UFC 12.11 ラスベガス(レポ):ジュリアナ・ペーニャ、絶対王者アマンダ・ヌネスを撃破。チャールズ・オリベイラ、ダスティン・ポワリエ破りライト級王座防衛
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UFC 269: Oliveira vs. Poirier
2021年12月11日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス:T-Mobileアリーナ
レポート:井原芳徳 Photos by Zuffa LLC
第14試合 メインイベント UFCライト級タイトルマッチ 5分5R
○チャールズ・オリベイラ(王者)
×ダスティン・ポワリエ(1位、元暫定王者)
3R 1’02” 裸絞め
※オリベイラが初防衛
オリベイラは5月に元ベラトール王者のマイケル・チャンドラーに2R TKO勝ちし、空位だったUFCライト級王座を獲得し今回が初防衛戦。元暫定王者のポワリエは19年9月のハビブ・ヌルマゴメドフとの王座統一戦で敗れたが、以降はダン・フッカーに勝利し、コナー・マクレガーにも2連勝し、王座に挑んだ。
1R、サウスポーのポワリエが左フック、左ストレート、オーソドックスのオリベイラが首相撲からの左右の膝蹴りを当て、早速お互い仕掛ける展開。ポワリエは時折スリップし、中盤にはポワリエの右ストレートでダウンする。オリベイラは立って右のミドルとローを返し、時折右ストレートも当ててポワリエに鼻血を出させるが、オリベイラも変わらず左のパンチを当て、双方削り合う展開に。記者採点はポワリエ。
2R、オリベイラは打撃戦を嫌ったか?序盤から組んで押し込み、テイクダウンを狙う。逆に倒され下になっても、下から腕十字を狙って、オモプラッタに近い形でリバースして上になる。オリベイラはオクタゴン中央でトップをキープ。ポワリエは下からしがみつくが、オリベイラは狭いスペースからでも肘を当てる。この状態が4分ほど続いて終了する。記者採点はオリベイラ。これでポイントは五分に。
3Rもオリベイラはパンチを振りながらタックルを仕掛け、金網際でオンブになり、裸絞めを狙う。しばらくポワリエは防御していたが、これがガッチリと極まり、ポワリエがタップ。2Rから組み技で流れをつかんだオリベイラが一本勝ちで初防衛に成功した。
第13試合 セミメインイベント UFC女子バンタム級タイトルマッチ 5分5R
×アマンダ・ヌネス(王者、フェザー級王者)※6度目の防衛戦
○ジュリアナ・ペーニャ(3位)
2R 3’26” 裸絞め
※ペーニャが王者に
ヌネスは16年7月にミーシャ・テイトを破りバンタム級王座を獲得し、19年12月まで5度防衛。18年12月にはクリス・サイボーグを破りフェザー級王座も獲得し、昨年6月と今年3月に2度防衛している。ここ2試合はフェザー級の防衛戦が続き、今回はバンタム級に階級を落としての防衛戦に臨んだ。
対するペーニャは13年からUFCに上がり、勝ち負けを繰り返す時期もあったが、前回1月の試合ではサラ・マクマンに3R裸絞めで一本勝ちし、今回初めての王座挑戦。UFC女子パウンド・フォー・パウンド1位に君臨する絶対王者のヌネスは高すぎる壁にも思われたが、アップセットを起こすことに。
1R、ヌネスが序盤から右のカーフキックを当てると、ペーニャはスリップする。パンチの打ち合いでペーニャの右フックも当たるが、その後もヌネスが右フックでペーニャをスリップさせる。猪木アリ状態から、ペーニャがタックルで押し込むが、ヌネスが足を掛けて倒して、金網際で押さえ付ける。ヌネスがハーフからパスガードを狙うと、ペーニャの逃げ際にバックに回る。裸絞めを狙うが、防御されるとハーフに戻る。ペーニャは下からアームロックを狙うが不完全なまま終わる。
2R、両者のパンチが交錯する場面で、ペーニャの右フックが時折命中。ヌネスは防御が雑な感がある。ペーニャはカウンターの左ャブも度々ヒット。だが次第に打ち合いでヌネスも右フックを返すようになり、場内は湧き上がる。すると中盤、ペーニャが左ジャブを連続で当ててから、右フックも連打。ヌネスを金網に押し込み、両脇を差して反り投げ気味にテイクダウンに成功する。疲れの見えるヌネスに対し、ペーニャが素早くバックを取ると、裸絞めを極めてタップを奪った。ヌネスの黒星は14年9月のキャット・ジンガーノ戦以来で、連勝も12でストップした。
第12試合 ウェルター級 5分3R
○ジェフ・ニール(12位)
×サンチアゴ・ポンジニッビオ(14位)
判定2-1 (28–29/30–27/29–28)
第11試合 フライ級 5分3R
○カイ・カラフランス(6位)
×コーディ・ガーブラント(バンタム級7位、元同級王者)
1R 3’21” TKO (レフェリーストップ:右フック)
ガーブラントは16年12月にバンタム級王者になるが、T.J.ディラショーとの王座戦で連敗し、以降も1勝2敗と振るわず、今回からフライ級に階級を落としての再起戦だったが、かつてRIZINで和田竜光とも戦ったカラフランスに初戦からやられることに。
オクタゴンで向き合うと、カーブラントが一回り大きい感がある。だがカラフランスがプレッシャーをかけ、時折右フックとロー、左ミドルを放つ。まだ慎重に見えたが、中盤、カラフランスが左ジャブからの右フックをクリーンヒットし、カーブラントはダウンする。カラフランスは追い掛けて右ストレートを当てる。カーブラントは逃げ、タックルでテイクダウンを奪うが、すぐカラフランスは立ち、追い掛けて金網に詰め、左右のフックとアッパーでフラつかせると、最後は右フックでマットに沈めた。
第10試合 バンタム級 5分3R
×ハウリアン・パイバ
○ショーン・オマリー
1R 4’42” TKO (レフェリーストップ:左フック)
1R、長身のオマリーがサウスポー主体でスイッチも織り交ぜ、圧をかけるパイパに対して左に回り続ける。中盤、オーソドックスで右に回ってから、サウスポーに切り替えて左ストレートをヒット。その後もオーソドックスからの左ジャブも当てる。終盤、パイパの空振りが続くと、オマリーがオーソドックスでプレッシャーをかけ返してから、右フックを当ててパイパをダウンさせる。その後もパンチラッシュでパイパをフラつかせ、最後は左フックで倒したところでレフェリーがストップした。オマリーはこれで3連勝。
第9試合 フェザー級 5分3R
○ジョシュ・エメット(8位)
×ダン・イゲ(9位)
判定3-0 (29–28/29–28/30–27)
第8試合 バンタム級 5分3R
×ペドロ・ムニョス(8位)
○ドミニク・クルーズ(9位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第7試合 ヘビー級 5分3R
×アウグスト・サカイ(11位)
○タイ・トゥイバサ
2R 0’26” KO
第6試合 ミドル級 5分3R
×ジョーダン・ライト
○ブルーノ・シウバ
1R 1’28” TKO
第5試合 ミドル級 5分3R
○アンドレ・ムニス
×エリク・アンダース
1R 3’13” 腕ひしぎ十字固め
第4試合 女子フライ級 5分3R
×ミランダ・マーベリック
○エリン・ブランチフィールド
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 フェザー級 5分3R
○ライアン・ホール
×ダリック・ミナー
判定3-0 (30–27/30–27/29–27)
第2試合 バンタム級 5分3R
×ランディ・コスタ
○トニー・ケリー
2R 4’15” TKO
第1試合 女子フライ級 5分3R
○ジリアン・ロバートソン
×プリシラ・カショエイラ
1R 4’59” 裸絞め
※カショエイラは計量3ポンドオーバー。ロバートソンにファイトマネーの30%を譲渡