習の練習もしたんですか?
安彦 何を聞かれるか全く分からなかったので公開練習の動画をいくつか見てこういう感じかと。じゃあ僕の中で何をしゃべろうかって。でもあとはやっぱりリアクション次第にもなってくるので、そこに自分の伝えたいメッセージを答えて終わるんじゃなくて、何を最後伝えたいか。ただ予想外はいきなりビッグミットがあったっていうことで今口の中カラカラで、ちょっと大変です(笑)。
―― やっぱりその格闘家もしゃべる準備をちゃんとしてから上がったほうがいいってことですね。
安彦 トータルです。リングもリングイン前も後も、入り口から出口までトータル含めて僕は勝負だと思ってるので、試合は既に始まってる。もちろんメインは3分3ラウンドのリングですけど、それも含めてじゃないかなと思います。
―― 最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
安彦 前口太尊には「クルクルサークリングしてしょぼい試合ばっかりしてないで打ち合いに来い」と言われたんですが、別に僕は挑発に乗る気はないです。ただ今回判定がなくてKOしかないんで、僕も正面から思いっきり行きますよ。それは僕なりの戦い方、僕なりの距離感、僕のやり方で。相手に言われたからって相手の土俵に入る気はないので、彼を僕の土俵に入れてしっかり倒しますよ。しっかり勝つのでそれを見ておいてもらって。どうしてもYA-MAN選手と朝倉未来選手が注目されてますけど、アンダーカードに爆裂キャラがいるんですよ。見といてください。やっちゃいますよ。
前口太尊『プロレスラーとしてプロレスラーがガチンコで試合をしたら強いんだという事を証明したい』
―― 路上プロレスお疲れ様でした。新天地での活躍を見させてもらっています。
前口 今はあんな感じでやっています。
―― この2年間でプロレスは何試合やりましたか?
前口 100試合はやったと思います。
―― 第二の人生は慣れてきましたか?
前口 キックボクシングを引退して、次の月からプロレスの試合が切れる事はなかったので、月に4,5試合は戦っています。
―― 今日はチャンピオンベルトも巻いていましたね。
前口 関内の路上のチャンピオンなので。
―― 今時のプロレスという事で女子プロレスラーとも戦ったりするんですね。
前口 中々女子と絡む事はないんですけど今日は久々で、この2年間の中で3回ぐらい戦いました。
―― プロレスの感覚というのに慣れてきましたか?
前口 プロレスを知らないで2回だけ練習してデビューしたので、そこからは本当に苦労したんですけど試合をやって実戦で慣れていくという感じでやってきました。その分慣れたと思います。
―― そんな前口選手ですが今回FIGHT CLUBに電撃参戦することが決まって驚いています。
前口 自分自身も驚いています。この2年間でキックボクシングの練習は2回しかしていなくて、そこから1ヶ月練習をして完全には戻ってないんじゃないかと言われるんですけど、戦う魂はずっと残っています。100試合くらいやっているのは自分くらいしかいないので、今の方が強いっていうところを見せたい。というかプロレスラーが強いっていうところを証明したいです。
―― これはキックボクサーとしての復帰と捉えて良いですか?
前口 自分は挑戦だと捉えています。ルールも違うので新しいことに挑戦するという形なので復帰ではないですね。NO KICK NO LIFEの舞台で引退興行みたいな感じでやらせていただいたので、罪悪感をすごい感じて試合をしてもいいか小野寺さんとかにも連絡しました。ちょっと止めてほしかった部分もあるんですけど、「全然良いんじゃない。ジャンルも違うし。」っていう感じだったので、やると決めたらしっかりやります。
―― 今回の舞台がオープンフィンガーグローブマッチになりましたが、オープンフィンガーの感触というのはいかがでしたか?
前口 今の所は何か変わったとかはないですけど、ぶっつけ本番になりそうなので痛いだろうなっていうのは覚悟しています。
―― オープンフィンガーを付けての練習はしていないですか?
前口 あまりしていないですね。
―― これからもする気はないですか?
前口 今回の試合が終わったら考えられないですね。でも決まっている試合を1試合1試合全力でやるというのをテーマにしてやっているので、プロレスもFIGHT CLUBも全力でやっていきます。
―― 対戦相手の安彦考真選手の印象はいかがですか?
前口 サッカーから全く違う格闘技の舞台に上がって来ているので、新しいことに挑戦するという意味で自分と似た境遇なのかなと思います。批判をしてくる人とかもいると思うのですが、強い気持ちがないとできないのですごいなと思います。
―― 今回はどんな試合になると予想しますか?
前口 2年間のブランクがあるので自分がどこまで戻せるのか分からないですが、2人にしかできない熱い試合になると予想します。
―― キックボクシングは減量して臨む競技で、プロレスは体を大きくして戦いますが体の戻しはどんな感じですか?
前口 キックボクシングの練習をして少し食事制限をしていたら勝手に体重が減りました。毎日フラフラなのでこんなに辛い練習をしていたんだなと実感しました。
―― それは辛そうですね。
前口 TEPPEN GYMとRIKIXで練習させてもらっているのですが、みんな若くて強いですね。当たり前ですけどこんなに疲れることをやっていたんですね。
―― 今の年齢は意識されますか?
前口 こんなことできねえやって思いますよ。上手くやっていかないと試合前に怪我をするので、プロレスの試合もしていたので調整が難しかったです。
―― FIGHT CLUBはYA-MANがメインで名前のある方や個性のある方が出場しますが、その中で前口選手はどんな色を出していきたいですか?
前口 自分が現役の頃はYA-MAN選手は無名で、オープンフィンガーグローブマッチとかでこの2年間で一気に有名になっていました。そんな人たちがいる中で試合ができるのは光栄ですし、2年前にオープンフィンガーグローブマッチがあったら自分も継続的にやってみたかったです。今回の試合は結局打ち合いになるんだろうなと思っていて、自分はその戦い方しかできないしそうじゃなければ呼ばれなかったと思うので、最初は怖いなと感じても1発殴られればスイッチが入ってバチバチになると思います。そういう色を出していきます。
―― 2年ぶりにキックボクシングの舞台に戻ってくる自分のどんなところを見てほしいですか?
前口 ずっと戦う魂は消えていなかったので、プロレスラーとしてプロレスラーがガチンコで試合をしたら強いんだという事を証明したいです。それを証明するために参戦を決めたのでプロレスラーの強さを見てほしいです。キックからプロレスをやる人は「プロレスラーは強い。」と言うので、自分もその1人として勝手にプロレスラー代表として戦うので、覚悟を決めて打ち合っていきます。
―― ニックネームはいつものように『永遠の反抗期』でいきますか?
前口 プロレス界ではパンチドランカーと言っているのですが、この試合は永遠の反抗期でいきます。
―― 懐かしい思いが込み上げてきたりしますか?
前口 バイクで練習場へ移動するんですけど、「この疲れ、これだよ!」っていうのは思い出しますね。
―― 友人やご家族は今回の試合についてどんな感想を言われますか?
前口 両親にはもうやめてくれって言われましたけど、だけどチャンスなんですよ。プロレスラーとして淡々と試合をしていても見てくれる人が少なくて、プロレスラーがこの戦いをして目立てばちょっとは興味を持ってくれるかなと思うのでチャンスだと思っています。
―― 前口選手がグローブを交わしてきた同世代の選手たちにはこの試合を通して何かメッセージはありますか?
前口 同世代の人たちのある意味代表なので楽しみにしててくれって言いたいです。自分が勝てば盛り上がってみんなが勇気づけられると思うので、モヤモヤして引退できない人が沢山いるけど、引退も今後の活動も思い切りやった方が良いっていう事を証明します。
―― 安彦選手の動きや攻撃で警戒すべき部分はありますか?
前口 組んで膝で攻撃してくるイメージなので、そこは警戒しています。とにかく自分も試合が久々なので、全部警戒しなければと思っています。
―― 最後に前口選手のファン、格闘技ファン、プロレスファンの皆様に熱いメッセージをお願いいたします。
前口 今回復帰ではないけど、前口太尊はプロレスラーとして新しいことに挑戦します。皆んなを勇気づけられるような熱い試合をして、プロレスラーは強いという事を証明します。応援よろしくお願いします。
平岡琴『女の子なのに凄いねではなくて、平岡琴って凄いよねと言ってもらえるように頑張る』
―― FIGHT CLUBの記者会見が出てから、女子のオープンフィンガーグローブマッチをやるべきだとすぐに直訴して、それが実った形となりました。出場が決まった時の気持ちはいかがでしたか?
平岡 ずっとオープンフィンガーグローブで試合がしたいと言っていたのですが、半年間試合が空いていてなかなか相手も決まらずイライラしていたので、やっと試合ができると思うとすごく嬉しかったです。
―― 主張すべき事はした方が良いですか?
平岡 なんでも口に出さないと叶わないので、今回の件や女子のオープンフィンガーのベルトを作りたいというのもずっと口に出し続けて実現させていきます。
―― YA-MAN選手からFIGHT CLUBの趣旨は聞いていると思いますが、この大会はどのように捉えていますか?
平岡 殴り合って面白い試合をする根性が入った奴らが集まる大会みたいなイメージですけど、私的に格闘技は安心安全でポイントで勝つよりは、殴り合って倒し合ってなんぼだと思っているので魅力的な大会と捉えています。
―― 平岡選手は過去にオープンフィンガーで2試合経験しているので有利になりそうですね。
平岡 グローブと違うところは沢山ありますし、初めてってどんなに口で色々言っててもビビるものはビビるので、そういう意味で経験がある私の方が有利です。
―― 今回オープンフィンガーで3戦目になりますが、それでも通常のグローブの試合とは違いがありますか?
平岡 リングに上がってしまえば関係ないですけど、上がる前は「この試合が最後になるかもしれない」っていう覚悟が普通のグローブの時よりも出てきて、これが最後になっても悔いがないようにやり切ろうという気持ちになります。
―― 今回の対戦相手は小林穂夏選手になりましたが印象はいかがでしょうか?
平岡 若手で勢いがあってすごく良い選手なので、いずれ戦うだろうと思って見ていました。
―― 格闘技のベースが同じ空手ですが意識する事はありますか?
平岡 空手出身の選手は多いですし、空手時代に時期や大会が被っている訳でもないので何とも思っていないです。
―― 小林という名字に関しては思うところがありそうですね。
平岡 因縁というか小林っていうだけでちょっとイラつく部分があるので、色んな怒りをぶつけます(笑)※小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)に過去2回負けている
―― 平岡選手にとって小林という名は鬼門になりますね。
平岡 もう1人の小林も今回の小林も今なら勝てます。
―― 今回の試合ではどんな試合を見せたいですか?
平岡 倒しあい殴り合いをしないとオープンフィンガーでやる意味がないので、前回は殴り合いにいけずに盛り上げに欠けてしまった反省点があるので、今回は自分をセーブせずに内容を重視した上で勝ちます。
―― 前回の試合の反省を踏まえて修正して挑む感じですね。
平岡 今までは本能のまま行っちゃうと殴り合えるけど勝てない試合が多く、冷静になると勝てるけど盛り上がらない試合が多かったです。最近はそれが一致してきて、しっかり殴り合っても勝てる練習をしているので、今回はしっかり盛り上げて勝ちます。
―― 今はどんなことを重点的に調整されていますか?
平岡 ”殴る”って感じです(笑)
―― 1発で仕留めるイメージですか?
平岡 思い切り中に入ってくるタイプの選手だと思うので、そこをしっかり当てれば前回の相手より倒しやすいと思っています。
―― 今回の小林選手はフィジカルが強いイメージですがいかがですか?
平岡 小さくてちょこちょこしているイメージで、フィジカルが強い印象はないです。
―― TRY HARD GYMの女子の選手は今回の試合についてどんなことを言っていますか?
平岡 またオープンフィンガーなんですねって少し引かれ気味で言われます(笑)TRY HARDの女子はみんな強くて階級も分かれているので、私がオープンフィンガーで道を切り開いて、各自ベルトを獲って最強女子ジムにしたいです。
―― 平岡選手は33歳になってゾロ目で良い事がありそうですね。
平岡 あんまり年齢を言われたくない年になってきましたけど、そろそろベルトを獲らなきゃいけないですし、その良いアピールになると思うので、こんなに強い女子がいるんだというのを沢山の人に見てもらって良い年にできるように頑張ります。
―― 今回唯一の女子の試合になりますが、そこでどんな色を見せたいですか?
平岡 迫力は男子に負けてしまうかもしれませんが、殴り合いや根性は女子の試合でも格闘技の面白さを伝えられます。私は女子の枠に収まらない格闘家になりたいので「女の子なのに凄いね」ではなくて、「平岡琴って凄いよね」と言ってもらえるように頑張ります。
―― 人としての強さを見せるという事ですね。
平岡 人として、生物としての強いところを見せたいです。
―― 現時点で十分に強さを見せられた気がします。
平岡 現役生活もそんなに長くはないと思っているので、自分が納得いく試合や楽しめる試合ができるように抑えるのではなくて完全に解放して結果を出していきたいです。
―― 先日SNSで自分を信じないやつは努力する価値がないということをポストしていましたが、今回の試合も同じ思いですか?
平岡 自分を信じなきゃ何も始まらないし、周りが無理とか諦めなとか年齢を含めて言われることがあるんですけど、自分が自分を1番信じていればなんだってできると思っているので、それを証明する試合と格闘技人生にしていきたいです。
小林穂夏『中に入ってもボコボコにできるし、外でもどこでも倒せる』
―― FIGHT CLUBの試合が決まりましたが、決まった瞬間どんな心境でした?
小林 最初は不安がよぎったんですけど、あとはもうチャンスしかないなって。自分を変えるチャンスというか、もともと自分メンタルが弱いので、ここ受けて勝ってメンタルも身体も全て強くできるチャンスだと思いました。
―― リング上に上がった小林選手見る限りメンタルが弱いようには見えないんですが、それはやっぱり覚悟が違うってことですか?
小林 計量の時とか当日とかはやってきたことしか出ないなって思うのですが、試合前は不安になることが多少あります。
―― リングに上がったら練習で培ったものは100%出ますか?
小林 半分も出てないです。
―― 今回は100%出したいですか?
小林 100%以上、120%、130%出してしっかり勝ちたいです。
―― YA-MAN選手がFIGHT CLUBの記者会見をやった後、すぐにSNSで呼応していましたけど、あれはもう高ぶる気持ちを抑えきれなかったんですか?
小林 去年デビューする前からオープンフィンガーあるって知った時に「1回はこれで人を殴ってみたいなー」って思ってたので、すぐ出しました。
―― 小林選手はキックだけじゃなくて空手もアマチュアボクシングもやってるじゃないですか。やっぱり他の女子の選手に比べてパンチの質というか、そこに関してはちょっと違う価値観を持ってると思うんですけど、どうですか?
小林 一応高校2年生からボクシングも始めて、その年は決勝で負けちゃいましたけど、全日本で2位を取ったし、3年生では関東も優勝したんで、普通のキックボクサーよりはちょっとできてるかな。
―― 今の公開練習を見てもなかなか女子キックボクサーでは見られないヘッドスリップとかを見せてもらいましたが、ディフェンス面も自信はある?
小林 基本的にあまり打たれずに、こっちが殴って倒すっていうのが心に置いていることなので、もうちゃんとディフェンスして目も良くしてという練習をしてます。
―― 打たせずに打つ。それはオープンフィンガグローブ(以下OFG)マッチでも変わりない?
小林 基本的には変わりないです。バカになりたくないので(笑)。殴られて怪我してもこっちが100倍で返したらいいなとは思うんですけど、基本的には貰わずに殴り合うのが一番いいなって思います。
―― すでにOFGでの練習を始めてると思いますけど、通常のボクシンググローブと比べたらどうですか?
小林 完全に拳を感じれます。拳返したり、返さなかったり的確にできるやつですね。
―― グローブの質からして、もうアンコの部分が全然違うと思うんですけど、当たった時のインパクトはどう違うんですか?
小林 「人逝くだろう」なみたいな。スカしちゃう時は全然ないですけど、しっかり当たった時に「これ人に当てたら粉砕しねぇ?」みたいな。
―― もう対人のスパーリングもやってると思いますが、小林選手の練習相手はどうですか?
小林 練習相手はいつも愛三さんにお願いして殴り合ってもらったり、それこそジム生の(遠山)亜弥とか、登島優音ちゃんとかにも一緒にOFGつけてもらって殴ったり、最近グレイシャアさんとかも一緒にスパーしてもらってるので、レベルアップしてます。
―― 自信満々でリングに上がれますか?
小林 自信しかないです。
―― 対戦相手の平岡琴選手はいかがですか?
小林 そんなに何も感じないかな。ランキングが上でめっちゃ美味しい試合だなみたいな、そんな感じです。
―― 平岡選手はすでにOFGマッチのキャリアも2戦ありますけど、そこはどうですか?
小林 でも倒してないし。OFGでも倒せるぞ、OFGだからこそ面白い試合ができるぞっていうのを相手選手より先に自分がやります。
―― 今回他の試合は全て男子の試合になりますが、その辺は意識するところはありますか?
小林 超あります。女子1試合っていうことで女子しかできないこと、男子は殴り合って潰し合って面白い。でも女子はやっぱり倒せないことが多い、「倒せないから面白くない」じゃなくて「戦ってて面白い」。戦ってる姿を見て面白いって思ってもらえるような試合をします。
―― 女子キックの流れを変えるような試合をしたい?
小林 本当にそうですね。倒したらベストですけど、それじゃなくても高度な技術も含め最後倒すところまで見てほしいです。
―― 小林選手は身長145cmと低い方なのに戦ってる時は全然小さく見えないんですけど、それはやっぱり自信を持ってリング上がってるからですかね?
小林 正直自分がちっちゃいって思ってなくて。この間紅絹さんとお会いした時も「自分の方が大きいかな」と錯覚するぐらい自分をちっちゃいって思ってなくて(笑)。なので10cmは身長差に入らないです。
―― 平岡選手との身長差もちょうど10cmありますけど、そこはハンデにはならない?
小林 全くならないと思います。蹴ってきても殴ってきても対処します。
―― 10cm差だったら普通に中に入って戦える?
小林 中に入ってもボコボコにできるし、外でもどこでも倒せるます。
―― もう作戦はどんどん立ててってるんですか?
小林 自分の中ではある程度は決まってるんですけど、あとは教えてくれてる方と「もうちょっとこうした方がいい」とか、自分の穴とかを2週間3週間で埋めます。
―― 今もちょうどバンテージしてますけど、通常のボクシンググローブの時とバンテージはちょっと違うんですか?
小林 違いますね。まずアンコを大きくしすぎるとOFG入らないので、手首をしっかり固めて折れないように。あと親指も当たっちゃうので、そこだけ強化して代表に巻いてもらってます。
―― バンテージを巻くだけでもいつもと感覚は違いますか?
小林 バンテージ巻くとやっぱ気合いも入りますし、不安がないので。
―― 先輩の小林愛三選手は穂夏選手がOFGやるのは合ってると言ってました。
小林 自分的には愛三さんも合ってるよって言いたいんですけど(笑)。合ってるって思ってもらえるような試合したいです。
―― NEXT LEVEL渋谷の選手としては初めてですよね。
小林 最初はまだ技術もないし、5戦目ってことで成田代表とグレイシャアさんにはやめた方がいいんじゃないかと。自分の技術も相まってないし、やられるかもしれないって言われたんですけど、前回の試合でドローだった時に正直辞めたいって思っちゃって、落ち込んでる時にこのオファーをもらって、これは本当に自分を変えるチャンスだって。
―― 今回このOFGマッチをやるってことで周囲の反響はどんな感じですか?
小林 まだあまり人に言えてない状況なんですけど、お父さんに言ったら泣いてました(笑)。
―― 今まで空手とかボクシングも含めて顔かなりやっちゃった事ってありますか?
小林 ないです。貰わないっていうのが自分の根底にあるので、顔面ボッコボコみたいなのはなったことないです。
―― 眼窩底骨折とかも全然ない?
小林 眼窩底なんてないですね。
―― 今回どんな試合をイメージしますか?
小林 綺麗に戦って倒す。ぐちゃぐちゃと言っても綺麗にみたいな。振り回すだけじゃなくて、的確な技術を持って倒したいです。
―― 自信満々ですね。
小林 もう楽しみで楽しみで自信しかないです。
―― 足を使ってその場には一瞬たりとも立ち止まっていないような試合になりますか?
小林 3分3R、目閉じたら失神してるような試合にしたいです。
―― 何ラウンドぐらいに注目したらいいですか?
小林 3ぐらいですかね。1、2で削って削って心折って、最後しばきます。
―― 今回入場テーマ曲初めてかけるんですか?
小林 そうなんです、初めて入場曲使います。
―― もう決めてますか?
小林 ディズニーの「新しい未来へ」っていう、仲間と戦っていくみたいな、ディズニーのプリンセスたちの物語をギャッとしたやつが私のテーマソングになります。
―― 今それが一番のお気に入りの曲なんですね。
小林 もうお気に入りもお気に入りです。毎日聞いてます。
―― それを聞いて気持ちが乗った上で戦う?
小林 これ聞いて試合に勝ってディズニー行きます。
夏目竜雅『あんな細いやつに負けたら周りの友達にも一生馬鹿にされる』
―― 今回FIGHT CLUBに出場するということでオファーが来た時の心境は?
夏目 とにかくチャンスでしかないと思いました。
―― ルールはオープンフィンガーグローブ(以下OFG)ルールですが問題ない?
夏目 ずっとOFGでやりたかったので出れてよかったです。
―― OFGのどの辺りに惹かれてたんですか?
夏目 殴り合うことが好きなので、ようやく本領が発揮できます。
―― やっぱり通常のボクシンググローブで殴り合うのとはちょっと違いますか?
夏目 一発で終わるところと素手に近い感覚が魅力的です。
―― 過去に公式戦ではOFGで戦ったことないと思いますが練習などでやったことはありますか?
夏目 総合の選手と練習したことがあって、その時はOFGでやりました。
―― どんな感触でした?
夏目 ただただ面白いなっていう感覚と、スリルは普通のグローブよりあります。
―― 夏目選手は高校時代までずっと野球をやっていたということですがどこでやってたんですか?
夏目 日本体育大学荏原高等学校っていうスポーツ系の高校なんですけどそこでやってました。
―― 何年間ぐらいやってたんですか?
夏目 小学校2年生くらいからやってたんで12年ぐらいです。
―― ポジションは?
夏目 基本的に外野とファースト、あとピッチャーもやってました。
―― 最初は野球の方でどんどん上に行こうっていう気持ちでやられてたんですか?
夏目 そうですね、もちろん。
―― 高校の時は最高どこぐらいまで行ったんですか?
夏目 県大会のベスト8までしか行けませんでした。
―― それで野球を辞めて別の道に進む形になったんですか?
夏目 そうですね。
―― 野球の同期とかで今でも活躍してる方はいらっしゃいますか?
夏目 社会人野球やったりとかして活躍してる人いますね。
―― 刺激になりますか?
夏目 やっぱり刺激になりますね。友達が頑張ってると自分もやってやんねぇとなって。
―― 格闘技はいつから?
夏目 18歳から始めました。
―― 野球引退する時にはもう次は格闘技やろうって決めてたんですか?
夏目 なんとなくですけど格闘技はやりたいなっていう気持ちはありましたね。
―― その分野の中で何故キックボクシングを選んだんですか?
夏目 キックボクシングがすごい好きだったのが一番のポイントです。
―― キックのどんなところに魅力を感じたんですか?
夏目 立技がすごい魅力的と言うか、何て言うんですかね…とにかくキックボクシングに惹かれましたね(笑)。
―― アマチュアでは何戦くらいしたんですか?
夏目 自分は9戦くらいしかやってないと思います。9戦7勝2敗くらいです。
―― アマチュアで試合をやりつつプロの感触を掴めた感じですか?
夏目 誰よりも気持ちは強い自信はあったんで、そういった部分ではプロになっても気持ちは負けないなというものを持ってました。
―― TRY HARD GYMにはいつから入ったんですか?
夏目 2年半前ぐらいに入会しました。
―― TRY HARD GYMを選んだ理由は何だったんですか?
夏目 もともと自分TRY HARD GYMにすごい行きたかったっていうのと、キックボクシングを始めたきっかけが大雅選手に憧れて始めたっていうのもあって、TRY HARD GYMに決めました。
―― 大雅選手のどんなところに魅力を感じたんですか?
夏目 野性的というか試合も面白いし、とにかく見ててかっこいいなっていうのが第一の入りで、そこからどんどんハマっていきました。
―― 今は一緒に練習する機会もありますけど実際にはどうです?
夏目 ほんと恵まれてるなって思います。とにかく毎日刺激しかないです。
―― 今までDEEP浜松大会やKROSS×OVERで3戦全勝という無敗のレコードを残してますが、プロとして戦ってる感触はどうですか?
夏目 さっきも言ったんですけどやっぱり気持ちっていう部分では本当に負けないし、そういった部分でも対戦相手よりも自分の方が強かったですし、プロになったからと言ってずっと気も抜かないでひたすらやってるので、このまま無敗で勝ち続けます。
―― 初めてのOFGマッチの対戦相手はNovo選手になりましたが、Novo選手の印象はいかがですか?
夏目 身長がでかいなっていうのはあるんですけど、でもあんな細いやつはほんと格闘家じゃないなって思うし、あんな細いやつに負けたら周りの友達にも一生馬鹿にされると思うんで、あんな奴に負けてらんないですね。
―― もうかなり戦略とか作戦も練ってるんですか?
夏目 まだこれからどんどん詰めるべきものはあると思うんですけど、でも作戦というか本当もう「殺してやる」っていう気持ちしかないんで、毎日毎日そこは研ぎ澄まされて殺すことしか考えてないですね。
―― 練習はもうほとんどOFGでやってるんですか?
夏目 もうOFGでしかやってないです。
―― 一発で倒す自信は?
夏目 ありますね。一発で倒す自信しかないです。
―― どんなパンチをこちらは期待すればよろしいですか?
夏目 もう何でも期待してて下さい。何でも倒す自信はあるしその練習、準備はもうしてるんで完璧です。
―― 今回のFIGHT CLUBはいろんなカードが並んでますが、その中で夏目選手の色を出すとしたらどんな色になりますか?
夏目 キャリアとか経験とかそういった部分で今回の試合カードでも多分自分が一番下ぐらいの戦績だったり経験だと思うんですけど、だからこそ成り上がる気持ちは一番強いし、やってやろうって気持ちは一番強いので、本当とにかくどのカードよりも熱いというか、一方的なとんでもないKOを見せたいなと思いますね。
―― これが一般のキックボクシングファンに対する夏目選手のお披露目試合になりますかね?
夏目 そうですね、ようやく世に出るんじゃないかなと思います。
―― 楽しみで仕方ないですか?
夏目 楽しみでもう早く試合がしたいですね。
―― 今左腕のタトゥーがすごく目立ってますけどこれはいつぐらいに入れたんですか?
夏目 これは18歳、高校の野球が終わったタイミングで入れ始めましたね。
―― どんな理由で入れ始めた?
夏目 もともとタトゥーが好きだったのもありますし、周りも結構入ってたんで何の抵抗もなく入れたっていうのと、やっぱり覚悟とかそういった部分でタトゥーを入れましたね。
―― どんなテーマでそのデザインになったんですか?
夏目 でも好きな絵とか意味とかも含まれてるんですけど、アメリカのチカーノ系っていうんですけどそういった絵とか文化が好きで入れました。
―― そうしたら音楽がなんかもHIP HOPとか?
夏目 HIP HOP大好きなんでHIP HOPしか聞かないですね
対戦カード
※OFG着用のキックルール。RISEルールに準じ肘無し・つかんでからの攻撃は1回。時間切れの場合はドロー
70kg契約 3分3R
YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王者、RISEスーパーライト級(65kg)3位)
朝倉未来(JAPAN TOP TEAM/元THE OUTSIDER 60-65kg級 65-70kg級王者)※トライフォース赤坂から所属先改称
68kg契約 3分3R
山口裕人(道化倶楽部/元WPMF世界暫定・WBCムエタイ日本統一・INNOVATIONスーパーライト級王者、元DEEP☆KICK-63&-65kg王者)
西谷大成(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
66kg契約 3分3R
木村“ケルベロス”颯太(心将塾/RISEライト級(63kg)8位)
白川陸斗(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
63kg契約 3分3R
山口侑馬(道化倶楽部/RISEライト級(63kg)9位、元INNOVATIONライト級王者、元DEEP☆KICK -60kg王者)
星野孝允(益荒男APACHE)
68kg契約 3分3R
前口太尊(飯伏プロレス研究所/元J-NETWORKライト級王者)※TEAM TEPPENから所属変更
安彦考真(フリー)※Executive Fight 武士道から所属変更
女子46kg契約 3分3R
平岡 琴(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級(46kg)2位)
小林穂夏(NEXT LEVEL渋谷)
57kg契約 3分3R
Novo(TARGET SHIBUYA)
夏目竜雅(TRY HARD GYM)
概要
大会名 FIGHT CLUB(ファイトクラブ)
日時 2023年11月19日(日)開場・16:30 開始・17:00
会場 東京都内(非公開)
中継 ABEMA PPV、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE(4,800円)
チケット料金 VVIP 1列目 100万円 VVIP 2列目 50万円 VIP(3列目以降)20万円 ※チケット完売
チケット販売 イープラス(11/4~6先行受付。11/10 12:00一般発売)
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com