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KNOCK OUT 9.13 後楽園ホール第1部：日菜太、田村聖を1R KO。鈴木千裕、昇也をKOし「他団体のトップファイターをぶっ倒したい」

公開済み 2020-09-13 · 更新済み 2020-09-14

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KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2 ～ HTハウジング presents 第1部 BLACK
2020年9月13日(日)　後楽園ホール

レポート＆写真：井原芳徳

※BLACKルールは肘無しキックルール

第5試合　メインイベント　BLACKルール　73kg契約　3分3R（延長1R）
○日菜太（クロスポイント吉祥寺／REBELS-BLACK 70kg級王者）
×田村　聖（拳心館／NKB PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント優勝、NKBミドル級1位・元王者）
1R 2’49” KO (左三日月蹴り)

　ブシロードが6月、KNOCK OUT/REBELSの山口元気プロデューサーの会社に事業譲渡してから初のKNOCK OUT。元々、これまでも多用してきた大田区総合体育館で開催予定だったが、会場が地下になること等から、コロナ対策で、後楽園ホールでの2部制興行に切り替わった。なお、PCR検査が両部の出場選手、控室に入るセコンド1名、スタッフに対して行われ、全65人が陰性だったという。

　第1部では肘無しのBLACKルールの試合が行われた（第2部の記事はこちら）。メインイベントには日本の中量級戦線で長年トップを走って来た日菜太が登場。対する田村聖（ひじり）は、老舗キック団体・日本キックボクシング連盟に所属し、日本キックが主導するNKBの元ミドル級王者。昨年4月から今年2月にかけNKBで行われた「PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント」で、田村は吉野健太郎、今野顕彰、清水武を、いずれも右のパンチでKOして優勝したが、日菜太の壁は高かった。

　1R開始すぐから、サウスポーの日菜太に対し、オーソドックスの田村が距離を詰め、右のインローを連打し、数発もらった日菜太がスリップする場面も。だが日菜太は距離を取り、得意の左の蹴りのヒットを増やし挽回。中盤、日菜太の三日月がローブローになり一時中断するが、1分ほどで再開する。田村は右インローを当てつつ、左フックも絡め、日菜太を少し下がらせる場面も作る。だが日菜太が再び距離を取り、左ミドル、三日月、ローを当て続けると、ダメージの溜まった田村は下がって、攻撃が減るように。すると終盤、日菜太が田村をコーナーに詰め、左の三日月蹴りを当てダウンを奪う。田村は立ち上がろうとしたが、10カウントに間に合わずKO負けとなった。

　マイクを持った日菜太は「チケットを買ってくれたファンの皆さん、試合を組んでくれた関係者の皆さん、ありがとうございます。大変な状況なのに選手に気を遣ってくれて感謝しています。34歳になって、昨日の夜も負けたら終わりかなあと思って眠れなかったですけど、勝てて良かったです。これからもどれだけ続けられるかわかりませんが、応援お願いします。11月にパパになります。パパらしいファイターになります」とアピールした。

　　
　　
第4試合　セミファイナル　BLACKルール　64kg契約　3分3R（延長1R）
○鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）
×昇也（士魂村上塾／Bigbangスーパーライト級王者）
3R 2’19” TKO (レフェリーストップ：パンチ連打)

　1R、開始すぐから鈴木が前に詰め、右ストレート、組んでの膝で昇也を苦しめる。だが昇也もサウスポーからの左インローを当て続け、鈴木にダメージを与える。記者採点は鈴木。
　2Rも昇也は執拗に左インローをヒットし、1Rよりも蹴り数を上げる。鈴木は膝蹴りが減り、離れたところからの右ミドル、三日月、左ボディを増やす。記者採点はイーブン。

　3R、鈴木は開始すぐから、雄たけびを上げながらパンチを連打し先手。昇也も左インローで抵抗するが、鈴木は耐え、右ミドル、三日月、膝蹴りを逆に効かせ、昇也を追い詰める。鈴木はガードの上からでも強引にアッパー、フックも叩き込み続け、スタンディングダウンを奪う。最後は鈴木のパンチと膝で昇也が防戦一方になったところで、秋谷レフェリーがストップした。