三ヶ月前、ボリスとの対戦であばらを痛め、欠場に追い込まれた坂田。今日はその雪辱戦となる。
　打ち合いから組み付きにいく坂田。しかし相手はレスリングの猛者である。逆にコントロールされバックを取られてしまう・・・が、坂田、そのまま流れるように下からアキレスを取りに行き、あわや秒殺。これはボリスがなんとかエスケープした。
　レスリングだけでは、上を取るだけでは、総合の勝負は終わらない。
　坂田の動きはそう主張しているかのように実に的確だ。またもや上をとられそうになっても、バックを制されるまえに体を回し、ガード。そこから十字を狙いにいく。二度目のエスケープを取る。
　ボリスも警戒を強め、何とか上の体勢から坂田に腕や首を手繰られることなく攻めにいこうとする。そして袈裟ねらい。これは外されたが、次は、坂田の首と足を取って、完全に畳んでしまう。何という技だろうか。ともかく潰された坂田は苦しそうに足を、次には手をのばし、エスケープ。正座してしばし息を整える。
　だが、ボリスの対応もここまで。最後は、坂田が、ガード・ポジションから、肘への関節をフェイントに、見事に腕十字を極めて快勝した。
　　

（山名尚志）

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［１］W・ピータース×上山龍紀　→→

［２］豊永稔×滑川康仁　→→

［３］B・ジュリアスコフ×坂田亘

［４］金原弘光×成瀬昌由　→→

［５］V・ハン×G・ザザ　→→

［６］J・カステル×B・タリエル　→→

［７］田村潔司×山本宜久　→→

＜全試合結果＞

取材：山名尚志　カメラ：井田英登
HTML編集：井原芳徳