DEEP☆KICK 1.30 大阪 176BOX(レポ):-55kg王座決定トーナメント決勝は翔磨×長谷川英翔に。長谷川海翔デビュー5連勝。成尾拓輝、佐藤亮を1R KOし3連勝
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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株式会社WAON presents DEEP☆KICK ZERO 1 & 2
2022年1月30日(日)大阪・176BOX
記事提供:DEEP☆KICK実行委員会(写真・石本文子)
2022年最初のDEEP☆KICK興行は普段のナンバーシリーズとは違い2年ぶりの開催となる若手中心の大会『DEEP☆KICK ZERO』、その1部・2部それぞれが豊中市・176BOXにて開催された。昨今のコロナウィルス感染の影響で対戦カードが度々変更することもやむを得ない状況でも会場は2部共に超満員、選手グッズや会場内で販売された「筋肉カステラ」も大盛況と2022年初興行を華々しく飾って見せた。
次戦は3月13日(日)、泉大津市・テクスピア大阪にて「DEEP☆KICK 59」及び少数精鋭の開催と噂されている「DEEP☆KICK 60回記念大会」の開催が決定している。
DEEP☆KICK ZERO 1
メインイベント
DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)
○翔磨 (多田ジム)
判定0-3(28-30、27-30、28-30)
※翔磨が-55kg王座決定トーナメント決勝に進出
DEEP☆KICK-55kg前王者・拳剛(誠剛館)が返上したベルトを懸けたトーナメント準決勝、100人近い大応援団を背に入場した翔磨 (多田ジム)と入場からあの手この手で今回も笑いをしっかり取りに来たエンターテイナー・FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)が激突。この2人は昨年7月に対戦しておりその際はドローと終わっている。
1R、互いに様子を見ながらロー・パンチを繰り出していく。時折FUJIMON♡がトリッキーな技を出しチャンスを伺うも翔磨は冷静に対応、1Rは互角の展開となる。
試合は2Rに動いた。1R同様に互いに様子を伺う中、翔磨は鋭い左ストレートをヒットさせるシーンが増えていく。FUJIMON♡も負けじと蹴りを中心に前に出ていく中、近い距離でバックブローを放つと翔磨はこれを外しカウンターの右フックをクリーンヒットさせ衝撃の技ありダウンを奪う。余談だが翔磨は後日SNSにて今回のダウンについて「よーバックブローに右フック当てれたわ。自分でも全然覚えてないもん。。爆笑」と投稿しており、自信でも今回のダウンには驚いている様子が見て取れた。ダウン後、FUJIMON♡はすぐに立ち上がり猛攻に出るもダウンは奪い返せず2Rは翔磨が優勢に。
運命の最終ラウンド、後がないFUJIMON♡は2R同様に猛攻に打ち出ていくと翔磨もこれに応戦、パンチ中心の乱打戦に突入する。互いに互角の打ち合いを見せる中、何とか起死回生の1打を狙うFUJIMON♡だったが最後まで翔磨を打ち伏せる事が出来ずに試合終了、2Rにダウンを奪った翔磨が3-0で判定勝利、DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメントの決勝にコマを進めた。
試合後マイクでは「ちょっと体調が悪かったんですけど、前回ドローで終わった相手に勝つことが出来てよかったです。決勝戦は死に物狂いで勝ってベルトを取りますので、また3月応援に来てください、お願いします」と100人近い応援団に呼びかけた。
セミファイナル
DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×久津輪将充(888GYM)
○長谷川英翔(誠剛館)
※長谷川が不戦勝により-55kg王座決定トーナメント決勝に進出
準決勝のもう1ブロック、久津輪将充(888GYM) vs 長谷川英翔(誠剛館)の試合は久津輪の体調不良により急遽中止に、それにより長谷川が不戦勝で決勝へと駒を進めており試合後、長谷川もリング上に上がると「今回の運(不戦勝)も活かして、もっと練習をして、館長(拳剛)が-55kgのベルトを取って今回返上したので、今度は僕がベルトを取ってもう1度ジムに持ち帰ります」と意気込みを語った。翔磨vs長谷川の-55kg王座決定トーナメント決勝戦は3月開催の「DEEP☆KICK 60回記念大会」に開催予定だ。
第3試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R
×翔太郎(猛志会)
○侑毅(キックボクシングジム3K)
判定0-3(29-30、28-30、29-30)
昨年7月に対戦した際はドローとなった両者が『DEEP☆KICK ZERO』の舞台で再戦。前回はパンチが主軸の翔太郎(猛志会)、蹴りが主体の侑毅(キックボクシングジム3K)という構図だったが、今回は1Rから互いにロー・ミドルを中心に蹴りでチャンスを伺う展開に。2Rでも同様の打ち合いが続いていくが僅かに侑毅が優勢に試合を進め2R終了時点でのオープンジャッジでは3名とも19-20で侑毅を支持。
3R、翔太郎は攻勢に出ようと前に圧をかけていくも見せ場を作れない。途中、侑毅が組んだ状態で2回膝蹴りをだしてしまいイエローカードが与えられてしまうが、セコンドからの「ここで行けたら成長出来るぞ!」の檄を背に試合終了まで集中を切らなかった侑毅が判定勝利を獲得、半年前のドローに決着を付けた。
先月の誕生日で30歳を迎えた侑毅、この勝利を機に激戦の-55kgランキング勢に食い込んでいけるのか?!
第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
○長谷川海翔(誠剛館)
×穂波楓(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
TKO 1R2分39秒 レフェリーストップ
現在4戦4勝3KOとプロデビューから快進撃を続けている長谷川海翔(誠剛館)と先日のRISEで6年半ぶりの復帰を遂げた穂波楓(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)の1戦は開始早々衝撃の展開に。
早いジャブを繰り出していく穂波に対し長谷川はタイミングを見定めパンチを繰り出し開始早々ダウンを奪う。穂波も立ち上がり再び打ち合いに向かうも長谷川は動じずにしっかりとパンチをヒットさせていき2度目のダウンを奪う。後がない穂波はそれでも負けじと打ち合いに行くも長谷川はパンチを軸に穂波をコーナーに詰めるとパンチのラッシュで3度目のダウンを奪い1R2分39秒、長谷川のTKO勝利で幕を閉じた。
これで5戦5勝4KO、試合後マイクを要求すると「これで、5戦5勝で、DEEP☆KICKでも2勝したので、僕も-53kgの、ベルトが欲しいです。林代表、いかがですか?」と16歳らしいあどけなさが残るマイクで王座挑戦を直談判。しかし確かな戦績で実力は証明済み、16歳の快進撃は勢いそのままに-53kg王者・寺山遼冴(TEPPEN GYM)を捉えることが出来るのか。
第1試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R
×坂本直樹(道場373)
○清水大志(誠剛館)
判定0-3(28-30、28-30、28-30)
互いに昨年11月にプロデビューしており今回がプロ2戦目。それもあってか1Rでは互いに動きが固かったが2Rには固さも取れていく。
試合は1Rから坂本直樹(道場373)が重そうなミドル・ローを中心に繰り出していくも、清水大志(誠剛館)は回転の速いパンチを上下に振り分けヒットさせていく。2Rでも同様の展開となり2R終了時点の途中経過は3者ともに20-18で清水を支持。3R、坂本はミドルを軸にチャンスを伺うも清水を打ち崩せず清水が判定勝利、プロ2勝目を飾った。
〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
OP第4試合 NEXT QUEEN-41kgタイトルマッチ 1分30秒3R
-中井美慶(昇龍會)
-梅田ひなた(龍生塾ファントム道場)
ノーコンテスト
※1R50秒時点で中井選手が不慮のアクシデントにより試合続行不可能、必要な試合時間を有してないためノーコンテスト
アマチュアキックボクシング団体「NEXT☆LEVEL」提供試合で行われたNEXT QUEEN王座決定戦で中井美慶(昇龍會)と梅田ひなた(龍生塾ファントム道場)が対戦。しかし1R途中、中井の目にロープが入ってしまうアクシデントが発生、ドクターチェックが入る。中井本人は試合続行の意思をアピールしていたが視力は回復せず、今後の選手生命への影響も踏まえ1R50秒で試合は終了。NEXT☆LEVEL規定に基づき必要な試合時間を有してないためノーコンテストという形となった。
OP第3試合 -52kg契約 1分30秒2R
○大山菜摘(Continue)
×大野来斉(02GYM)
判定2-0(20-19、20-20、20-19)
互いにロー・ミドルからのパンチ、首相撲というコンビネーションを多用する展開に。2Rも互いに蹴りから組むという攻防が続く中、大山菜摘(Continue)は首相撲から膝をしっかりと大野来斉(02GYM)にヒットさせていき、判定は2-0で大山が勝利を獲得した。
OP第2試合 -35kg契約 1分30秒2R
×杉生澪雅(NJKF心将塾)
○山田十魂(山口道場)
判定0-3(18-20、19-20、18-20)
パンチからロー、首相撲と両者ともに早い展開の攻防を繰り出していくも山田十魂(山口道場)はリーチの長さを上手く使い試合を優勢に進める。杉生澪雅(NJKF心将塾)も負けじとパンチから蹴りを繰り出すも流れは変わらず、山田の判定勝利となった。
OP第1試合 -30kg契約 1分30秒2R
○森本友哉(一心会)
×西田優心(ROYAL KINGS)
判定3-0(20-19、20-19、20-19)
オープニングファイトらしい打ち合いを繰り広げた両者。試合は僅差ではあるが森本友哉(一心会)がミドル・パンチを多くヒットさせ西田優心(ROYAL KINGS)から判定勝利を奪った。
DEEP☆KICK ZERO 2
メインイベント
DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R
×佐藤亮(NJKF健心塾)
○成尾拓輝(究道会館)
TKO 1R1分37秒 レフェリーストップ
DEEP☆KICK-60kg上位ランカーに位置する佐藤亮(NJKF健心塾)と現在2連勝中と絶好調の成尾拓輝(究道会館)の対決は衝撃の結果に。
1R開始早々、佐藤が様子見で蹴りを放とうした所に成尾は踏み込みパンチでカウンターを合わせ開始間もなく先制ダウンを奪う。出鼻をくじかれた佐藤は立ち直しを図るも成尾はこのチャンスを決して逃さない、リズムに乗れてない佐藤をコーナーに詰めてから真っすぐのパンチを数度ヒットさせ2度目のダウンを奪う。
後がない佐藤、しかし流れは完全に成尾。最後もパンチをまとめて3度目のダウンを奪った成尾が衝撃1R1分37秒でTKO勝利、見事格上の佐藤相手に下剋上を果たした。
試合後マイクでは「最近は格上の相手に2連勝、そして今回も格上の佐藤選手にKOで勝ちました。今、大学2年生でキックボクシングに集中できる時間もあと少し、残りの時間を全力でDEEP☆KICK-60kgのベルト獲得に注ぎ込むので、ベルト挑戦させてください」とベルト挑戦の意欲を宣言。
DEEP☆KICKランカーの佐藤に勝利したことでランキング入りも期待できる、残り2年の大学在学中にDEEP☆KICK-60kg現王者の大樹(HAWK GYM)からベルトを奪取することが出来るのか、成尾の再びの「下剋上」に期待したい。
セミファイナル
DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
○タネ♡ヨシキ(直心会)
×一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)
判定3-0(30-29、30-28、30-29)
今回も美女ダンサーを連れて入場してきたタネ♡ヨシキ(直心会)と元MA王者の一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)の1戦、この2人は2018年に「BORDER」で対戦しておりその際はタネの3RKO勝利となっている。
1R、共に軽量級関西トップクラスの選手なだけにスピード感溢れる早い攻防が繰り広げられる。互いにパンチ・蹴りをバランスよく出していくもまずは様子見と言った所、1Rは互角の展開。
続く2R、1Rよりも近い間合いになりパンチのヒットも増えてくる。しかし流れを両者ともに中々つかめない、タネが一樹をロープ際に詰めるも一樹がパンチを返す、一樹がパンチをヒットさせるとタネもしっかり返すなど、レベルの高い打ち合いは続き2R終了時点でのオープンジャッジでは2名が20-20のイーブン、1名が20-19でタネを支持となり結果は最終ラウンドに託される。
3R早々、タネは前ラウンドよりも体制を低くし打ち合いの姿勢を見せると、一樹のパンチをかいくぐっての威力のあるパンチで攻勢に。一樹も負けじと打ち返していくがタネはパンチに加え飛び膝やバックハンドブローなどをタイミングよく繰り出していき、打ち合いを制していく。今大会ベストバウトと言える高レベルな攻防は3R最終ゴングまで続き、結果3Rに打ち合いを制したタネが3-0で判定勝利を獲得。
試合後タネはマイクで「今回は前回(-51kg)から階級を上げての試合だったんで心配だったんですけど、勝てて良かったです。もし-53kgの挑戦者決定トーナメントがあるなら出場したいので、是非呼んでください」とベルト獲得への意欲を語った。DEEP☆KICK-53kgランキングで巻き起こるであろうタネ♡劇場に注目だ。
第3試合 DEEP☆KICK-67kg契約 3分3R
龍威地(NJKF ARENA)
ストロング小林(契明ジム)
※中止※
第2試合 RISE公式戦-45kg契約 3分3R
△坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)
△Honoka(NJKF健心塾)
判定0-1(29-29、29-30、29-29)
今大会唯一の女子プロの試合、プロ7戦3勝4敗で現在2連勝中と勢いに乗っている坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)とFortune Red・Ayaka(NJKF健心塾)の実妹で今回がプロデビューとなるHonoka(NJKF健心塾)の美少女対決はRISEルールにて行われた。
1Rは互いに距離を取りミドル・ローからのパンチの展開となるも2Rからは一転、早い回転の鋭いパンチを軸に圧をかける坂田と、ミドル・ローを綺麗に放つHonokaという構図に。
3R、さらに勢いよく前に出る坂田は近距離に詰めパンチ連打を繰り出していくもHonokaはこれをしっかりガードし蹴りを返していく。甲乙つけ難い勝負となったこの試合、判定は0-1(Honoka)で規定に達さずドローに。叶うなら延長戦が見たくなるような、そんな男子顔負けの白熱した試合であった。
第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
×清志(NJKF KTF)
○JIN CHOKE-DEE(楠誠会館)
判定0-3(28-30、27-29、27-30)
DEEP☆KICKを主戦場にプロ7戦を誇る清志(NJKF KTF)とプロ2戦目となるJIN CHOKE-DEE(楠誠会館)の1戦は昨年新設されたDEEP☆KICK-51kg契約で行われた。
1R、ゴング早々に激しい打ち合いを両者ともに見せると、JINの放ったパンチが清志にヒット、JINがダウンを奪う。清志もすぐさま立ち上がり効いてないぞ言わんばかりの猛攻を見せるも1RはJINが優勢に。
2Rからはより一層パンチ主体の打ち合いになっていくも清志はあと1歩が届かない、3Rでは更にお互いのエンジンは加速、清志もパンチ・ローをヒットさせていくがJINは「もっと打ってこい」とアピールをする余裕ぶり、1歩も退かずに打ち合った両者の結果は1Rでダウンを奪ったJINが3-0で判定勝利を飾った。
OP第4試合 -51kg契約 1分30秒2R
△岸佑樹(NJKF健心塾)
△開夢斗(魁塾 中川道場)
判定1-1(20-19、19-19、19-20)
OP試合では唯一のヘッドギアなしの試合となったこの1戦は一進一退の攻防に。1Rは岸佑樹(NJKF健心塾)がパンチ・ミドルを多くヒットさせ僅かに優勢に見えたが、2Rは開夢斗(魁塾 中川道場)がパンチでの打ち合いの中でこちらも僅かに優勢を見せ、結果は1-1の痛み分け。だが互いの気持ちがぶつかり合うような気持のいい試合だった。
OP第3試合 -35kg契約 1分30秒2R
○髙木修(楠誠会館)
×脇園明日翔(魁塾 中川道場)
判定2-0(20-19、19-19、20-19)
ミドルレンジでの攻防では髙木修(楠誠会館)、脇園明日翔(魁塾 中川道場)の2人に差は無いように思えたが、首相撲では崩しを上手く使った高木がやや上回った印象。結果2-0で高木が判定勝利。
OP第2試合 -35kg契約 1分30秒2R
○辻阪翔空(NJKF健心塾)
×山口歩音(昇龍會)
判定3-0(20-19、20-19、20-19)
打ち合いの中で山口歩音(昇龍會)はスイッチを上手く使っていく、対する辻阪翔空(NJKF健心塾)はパンチから首相撲でしっかりとポイントをとっていき、判定の結果は3-0で辻阪が勝利を収めた。
OP第1試合 -30kg契約 1分2R
香月愛來(T.B.NATION)
清崎響葵(MONSTERJAPAN)
※中止※