DEEP☆KICK 4.7 テクスピア大阪:中村寛、豪快KO勝ちで-60kg王者に。RISE大阪出場権獲得
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DEEP☆KICK 39
2019年4月7日(日)テクスピア大阪
“平成最終決戦”と銘打たれた『DEEP☆KICK39』は4月7日テクスピア大阪で行われた。今大会は白熱したシーソーゲームの末の判定決着が多かったが、トリのDEEP☆KICK-60kg級タイトルマッチでは挑戦者の中村寛が王者の谷岡裕樹を2Rに完全KO。往年の山本“KID”徳郁さんを彷彿させる攻撃力とともに、他の圧倒するパフォーマンスで超満員の観客を魅了した。DEEP☆KICKから再びスター誕生の予感。
記事提供:DEEP☆KICK実行委員会(レポート:布施鋼治)
第11試合 メインイベント
DEEP☆KICK-60kgタイトルマッチ 3分×3R
×谷岡祐樹(パラエストラ加古川/王者)
○中村 寛(BKジム/1位)
TKO 2R 1分31秒(レフェリーストップ)
※中村が-60kg第6代王者に
王者・谷岡祐樹(パラエストラ加古川)に同級1位の中村寛(BKジム)が挑戦したDEEP☆KICK-60kg級タイトルマッチは中村が2R1分31秒、TKO勝ちを収め王座奪取に成功した。戦前は白熱のシーソーゲームが予想されていたが、いざふたをあけてみれば挑戦者の圧勝だった。
1R開始早々、谷岡が右ローを放つと、中村は殺気に満ちたオーラを漂わせながら「殴ってこい」とばかりに自らをアゴを突き出して挑発する。その後左ストレートを放つと、谷岡は大きくロープまで吹っ飛んだ。まるでアクション映画を見ているかのような破壊力にドッと沸く場内。これはスリップダウンとなったが、中村は腰を振って余裕の表情を見せる。
谷岡は右のテンカオやストレートで反撃を試みるが、中村は左ストレート一発で威嚇。その後谷岡の頭上を旋回するハイキックを見せると場内はさらにどよめく。そして会心の左ストレートをクリーンヒットさせ、谷岡の体をドーンという音とともに倒す。これが先制のダウンとなった。
しかし谷岡にもチャンピオンの意地がある。右のテンカオを中心に前に出る。その刹那、中村は左ハイキックで2度目のダウンを奪うと、再び腰振りダンス。なんとか立ち上がってきた谷岡に中村はとどめとばかりに再びハイを浴びせる。もんどり打って倒れ込んだ谷岡だったが、これはラウンド終了のゴングに救われた。
2Rになっても、中村の勢いは止まらない。左のショートで3度目のダウンを奪う。その後はワンマンショー。軸足払いでスリップダウンを奪うや、左ハイ、左のテンカオ。最後は谷岡を赤コーナーに追い詰め、ハイからのヒザ蹴りで止めを刺した。ダウンカウントの必要はなかった。それほどまでに谷岡はダメージを負っていたので、レフェリーが試合を止めたのだ。
歓声に沸く場内。中村は耳にグローブを当てたホーガンポーズで、さらに歓声を促す。圧倒的な破壊力と観客を魅了するパフォーマンス。試合後、マイクを握った新チャンピオンは「RISEは那須川天心君とか(いい選手が)いっぱいいてKOも多いけど、僕の方がきれいに勝てる。61kgやったら、大雅君でも。7月の大会(で僕の試合を)決めてください」とリングサイド最前列で観戦していたRISEクリエーションの伊藤隆代表にアピール。ファイターとしての中村のタレント性に魅了された伊藤代表は即座に7月21日大阪初進出となるRISEエディオンアリーナ大会への出場にGOサインを出した。(下写真提供:RISEクリエーション)
第10試合 セミファイナル2
DEEP☆KICK-57.5kg初代王座決定トーナメント準決勝Bブロック 3分×3R(EX1R)
○横野 洋(アンカージム)
×泰良拓也 (パウンド・フォー・パウンド)
判定3-0(30-28、29-28、29-27)
※横野が9.15テクスピア大阪の決勝戦に進出
横野 VS泰良の-57.5kg王者決定トーナメント準決勝Bブロックは3Rに飛びヒザ蹴りでダウンを奪った横野洋が3-0の判定勝ちを奪い、9月15日に開催が決定した決勝戦へ駒を進めた。
1Rはミドルハイやミドルの手数で泰良が試合のペースを握ったが、2Rになると横田が距離を詰めてのワンツーやテンカオで試合の流れを奪い返す。そしてタイミングのいい右の前蹴りをヒットさせるや、痛烈な右ボディフックで泰良を下がらせる。
3R、あとのない泰良は先手必勝とばかりに右ストレートや右ミドルで逆襲を試みるが、横田は冷静。左ストレートからの左ローで泰良をロープまで追い詰めると、タイミングがドンピシャリの右飛びヒザ蹴りで勝負を決定づけるダウンを奪い、文句なしの判定勝ちを収めた。
試合後、マイクを握った横田は「こんなことをいったらアレですけど」と前置きしてから「自分からこのトーナメントに出たいとは言っていない」と衝撃発言。しかしながら決勝に進出したことでやる気は満々のようで、「出る気がなくて出たけど、優勝します」と爽やかな笑顔とともに締めくくった。無欲の動きが功を奏している感のある裕樹の一番弟子は決勝でも波乱を巻き起こすか。
第9試合 セミファイナル1
DEEP☆KICK-57.5kg初代王座決定トーナメント準決勝Aブロック 3分×3R(EX1R)
○宮崎就斗(TARGET)
×雄大(TeamFreeStyle)
TKO 3R 2分50秒/レフェリーストップ
※宮崎が9.15テクスピア大阪の決勝戦に進出
もうひとつの準決勝は初戦でイ・スンヒョンを破ったサウスポーの宮崎と、勇哉を撃破したオーソドックスの雄大の一騎討ちに。Aブロックの下馬評ではファイナル進出候補筆頭の宮崎に対して雄大は1Rから積極的に前に出る。そんな雄大に対して宮崎は攻めあぐねているようにも見えたが、2分過ぎになるとようやく距離も合ってきたようで、左ローを決めると、雄大の足は何度も揃う。
2Rになっても、宮崎は無理に倒しに行くことなく、左ローをコツコツと決め、じわじわと雄大の奥足(右足)にダメージを与えていく。しかし雄大には関西在住のプライドがある。セコンドから「下がるな」という指示が出ると、大きな武器のひとつであるポーカーフェースのまま強引に前に出る場面も。
それでも試合の流れは変わらない。3R、宮崎は左フックで雄大をグラつかせた刹那、思い切り突っこんで左フックのダブル。この連打で雄大はスタンディングダウンを奪われ、そのまま試合を止められた。
トーナメントを2試合連続KOで飾った宮崎は「今日の僕の試合を見た人はそんなに強くないと思っているかもしれないけど、決勝はもっと強い。しっかりと横野選手を倒して自分の強さを証明したい」と謙虚に語った。DEEP☆KICKに武者修行に訪れているTARGETの無冠の大器は、関西で初めてベルトを巻くことができるか。
セミファイナル前の休憩後には協力団体であるRISEの伊藤隆代表と出場予定選手の裕樹(アンカージム)、原口健斗(KICKLAB)、憂也(魁塾)がリングインして7月21日にエディオナリーナ大阪 第1競技場で行われる『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 SemiFinal Round』のPRを行った。
第8試合 DEEP☆KICK-60kg 3分×3R
○佐藤 亮(NJKF健心塾)
×金剛 駿(kick-style)
判定3-0(30-29、30-29、29-28)
佐藤はボディの殺し屋。案の定、1Rから左ボディフックやテンカオで金剛を追い込む。白眉は左ボディフックで金剛の意識をボディに下がらせたところで、顔面に左フックを決めた場面だろう。佐藤のKO勝ちは時間の問題かと思われたが、2Rになると金剛は左右のフックで逆襲に転じる。あっという間に試合の流れを奪われた佐藤はクリンチで逃げるしかなかった。
続く3R、息を吹き返した佐藤は二度も組み付きでレフェリーから注意を受ける中、左ミドルで再びペースを握る。その結果、ジャッジは30-29(2人)、29-28で佐藤の勝利を支持したが、レフェリーに右手を上げられても佐藤は首を横に振るなど、試合内容には決して納得していない様子だった。
第7試合 DEEP☆KICK-55kg 3分×3R
○梅井泰成(NJKF京都野口ジム)
×イ・スンヒョン(X-PERTGYM)
判定3-0(29-28、29-28、30-28)
-57.5kg初代王者決定トーナメントに外国人選手として唯一エントリーしたイ・スンヒョン。初戦で宮崎就斗のローキックの前に惜敗を喫したが、ポテンシャルの高さが評価され今大会では梅井と対戦した。
宮崎戦からスンヒョンの弱点はローと読んだのか、1Rから梅井はローで攻略にかかる。それでもスンヒョンはガードを固めながら前へ前へ。バランスのいい、この韓国人ファイターは軸足払いを仕掛けられても倒れない。
続く2R、スンヒョンは鼻血によって梅井の顔面を朱に染めるなど試合の流れを掴みかける。それでも3Rになると梅井は鼻血を流しながら手数で再び試合を盛り返す。終盤には右前蹴りや左ローで疲れが見え始めたスンヒョンからスリップダウンを奪う。その後も先手先手で攻めてポイントを奪い、僅差の判定勝ちを収めた。
第6試合 DEEP☆KICK-53kg 3分×3R
○野田 蒼(月心会チーム侍)
×内藤啓人(ストライキングジムAres)
判定3-0(30-29、30-28、29-28)
野田蒼がKrushで活躍中のTETSUの実弟ならば、内藤啓人はシュートボクシングで名を馳せる内藤三兄弟の末っ子。いやがうえにも兄弟ファイター同士の対戦として注目を集めた一戦は、2R以降試合を優位に進めた野田が判定勝ちを飾った。1Rはロングスパッツで登場した内藤が強いプレッシャーからの攻撃で試合を優位に進める。しかし2R、野田は打ち合いで試合の流れをたぐり寄せると、ヒザ蹴りで内藤を窮地に追い込む。3R、勢いに乗る野田はスーパーマンパンチをヒットさせ、勝利を決定的なモノにした。3-0の判定勝ちだ。
第5試合 DEEP☆KICK-57.5kg 3分×3R
×新井崇士(MONSTER JAPAN)
○フジモン(亀岡ジム)
判定0-3(三者とも28-30)
第4試合 51kg契約 3分×3R
×KING TSUBASA(ROYALKINGS)
○RISING力(ライジング己道会)
TKO 3R 2分56秒/セコンドタオル投入
第3試合 ミネルヴァ 47.5kg契約 2分×3R
×エミNFC(ナゴヤファイトクラブ)
○Ayaka(NJKF健心塾)
判定0-3(三者とも26-30)
今大会で唯一組まれた女子キックはミネルヴァ公式戦として組まれたエミNFC VS Ayaka。エミが43歳ならAyakaは17歳。エミは165㎝と長身ならAyakaは150㎝。何かと差が大きい組み合わせとなったが、試合は身長差をものともしないAyakaがエミの蹴り足を持ちながら攻撃を仕掛けることでペースを握る。2Rには回り根でからの右でエミからダウンを奪う。続く3Rには左のテンカオでエミをダウン寸前まで追い込み、大差の判定勝ちを収めた。この勝利でAyakaは6月9日、平野区民ホールで行われる女子キックだけの大会「ミネルヴァ」(仮称)への出場権を得た。
試合後は同大会で対戦することが決まったMARIと健闘を誓い合った。
「MARI選手に勝って、いつか百花選手のベルトを獲りに行きます」(Ayaka)
また、この女子の祭典ではミネルヴァアトム級王者・百花がメインに登場することも併せて発表された。百花と同門の聖愛はミネルヴァライトフライ級王者の楓と対戦する。
第2試合 DEEP☆KICK-60kg 3分×3R
○海月(DOT)
×RISING大輝(ライジング己道会)
判定3-0(三者とも29-26)
第1試合 58kg契約 3分×3R
×岩KING(NJKF心将塾)
○木下悦志(KICK LAB)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
◆オープニングファイト
OP第7試合 NEXT☆LEVELジュニア-55kg日本統一王座決定戦 2分3R(ex1R)
○上田咲也(月心会チーム侍)
×長谷川英翔(誠剛館総本部)
判定2-0(30-29、30-28、29-29)
※上田がジュニア日本統一 -55kg第4代王者に
OP第6試合 NEXT☆LEVELジュニア-50kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○山口 瑠(NJKF拳心會館)
×長谷川海翔(誠剛館総本部)
判定3-0(30-27、30-27、30-29)
※山口がジュニア日本統一 -50kg第4代王者に
OP第5試合 NEXT☆LEVELジュニア-45kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○林 裕人(NJKF拳心會館)
×中元優成(team Bonds)
判定3-0(30-27、30-27、30-28)
※林がジュニア日本統一 -45kg第4代王者に
OP第4試合 NEXT☆LEVELジュニア-40kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○伊藤千飛(真門伊藤道場)
×塚本望夢(team Bonds)
TKO 3R 1分22秒/レフェリーストップ
※伊藤がジュニア日本統一 -40kg第4代王者に
OP第3試合 NEXT☆LEVELジュニア-35kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○井上大和(NJKF闘拳塾)
×青松宗祐(誠剛館総本部)
判定3-0(30-29、30-29、30-28)
※井上がジュニア日本統一 -35kg第4代王者に
OP第2試合 NEXT☆LEVELジュニア-30kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○細見樹斗(ROYALKINGS)
×岡田大樹(NJKF拳之会)
TKO 2R 0分50秒/2ノックダウン
※細見がジュニア日本統一 -30kg第4代王者に
OP第1試合 NEXT☆LEVELジュニア-25kg日本統一王座決定戦 2分3R (EX1R)
○島田晋作(二刃会)
×井上剛成(ナックルズGYM)
判定3-0(30-28、30-28、30-27)
※島田がジュニア日本統一 -25kg第4代王者に