ホーストカップ 5.20 名古屋市国際展示場:小川翔と一刀が王座獲得。志朗、2R KO勝ちでISKA世界王座防衛
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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グループエスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA 4 ~ KICK REVOLUTION
2018年5月20日(日) 名古屋市国際展示場イベントホール
記事提供:アーネストホーストジムJAPAN (レポート:布施鋼治)
※ホーストカップの通常ルールは肘無し・組んでの攻撃は1発のみ。EXルールは肘有りの通常のキックボクシングルール
第11試合 HOOST CUP日本スーパーライト級(63kg)タイトルマッチ 3分3R(最大延長2R)
×麻原将平(パウンドフォーパウンド/王者/62.9kg)
○小川 翔(OISHI GYM/挑戦者、WBCムエタイ日本統一ライト級王者/62.95kg)
判定0-2 (28-30/29-30/29-29)
※小川が王者に
麻原と小川は5年前にホーストカップで初対決。その時は小川が2-1のスピリットデシジョンで薄氷の勝利を得ている。それだけに両者とも完全決着を胸に臨んだ一戦だった。
最初に試合のペースを握ったのは小川の方だった。強いローキックをヒットさせ、不気味な微笑を浮かべる。麻原もワンツーやボディストレートを返していくが、試合の流れを変えるまでには至らない。
2Rになっても、フィジカルに勝る小川は右ローで麻原を削っていく。麻原は後手に回っている感が否めない。
3R、もうあとがない麻原は猛然と反撃に転じるが、小川もカウンターを合わせ白熱したシーソーゲームに。右フックを軸に最後まで攻め続けた麻原だったが、ガードの固い小川を攻略するまでには至らなかった。
試合後、小川は細かい作戦は立てていなかったと打ち明けた。「ローが当たり出したので、それでいけると思った。試合中何度も微笑を浮かべたのは相手に恐怖心を与えるため。右フックを結構もらったけど、そこを気にせず行けたのが良かったと思う」
これでWBCムエタイ日本統一ライト級王座と合わせ、2冠となった小川。9月には名古屋で3つ目のベルトを狙える大一番のオファーが舞い込んでいる。
第10試合 HOOST CUP日本フェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(最大延長2R)
×上杉文博(究道会館/王者/57.45kg)
○一刀(モンスタージャパン/挑戦者、元RISEフェザー級(57.5kg)王者/57.45kg)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
※一刀が王者に
1R、いきなり強いプレスをかけてきた一刀に対して、上杉ばしっかりガードして反撃のチャンスを伺う展開に。1分半過ぎ、一刀がボディストレートをヒットさせると上杉は右を返す。ラウンド終了間際、一刀は再びボディストレートを炸裂させ、場内をどよめかせる。
2Rになると、完全に一刀のペース。上杉の右ローに合わせて右ボディストレートを打ち込んでいく。さらに上杉をロープに押し込む形で追い打ちをかける。
3R、上杉が反撃に転じると、一刀は下がり始める。その後も上杉が右のリードパンチから前に出ると、一刀も打ち合いに応じて打撃戦に。結局、両者ともラウンド終了まで手を休めなかったので、3R終了のゴングが鳴ると、大きな拍手が沸き起こった。
念願のホーストカップ戴冠に成功した一刀だったが、倒せなかっただけに試合内容には不満の様子。勝利が確定した瞬間にも苦笑いを浮かべながら首を傾げた。それでも、チャンピオンベルトを腰に巻かれると、白い歯をこぼした。「モンスタージャパンに移籍して2戦目。1戦目は負けているので、今回は何が何でも勝ちたかった」 年内にも大勝負に打って出るか。
第9試合 ISKAムエタイ世界スーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R
○志朗(KICK REVOLUTION/王者/54.75kg)※2度目の防衛戦
×ゴンサロ・テバル [Gonzalo Tebar](スペイン/サンタイジム/挑戦者、元WPMF世界王者/54.9kg)
2R 2’43” TKO (3ダウン:右ボディストレート)
※志朗が2度目の防衛
1Rから試合の主導権を握ったのは志朗の方だった。緩急をつけたローキックでテバルを揺さぶり、チャンスと見るやローにワンツーをつなげていく。右ボディストレートや右ストレートさも有効だった。的を絞らせない波状攻撃にテバルがディフェンスできない状況に追い込まれるまで時間はかからなかった。1R終了間際、志朗が右ローをダブルで打ち込むと、テバルはカットすることすらできなかった。
2Rになっても、志朗の勢いは止まらない。パンチで連打でリズムをとり、ボディストレートやローキックで削っていく。ムエタイの本場タイでの修行経験が長いテバルは組み合いやミドルキックのスキルには長けていたが、パンチの攻防になると対応しきれない。志朗は攻撃の的をボディに絞った。左ボディアッパーで先制のダウンを奪う。なんとか立ち上がってきたテバルだったが、左の三日月蹴りを刺されるとさらに失速。右ボディストレートの追い打ちをかけられるとたまらずキャンバスに沈んだ。
試合後、V2に成功した志朗の声は弾んでいた。「イメージ通りの動きはできなかったけど、ローを効かせることができて良かった。次、名古屋でやる機会があったら、強い相手とやりたい。日本人(相手)でもいい」
活動の拠点を置くタイでは名門・ギャットペットジムに移籍して1年が経つ。レギュラー参戦中のルンピニースタジアムでは昨年12月以降3勝(2KO)1敗の好成績を残す。すでに次戦のオファーも来ており、6月下旬にも同スタジアムのテレビマッチに出場予定だ。
(なお、志朗は地元のテレビ埼玉の夕方の情報番組「マチコミ」に5/23(水)と25(金)に出演し、試合を振り返る。水曜は電話出演、金曜はスタジオ生出演。いずれも17-00~17-45頃の登場予定)
第8試合 59.5kg契約 3分3R(延長1R)
○マキ・ピンサヤーム(タイ/真樹ジムAICHI/元MA日本フェザー級王者、元ルンピニー認定バンタム級王者/59.40kg)
×ファブリシオ・ザカリアス(ブラジル/ブラジリアンタイ/59.45kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
昨年12月のKNOCK OUTで重森陽太に連勝記録を19でストップされたマキ・ピンサヤームが5か月ぶりに再起。ザカリアスはROAD TO GLORYブラジル王者。ピンサヤームも「危険な相手」と警戒していたが、案の定1Rは打ちつ打たれつの展開に。
しかし2Rになると、ピンサヤームは本領を発揮。自ら攻撃を仕掛けても、次第にファブリシオが反撃できない流れに持っていく。パンチで打ち合うフリをしてノーモーションの左ハイ、ゆったりした流れの中でいきなり速射砲を打ち込むかのようにローの連打を浴びせる。
完全に制空圏を握ったピンサヤームの前にファブリシオは打つ手なし。3R終盤、ようやく反撃に転じるが、時すでに遅し。0-3の判定負けにも笑顔で納得していた。もうすぐ38歳になるピンサヤームだが、磐石の強さを見せつけた一戦だった。
第7試合 EXルール 69kg契約 3分3R(延長1R)
×真樹親太郎(真樹ジムAICHI/MA日本スーパーウェルター級王者/68.90kg)
○大和侑也(大和ジム/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者/68.95kg)
判定0-3 (28-29/29-30/29-30)
1R、親太郎の右に合わせて左フックをヒットさせると、侑也は試合の流れをつかむ。さらに左フックで追い打ちをかけると、親太郎は後退してしまう。
2R、親太郎は起死回生の右で侑也を一度グラつかせ、組んでのヒザ蹴りに活路を見出すが、後半になると詰めの甘さが出てしまい、侑也に逆襲を許してしまう。
続く3R、勢いに乗る侑也は右をクリーンヒットさせ、ボディに攻撃を集中砲火。親太郎も最後まで食らいついていったが、決定打を打つまでには至らず試合終了のゴングを聞いた。
ヒーローインタビューで勝因を問われると、侑也は「僕の方が強かったから」と冗談まじりに切り出した。「(過去1勝1敗ながら、WBCムエタイ日本統一王座を奪われた)健太選手を倒す機会があったら、やらせてもらいたい」 3度目の正直はあるのか?
第6試合 84kg契約 3分3R
×ジュリオ・モリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/S-BATTLEヘビー級王者)
○小西雅仁(真正会)
判定0-3 (27-30/27-30/28-30)
第5試合 54kg契約 3分3R
△俊YAMATO(大和ジム/NJKFバンタム級3位)
△國本真義(MEIBUKAI)
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)
第4試合 63kg契約 3分3R
×敦YAMATO(大和ジム/DEEP☆KICK 63kg王者、NJKFライト級2位)
○増井侑輝(真樹ジムAICHI/MA日本ライト級4位)
判定1-2 (28-30/30-29/29-30)
第3試合 EXルール 52kg契約 3分3R
○大崎孔稀(OISHI-GYM/J-NETWORKスーパーフライ級3位)
×林 佑哉(空修会館)
3R 2’05” TKO (3ダウン:左膝蹴り)
第2試合 ヘビー級 3分3R
×マウンテンRYUGO(TenCloverGym)
○谷川聖哉(真正会/真正会第1回全日本ウェイト制重量級優勝)
判定3-0
※マウンテンに2Rパンチで1回、3R回転廻し蹴り、パンチにて2回ダウンあり
第1試合 女子59.8kg契約 2分3R
×溝口孝湖(ワタナベジム)
○中川梨香(大成会館)
判定0-3 (26-29/26-30/27-29)
※1R溝口にパンチで2ダウンあり
オープニングファイト第4試合 65kg契約 3分3R
×洋輔YAMATO(大和ジム)
○野口隆希(TSジム)
3R 2’42” TKO (パンチ)
オープニングファイト第3試合 55kg契約 3分3R
△小巻海斗(MEIBUKAI)
△吉岡ビギン(モンスタージャパン)
判定1-0 (30-29/29-29/29-29)
オープニングファイト第2試合 53kg契約3分3R
○宇宙YAMATO(大和ジム)
×クロダッシュ(N-FIELD)
判定3-0 (29-28/30-28/29-28)
※クロダッシュに1Rパンチでダウン1あり
オープニングファイト第1試合 58kg契約3分3R
○新美貴士(名古屋JKファクトリー)
×山口 将(STRIKEsGym)
1R 2’49” TKO (3ダウン)