INNOVATION 7.9 品川インターシティホール:37歳でデビューし42歳 梅田勇一×少年院で魔裟斗自伝を読み格闘家に 青木洋輔、WBCムエタイ日本ウェルター級王座決定戦直前インタビュー
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
葛西 キックボクシング ストライブジム
最安4,378円~!通い放題でも7,700円!選手志願者兼インストラクターも募集中!
INNOVATION「RESISTANCE-12」(7月9日(日)東京・品川インターシティホール)のメインイベント、WBCムエタイ日本ウェルター級王座決定戦で対戦する梅田勇一(BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)と青木洋輔(大和ジム/NJKFウェルター級王者)のインタビューがINNOVATIONから届いた。主要カードの見どころ紹介文も届いている。
第7試合 メインイベント WBCムエタイ日本ウェルター級王座決定戦 3分5R
梅田勇一(BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)
青木洋輔(大和ジム/NJKFウェルター級王者)
今年2月19日のINNOVATION千葉興行のメインイベントとして行われたINNOVATIONウェルター級王座決定戦でランボー・マスターズピットに勝利して同タイトルを獲得した40歳(この試合までには41歳)の晩成王者、梅田がWBCムエタイ日本タイトルに挑戦するというジャンプアップのチャンスを得た。
この王座決定戦で対するは、洋輔YAMATOのリングネームで長らく活躍した青木。NJKF王座は2020年に獲得し、その後、RIZINやRISEの大舞台でも活躍し“戦う塗装屋”の異名を持つ強豪だ。11戦9勝2敗の好戦績を誇る梅田だが、青木は齢30歳に満たないながら倍以上の戦績を持ち多くの修羅場を潜ってきた。数々の王者を生み出した名門、大和ジムの現在を代表する青木が戦況有利は否めないだろうが、静岡の新鋭ジム、BLITZ待望の看板チャンピオンがホームリングのメインでどれ程の奮闘を見せてくれるか注目だ。
梅田勇一
——今年2月19日、INNOVATIONウェルター級王座決定戦でランボー・マスターズピット選手を破りベルトを巻いた梅田選手が41才だと聞き驚きました。
先月(6月7日)誕生日だったので今は42才になります(笑)。
——そうは到底思えないグッドシェイプと旺盛なスタミナ、キックボクシング練習歴は若い頃から?
29才からです。
——空手やボクシングといった格闘技経験は?
何もないです。小4からサッカーを始めて中学卒業までやっていましたけど、それからひとつのスポーツに打ち込んだりもしていません。
——今春の千葉興行でINNOVATION王者となったリング上では、家族と記念写真を撮られておられました。
はい、妻と高1、小6、小3息子たち5人家族です。
——お仕事は?
20才から電気工事士でずっと同じ会社にいます。
——そんな中、30才手前でキックボクシングを始められた理由は?
近所に今のジム(BLITZ)の前身となる小杉道場ができて「息子に誇れる何かをしたいな」とは思っていたので入会して。始めてみて、楽しくて嬉しくて、当初は毎日通っていました。元々K-1とか見るのが好きでブアカーオの大ファンだったので(笑)。
——入門当初からプロ志望やリングに上がる気持ちがあられましたか?
全然ありません。アマの試合に出てみて、折角だから記念的にとJ-NETWORKのプロテストに受かって、名古屋のアマ大会「BRIDGE(ブリッジ)」のトーナメントに優勝してMVPをいただいて、少しずつ欲も出てきますが、その間に子供が生まれて、仕事も忙しくなって、アマ試合も年に1、2回程度の出場ペースで。
——それがプロに踏み切るのは?
当時一緒に練習していた年下のジムメイトがうちの初プロになったんですね。けど、実力的に自分が劣っているとも思えなかったし、悔しくなって、志願して沼津市で土屋ジョー会長が主催されている蹴拳興行でプロデビューさせていただきました。37才です。相手は、モンゴル人でパワーが凄くて立てていた作戦もぶっ飛びましたが何とか勝つことができました。
——40才手前のプロデビューは遅咲きながら、そこから8連勝は驚異的です。
蹴拳、NJKF、新日本、スックワンチャイなどに出させていただきました。連勝は出来過ぎかもしれませんが、この年齢になっても体力もモチベーションも上がる一方でずっと成長し続けていることを強く感じます。
——9戦目でタイ人選手に初敗北しました。
初めてのタイトルマッチ(蹴拳ムエタイウェルター級王座決定戦)で相手のサムランチャイ・エスジム選手は、元ルンピニースタジアムランカー。気合いを入れて臨みましたが、上手く組まれて何もできないで終わりました。
——ですが、その次、INNOVATIONウェルター級王座決定戦で見事タイ人選手のランボーを破ります。
サムランチャイ戦前から決まっていた試合だったので負けても挑戦できましたが、あの試合をきっかけに川崎のエスジムさんに出稽古に行って、サムランチャイさんに相手をしていただいて対策を練ったのが功を制しました。
——今年4月23日の前試合は、パランラック・FELLOWジム選手に判定負け。2敗目を喫してしまいました。
自分もまだまだですが、このタイ人3連戦は貴重な財産で、これらの試合があったから更に成長できたという試合を次で爆発させます!
——対タイ人戦やファイトスタイルからしてムエタイ傾向が強いですが、ヒジ打ちや首相撲にはこだわりがある?
はい、小杉会長とずっとムエタイをしてきたので、そこにはこだわりたいです。
——安本晴翔、鈴木真彦、花岡竜、山口裕人などINNOVATION王座は、現在、RIZIN、RISE、K-1といった大舞台に橋渡しをする側面も持っていますが、いずれもヒジ打ちなしルールがほとんどです。
大きな舞台も華やかでいいのでしょうけど、僕はそこにあまり魅力は感じていません。それよりも思い入れのあるムエタイルールで戦い続けたいです。
——そんな梅田選手のファイトスタイルは、初めて見ていただく観客に説明するとしたらどんなでしょう?
蹴りが得意ですけど、KOしているのは全部パンチなんですよね(笑)。パンチとキック、どちらに偏ることなく戦術は相手によって変えています。
——それらを指導する小杉忠弘会長やBLITZは、どんなところなのでしょう?
フィットネス会員さんが多くて選手志向は、今、自分と娘さんのLISAちゃんくらいですが、和気あいあいとしていて、会員さんも皆応援してくれています。小杉会長は、熱意が凄くて研究熱心。厳しく指導していただいていますが、とても尊敬しています。
——そして、次の相手、青木洋輔選手の印象と試合展開予想は?
洋輔YAMATO(昔のリングネーム)時代からずっと見てきた選手で、まさか自分が試合をすることになろうとはと驚いています。気持ちが強い明らかな強豪、戦績も自分の倍以上ですが、まだ若い(29才)ですし、これからチャンスはいくらでもあるでしょうから、ここは自分に譲っていただいて、これから羽ばたいていってくださいってところです(笑)。戦況は50対50くらいかなと思いますが、自分的には6、7割で勝てると信じています。対策をバッチリ立てているので、是非、期待してください!
——42才にして成長止まずとのことですが、どこまでを目指されているのでしょう?
心が燃えている限り、例えばスピードやパワーが落ちても強くなり続けることはできると思っています。ですから、大きな怪我もなくモチベーションある限り、どこまでも昇っていきます! 42才のおっさんの闘う姿と日々の成長を見て、皆さんに元気をもらっていただきたいです。そして、息子たちに生き様を感じ取ってもらえれば。全身全霊、お父さんの頑張りを——。
リングネーム:梅田 勇一
フリガナ:ウメダ ユウイチ
所属:BLITZ/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1981年6月7日(42歳)
出身地;静岡県浜松市
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:11戦9勝(4KO)2敗
ステータス:INNOVATIONウェルター級王者
Instagram:https://www.instagram.com/yuichi.umeda/
青木洋輔
——長らく洋輔YAMATOのリングネームでご活躍だった青木選手が本名に変えたことには何か理由が?
お世話になった二代目の守永光義会長がご勇退されたので、ちょっと変えてみたってだけであまり深い意味はありません。
——日本キックボクシング界で50年以上という歴史を持つ大和ジムは名門として知られています。
有名で凄い先輩ばかりですからね。フィットネス会員がほとんどいないガチなジムでいつでも選手がピリついて練習しているので、入門当初は怖かったです。
——そんな名門ジムでNJKF王者となられた青木選手は、RIZINやRISEなど大きな舞台にも進出されています。
モチベーションが上がります。今回、WBC(WBCムエタイ日本ウェルター級王座)をがっちり獲って、またRISEに乗り込みたいです。
——今回のタイトルマッチは、ヒジ打ちあり、首相撲無制限の純キックボクシングルールですが、RISEやRIZINでは、昨今主流となっているヒジ打ちなし、首相撲制限のあるK-1などでも採択されているルールです。その違いに得手不得手はありませんか?
自分の場合、どちらもがっちり練習しきっているし、WBCムエタイ世界王者でK-1も極めた大和哲也さんがおられる実績のあるジムなのでまったく問題なく対応できます。今回の試合、パンチや蹴りで倒しますし、ヒジで斬り裂くこともどちらも狙っています。
——そんな青木選手のINNOVATION興行メインイベント出場に際し、ご来歴をお聞きします。RIZIN公式サイトの選手プロフィール(洋輔YAMATO名義)に色々と掲載されておりますが、幼少期、空手をされていた?
小学校2年から4年ぐらいまでに少し。友達がフルコンタクト空手の道場に通っていたので。試合は1試合だけした程度です。
——その後、スポーツは?
夏に野球、冬にサッカーをしていました。サッカーは、地元クラブチームに所属してプロ選手に憧れたりもして。
——RIZINページには「中学を卒業する頃は地元でも恐れられるワルとなる。やがて少年院に入ることとなったが、出院後に大和ジムの門を叩きキックボクサーとして更生を目指すようになった」と気になる一文が掲載されています。
まわりにヤンチャな友達が多くて、気づいたら一緒にそんなこともしていました。「地元でも恐れられるワル」はオーバーですね(笑
——元アウトローだった部分、朝倉未来選手の過去にも重なります。
ケンカっぱやかったりしましたけど、そこら辺は意識したこともないです。
——大和ジムの門を叩くに至った経緯は?
少年院で魔裟斗さんの自伝本(「青春」、幻冬舎より2010年3月5日発刊)を読んだんですよ。テレビで夢中で見ていた魔裟斗さんが、ワルかった時期もありながらあそこまで昇りつめたことに勇気をもらって「自分も!」って。
——そして、大和ジムへ、最初からプロ志望で?
19才で入門する時、「絶対プロになる」って思いは胸に秘めて。
——小学生時代の空手から格闘技経験はありませんでしたか?
ないです。ただ、ジムに入る前に地元の地下格闘技大会には1度出て勝ったことがあります。
——その後、アマチュア試合には?
7戦か8戦して6勝です、たしか。
——そこからプロになられたのは?
今もマネージャーをしていただいているジムの望月昭宏さんから「これからどうしたい?」って訊かれてプロになりたいって。24才でした。
——そこから今まで電車道?
いえ、プロデビューしたら「なれちゃったこと」に満足してあまり気持ちが入っていない時期がありました。
——それが変わったのは?
先輩たちの活躍や同期がNJKFランキングなどに入るのに触発されて。
——そこから2020年10月18日、佐野克海とのNJKFウェルター級王座決定戦で勝利戴冠されるなどしましたが、特に印象に残る試合は?
どの試合も思い入れ強いでどれかひとつと決めきれませんが、今年、RISEに出た試合(2023年2月23日、稲井良弥戦)は、判定負けでしたが印象深いです。「また必ずRISEに出てやる!」という気持ちを強くしました。WBCに続き、RISEのベルトもいただきます!
——そして、今回の梅田勇一戦、梅田選手の印象は?
ムエタイスタイルで気持ちの強いテクニシャンかなと。
——梅田選手は、29才で初めてキックボクシングに触れ、41才でINNOVATIONウェルター級王者となった珍しいタイプです。
ですが、戦績も良い(11戦9勝2敗)し、年齢は関係ないと思っています。一切の油断はありません。
——どんな試合になるでしょう?
お互いに判定を狙っていないと思います。どちらかが倒す、斬る、KOまたはTKO決着の試合になります。
——激しい予想です。
向こうはどうか知りませんが、こちらはそれだけの覚悟を持ってリングに上がります。ご期待ください!
リングネーム:青木 洋輔
フリガナ:アオキ ヨウスケ
所属:大和ジム/ニュージャパンキックボクシング連盟
生年月日:1994年7月8日(29歳)
出身地;愛知県名古屋市
身長:175cm
戦型:オーソドックス
戦績:25戦12勝(3KO)10敗3分
ステータス:NJKFウェルター級王者
Twitter:https://twitter.com/yamatoy48781
Instagram:https://www.instagram.com/yosukeyamato7/
第6試合 セミファイナル ウェルター級 3分3R
ランボー・マスターズピット(マスターズピット/INNOVATIONウェルター級2位)
佐藤界聖(PCK連闘会/聖域統一ウェルター級王者)
44才の超ベテランムエタイファイター、ランボーは、今年4月30日、今回のメインイベンター、INNOVATIONウェルター級王者の梅田勇一との同王座決定戦における敗戦からの復帰戦でランキング10位の新鋭、涼矢にマジョリティーデシジョン(判定0-2)ながら敗北し、そこからの再起となる。
対するは、INNOVATIONと親交深い東北の雄、PCK連闘会が主催するプロモーション、聖域(サンクチュアリ)の看板王者、佐藤となった。21歳というランボーの息子でもおかしくない若さと12戦9勝3敗という好レコードを持つ佐藤が、左ミドルキックを中心とした熟練のテクニックを持つタイ人にどこまで肉薄できるだろうか。
第5試合 66kg契約 3分3R
涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級1位)
冨田拓也(PCK大崎 team rings/聖域東北スーパーライト級王者)
今年4月30日、INNOVATIONウェルター級ランニング10位の涼矢が1位のランボーを破った番狂わせからINNOVATION本興行に連続参戦し、聖域東北王者と相まみえる。沖縄ヤンバル(北部)からINNOVATIONタイトルを狙う涼矢は、ランボー戦後、現王者、梅田勇一に宣戦布告しており、メインで梅田、セミにランボーが座するこの興行でどれだけインパクトを残すことができるだろうか。
第4試合 スーパーフェザー級 3分3R
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級1位)
皆川裕哉(KICK BOX/ジャパンキック・フェザー級2位)
今年4月30日興行のメインイベントでINNOVATIONスーパーフェザー級王者、新田宗一朗に挑戦したタイトルマッチは、挑戦者、紀州のマルちゃんの気魄凄まじく一進一退の激戦となったが、結果は判定0-1ドロー(1ポイントはマルちゃん)で王者の防衛成功となった。このあまりにも悔しい惜敗からの復帰戦、相手はジャパンキック協会ランカー。INNOVATION愛が激強のマルちゃんが燃えないわけがない一戦、どんな大暴れを見せてくれるだろうか。
第3試合 63kg契約 2分3R
弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
大河内佑飛(RIKIX)
第2試合 肘無し・ワンキャッチワンアタック 58kg契約 2分3R
夢叶(エムトーンジム)
蓮真(PCK連闘会)
第1試合 肘無し・顔面膝蹴り無し 48kg契約 2分3R
翔力[ショウリ](拳伸ジム)
木谷陽晴[ひばる](谷山ジム小田原道場)
概要
大会名 Z RACING PARTS presents RESISTANCE-12
日時 2023年7月9日(日) 17:00開場 17:30開始予定
会場 品川インターシティホール(東京都港区港南2-15-4)
チケット料金 RS席15,000円、S席10,000円 A席7,000円 自由席6,000円 ※当日券は500円アップ
チケット販売 チケットぴあ、参加各ジム各選手
お問い合わせ INNOVATION興行本部(マスターズピット内) TEL 043-247-0112 http://kick-innovation.com/