Stand up 10.23 大森ゴールドジム(レポ):RISEへの登竜門、King of Rookie 3階級で決勝。伊東龍也、プロ5戦全勝で-55kg優勝。松下竜之助、プロ2連勝で-57.5kg制覇。塩川琉斗、プロ3連敗から2連勝し-60kg制す
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Stand up vol.13 King of Rookie 2022 1回戦、Stand up vol.14 King of Rookie 2022 Final
2022年10月23日(日) ゴールドジムサウス東京アネックス
記事提供:Stand up大会実行委員会(全日本新空手道連盟)
Stand up vol.14
若手育成を目的に寺戸伸近がゼネラルマネージャーを務めるキックボクシング交流大会『Stand up』。昨年、大いに盛り上がりを見せた新人王トーナメント『Stand up King of Rookie』を今年は7階級(-51.5kg、-55.5kg、-57.5kg、-60kg、-63kg、-65kg、-67.5kg)で実施。各階級の参加人数は4人で、7月24日と9月18日の二大会に分けて一回戦、10月23日と12月4日に決勝戦を行い、今大会では3階級で新人王が誕生した。
ルールは、ヒジなし・掴んでからの攻撃は1回の点はRISEルールと同じとなり、新人王になった選手はRISEランキング入り。他、ビッグマッチ出場の優先権を得る。
第3試合 King of Rookie 2022 -55kg 決勝 3分3R(延長1R)
○伊東龍也(HAYATO GYM/Stand upアマチュアAクラス優勝)
×竹内龍馬(新宿レフティージム/Stand upアマチュアAクラス優勝)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
※伊東が優勝
お互いにStand upアマチュアAクラス優勝の実績を持つ両者。4戦4勝(2KO)の伊藤と1戦1勝(1KO)の竹内の無敗同士の一戦となった。
1R、竹内が右ミドルを出しながらプレスをかけ、伊東は下がりながらも左ミドルを返す。伊藤は左ストレート、左ミドル、左ハイも何度もヒットさせ優勢を印象付ける。被弾しながらも竹内は前に出てパンチ連打を返していった。
2R、伊東は左ミドル連打を見せ、竹内は下がることなく前に出続ける。伊東はバックスピン。さらに左ミドルをこつこつと当て、竹内のパンチを交わしていく。
3R、パンチを出しながら前に出る竹内に、伊東は変わらず左ミドル。パンチ勝負の竹内に、伊東は打ち合いでも応じてパンチを返す。手数の止まらない竹内の前進に対し、伊東は左ミドル、左ストレートで突き放し、近距離でも細かいパンチを当てる。
判定3-0でトーナメントを制覇した伊東はベルトを巻くと「MVPを狙ったんですけど、無理ですね(笑)。応援してくれた皆さんありがとうございます。これから上の舞台で活躍するので伊東龍也に注目してください」とあいさつした。
第2試合 King of Rookie 2022 -60kg 決勝 3分3R(延長1R)
×細越竜之介(TEAM TEPPEN/RISE NOVA 全日本トーナメントAクラス優勝)
○塩川琉斗(TOP STAR GYM)
4R 3’00” KO (パンチと膝蹴りの連打)
3R 判定1-1 (30-29/28-29/30-30)
※塩川が優勝
RISE NOVA 全日本トーナメントAクラス優勝で2戦2勝の細越と、4戦1勝3敗の塩川の一戦。
1R、序盤から仕掛ける細越は左右ロー、左ミドル、バックスピンと強い攻撃。塩川は右ローから打ち合いにも応じ一歩も引かない。手数の多い細越が主導権を握った。
2Rは塩川がプレスをかけ細越を下がらせる。近距離の打ち合いではお互いに一歩も譲らない。終盤は細越はプレスをかけ、塩川は下がりながらも左右フックを返していく。
3R、右ミドル、右ストレートの細越に、塩川も左ストレートを返していく。強引に詰める細越が手数を見せ、塩川も力強い攻撃を返していく。最後に塩川がラッシュを仕掛けたところでゴング。本戦ドローで延長戦へ。
延長R、接近戦で打ち合う中、塩川の左ボディブローで細越の動きが鈍る。そこを見逃さない塩川が細越をコーナーに詰めて一気に連打。リング中央に戻ると、お互いに意地を見せて打ち合う。塩川が再びコーナーに詰めてパンチ連打からヒザで細越を棒立ちにさせる。レフェリーがストップし、塩川が3分ジャストでKO勝ち。
ベルトを巻いた塩川は「去年もこの新人王トーナメントに出させてもらいましたが、一回戦で負けました。今年は優勝することができて良かったです。10月29日はお母さんの誕生日で、これは最高の誕生日プレゼントでしょう。プロデビューして3連敗して悔しい想いをして1年間頑張ってきて先月に勝って今日も勝って最高です。これからはRISEの舞台で活躍するのでSNSをフォローして応援してください」とアピールした。なお、塩川が今大会のMVPを獲得した。
第1試合 King of Rookie 2022 -57.5kg 決勝 3分3R(延長1R)
○松下竜之助(Team+1)
×白鳥光希(正道会館KCIEL)
判定3-0 (29-28/30-29/30-29)
※松下が優勝
1勝1勝の松下と、RISEスーパーライト級王者・山田洸誓の愛弟子で2戦2勝(2KO)の戦績を持つ白鳥が対戦した。
1R、お互いにローで探り合う中、松下は右ストレートを強振。松下は右ローをテンポよく当て右ストレートにつないでペースを握る。白鳥は前蹴りで距離をとって攻撃を返すが押され気味の展開。
2Rも右ローから右ストレートで下がらせる松下はボディブローで削って一気に連打でまとめる。後半には、右ローを当てられながらも白鳥は前に出続けて反撃に出る。
3R、打ち合いの中で白鳥はテンカオ、顔面前蹴り。手数の落ちた松下に、白鳥はテンカオ、左ハイ。押される松下は組んでのヒザ蹴りを連発し警告を受ける。両者は最後まで打ち合いを見せ判定へ。松下が僅差の判定でトーナメントを制覇、ベストを巻いた。
マイクを握った松下は「たくさんの方が応援にきてくれてありがとうございました。セコンドに付いた先輩のおかげで勝つことができました。もっと強くなるので松下竜之助に注目していただけたらと思います」とアピールした。
Stand up vol.13
第4試合 King of Rookie 2022 -67.5kg 1回戦 3分3R(延長1R)
○和田哲平(FASCINATE FIGHT TEAM)
×HENMI9(東北AVANTI/K-1アマチュア東日本Aクラス-70kg優勝)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
1戦1勝(1KO)の和田とK-1アマチュア東日本Aクラス-70kg優勝の実績を持ち、今回がプロデビュー戦のHENMI9の一戦。
1R、和田が右ローを随所で当て右ストレート。HENMI9は右ハイから右ストレートを当て反撃。和田がこつこつ右ローを交ぜながらパンチにつないでややペースを掴む。
2R、ロングの距離から右ストレート、右ミドルの和田。和田が右ローを連打で放つと、HENMI9は足が止まる。右ローから一気にパンチラッシュを仕掛けた和田はダウンを奪う。立ち上がるHENMI9に、和田はロー連打を見舞うと、HENMI9はフラフラになりながらもなんとか耐えた。
3Rも右ローをもらって動きの止まったHENMI9に、和田はバックスピンからパンチ連打でKO寸前まで追い込む。再びバックスピンの和田に、HENMI9は組み付いて耐えるのがやっと。最後までKO狙いの和田がパンチ連打で追い込むが時間切れ。和田が判定勝ちでトーナメント勝ち上がりを決めた。
第3試合 King of Rookie 2022 -51.5kg 1回戦 3分3R(延長1R)
×柿颯太朗(TEAM TEPPEN)
○柊真(新潟誠道館)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定1-0 (29-29/29-28/29-29)
1戦1勝の柿と今回がプロデビュー戦の17歳・柊真の一戦。
1R、積極的に上下に散らす攻撃の柿はボディ連打、右ハイ。柊真は前に出てバックスピン。柊真のプレスの前に、柿は下がりながらもワンツー。手数の増える柊真に、柿も応戦し互角の戦い。
2R、柊真のプレスを前蹴りで止める柿は左右フック、右ロー。終盤には柊真が飛びヒザからパンチ連打で追い込むが、耐える柿がパンチ連打。その後も、柊真は飛びヒザ、テンカオとヒザを随所で出していく。
3R、柊真は右ロー、右ストレートと強打を見舞い、手数は止まらない。押されながらも柿は意地を見せてパンチを打ち返していき、激しい打ち合いに。本戦はドロー。
延長R、左ジャブ、右ローの柊真は柿をコーナーに詰めてパンチ連打で追い込む。柊真は飛びヒザ、左右フックと前に出続け、柿も意地を見せてパンチを返す。最後まで手数でペースを握った柊真が判定勝ちした。
第2試合 62kg契約 3分3R
×大河内佑飛(RIKIX)
○TAKU(TARGET/JAPAN CUP 2022 -65kg級準優勝)
判定0-3 (27-30/26-30/26-30)
SMASHERSスーパーライト級王者・大河内とJAPAN CUP 2022 -65kg級準優勝のTAKUのデビュー戦同士の一戦。
1R、大河内が左ジャブを突く中、TAKUはプレッシャーをかけて下がらせて右ストレートでダウンを奪う。巻き返しを狙う大河内は打ち合いを仕掛けてTAKUも応戦し、激しい乱打戦に。終了間際に再びTAKUが右ストレートを浴びせて2度目のダウンを奪った。
2R、プレスを強めるTAKUに、大河内は下がりながらもパンチを返す。ラッシュを仕掛ける大河内に対し、それに応えるようにTAKUも連打を見舞う。お互いに手数を出し合う一進一退の攻防に。
3Rも圧力をかけるTAKUが右ストレート。大河内はバックブローから一気にパンチ連打につなげKO狙い。ほぼパンチのみの大河内に、TAKUは右ミドルからワンツーで前に出る。最後まで激しくパンチが交錯し、2度のダウンを奪ったTAKUが大差の判定勝ちを収めた。
第1試合 53kg契約 3分3R
×若原 快(TEAM TEPPEN)
○相沢 晟(TARGET/Stand upアマチュアAクラス優勝)
1R 1’59” KO (右ストレート)
3勝2敗1分の若原とStand upアマチュアAクラス優勝で今回がプロデビュー戦の相沢の一戦。
1R、お互いに慎重な出だしの中、若原が右ストレート、右ハイを出せば、相沢はコーナーに追い込んでパンチ連打。再びコーナーに詰めた相沢は右ストレートをクリーンヒット。立ち上がった若原だが、即座にレフェリーが止めて相沢のKO勝ちし、今大会のMVPも獲得した。