99･8･1 PANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR GAORA NEO BLOOD TOURNAMENT DAY&NIGHT 後楽園ホール 第1試合　トーナメント１回戦10分1本勝負 ○ 　 渡辺大介 　 10分 判定3-0 × 　 井場正知 　 　 　プロ１０戦近くなる渡辺大介が、初勝利をあげるのか？それとも美濃輪育久を輩出した誠ジムの刺客、井場が華麗なるデビューを飾るのか？多少ネガティブな意味合いではあるが、それなりの注目に値する第一試合。 　 黒地に赤のラインの入ったショートスパッツ、同じく黒と赤のカラーリングのニーパット＆レガースで試合に臨む井場。対する渡辺はいつもの蛍光イエローでまとめている。このところＶＴ系の影響か？ショートスパッツが主流になりつつあるパンクラスのリングで、未だにショートタイツを着用する渡辺は実にパンクラシストらしく見える。 　 試合は体格で勝る渡辺が、ポジショニングで圧倒する展開に終始した。マウント、サイドポジション、ニー・イン・ザ・ベリーと渡辺は自分の有利な展開を崩さない。そして顔面への掌底、ボディーへのパンチを入れ続ける。井場もときおり下から足を絡めて足関節を狙ってはみるものの、それが裏目に出てガードを崩され、サイドに回られることも数度。明らかに延長戦の必要のない、渡辺の圧倒的判定勝利ではあった。 　 しかし、相手はあくまでもアマチュア選手。今までが全敗とは言え渡辺はプロのパンクラシストである。体力にまかせてのポジショニングとグラウンドの打撃で判定勝利を得るだけでは、けっして褒められるものではない。そのことは本人もよく分っていたようで、退場する渡辺の表情も初勝利を喜ぶそれではなかった。せっかく渡辺は横浜道場に移籍したのだから、次の試合ではもっと極めにこだわった展開を期待したい。また本人もそれを目指していると、私は信じたい。 　 （誉田徹也） 　 昼の部 夜の部 ［1］渡辺vs井場 ［1］美濃輪vs渡辺→→ ［2］美濃輪vs高瀬→→ ［2］須藤vs豊永→→ ［3］窪田vs須藤→→ ［3］デルーシアvs山田→→ ［4］石井vs豊永→→ ［4］ダイクvs柳澤→→ ［5］伊藤vsライトル→→ ［5］渡辺vs須藤 ［6］近藤vsゴドシー→→ ［6］美濃輪vs豊永→→ ＜全試合結果に戻る＞ 　 取材：誉田徹也　カメラ：大場和正