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(レポ&写真) [J-NET] 11.6 後楽園:アトム×尾田は引分。魂叶獅防衛

J-NETWORK "GO! GO! J-NET '05 〜STAYING ALIVE〜"
2005年11月6日(日) 東京・後楽園ホール

(スカイ・A「J-KICK」にて11/14(月)25:00〜26:30録画中継。再放送11/22(火)23:00〜24:30ほか)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第11試合 メインイベント 58kg契約 3分5R
△アトム山田(武勇会/WMAF世界フェザー級王者)
△尾田淳史(アクティブJ/J-NETWORKフェザー級王者)
判定1-0 (松本50-48/センチャイ49-49/小川49-49)


 アトムはガードを下げて右ミドル、尾田はサウスポーの構えから左右のハイと左ミドルを当てるという攻防。互いに単発で決め手に欠いたが、3Rから尾田の膝が当たり出す。すると尾田はセコンドの西山誠人とタイ人のパヤックレックコーチのアドバイスを聞き、4Rから膝主体のスタイルにシフト。これが功を奏し、4Rからは尾田が左テンカオと左ハイを何発も当て主導権を握るように。5Rも同じように攻勢をキープしたが、途中でグローブの手首部分のテープがはがれ、それを切るために試合がいったん休止してしまう。すると試合はニュートラルコーナーで待っていたアトムの流れに。バックブロー、右フック、ストレートの猛攻で流れを引き戻す。判定はドロー。J-NETの新王者の尾田にとっては惜しい、世界王者のアトムにとっては首の皮一枚でつながるような際どい結果に終わった。

◆アトム「地元の愛媛だと勝てるけど、どうしても東京に出ちゃうとプレッシャーなのかダメなんですよね。一からやり直しです。途中のテンカオから試合を持っていかれちゃいました」

◆尾田「パンチの対策をしてたんですけど、右ミドルを思ったより蹴ってきて途中まで戸惑いました。3Rからセコンドに怒られても構わないと思って膝を当てたら、当たり出しました。その後は作戦を変えて。J-NETのチャンピオンになった時、砂田選手の調子が悪かったから取れたとか言われましたけど、『絶対見てろ』と思ってましたね。まだアトム選手には及ばなかったけど、少しは認めてもらえるんじゃないですか。山本元気さんとかの相手にちょっとは名乗りをあげられるかな。フェザー級は強い選手がいっぱいいますけど、その中に入れてもらえるように頑張ります」
 

第10試合 J-NETWORKフライ級タイトルマッチ 3分5R
○魂叶獅[たかし](はまっこムエタイジム/王者)
×松尾 宗(POWER-X/4位)
判定3-0 (少50-49/センチャイ49-48/小川49-48)

※魂叶獅が初防衛

 1Rは魂叶獅がパンチの連打で何度か追い詰め主導権。だが2R以降は右ローとパンチで松尾も果敢に応戦。一進一退の攻防が続き、4Rにはパンチとローの連打で魂叶獅を一瞬グラつかせる。5Rは松尾がフックの連打で魂叶獅の鼻から出血を誘い、逆に魂叶獅はコーナーに詰めての肘打ちで松尾の額を切り裂くという、両者流血状態のまま試合終了。判定では僅差ながらも魂叶獅に軍配が上がった。
 かろうじて防衛に成功した魂叶獅は「松尾選手は強かったです」と相手を讃えた。さらに今後の目標について聞かれると「打倒ムエタイです」と答えた。
 この日は夜のMAキック・ディファ大会で、森田晃允がフライ級王座奪取に成功。魂叶獅も森田もNJKF王者・高橋に勝利している点でも共通しており、両者による事実上の日本フライ級最強決定戦が来年実現することを強く期待する。
 

第9試合 J-NETWORKヘビー級王者決定戦 3分5R
○馬場伸孝(山木ジム/1位)
×天昇山(キングジム/2位)
判定2-1 (小川50-49/山中49-50/少50-49)

※馬場が王者に

 ヘビー級戦士同士のぶつかり合いが期待されたが、両者ともタイトル戦ということもあり、一発を警戒してか、距離を取っての静かな打ち合いに終始。馬場は2Rに左右のフック、天昇山は最終Rにローを効かせて右ストレートと右ハイを当てる。両者ともチャンスといえる場面はこれぐらいで決定打に欠き判定も割れた。接戦を制した馬場は、「体重を増やして、世界中の強い選手とやりたい」と今後の抱負を語った。
 

第8試合 ライト級 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級1位)
×ヤマダ・セイケイカン(タイ)
判定3-0 (松本30-26/山中30-25/少30-25)

※1R肘打ち、3R右フックで、ヤマダにダウンあり

 小宮はフェイントをうまく使い右ストレートと肘を当てる。日本人ながらも本場タイで修行するヤマダの首相撲にも負けずに対処。1Rには肘打ちで、3Rには序盤と終了間際に右フックでダウンを奪い完勝した。
 

第7試合 55kg契約 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○割澤 誠(AJジム/全日本バンタム級2位)
×古谷繁明(ソーチタラダ渋谷/J-NETWORKバンタム級7位)
判定2-0 (松本30-30/センチャイ30-29/山本30-29)


 山本真弘のようにジャブを振りながら細かく動く古谷に対し、割澤は右ローを着実に当て、2R終盤には相手をぐらつかせる。結局この場面が勝敗を分けたが、終了間際に左目尻を切られた割澤は判定を読み上げられても手を振って内容に不満げだった。
 

第6試合 J-GIRLS フライ級 2分3R
○グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/J-NETWORKレディース1位)
×四十内としえ(青春塾)
判定3-0 (松本30-28/小川30-28/センチャイ30-28)


 グレイシャアがパンチや膝のラッシュで四十内を圧倒。だが四十内は苦しみながらもパンチとローを打ち返し、3Rのグレイシャアのラッシュを封じた。
 

第5試合 55kg契約 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
×龍鬼神(アクティブJ/J-NETWORKバンタム級6位)
○長崎秀哉(ウィラサクレック・フェアテックス・ジム)
判定0-2 (少30-30/センチャイ29-30/小川29-30)

第4試合 ライト級 3分3R
△宿波 明(はまっこムエタイジム)
△ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NETWORKライト級9位)
判定0-1 (29-30/30-30/30-30)

第3試合 フェザー級 3分3R
△K祐(はまっこムエタイジム)※阿部圭祐から改名
△佐藤政人(ソーチタラダ渋谷)
判定0-0 (30-30/29-29/29-29)

第2試合 フレッシュマンファイト ウェルター級 3分3R
△ISAO(ティダマンディ八王子)
△入江達郎(山木ジム)
判定0-1 (29-30/30-30/30-30)

第1試合 フレッシュマンファイト ライト級 3分3R
○田中信二(ODJ)
×小林 純(レグルス池袋)
判定2-1 (30-29/30-29/29-30)

Last Update : 11/12 00:15

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