ムエタイ 3.10 ラジャダムナン(レポ):4.24 名古屋決戦の前の揃い踏みは明暗分かれる。福田海斗、タイ復帰戦は惜敗。クマンドーイは逆転勝利しラジャ&True4U 2冠獲得
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【MuayThai Super Fightからのプレスリリース】
2022年3月10日(木)、タイ・ラジャダムナンスタジアムにて行われた「スック・ペッティンディー」に、4/24(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」名古屋国際会議場大会で対戦が決定している福田海斗とクマンドーイがともに出場した。福田海斗は惜敗、クマンドーイは逆転勝ちと明暗が分かれた。
第2試合 121ポンド契約 3分5R
○ファープラタン・ポーペットカイゲーウ(タイ)
×カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗)
判定3-0 (49-48/49-48/49-48)
福田海斗は2020年2月のルンピニースタジアムでの試合以来、約2年ぶりのタイでの試合。タイ復帰戦とはいえ、この日はビッグマッチだけに、ほとんどの試合でメインイベントに出場している同興行トップクラスのファープラタン・ポーペットガイゲーウが福田の対戦相手に選ばれた。試合前の賭け率は10-9で若干ではあるが福田がリード。2年ぶりの試合にはなるものの、やはり福田は現地でもビッグネームであることがうかがえる。
両者ヒザが得意の選手ということで、序盤は静かな立ち上がり。しかし、要所要所で右ミドルや右ストレートを決め、この2年間日本国内でのキックボクシングの試合に出場し攻撃の幅が広がった福田がリード、賭け率も第2R 終了時で5-2と大幅に優位に立った。
第3R、両者前に出て首相撲勝負に。サウスポーのファープラタンは左ミドルも混ぜてリズムを掴もうとするが、福田も得意の首相撲で良い体勢を維持しこのラウンド終了時も3-1とリードをキープ。
そして第4R、ここで一気に勝負に出て前に出る両者。しかし、中盤以降、福田の息が上がり、組みで良い位置を取るもののヒザにつなげることが出来ず、逆にファープラタンは大きくヒザを決めギャンブラーの印象を良くする。結局このラウンドが終わって賭け率6-1まで引き離されてしまった。
最終R、ファープラタンは定石通り勝負せず“外す”展開。結局福田が49-48で判定負けとなってしまった。
このビッグマッチで福田をマッチメイクした、ペッティンディー・プロモーションのボート氏は「カイトは2年ぶりの試合でうまく調整が出来ていなかったようだ。タイであと数試合していけば慣れていくだろう」と述べ、福田が所属するキング・ムエの佐藤孝也会長も「やはり日本での前日計量とタイでの当日計量では調整の仕方が全く変わってくる。今回はうまくアジャストできていなかったようだ。当日計量でのベスト体重も含めて少し考え直さなければいけないね」と今後の階級アップにも含みを持たせた。
第4試合 メインイベント True4U&ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
×ペットシラー・ウォーウラチャー
○クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー
判定0-3
※クマンドーイが王者に
その後メインイベントに出場したクマンドーイは「True4U」115ポンド(スーパーフライ級)現王者のペットシラーとの試合。この試合は同王座とラジャダムナンスタジアム115ポンド王座の2本のタイトルを賭けて行なわれた。
試合前の賭け率は10-9でペットシラーがリード。身長がペットシラーの方が高いことと、クマンドーイの減量幅が大きいことが左右しているのであろう。試合前賭け率でリードしているペットシラーは序盤、ゆっくりとしたリズムでクマンドーイの出方をうかがい、クマンドーイのローキックをかわし、ミドルキックをキャッチしてクマンドーイをコカして完璧なディフェンスを見せる。そしてタイミングを見て強烈な左ミドル。第3Rまでで5-3とペットシラーが優位に立つ展開。
勝負となる第4R、クマンドーイは圧力を強めペットシラーも前足に重心をシフトチェンジし、左ミドルを連発。しかし、ここからクマンドーイが驚異的なテクニックを見せる。それまでクリーンヒットを許していたペットシラーの左ミドルをことごとくスウェーバックでかわすことに成功、リターンの攻撃も当たり一気に賭け率が逆転、5-1でクマンドーイがリードとなった。
最終ラウンド、後がなくなったペットシラーは必死でパンチを振るうも、クマンドーイのカウンターの左フックでダウンを奪われ万事休す。クマンドーイが見事な逆転勝利でTrue4U&ラジャダムナンスタジアム115ポンド(スーパーフライ級)の新王者となった。
試合後、一緒に写真撮影となったクマンドーイと福田。この日は両者明暗を分ける内容となり、4月の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」は福田にとって厳しい試合となるであろう。しかし122ポンド契約、日本式の前日計量となるため体格差が生まれ、言ってみれば大幅なハンディをもらっての試合となる。2019年大会でルンナライをKOしたような大金星を挙げることが出来るか、その可能性もゼロではないはずだ。歴史的な瞬間が訪れるか、この試合に注目が集まる。