KNOCK OUT 4.4 新宿フェイス:森岡悠樹×横野洋、新田宗一朗×角谷祐介 インタビュー
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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KNOCK OUT-EX vol.1(4月4日(日) 新宿フェイス)に出場する森岡悠樹、横野洋、新田宗一朗、角谷祐介のインタビューが主催者から届いた。
第4試合 REDルール スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
横野 洋(キックボクシングジム3K/元DEEP☆KICK 57.5kg王者)
第3試合 REDルール スーパーフェザー級 3分3R
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)
角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷)
森岡悠樹「心を入れ替えて練習も変えました。1Rからガンガンいきます!」
森岡は昨年、『KNOCK OUT』『REBELS』では2月の小笠原裕典戦、12月の古村光戦と、2試合続けて延長で涙を呑んでおり、ここで力を見せたいところ。そのために取り組んでいることとは……。
――ここまで『KNOCK OUT』『REBELS』ではなかなか結果が出てない状態ですが……。
森岡 小笠原裕典戦、古村光戦とチャンスをいただいたのに勝てなくて。どちらの試合もストレートを武器にKOを狙いにいってるんですけど、当てても決めきれない試合で延長まで行ってしまうという試合になってしまって。今回の試合って、後楽園大会に挟まれてますけど、そっちではなく新宿FACE大会にオファーをいただいたということが悔しかったんですよね。だからここはしっかり勝ちたいと思ってます。相手のことはそんなに気にしてないんですけど、今回はとにかくKOで結果を残したいと思っています。
――延長までもつれるぐらいで、惜しい展開ではあったと思います。足りなかったものとは何でしょう?
森岡 小笠原戦も古村戦も、試合全体で見ると自分が負けてるんですけど、パンチのカウンターだったり自信を持ってる武器はしっかり出せてるんですよね。ホントに「決めきれない」感じで、後から試合映像を見ても「何でここで攻めにいかないんだろうな」というところがあって、そういうところが敗因につながってると思います。
――それは気持ちの問題?
森岡 そうですね。自分の気持ちと、スタミナもたぶんあるんですよね。一度延長を経験しているので、心の中で「延長があるんじゃないか」と思って勝手にセーブしてしまうところもあって。
――延長を警戒して、本戦で出し切らずに終わってしまうと。
森岡 はい。そういうところを間違えてしまって、その後の流れで持っていかれてしまうというのもありますね。
――その改善のための練習では、どういうところを心がけていますか?
森岡 今回は3Rで終わっても延長になっても気にしないで1Rからガンガン攻められるように、スタミナと、ストレートでも蹴りでも一発一発、力を込めて出せるように、そういう練習をしています。
――スタミナ面ではどのような練習を?
森岡 以前からもやってはいたんですけど、練習量を増やしています。試合が終わった後に古村君と話したんですけど、キック一本の生活で3部練とかやってるらしいんですよね。やっぱり練習量で全然負けてるなと思って、いくら仕事しながらとは言え、同じ土俵でやってる以上は自分も増やさないとなということで、ダッシュだったりインターバル・トレーニングだったりを強化しています。もともと、身長が175cmなので55kgの階級では線が細くて、それも試合で相手と向かい合って体感したので、筋トレも増やすようにしてます。
――以前のインタビューで、船に乗る仕事で時間が不規則だと話されていましたよね。
森岡 そうなんですよね。そこを今まで言い訳にしちゃってた部分もあったので。やっぱり試合に出してもらってる以上は、「スタミナがなくて攻められませんでした」という試合をこれ以上見せられないなと思って、心を入れ替えてます。
――時間についてはどうにもならないところを、取り組みで変えるという感じですか。
森岡 はい。一人の時間でもダラダラせず、密度の濃い練習をしっかりやるように意識しています。もともとフィジカルとか筋トレは好きじゃなかったんですけど、それもちゃんと向き合うようにして。
――さて、今回の対戦相手である横野洋選手ですが、試合映像などは見られましたか?
森岡 1月の炎出丸選手との試合は見ました。身長は僕とほとんど変わらなくて、ガツガツ来るというよりは距離を取ってテクニックで戦う選手ですよね。僕が出ないと見合ってしまうことになって、しょっぱい試合になってしまうので、1Rからいけるように考えてやってます。
――横野選手は前回『REBELS』初参戦で、キャリアで大きく上回る炎出丸選手を倒して勢いに乗っています。そういう点については?
森岡 そうなんですけど、正直僕が戦ってきた裕典選手、古村選手の方が全然上だと思っているので、ここでも負けちゃうと本当に後がないと思ってます。地方から来て、「やってやるぞ」という強い気持ちで向かってくると思うので、気持ちで負けないようにしたいです。
――同時に、全大会で同じ階級のチャンピオンが決まりましたが。
森岡 小笠原瑛作選手はこの階級でも頭一つ抜けてるなと思っていたので、まだ「そこを目指します」という大口を叩けるレベルではないと思ってます。まず一つずつしっかり勝って、これまでに負けた選手とも戦っていって、リベンジする機会をもらえるようにしていきたいです。
――『REBELS』封印から『KNOCK OUT』がREBORNということで、各階級での戦いもより活発化しています。その中でアピールしていくために、ここから必要なことは何だと思っていますか?
森岡 僕が戦っているスーパーバンタム級は、テクニックがある選手は多いですけど、鈴木千裕選手みたいに1Rからガンガンいってドカンと倒せる選手は少ないですよね。そこを目指していけたらと思ってます。僕が持ってるものをしっかり生かせれば、そうなれると思っているので。そのために必要で、今一番重点を置いているのがスタミナとパワーですね。
――パワーの話は先ほども出ましたね。
森岡 まだまだ必要だと思ってますね。けっこうカウンターで入れることが多いので、ガードの上からでも効かせられるようなパンチ力が必要だと感じてます。あとパンチは得意なんですけど、蹴りをもらうとパワーの差を痛感するので、全体的なパワーを上げていきたいですね。そのために、今はジムで高重量のトレーニングをしっかりやるようにしています。ダッシュとかミット、スパーリングとかは好きなんですけど、地味な筋トレは得意じゃなかったんですよ。でもそれではやっていけないと思って、しっかりやっています。
――今回、一番見てほしい点はどこでしょう?
森岡 1Rからガツガツ攻めていこうと思っているので、最初からしっかり見てほしいと思います。
横野洋「倒して勝ったら、瑛作しかいないでしょ。毎日酒飲んでますけど(笑)」
横野は1月の『REBELS』新宿FACE大会で、炎出丸を縦ヒジでカットして勝利。初参戦で大きなインパクトを残した横野は、酒好きで練習嫌いだった!? その実態と、次戦、さらにその先への自信に迫る!
――1月の『REBELS』新宿FACE大会では初参戦で炎出丸選手に勝利して、いいアピールができたのでは?
横野 はい。でも炎出丸、次の本戦で試合が決まってて「何でなん?」って感じですけど。
――そうですか……。ただキャリアではかなり差がある対戦だったと思うんですが……。
横野 そんなに気にはならなかったですね。実際対戦しても、「60戦、何してきたん?」って感じでしたから(笑)。
――では、「当然勝った」という結果?
横野 そうですね。もともと「絶対勝てるやろ」と思ってたんで。
――前回の試合が移籍第1戦で、以前にはDEEP KICKの57.5kg王座も獲得されていますよね。前回から階級を下げたんでしょうか?
横野 もともと55kgでやってたんですよ。で、57.5kgでトーナメントの話が来たので、その時だけ上げてた感じです。
――ヒジありの試合も少なかったですよね? 前回はそのヒジで勝ちましたが。
横野 前に1回だけやったことがあって、2回目でした。ヒジはパンチと一緒かなと思ってたんで、あんまり変わらなかったですね。人に対して打ったのは初めてぐらいだったんですけど、ストレートと同じ感じかなと思って出したらいけた、って感じですね。
――というところで、今回は森岡悠樹選手との試合です。今度も自信はある?
横野 そうですね。打撃はまあ大丈夫だと思うんですけど、デカいんで、そこだけどうかなというところですね。あと首相撲の練習は全くと言っていいほどしてないんで、ちょっと怖いなというのはありますけど。まあでも、これをクリアしたらもう瑛作しかいないんで、しっかり勝ちたいなと思ってます。
――先ほどから「炎出丸」「瑛作」と呼び捨てですね(笑)。
横野 ああ、ずっとファン目線でおったんで(笑)。でもまあ、呼び捨てで書いてもらって大丈夫ですけど。
――森岡選手に戻りますが、攻撃面での印象などは?
横野 デカいというところぐらいですね。あとは首相撲が分からないぐらいで、打撃は全然大丈夫だと思うんで。
――どう勝ちたいですか?
横野 この前、ヒジで勝ったのに宮田さんから「次は打撃のKOが見たい」みたいなことを言われたんで、打撃で倒したいと思います(笑)。まあもともと打撃は自信あるんで。
――今回が東京で2戦目ということで、自己紹介的に言うとするとどうなりますか?
横野 普段、みんなに言われるのは、「格闘家っぽくないね」ってことですね。そんなにギラギラしてないというか、のんびりしてるんで。
――でもリング上では変わる?
横野 そうですね。殴り合いは楽しいんで。
――でも、ここまでのお話も十分ギラギラしてるように思えるんですが……。
横野 そうですかね? 思ってることを言ってるだけですけどね(笑)。
――じゃあ、リングに上がるとスイッチが入る感じ?
横野 いや、そういうわけでもなくて、いつも通りですね。本気になったら負けかなと思ってるんで。
――前回の試合前日会見も、「トボけた発言を連発」的に報道されてましたよね。
横野 あれも、普通に思ってることを言ってたらそう書かれたんですよね(笑)。トボけたつもりは全然なかったんですけど(笑)。
――では改めて、今回の試合は……。
横野 ホントに、次勝てば後は敵が誰もいないと思うんで、チャンピオンだけですね。
――そこも自信がありそうですね。
横野 やりやすそうかなとは思います。穴がいっぱいあるんで、僕はそこをうまく突けると思ってて。チャンピオンとやるためにも分かりやすい倒し方をしないといけないので、そこを意識したいですね。
――倒し方はいくつか用意してる感じですか?
横野 いや、僕はいつもそんな用意とかせず、その場の閃きというか、ノリで倒すタイプなので、当たりそうなヤツで倒します。
――ノリで。
横野 早よ倒して早よ帰りたい、ぐらいの感じですね。
――なるほど、試合への自信はよく分かりました。さて、今の所属であるキックボクシングジム3Kは近藤兄弟のイメージが強いジムですが、近藤大成代表の指導を受けて……
横野 指導を受けてるんかなあ?って感じですけどね。あんまり行ってないんで。
――ん? 練習場所がまた別にあるとか?
横野 いや、練習する場所はほとんど3Kなんですけど、そもそもあんまり行ってないんですよ。昔は毎日やってましたけど、今は週に2~3回行けたらいい方で。
――そうですか! では試合前の追い込みとかもやってないんですか?
横野 やってないですね。相手がおったら対人練習もしますけど、誰もおらんかったらサンドバッグ殴って終わり、みたいな感じで。みっちりスケジュールとか組んだらイヤになるタイプやし、ジムが家からちょっと遠いんで、行くのが面倒くさいなって。
――そういうタイプの選手は久しぶりです(笑)。
横野 正直、勝ちゃあいい話じゃないですか。こういう話をすると嫌われへんかなとは思いますけどね(笑)。こっちとしては「毎日お酒飲んでます」って感じなんで。
――毎日(笑)。お酒が強い?
横野 まあ普通やと思いますけどね。ビールから日本酒、何でも飲みますけど……とりあえず朝までは飲めるかな、ってぐらいで。
――それは十分強いと思います(笑)。近藤兄弟のイメージからはかけ離れているので、ちょっと驚きました。
横野 あのジムはマジメなイメージがありますよね。でも代表が、僕の強さはそこだからそれでいいって言ってくれてるんで。瑛作とかもそうですけど、相手もマジメな選手が多いんで、このままでいけたらいいなと思ってます。
――なるほど。もう一つ、東京での試合は気合いが入るとかはありますか?
横野 いや、「遠いなあ」ぐらいしか思わないですね。だからチャンピオンになって、地元で大会をやってもらえるようにしたいですね。とりあえず今回はチャンピオンにアピールできる試合をしたいので、見ててください。
――分かりました。ありがとうございました!
新田宗一朗「チャンピオンになって沖縄大会実現のため、今年が勝負!」
新田はここまで7戦5勝2分けとデビューから無敗で来て、今回の試合から階級をアップ。と同時に、今までになかったKO勝ちをものにしたいという。彼の意識を変えたのは、一体何なのか?
――まず、今回対戦する角谷祐介選手の印象や、警戒する点を教えていただけますか?
新田 相手の印象は特に気にしてないんですけど、階級を上げての一発目なので、たぶん力の差が出てくると思うんですよね。そこだけは警戒しようかなと思ってます。元の階級からは2.5kg上になるので、フィジカルの差は出てくると思うので。そこだけ気をつければ、あとはいつも通りやれば勝てると思います。
――階級を上げた理由というのは?
新田 山口元気会長に、「スタミナがない」ってとことん言われたんです。それは減量のせいなので、階級を上げればということになりました。ナチュラルが66kgぐらいあって、今までは8kgぐらい減量してたんですけど、もともとそんなに筋肉がある方でもなかったので、絞るのも大変だったんですよ。なので、だいぶ変わりますね。
――では、スーパーフェザー級の体作りはまだこれからということですか?
新田 そうですね。今度の試合には間に合わなかったんですけど、ちょっとずつ上げていって頑張っていくつもりです。
――デビューからここまで、7戦5勝2分けでまだ負けなしですよね。ここまではいかがですか?
新田 7戦やってみて、パッと見の戦績はいいんですけど、試合内容的にはダメなので、今までとスタイルを変えていくつもりです。今までは勝つのにこだわりすぎて、ポイント取って逃げてる感じだったんですよね。だからこれからは勝ち負けにこだわりすぎず、試合内容で勝負したいという気持ちです。
――そのために、どういうところを強化してるんですか?
新田 もともと、あまりスパーはしてなかったんですけど、先輩たちがやってくれるのでスパーも増えていて、それで自信がついてますね。
――クロスポイント吉祥寺はプロ選手も多いし、スパーリング相手には事欠かないジムですからね。
新田 そうですね。環境もいいし、パンチの強い選手も多いので、パンチで倒したいという気持ちも強くなってます。ただヒジもあるREDルールなので、出せるものは全部出して、自分が一番楽に戦えるスタイルを、早く見つけられたらいいなと思ってます。ここまで負けてないと言っても、倒して勝たないといけない相手も多かったので、もう少し上げていかないと、また会長に怒られるんで(笑)。
――怒られますか(笑)。
新田 次の試合も、たぶん「勝って当たり前」と思われてるので、勝ち方の部分も頑張らないといけないなと思います。今回は倒して勝つのが目標ですね。
――ところで、生まれは沖縄なんですね。東京にはいつから?
新田 東京には、7年前に高校を卒業した時に、就職で来ました。若いうちに東京に行こうかなというノリで(笑)。沖縄ではボクシングを2年ぐらいとキックも少しやってたんですけど、上京した前後はちょっと休んでて。でも、キックは若いうちしかできないなと思って仕事をやめて、ジムに入った感じです。いろいろジムを探したんですけど、ここだといろんな大会に出られるかなと思って、クロスポイント吉祥寺に決めました。
――東京で格闘技をやる上での目標は?
新田 ベルトを目標にはしてるんですけど、ウチのジムは渡慶次(幸平)さんとかヒデさん(炎出丸)とか沖縄出身の選手も多いので、『KNOCK OUT』の沖縄開催も目標ですね。自分がベルトを獲って引っ張れるようになれば、発言権も出てくるのかなと思うので。
――では、これから戦うスーパーフェザー級でタイトルを狙うと。
新田 まあ、オファーが来ればフェザー級でも、頑張れば落ちると思うので。
――REDのフェザーだと安本晴翔というチャンピオンがいますが。
新田 そうですね(笑)。まあ、いずれは彼も上げてくると思うので、待っててもいいのかなとも思いますけど。本当は、自分の中では25歳までにベルトを獲るかそれに代わるような結果を残すという予定でいたんですけど、コロナで去年は試合も全然なかったので、今年に賭けてます。負けたら終わりかなというのがあって……そこまで若くもないので、今年が勝負ですね。今回いい勝ち方をして、上を目指すだけです。
――では今回の試合、一番見てほしい点は?
新田 強いて言えば、最初のラウンドですね。フルラウンドまで行ったら半端な試合になりそうなので、最初に倒し切るつもりでいきます。なので、最初からいくところを見ててほしいです。
角谷祐介「相手に期待してます。強いので無様な試合にはならないかなと(笑)」
「勝っても負けても、とにかく自分で納得のいく内容の試合ができれば」という角谷にとって、今回の試合が持つ意味とは……。
――今回は新田宗一朗選手との対戦となりました。まずは相手の印象から伺えますか?
角谷 階級のわりには背が高くて、クレバーな戦い方をされるなという印象ですね。たまたま会場で見た試合が印象的でした。その時は階級が違ったので、対戦するという意識はなかったんですけど(笑)。
――普段、対戦相手の映像は見る方ですか?
角谷 正直、そんなに見ないですね。本当は見なきゃダメなんでしょうけど、緊張するのもイヤなので(笑)。セコンド陣営とかがしっかり見てくれているので、チームに任せている感じです。
――では新田選手に対して、どう戦おうと思っていますか?
角谷 背で負けているので下がらずに……距離を取ってという今までの戦い方は通用しないと思うので、逆にガンガン攻めていくような感じでいくのがいいのかなと思ったりはしています。
――新田選手はデビューからここまで無敗できていますが。
角谷 負けにくいというか、見せるのがうまいですよね。勝負強いところがあって、負けないだけの理由はあると思います。ただ、そんなに意識しているわけではないですけど。
――“負けにくい”新田選手を、どう崩そうと?
角谷 結局、その日の調子とかいろいろあるので、あんまり考えても仕方ないのかなというのが本当のところですかね(笑)。
――ではご自身としては、今回の試合のテーマは何かありますか?
角谷 前回、油断して負けたところがあるので、油断しないことですかね。
――12月の『REBELS』後楽園大会での、ウルフタツロウ戦ですね。3Rにダウンを奪われての判定負けでしたが、改めて振り返ると?
角谷 全然悔いとかはないです。セコンドの指示も間違ってなかったと思いますし、3Rにダウンを取られましたけど、勝っていても逃げるような戦い方をしてもしょうがないので、仮にあの試合で勝っていたとしても成長につながらなかっただろうなと思うんですよ。なので、あの結果は仕方ないというか、過去は過去なので。
――前回がオープニングファイト、今回は新宿FACEでの新シリーズ『KNOCK OUT-EX』での試合となりました。勝ち星を重ねて後楽園大会の本戦にという気持ちは?
角谷 そうですね……そういうのもあまり意識してませんでした。すみません、無頓着で(笑)。ちゃんと勝つために練習はしてるんですけど、あまり栄光のようなものに興味がなくてですね(笑)。周りの期待を裏切らないようにやるだけというか。有名になりたいとか、そういう欲があまりなくて。
――それは最初からですか?
角谷 ベルトを意識し始めた頃もあったんですけど、それを通り過ぎて、今は納得のいく内容が大事かなと。勝っても何とも言えない試合ばっかりだったので。「こんな内容で勝ってもあまりうれしくないし、周りにも申し訳ないな」という感じで。
――では、手応えのある勝ちがほしいという感じですか。
角谷 そうですね。周りから見ても自分にとっても、納得のいく形でと勝ちたいいうか。やっぱり練習通り動けた時は、どんな結果になってもある程度納得はいくんですよ。「今日はちょっと調子が悪そうだな」という試合をしてしまった時はつらいですね。
――その点で、現在の課題とかテーマというと?
角谷 メンタル面ですかね。どうしても試合になると、悪い意味で気合いが入りすぎちゃって空回りしてしまうので。試合をあまり意識しすぎないというか、もちろん練習もするし体調も整えるんですけど、あまり気負わないで、6割ぐらいの力でやりたいと思ってます。
――意気込みすぎないという感じですかね。
角谷 そうですね。意気込んでる時は気持ちいいんですけど、それが結果につながるとはあまり思ってないので。
――周りからの期待は感じますか?
角谷 どうですかね……あまりないんじゃないですか(笑)。でも、ウチのジムでも後輩が育ってきているので、彼らにいい影響を与えられたらとは思っています。
――所属のNEXT LEVEL渋谷は、今や「女子選手が強いジム」というイメージも強いですよね。その中で男子選手としてはいかがですか?
角谷 そうですね。女子が強いというのは、裏を返せばコーチ陣が優秀だからというのがあって、そのコーチ陣は男女共通なので、そこで女子が頭一つ抜けてるのは、女子同士の結束力が固いというのもあると思うんですよね。男子選手はそこまででもないというのが、今ひとつ結果につながってない理由なのかとも思うんですけど、そこは女子を見習いつつ、男子には男子のいいところがあるとも思いますし、全部が全部劣ってるとも思わないので、コツコツやっていく感じですかね。
――今年になって大月晴明選手も加入されましたが、角谷選手はジムの男子選手の中でもキャリアで上の方ですよね?
角谷 大月選手もそうですし、現役王者のNOWAY選手もいて……僕は中の上ぐらいのところにはいるんですかね(笑)。でもまあ、ポジションとかはあまり意識しないようにしていて……教えてくれている人にちゃんと恩を返したいというか、そういう気持ちが大きいですね。
――では今回も、自分で納得できる試合をするのが一番で、それが勝ちにつながればというところでしょうか。
角谷 はい、おのずと勝ちにつながるとは思ってるんですよね。内容も悪いのに勝つというのは正直そんなにないと思っているので。もちろん今回も勝ちたいですけど、あくまで内容ありきということですね。まあ相手も強いので、そんな無様な試合にはならないのかなと思います。ちょっと相手任せというか、相手に期待してる部分もあるんですけど(笑)。勝ち負けというよりは、試合の見た目という部分で。
――それは、新田選手に引き出してほしいということですかね?
角谷 そういう解釈でけっこうです(笑)。
――では最後に、今回の試合でここを一番見てほしいという点は?
角谷 いろいろと日常生活は大変ですけど、リングの上では顔に出さずにひょうひょうとやっているところですかね。普段は一般の会社員なので、翌日も仕事なんですけど、それは顔に出さずにやってますんで、皆さんも頑張ってくださいという感じで(笑)。内容も大事なんですけど、そもそもあの場に立っている時点でけっこうすごいことなのかなと思ってやってますんで(笑)。
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第6試合 メインイベント BLACKルール フェザー級 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/大和フェザー級王者)
兼田将暉(RKS顕修塾/ACCELフェザー級王者、元HEATキックルール・ライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、K-1甲子園2017 -60kg優勝)
第5試合 KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定リーグ戦 3分3R
安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者/勝ち点4)
工藤“red”玲央(TEPPEN GYM/勝ち点3)
第4試合 REDルール スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
横野 洋(キックボクシングジム3K/元DEEP☆KICK 57.5kg王者)
第3試合 REDルール スーパーフェザー級 3分3R
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)
角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷)
第2試合 BLACKルール ライト級 3分3R
柴崎“ワンパンマン”亮(team AKATSUKI)
カミシロ(PHOENIX)
第1試合 REDルール スーパーフェザー級 3分3R
斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
塚本勝彦(TORNADO)
概要
大会名 SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.1
日時 2021年4月4日(日) 開場・12:00 開始・12:30
会場 新宿フェイス
チケット料金 カウンター席¥12,000 SRS席(最前列)¥12,000 S席¥8,000(完売) A席¥6,000(完売) ※当日500円増し ※入場時ドリンク代500円別途必要 ※6歳未満は入場無料(小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料)
チケット販売 チケットぴあ(完売) KNOCK OUT OFFICIAL SHOP 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@rebels.jp http://www.rebels.jp/