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(レポ&写真) [J-NET] 9.1 後楽園:フライ級最強T開幕。高橋初戦敗退

J-NETWORK "MACH GO! GO! '06
〜フライ級最強決定トーナメント1回戦〜"

2006年9月1日(金) 東京・後楽園ホール
審判:JKBレフェリー協会

(スカイ・A「J-KICK」にて録画中継。
 第1回放映 9月8日(金)24:20〜26:20)

  レポート:井原芳徳(森田戦、高橋戦)、本庄功志(他の試合)  写真:井原芳徳
  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

※大会後の抽選の結果、10/1後楽園大会の準決勝はTOMONORI vs. 松尾宗、森田晃允 vs. 魂叶獅に決定。

第12試合 MGG52kgトーナメント1回戦 3分5R
○魂叶獅(はまっこムエタイジム/J-NETフライ級王者)
×西村 勝(E.S.G/NJKFフライ級3位)
5R 2'50" TKO (レフェリーストップ:肘の連打)

※5R肘打ちで西村に1ダウン

 1Rは単発の攻防だったが、2Rからは魂叶獅が前蹴りで西村を寄せ付けず、近づいてきたら組んでヒザと相手に主導権を握らせない。
 3Rに魂叶獅の攻撃で西村が背中を向けてしまいイエローカードが提示される。この時点で流れは完全に魂叶獅へと傾いていた。
 4Rに入り試合は動く。魂叶獅の前蹴りが西村の顔面にヒットし、若干効いた様子。魂叶獅はヒジ、ヒザと追随するも西村は恐れずにどんどん前へ出ていく。
 5R、魂叶獅の右ヒジ連打で西村がついにダウン。立ち上がるもまたもや顔面への前蹴りで顔は大きくのけぞる。西村はほぼグロッキー状態であとは魂叶獅の独壇場。コーナーに追い詰めるとパンチ、ヒジの連打で試合はストップした。

第11試合 MGG52kgトーナメント1回戦 3分5R
△TOMONORI(OGUNI-GYM/NJKFフライ級王者)
△飛燕野嶋(川田ジム/MA日本フライ級2位)
6R 判定3-0 (小川10-9/和田10-9/山中10-9)

5R 判定0-0 (小川50-50/和田50-50/山中50-50)
※TOMONORIが準決勝進出。公式記録はドロー。延長は2分1Rマストシステム。

 パンフレットで9人中7人の記者&カメラマンが本命に上げていたTOMONORIだったが、よもやの苦戦。左のハイやテンカオを当てるものの、破壊力が不十分で、その後の攻撃につながらない。野嶋の方もカウンター狙いだったのかもしれないが、自分から積極的に仕掛けようとしない。噛み合わない本戦で、両者目立った攻撃がなくエクストララウンドに突入。
 飛燕の左ローでTOMONORIの足が流れる。ラウンド一貫して蹴り主体の攻めで、ポイント稼ぎの戦法か。TOMONORIは飛びヒザは不発だが、パンチが多い。延長戦も特に変わった動き無く試合終了。評価の難しい内容だったが、わずかな手数の差でTOMONORIに軍配が上がり、優勝候補として首の皮一つ繋がった。 

第10試合 MGG52kgトーナメント1回戦 3分5R
○森田晃允(士道館橋本道場/MA日本フライ級王者)
×山野寛之(チームドラゴン/J-NETフライ級6位)
判定3-0 (和田49-48/山中49-47/シーナ49-47)


 学生キック王者、新空手王者の伏兵・山野が先手。素早いパンチの連打と左ミドルのコンビネーションを度々決め、2Rのポイントを取る。中盤には森田の頭を切り裂く。
 だが後半戦から森田が底力を発揮。コーナーに詰め、右フック、左ボディと、上下のパンチのコンビを決めるように。とはいえパンフに得意技を「折れない魂」と記す山野は、劣勢続きながらも最後までダウンせず。5Rにはスリップとはいえ飛び膝で森田を吹き飛ばす場面もあった。
 結果的に力の差を見せつけたとはいえ、森田は「力んじゃって、しょっぱい内容になった」と反省。準決勝の魂叶獅戦については「J-NETのチャンピオンをぶっ飛ばす」と豪語しており、1ヶ月での立て直しに期待したい。

第9試合 MGG52kgトーナメント1回戦 3分5R
×高橋拓也(拳之会/NJKFフライ級1位)
○松尾 宗(POWER-X/J-NETフライ級2位)
判定0-2 (和田49-49/山中48-49/松田48-50)


 高橋は1年前の森田戦同様、パンチで前に出るがうまくかわされ右ローをもらってしまう。松尾の距離の取り方が絶妙。パンチ戦になってもプロボクシング経験のある松尾が的確さで一枚上手だ。
 中盤以降は高橋もパンチとローで盛り返したが、一時絶大な威力を発揮していた飛び膝や回転系のパンチと肘は不発。魂叶獅とも5R渡り合った松尾の勢いを食い止めることができず、TOMONORIらとの再戦に辿り着く前に敗退してしまった。

第8試合 ライト級 肘無し サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○梶原龍児(チームドラゴン/J-NETライト王者)
×KAWASAKI(リアルディール)
3R 2'25" TKO (タオル投入:右ボディストレートでダウン後)


 KAWASAKIは今や時の人となっている「ハンカチ王子」の真似をするパフォーマンス。だが良かったのは入場まで。序盤は梶原の回転の速いパンチをもらっても笑みを浮かべる余裕もあったが、次第に表情が曇りだす。
 2Rには梶原のファールカップの紐が外れ、バックステージで付け直すというハプニング。梶原にイエローカードが出される。体力回復の時間を得たKAWASAKIだったが、流れは梶原の側のまま。サンドバッグ状態になりながらも耐えていたが、終盤に右フックをもらうと動きが止まる。その隙を逃さず、梶原は飛び膝、バックブロー、右ボディストレートの連続攻撃でTKO勝ちをおさめた。
 去年のIKUSA GPで石川直生らを苦しめたKAWASAKIのトンコツドロドロファイトは不発。R.I.S.E.のFtCトーナメントの3試合の疲れが残っていたのかもしれない。だがその分を差し引いたとしても、パンチの技術で勝る梶原の勝利は揺るがなかっただろう。今年はこれで3連勝。梶原の勢いは止まらない。

第7試合 70kg契約 サバイバルマッチ1
×川端健司(チームドラゴン)
○ランボー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサレクレック・フェアテックス・ジム)
4R 延長0-3 (松田9-10/小川9-10/和田9-10)

3R 判定1-1 (松田29-30/小川30-29/和田29-29)

 本戦ラウンドは川端が前へ前へとアグレッシブに試合を展開する。左フックを有効に時折右アッパーも絡め試合をリード。しかしランボーも重いストレートを放ち、左ミドルを返しながら決定打はもらわない。
 延長戦に入りランボーが時折左ミドルを出すも、川端がワンツー、ローと手数多く攻める。結果はランボーの判定勝ち。ダメージ差を取ったのかもしれないが、川端の手数への評価が厳しいと感じた判定だった。

第6試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1
×渡辺雅和(チームドラゴン/J-NET 10位)
○メリケン雄人(契明ジム/MA日本 5位)
判定0-2 (山中29-29/小川29-30/少29-30)


 「2Rマデに血祭り」というエグい予告盤を持って入場したメリケン。しかし、1Rにメリケンのバッティングで渡辺の額にものすごいコブができてしまうという、違う意味で血祭りになる予感。だがメリケンは正統派の攻撃でパンチを上下に打ち分け、右ボディ、右フックが有効。渡辺も2R終盤パンチのラッシュでチャンスを掴むも決定打はない。
 3Rはメリケンの左ボディから右フックのコンビネーションが効果的で渡辺を追い詰める。渡辺はメリケンの再三なボディ攻撃で動きが止まったか、カウンターでパンチを返す受けの展開。判定ではメリケンに軍配が上がった。


第5試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1
×日菜太 (湘南格闘クラブ/J--NET 8位)
○宏二(スクランブル渋谷)
4R 延長0-3 (山中9-10/和田9-10/シーナ9-10)
3R 判定0-0 (山中29-29/和田29-29/シーナ29-29)

第4試合 ライト級 サバイバルマッチ1
×田中信二(ODJ/J-NET 5位)
○細野岳範(チームドラゴン)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)

第3試合 54.5kg契約 3分3R
×荻野隆一(チームドラゴン/J-NETバンタム級7位)
○桜井裕也(習志野ジム/MA日本バンタム級8位)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

第2試合 ライト級 3分3R
×NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
○龍馬(y-park)
判定0-3 (28-29/28-30/29-30)
※3R 右フックでNIIZUMAXにダウン1

第1試合 ヘビー級 3分3R
×敏センチャイジム(NJKF・センチャイジム) ※富樫龍一(梁山泊)は急病により欠場
○狂太郎レンジャー(チームドラゴン/J-NET 6位)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)

Last Update : 09/04 10:26

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