Eruption 12.19 鹿児島 オロシティーホール(レポ):尚幸、キック57.5kgトーナメント決勝で瀬戸口礼を1R KOし優勝
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Eruption(イラプション) in 薩摩 2021
2021年12月19日(日) 鹿児島・オロシティーホール
記事提供:Eruption実行委員会
※試合ルールはキックボクシング
57.5kg Young Gunsトーナメント
1部第2試合 1回戦 3分3R(延長1R)
○瀬戸口礼(薩摩ジム/KPKBフェザー級2位)
×岩KING(NJKF心将塾)
4R 判定3-0
3R 判定1-1
4戦4勝でトーナメント優勝候補の瀬戸口が関西からの刺客・岩KINGを迎えての試合となった。序盤から岩KINGが瀬戸口の前足内側にカーフキックを当て、右のキックを中心に試合を組み立てていく。瀬戸口は左ミドルを中心に当てようとするが、岩KINGはバックステップなどを駆使し簡単に当てさせない。
2R中盤から岩KINGのカーフキックで瀬戸口の前足が流れるようになる。3R、後がない瀬戸口は、左のストレートを中心にしたパンチを多くヒットさせてポイント挽回。判定は1-1のドローで延長戦に入る。
延長戦でも瀬戸口がパンチを岩KINGに当てる回数が多く、ジャッジ3人が瀬戸口を支持し辛勝ながらも決勝戦に進んだ。
1部第3試合 1回戦 3分3R(延長1R)
○尚幸(田畑ジム)
×我如古優貴(BEST GYM/沖縄MATSURIトーナメント63kg優勝)
4R 判定3-0
3R 判定1-1
鹿児島在住の尚幸に対するは沖縄の我如古(がねこ)。我如古は176cmというリーチを活かした攻撃が得意で、全国規模の大会・KO(ノックアウト)ではKO勝利を収めている。
我如古が1Rから積極的にパンチを当てていき、尚幸をコーナーに詰める。パンチの合間に膝も当てていく。攻めあぐねていた尚幸は、2R以降サウスポーに構え左ミドルを中心とした攻撃に切り替えると徐々に我如古が効きはじめ、3Rには尚幸が試合の主導権を握る。
ただ、本戦では決着がつかず試合は延長戦へ。延長戦も左ミドルの尚幸、パンチの我如古の構図になったが、ジャッジ3名とも尚幸にポイントをつけ、尚幸が決勝戦に進出した。
2部第3試合 セミファイナル 決勝戦 3分3R(延長1R)
×瀬戸口礼(薩摩ジム/KPKBフェザー級2位)
○尚幸(田畑ジム)
1R 2’04” TKO
※尚幸が優勝
鹿児島県勢同士の決勝戦。お互いに1回戦は延長まで戦い抜いての決勝戦となった。1回戦の岩KING戦で蹴られたカーフキックのダメージが残っている瀬戸口は、短期決着をつけたいのか、1R開始からパンチ勝負を仕掛ける。尚幸は多少もらうものの落ち着いて対処する。その後はお互いの攻防が続き、そのままの展開でいくかと思われた1R終盤、尚幸の強烈な右ミドルが瀬戸口の左腕に当たり、瀬戸口が悶絶の表情を浮かべてダウンする。1回戦のダメージもあり、瀬戸口のセコンドがタオルを投入。尚幸が1RTKO勝利で、このトーナメントを制した。
尚幸はタイトルではないものの1つの成果を出す事ができた。マイクでは今回の優勝を喜ぶと共に来年の飛躍を誓った。
ワンマッチ
2部第4試合 メインイベント 65kg契約 3分3R(延長1R)
×ダルビッシュ黒木(フリー/2018 RISE WEST Road to RIZIN 九州最強決定トーナメント63kg級優勝)※KING EXCEEDから所属変更
○ミッチビッチ(インタージム/KPKBウェルター級3位)
判定0-3
今回で引退試合を迎える41歳のミッチビッチと、RIZINやK-1などの大舞台にも出場した事があるダルビッシュ黒木が今大会のメインイベントを飾る事になった。
距離を詰めて攻撃をする黒木。しかし、ミッチビッチはリングをサークリングしながら左ミドルを中心とした攻撃で黒木に攻撃を当てさせない。それでも強引に距離を詰めて攻撃を仕掛ける黒木だが、ミッチビッチの左ミドルに阻まれる。この左ミドルが有効打となりミッチビッチが引退試合を勝利で飾った。
ミッチビッチはマイクで今までの感謝の言葉を伝えて、ジム生や応援団と一緒に写真に収まり最後の試合を有終の美で飾った。
2部第2試合 53kg契約 3分3R
○旬ノ介(K-LIFE/2019全日本アマチュアキックボクシング55kg級準優勝)
×TOWA(インタージム)
判定3-0
共に鹿児島のジムに拠点に置き、今年デビューした両者の対戦。1Rから軽量級らしいスピード溢れる試合を見せる。その中で2Rから旬ノ介の左ミドルを中心とした攻撃がTOWAを捉えはじめる。TOWAも途中までは攻撃を返していたが、2R終盤から3Rにかけて旬ノ介の攻撃後に攻撃が返せなくなり、最終的には旬ノ介がTOWAを圧倒する形で判定勝利した。
2部第1試合 88kg契約 3分3R
×セト丸(インタージム/2019全日本アマチュアキックボクシングヘビー級王者)
○成仁(龍二ジム/2019 RISEWEST KAMINARIMON MVP受賞)
判定0-2
昨年のEruption2020 in 薩摩でデビューしたセト丸と今回デビュー戦を迎える成仁の対戦。1R、セト丸がローキックを中心に攻め、パンチも成仁に当てて成仁は鼻血を出す苦しい展開。しかし、2Rから左右フックを中心にセト丸にパンチを当てて打ち合いをしかけていく。その打ち合いにセト丸も応える。成仁は3Rも圧力を強めて左右フックを当てて、セト丸を下がらせて印象を良くする。判定は2Rから逆襲した成仁が2-0でデビュー戦を勝利した。
1部第1試合 57.5kg Young Gunsトーナメント・リザーブマッチ 3分3R(延長1R)
○拳志(ANCHORAGE)
×MEGUMI(BEGINNINGジム)
判定2-1
未だにプロ未勝利同士の対戦。MEGUMIが圧力をかけて拳志に飛び込んでいく。拳志は距離を取りながら攻撃を当てていき、MEGUMIを中に入らせない。お互い相手に明確なダメージを与えている攻撃はなく3Rが終了。1人はMEGUMIを支持したが、他の2人は拳志を支持。拳志がプロ初勝利を飾った。
今大会はアマチュア大会も開催され、その中には大平龍(KICKSPARK)や河野晃正(BEGINNING)など、将来が期待される選手も参戦し勝利した。アマチュア大会では女子の試合も1試合組まれた。女子格闘技も全国的に盛り上がりを見せる中、鹿児島でほぼ行う事が出来なかった女子の試合が行われた事は、今後試合を目指す女子選手にとっては希望となるだろう。
他にも鹿児島在住のKPKB&KOSスーパーバンタム級王者の上野賢志・KPKBスーパーウェルター級王者の幸輝・PRINCE REVOLUTION58kg級王者の鮫島力の3選手によるリング上での挨拶、鹿児島在住のシンガーソングライター・Yokoによるコンサートも行われ、昨年大会以上の盛り上がりを見せた。