99.6.24 リングス Rise 4th. 後楽園ホール［１］W・ピータース×上山龍紀

99･6･24 Rise 4th. 後楽園ホール
rise_banner

開会式

　本当に久方ぶり、当日券までが売り切れるほどの超満員のリングス興行。盛り上がるだけ盛り上がるが、どこかしらほのぼのとしてもいるというリングスならではの熱気が会場を満たし、それが選手の背中を押して、全ての試合を好勝負にしていく。
　本戦が後楽園という小さな器で行われたのはリングス史上始めて。しかし、今日の様子に限っていえば、その決断が本当にいい方向に出た。

　平日にも関わらず、６時半、開会式の時には、ほぼ全ての席に既にお客さんが着席している。
　今日のメイン・イベントは、田村vs山本。
　この純リングス、純Ｕ系のマッチメイクに向けて全ての観客の気持ちが高まっていった。
　

第1試合（20分１本勝負）

リングスオランダ

ウィリー・ピータース

[D=0 E=5 Y=1]

18分05秒

TKO

U-File-Camp

上山龍紀

[D=0 E=1]

○

上山の激しい顔

　上山はタックルを狙い、ピータースは、そのタックルを切って、バックから上山の首を狙う戦略。一回り小さく（体重17kg差）、不利に思われた上山だが、スタンドで襲ってくるピータースのストレートの掌底を何発もくらいながらもひるまず、バックを取られても、亀の姿勢でディフェンスをがんばり通す。
　逆に、ピータースは、局面を展開するために足首をとられると簡単にエスケープをしていく。だが、思いの外上山のディフェンスが固いため、ポイント差を埋めることができず、動き自体は優勢なものの、追いつめられてしまう。
　最後は、両膝をマットから上げた状態で、上山に、グラウンドのボディ・パンチをぶちこんだところをイエローに取られて無念のＫＯ負け（両者グラウンドでないと、グラウンド打撃は認められない）。
　　

（山名尚志）

＜サポーター会員限定企画：写真集＞
（入会について詳しくはこちら）

［１］W・ピータース×上山龍紀

［２］豊永稔×滑川康仁　→→

［３］B・ジュリアスコフ×坂田亘　→→

［４］金原弘光×成瀬昌由　→→

［５］V・ハン×G・ザザ　→→

［６］J・カステル×B・タリエル　→→

［７］田村潔司×山本宜久　→→

＜全試合結果＞

取材：山名尚志　カメラ：井田英登
HTML編集：井原芳徳