KNOCK OUT 山田真子×Kihoの裁定は覆らず。12.30 代々木で王座懸け再戦。山口元気代表は再発防止策を発表、両選手に謝罪

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KNOCK OUT.57 9月23日 後楽園ホール大会のKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦・山田真子 vs. Kihoの裁定について、主催のKNOCK OUTプロモーションが異議申し立てを行っていたが、審判団はKihoの延長判定勝ちという当初の裁定を覆さないことが発表された。
試合は山田の積極性とヒット数が目立ったが、ジャッジは本戦・延長も採点が割れ、Kihoの勝利となっていた。だが山田の勝利と評価する選手・関係者の声も多く、KNOCK OUTの山口元気代表も不満を示し、大会直後、主催のKNOCK OUTプロモーションが異議申し立てを行っていた。
大会7日後の30日、東京都内での記者会見で、山口氏が審判団からの回答を発表し、山口氏は見解と今後の再発防止策について述べ、両選手にも騒動を謝罪した。さらにKihoの王座を懸けての再戦が12月30日の代々木競技場第二体育館大会で行われることも発表され、両選手が登壇しコメントした。
試合結果
第10試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級(46kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
×山田真子(GROOVY/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
○Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
4R 判定1-2 (少9-10/秋谷10-9/センチャイ9-10)
3R 判定1-1 (少27-28/秋谷29-28/センチャイ28-28)
※Kihoが王者に
※3R両選手とも組み付きが多いとして減点1
(参考までに、井原芳徳記者の採点は1R10-10、2R10-9で山田、3R10-9で山田で合計29-27で山田延長Rは10-9で山田でした。)
山口元気代表による経緯説明
先日9月23日の女子アトム級王座決定戦、山田真子 vs. Kihoの判定結果につきまして、大会終了後、KNOCK OUTプロモーションとして審判団に正式な異議申し立てを行いました。
通常、異議申し立ては所属ジムが行うもので、運営プロモーションが出すというのは前代未聞だと思います。なぜそこまでしたかと申しますと、我々は今年からJMOC(日本MMA審判機構)さんと採点基準について協議を重ね、「倒しに行く姿勢」を最大限評価することを、KNOCK OUTの全ルール共通の命題として公に発表してきた経緯があるからです。その定義をしていたにもかかわらず、今回の判定はKNOCK OUTの存在意義が問われる内容だと感じました。
(※編集部注:JMOCは修斗・DEEP・RIZIN等のMMAの競技運営を日頃担当しており、KNOCK OUTではUNLIMITEDルールの試合の競技運営を担当している。今回問題になったBLACKルールの試合、およびREDルールの試合は、和田良覚審判部長をはじめとしたキックボクシング・ムエタイの試合を日頃裁いている審判員が担当している。)
本来、団体が定めたルールを審判団にお渡しした以上、運営が判定に口を出すべきではありません。それは三権分立を守る上で重要なことです。しかし、今年は採点基準を新たに打ち出したという特別な事情もあり、ジャッジの方々との間に基準のズレがあるのではないかと思い、異議申し立てを出させていただきました。
その異議申し立てへの回答文が返ってきましたので、読み上げさせていただきます。
まず、山田真子を勝者判定としたジャッジの内容となります。
「1、2ラウンドともに両者手数が少なく有効打に乏しいためイーブンとしました。3ラウンド、前に出て攻めてパンチを当てていく山田選手に対して、Kiho選手は組み付きが多くなります。よってこのラウンドは山田(10-9)。3ラウンドは、両者に減点1があるため合計29-28で山田。延長戦は積極的に攻める山田のパンチが何度かKihoの顔面を捉えます。このまま山田の有効打はないですが、Kihoも下がりながらの弱い攻撃です。組み付きも多いため、延長戦も山田を勝ちにしました。」
続きまして、Kihoを勝者としたジャッジ2名の内容となります。まず1人目です。
「1ラウンド、両者の手数が少ない中、Kihoの攻撃の方がヒットしていたと判断。2ラウンドも同じ展開と見ました。1、2ラウンドはKiho。3ラウンド目は山田のパンチがヒットしていたために山田。お互い減点1があったので、28-27で本戦Kihoにしました。延長は確かに山田の方が倒しにいく戦い方だと思いましたが、有効打としてはイーブン。最終的にいろいろ技を出していたKihoの勝ちとしました。山田の方が前に出ていましたが、Kihoも距離をとって攻撃をしていたということからKihoの勝ちとしました。」
そして、ジャッジ2人目ですね、Kiho選手を勝者判定とした。タイの方なので、こちらの方で要約させていただいた文章となります。
「山田とKihoの両選手がダメージを与えたラウンドはないと判断しています。ただし、Kihoがいろいろな技を出して手数が多かった。山田は終始プレッシャーをかけていたが、技を出している場面が少なかったということ。Kihoは下がりながらも様々な技を出していた。以上の観点からKihoの方がパフォーマンスは良かったと判断した」
和田(良覚)審判部長と当該審判2名で話し合ってもらった結果、両名とも「各々の信念に基づいて出した判定であり、覆すことはない」という回答でした。そのため、審判部として判定は覆らないという結論になりました。
審判部が下したこの最終決定を、我々が変えることはできません。SNS等で「ノーコンテストにしろ」等の意見も見受けられましたが、それをやってしまうと競技として無政府状態になってしまいます。ルール上、我々は問題提起はできますが、この審議結果に従うほかなく、試合結果は変わらずKiho選手の勝利となります。この結果を両陣営に伝えさせていただき、改めて12月30日の代々木大会にて、Kiho選手の防衛戦として再戦を組ませていただきたいと考えています。
あと、この問題を決して見過ごすことなく、再発防止に取り組んでまいります。ジャッジも人間ですから100%はありませんが、改善の努力を続けるのが我々の役目です。今までも審判団とはルール面、ジャッジ面、判断基準については毎回、終わった後、話し合ったりとか綿密にやってきましたけれども、これからもそれを重ねると同時に、今回の判定基準に納得がいかない部分があったため、和田審判部長にはジャッジの人選を再考いただくよう申し入れました。また、今後はタイトルマッチにおいては、DEEPさんのように5名ジャッジ制の導入を検討します。さらに、女子の試合でKOが生まれやすくなるよう、12月からより小さい女子用の6オンスグローブを採用し、将来的には女子の50kg以下に関しては4オンスの導入も目指します。
(以下はKihoと山田が登壇後の談話)
KNOCK OUTは連盟制ではないイベントで、様々な地域のジムからわざわざ来てもらって、上がりたいと思ってもらえる場所を作らないと、自分たちの生命線に関わるわけです。格闘技イベントは選手が一番の宝なので、その選手たちが安心して参加でき、参加したいと思える場所を作らなければなりません。今回の対応は本来はやっちゃいけないと思っていますし、逆にKiho選手には非常に大きなプレッシャーを与えてしまったかもしれません。Kiho選手が「KNOCK OUTジム所属だから…」とか言われることのないような、公平中立な、高いレベルで選手達が高め合えるリングをこれからも作っていきたいです。山田選手たちにも疑問が残らないよう、公平性という部分を今回の件できちっとさせたいと思った今回の裁定ですし、会見だと思っています。
今回の件で一番の犠牲者は両選手です。Kiho選手も犠牲者だし、山田選手も犠牲者。本当に申し訳なく思っています。なので、次は本当に気持ちよく、何の心配もないように戦える場所を努力して作っていきます。本当に今回、2人には申し訳なかったです。本当にすみません。これからのKNOCK OUT、ちゃんとしっかりしていきます。
山口代表との質疑応答
(プロモーターが異議申し立てするのはルール上可能だったのか?) ルールに規制の文言がないためそう解釈して行いました。ただ、これが無言の圧力となり逆忖度が働く可能性も考えると、本来はやらないことで、今回限りにしたいです。今回、ジャッジの忖度は無かったと思っています。なぜならばKNOCK OUT専属のジャッジの方たちじゃなくて、次の日や来週はまた違う団体のジャッジをやってて、別にKNOCK OUTの選手に忖度する必要がないんですよね。
(KO狙いが一番大事だとルールで明文化されているか?) 今は「アグレッシブ」という表現ですが、今後は「KOを狙いに行くという攻撃」と明文化して入れようと思っています。
(女子の試合に多い組みつきを防ぐ方法は?) BLACKルールでは組みついてからの攻撃がないことは攻防で負けていることになります。ジャッジがこれをしっかり評価し、レフェリーが早く減点を課すことが、選手の意識を高め、再発防止に繋がると考えています。それはレフェリーの方に進言しました。
(Kihoが王座返上を希望していることについて)審判団からの回答が出た以上、階級アップか引退でもない限り、返上して即ダイレクトリマッチというのはルール上ありません。逆にちゃんと責任を持ってやってください、と我々は回答しました。
(再戦が当初山口さんが希望していた11月ではなく、12月になった理由は?)話し合った結果、11月は難しいと。2ヶ月以上あれば、お互いいいコンディションで、さらにレベルアップができるにはちょうどいい期間なのかなと思っています。
(山田陣営からも申し立てはあったか?)出してますね。俺の方が早かったんですよ。
(ジャッジ人選の見直し要請への和田審判部長の反応は?) 「対応します」と前向きな返事をいただいています。これから具体的な話し合いになりますが、普段から密にコミュニケーションは取れています。
Kihoと山田の談話
◆Kiho
まずは応援してくださったファンの皆様、そして会場まで来ていただいた皆様には感謝の気持ちと、このような結果になってしまったことを申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(判定結果についての心境は?) 皆さんの声が答えですし、自分もあれで勝ったとは思っていません。ベルトを返上してフラットな状態で戦いたいです。
(再戦の意気込みは?) 自分も明確な形で終わらせないとまた同じことになるので、しっかり倒して勝ちたいです。
(代表の説明に納得したか?) 自分も特にはありません。
(気持ちは吹っ切れているか?) はい、吹っ切れています。次に向けてしっかり準備します。
◆山田真子
12月は倒すだけです。絶対倒して勝ちます。
(判定結果についての心境は?)見てくれた人たちの声が全てです。結果は覆らなくてもベルト以上のものは得られたと思っており、山口代表からも「勝ってたよ」と言っていただけたし、今更何も言う必要もないかなと。次に切り替えて戦闘モードです。
(再戦の意気込みは?) 倒します。それだけです。
(代表の説明に納得したか?) KNOCK OUTで戦う以上、代表の言うことが全てです。しっかり受け入れて次へ動いています。




