K-1 6.3 横浜武道館:K-1バンタム級王者 黒田斗真「僕が王者とすぐ分かるような試合を」「RISE王者の大崎一貴選手とやりたい」。Krush王者 池田幸司「白幡選手の発言にはイラっとすらしなかった」。壬生狼一輝・白幡裕星・大久保琉唯・齊藤龍之介談話も
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K-1 WORLD GP 2023 ~初代ミドル級王座決定トーナメント~(6月3日(土)横浜武道館)のバンタム級スーパーファイト&ワンマッチに出場する6選手(K-1王者 黒田斗真、Krush王者 池田幸司、壬生狼一輝 vs. 白旗裕星、大久保琉唯 vs. 齋藤龍之介)のインタビューがK-1グループから届いた。
K-1 6.3 横浜武道館:金子晃大&与座優貴はヨーロッパ勢と、黒田斗真&池田幸司はタイ勢と対戦。椿原龍矢×森坂陸、壬生狼一輝×白幡裕星、大久保琉唯×齊藤龍之介も決定
第15試合 バンタム級(53kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1バンタム級王者、K-1同級日本最強決定トーナメント2021優勝)
ラマダン・オンダッシュ[Ramadan Ondash](レバノン/チーム・オンダッシュ/IFMA世界ジュニアムエタイ王者、アラブ・ジュニアムエタイ選手権2016・2017・2018優勝)
第14試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂/Krushバンタム級王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
ペットモンコン・スーンキラーフォイトム[Petchmongkol Soonkilahuaytom](タイ/スーンキラーフォイトムジム/元ラジャダムナン認定バンタム級王者)
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
壬生狼一輝(力道場静岡/元Krushバンタム級王者、元大和バンタム級王者)
白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
第6試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯[るい](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
黒田斗真「バンタム級が4試合並んでますけどチャンピオンは僕なんで。誰が見ても『黒田斗真がチャンピオンやな』って分かる試合をします」
――黒田選手は昨年12月のK-1大阪大会で行なわれたK-1初代バンタム級王座決定トーナメントで見事優勝して初代王者になりましたが、改めて振り返ってみていかがですか?
「その1年前にもトーナメント(日本最強決定トーナメント)をしているんですけど、その時は圧倒的に勝ったんでラウンド数が少なかったんですよ。でも、この間の王座決定トーナメントは合計で11R戦ったので、凄え過酷やなって改めて感じましたね」
――日本最強トーナメントが2021年の5月に開催されていますから、王座決定トーナメントまで約1年半の間隔が空いていたわけですよね。その間にバンタム級のレベルが上がったと感じられました?
「そうですね。みんなレベルが上がっていたと思いますし、その分、僕もレベルは上がっているんですけど、世界トーナメントということで海外勢も入ってきたじゃないですか。一回戦で初めてタイの選手とやらせてもらったんですけど、日本人とは違う強さがあったなとは思いましたね」
――日本人だけではなく海外勢が入ってくることによって、より一層選手層に厚みが出ましたよね。あれから約4カ月経っているんですが、チャンピオンになっての実感はありますか?
「周りから『チャンピオン、チャンピオン』って言われるんで、チャンピオンなんかなっていう感じです(笑)」
――そしてチャンピオンとしての最初の試合が6月3日横浜武道館大会で決定しました。最初にオファーが来た時はどんな心境でしたか?
「前の試合が終わってから、次は6月ぐらいに試合をやろうかなと思っていたので、オファーが来た時は全然ビックリすることもなく、しっかりと準備はできていたので受けたっていう感じですね」
――チャンピオンという肩書がついての試合になりますけど、以前と気持ち的に違うものはありますか?
「前よりも背負っているものはあるんですけど、僕の中ではチャンピオンだから何かっていうのは特になくて、チャンピオンになってもチャンピオンでなくても、僕は常に挑戦し続けたいなと思っているんですよ。特に今回は外国人選手とできるっていうことですし、チャンピオンとしてじゃなくて、挑戦するつもりで戦いたいと思います」
――前から海外の選手とはやりたい気持ちはあったんですか?
「2回連続でトーナメントで優勝しているんで、今K-1にいる日本人の選手とやるメリットは僕にはもうおそらくないと思うんですよ。そういう部分でも海外の選手とこれからやっていきたいなという気持ちがあったので、ここで海外の選手との試合が組まれて良かったなと思います」
――その対戦相手がラマダン・オンダッシュ選手という16歳のレバノンの選手なんですけど、映像はご覧になっていますか?
「少しだけ見たんですけど……う~ん、そうですね。見ました、少しだけ(笑)」
――印象はどうですか? “アラブの神童”と呼ばれていて、凄く強いという触れ込みなんですが。
「格闘技人口も日本と比べたら全然少ないと思うし、その中で神童と呼ばれているだけだと思うんですよ。印象っていうのもスピードは速いと思うんですけど、当たらなかったら意味がないと思うし、僕は絶対に当たらない自信があるんで大丈夫かなと思います」
――映像を見た限りではそれほどのインパクトはなかったということですか?
「ないですね。16歳で若いなと。僕も若いですけど、それ以上に若いなと」
――分かりました。今大会は黒田選手を含めて、バンタム級の試合が4試合組まれました。それだけ期待されている階級だと思うんですけど、その中でチャンピオンとしてどんな試合を見せたいですか?
「バンタム級が4試合あるということなんですけど、最近は倒すことができてないので、そこはしっかり倒したいなと思います。僕のことを知らない人が見ても、他の試合の選手を知らない人が見ても、僕がチャンピオンやってすぐ分かるような試合をしたいと思います」
――チャンピオンになるということは一つ目標でもあったと思うんですけど、今それを達成した状況で、次はどんな展望を思い描いていらっしゃるんですか?
「今K-1とRISEの対抗戦をやっていると思うんですけど、RISEのチャンピオンの大崎一貴選手と僕はやりたいなと思っていますね」
――それは昨年「THE MATCH 2022」でRISEの風音選手に負けたことが引っかかっているからですか?
「『THE MATCH 2022』でRISE側に負けたっていうのもありますし、K-1では日本人のほとんどの選手とやって勝ってきているので、日本人とやるんやったら大崎選手とやりたいなと思います」
――K-1の中でも、日本最強決定トーナメントで対戦しているKrushチャンピオンの池田幸司選手なんかも、黒田選手とやりたいとおっしゃっていましたけど、そのへんはどうお考えですか?
「そんなに何回もやっても僕にはメリットがないと思うので、それやったら自分より強い選手とやっていきたいなと思います」
――そこも挑戦ということですね。でも、チャンピオンとして防衛戦もしなきゃいけないと思うんですよ。その場合、防衛戦の相手として相応しい基準はありますか?
「僕がやりたいなと思ったらやってもいいのかなと思います」
――では現状ではK-1の日本人選手の中にはいないということですか?
「いないです」
――では、最後にお聞きします。初代チャンピオンに黒田選手がなって、これから本格的にバンタム級も始まっていくと思うんですけど、チャンピオンとしてこの階級を今後どんな階級にしていきたいですか?
「特にバンタム級を、という考えはないですが、僕自身は守りに入るんじゃなくて、さっきも言ったようにずっと挑戦をしたいなと思っています」
池田幸司「誰よりも試合で魅せてきたし、実力と結果でここまで来たという自負もある。これからも僕は実力主義でバンタム級を盛り上げたい」
――2月Krush後楽園大会では松谷桐選手を左フックでKOし、Krushバンタム級王者として2度目の防衛に成功しました。あの試合を振り返ってもらえますか?、
「作戦通りの試合でしたね。僕的には1Rからガンガンいきたかったんですけど、セコンドからは『序盤はしっかり相手の動きを見ろ。それから相手の動きを引き寄せて、相手が来たところに自分の攻撃を合わせろ』という指示だったんです。それで1Rは松谷選手ペースに見えて、自分的にも不安だったんですが、2Rになったら相手の動きも見切れていたし、KOした左フックも身体が反応して出た一発でした」
――昨年12月の初代K-1バンタム級王座決定トーナメント後、3カ月弱での防衛戦でしたが、成長の跡を感じる試合でした。
「トーナメントは準決勝敗退で終わって、なぜ自分が負けたか?をちゃんと分析して、そこを克服するための練習を続けてきました。試合間隔は短かったですが、しっかり克服できたことが防衛戦の結果・内容につながったと思います」
――池田選手は試合をやる度に武器が増える・戦い方が盤石になっている印象です。そこは意識していますか?
「先ほどの話にもつながるのですが、僕は試合が終わると自分の弱点を見つけて、それを克服するように練習しています。それこそ試合で見つかった弱点を箇条書きにして、そこをつぶしていくというか。僕は試合をするたびにレベルアップした姿でリングに上がりたいし、何かに偏った選手ではなくオールラウンドな選手になりたいと思っています」
――対戦相手のペットモンコン・スーンキラーフォイトムにはどんな印象を持っていますか?
「元ラジャのチャンピオン、ムエタイのトップになっている選手なので、そこを警戒しながら挑んでいきたいと思います」
――池田選手にとっては初のVSムエタイですが、タイ人と戦うことにはどんな想いがありますか?
「バンタム級でやる以上、vsムエタイは避けて通れない道だし、会長も先生もムエタイの選手だったので、ムエタイそのものにリスペクトもあります。本当に素晴らしいものだと思っているからこそ、そのうえでムエタイを超えたいです」
――今大会ではチャンピオンの黒田選手の試合も含めて、バンタム級の試合が4カード決まったんですけど、それだけ注目されている階級だと思いますが、その中でどんな試合を見せてアピールしたいですか?
「はっきり言って僕はリングの外で試合を盛り上げるのは苦手です。でも僕は誰よりもリングの中・試合で魅せてきた自負があります。2年前のバンタム級日本最強決定トーナメントでもキャラや個性がある選手は多かったですが、自分は実力・試合内容・試合結果でここまで来たという自負もあります。これからも僕は実力主義でK-1を盛り上げていきたいと思います」
――そんな池田選手とは対照的にK-1初参戦の白幡裕星選手が会見では挑発的な発言を繰り返していました。池田選手も「オーラのないKrushチャンピオン」と言われていましたが、率直にどんな心境でしたか?
「試合しない俺にまで来るの?って感じでした(苦笑)。本当に白幡選手のことはあまり知らないので、何一つ響かなかったし、イラっと“すら”しなかったですね。一人ぐらいああやって言葉で盛り上げる選手がいてもいいと思うし、もし僕がいるところまで上がってくれるんだったら、その時は実力でねじ伏せてやろうと思います」
――それでは昨年12月以来のK-1参戦を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「色んな選手がいますけど僕は結果と内容で魅せて、インパクトある勝利を見せてK-1のベルトに近づきたいと思います」
壬生狼一輝「あの態度と発言にはムカついたし、自分とK-1がナメられていると思った。いつもと違う自分が見られると思うので楽しみにしていてください」
――壬生狼選手の前回の試合は昨年12月K-1大阪大会での初代バンタム級王座決定トーナメントでした。振り返ってみていかがでしたか?
「一回戦がサンベル・ババヤン戦で結構調子は良かったんですよ。準決勝の相手が黒田斗真選手で思ったよりやれたのかなと思ったんですけど…やっぱり決め手がなかったというか、そこが敗因かなと思います。ただ、前回の試合から自分に自信というか、いずれK-1チャンピオンになれるなって自分で思ったんで、それはいい自信になったのかなと思います」
――結果は残念でしたけど、ある程度の手応えを掴めたトーナメントだったということですか?
「そうですね。自分ではいけるなと思いました」
――そこも踏まえて、現在意識して取り組んでいることは何かありますか?
「今取り組んでいるのはフィジカル面ですね。バンタム級で何か突き抜けないといけないと思ったんで、今はフィジカルを鍛えています。あとはスタイルを前回の試合から少し変えていて、それが今はいい感じで進んでいますね。結構いけるんじゃないかと思っていて、そのスタイルを完成させるために練習している感じです」
――前回の試合ではレオナ・ペタス選手がセコンドに就いていましたが、試合が終わった後はどんなことをおっしゃっていたんですか?
「レオナさんは僕に限らずいろんな選手に『お前はまだ弱い』って言うんですけよ。試合が終わった後もいつも『まだまだだよ』みたいな。でも『今回の試合で成長している姿は見れたから、これからもセコンドにも就くし、いつでも頼ってくれ』と言ってもらえました」
――そして、6月K-1横浜武道館大会で試合が決まりました。
「やっと来たかっていう感じでしたね。久しぶりの試合だなって、率直に嬉しく思っています」
――対戦相手の白幡選手の名前を聞いた時はどう思われました?
「前回の吉岡ビギン選手との試合しか見てないのでなんとも言えないですけど、他団体のチャンピオンということだけは知ってますが、あまり印象という印象はないですね。(白幡は)サウスポー・他団体のチャンピオンぐらいの印象なんで、ここは勝たないといけない試合だなと思いました」
――他団体のチャンピオンになった実績を残してきた選手を迎え撃つのは、いつもの試合と違う気持ちになりますか?
「僕は白幡選手のことをK-1の外から来た選手だと捉えているので、その分、モチベーションが上がります。対抗戦っていうものに結構憧れていたので、そういうモチベーションでいます」
――先日の「K’FESTA.6」やRISEのビッグマッチでもK-1とRISEの対抗戦がありました。気持ち的にも燃えるものがありますか?
「いつもとは違う形で燃えますね。K-1のバンタム級の選手とはほぼ全員とやっているので、K-1を代表して戦うというシチェーションを味わえるので、今回の試合が楽しみです」
――記者会見では白幡選手から挑発的な言葉を受けましたが、率直にどんな心境でしたか?
「最初は驚きましたね、『そういう風に来るの?』って。予想外のコメントだったので、そのままの自分を通すのかどうするのか。ちょっと迷ったんですけど、だんだんムカついてきて、それで出てきた言葉が『お前、誰!?』でした」
――あの言葉は壬生狼選手の本音から出た言葉なんですね。
「はい。実際に白幡選手のことは試合が決まるまで知らなかったですし、Krushで1試合やっただけじゃないですか。その試合も微妙な試合だったし(※吉岡ビギンに判定2-0で勝利)。それであの態度と発言だったんで、まさに『お前、誰!?』って心境でした」
――「2年前からこのリングで身体を張って、バンタム級を盛り上げてきたのはワシらじゃ!いいところどりはさせん!」という言葉にも壬生狼選手の想いを感じました。
「あれだけナメた口を聞かれて黒田・池田(幸司)が何も言い返さなかったのもイラっとしたんですよ。あれは自分には理解できないっす。僕は自分とK-1がどちらもナメられていると思ったんで、ナメんなよ!って気持ちだけです」
――今回はいつもと違う壬生狼選手が見られそうです。
「はい。楽しみにしていてください」
――今大会ではチャンピオンの黒田選手の試合も含めて、バンタム級の試合が4カード決まったんですけど、それだけ注目されている階級だと思いますが、その中でどんな試合を見せてアピールしたいですか?
「僕にしかできない試合を見せたいと思います。まだK-1に来て一回もKOがないので、まずは倒せるというところを見せたいなと思うのと、見ている人がのめり込むぐらいの気持ちがぶつかり合う試合をしたいなと思っています」
――会見でも中村プロデューサーがおっしゃっていましたけど、バンタム級はチャンピオンの黒田選手をしてもまだ頭一つ抜けている状況ではないと。そんなバンタム級で戦っていく上で、現在はどんな展望をお持ちですか?
「僕は(大仁田厚さんの口調で)『黒田斗真、狙うはお前の首一つ!』なので。彼には3回も負けているんですけど、何回でもやってやろうという気持ちなんですよ。それこそ勝つまでやってやろうという気持ちだし、前回負けて差が開いちゃったって思っているんで、その位置にたどり着くまでは絶対に負けずに勝ち続けて、また挑戦しようと思っています」
白幡裕星「ずっと憧れて、なかなかたどり着けなかったK-1の舞台で、ふざけたことをやられるとイラつく。上にいる選手たちに噛みついて、引きずりおろします」
――白幡選手は今回がK-1初参戦となります。試合が決まった時の心境はいかがでしたか?
「やっときたかと思って、うれしかったですね」
――もともと白幡選手は小学生の頃に龍道場(チームドラゴン)に所属していて、当時ジムの先輩たちがKrushを主戦場に戦っていたと思います。K-1やKrushのことはどう見ていたのですか?
「僕の小学2年生の時の夢が『K-1・Krushチャンピオンになること』で、当時から後楽園ホールまでKrushを見に行ったりしていました。そのあと一度ヒジありルールで試合をしていた時期もありましたが、K-1・Krushには特別な想いがあって、僕にとってK-1・Krushは“近くて遠い場所”でしたね」
――現在白幡選手はK-1ジム総本部に所属して、K-1 GROUPに参戦していますが、ずっとK-1 GROUPには出たいという想いは持ち続けていたのですか?
「はい。今年成人式だったんですけど、10歳の時に書いた『10年後の自分へ』という手紙をたまたま見たんですよ。そしたら『K-1の世界チャンピオンになる』と書いてあったんです。それを見たときに改めて自分はこの場所で戦う運命だったんだなと思いました」
――白幡選手のK-1・Krushへの熱い想いが伝わります。そんななか、カード発表会見では対戦相手の壬生狼一輝選手のコミカルなパフォーマンスに対して「つまらねえんだよ」という発言がありました。
「壬生狼選手の選手としての実力は認めてますよ。ただ自分が目指していた舞台、紆余曲折があってなかながたどり着けなかった舞台で、ああいうふざけたことをやられると、はっきり言ってイラつくんですよ。(K-1・Krushは)そういう場所じゃねえからなって」
――なるほど。
「僕が子供の頃に見に行っていたKrushは本当にすごい舞台で、Krushの時だけは後楽園が後楽園じゃないような雰囲気だったんです。選手一人一人が殺伐としていて、壊し合いを見せて、お客さんと歓声と地鳴りもすごくて。僕はそれが今のK-1の原点だと思っているし、今度は自分がファイターとしてああいうものを見せていきたいんです。記者会見一つとっても、ただ意気込みをしゃべるだけじゃつまらないし、今回の相手みたいにふざけるのはありえない(苦笑)。もっと自分の感情とか思ったことを口にすべきだし、僕は他所からK-1に来たという立ち位置なんで、上にいる選手たちにバンバン噛みついて、引きずりおろしていきます」
――今回のK-1デビュー戦ではどんな試合を見せたいですか?
「今年2月のKrush(※吉岡ビギンに判定2-0で勝利)はルールも含めて初めてずくしで、全く自分の良さを出せなかったです。僕はあの試合は勝ちじゃないし、あの勝利に価値はなかったと思っています。あんな試合が続くと自分の価値は落ちる一方なんで、次は自分から攻める試合をしたいです。相手は世界(初代K-1バンタム級王座決定)トーナメント3位なんで、その相手に圧倒的に勝てば価値は上がるし、黒田(斗真)選手とは違う技で倒せばトップに近づくと思っています。今回はスパーリングでも上の階級の選手とガンガンやっているので楽しみにしていてください」
――これからK-1バンタム級をどうしていきたいですか?
「いま色んな団体が盛り上がっていると思うんですけど、改めてK-1・Krushが一番だと思われる舞台にしたいですね。自分がバンタム級…だけじゃなく軽量級を引っ張る存在になります」
大久保琉唯「バンタム級でのスピード・テクニック・パワーを見せて、『今でもチャンピオンと戦えるな』や『チャンピオンに勝てるんじゃないかな』と思ってもらいたい」
――大久保選手にとっては昨年9月の初代Krushフライ級王座決定トーナメント以来の試合となりました。約7カ月ぶりの試合となりますが、前回の試合を振り返ってみていかがでしたか?
「今から7カ月前になるんですけど、凄く忙しかったなっていう記憶が残っていて、自分の中でもの凄く焦りがありました。練習時間がそれこそいつもより短くて『今回大丈夫かな?』と思ったんですけど、質の高い練習というかその短い時間の中でもしっかり集中できてやれたので、勝てて良かったなという感じです」
――当時は高校3年生で、メディアへの露出などが増えていた時期ですよね。
「はい。ABEMAの『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』の撮影や、その他にもいろんな撮影があり、学校もあったんで、それが忙しかったなという感じです」
――そして大学生になってK-1本戦への出場が決まりました。オファーが来た時はどんな心境だったんですか?
「K-1の本戦に出られるのが嬉しいなっていう感じですね。対戦相手がどうこうというよりは、自分の試合を本戦でいろんな人に見てほしいなっていう感じですね」
――この試合から階級をバンタム級に上げることになりましたけど、やはり体が大きくなったことが理由ですか?
「そうですね。あとは調整という意味もあって、階級を上げました」
――まだ試合はされていないですけど、バンタム級での調整の方が自分に合っているなというのは感じますか?
「自分で練習の動画を撮ることがあるんですけど、見比べるんですよ。そうすると以前よりもパワーが上がっているなっていう感じはします」
――階級を上げて手応えはありますか?
「バンタム級に上げたことでのパワーだったり、どう倒せるようになったかを見てもらって、いずれはトップ選手たちと交われるように頑張っていきたいです」
――今回の対戦相手の齋藤龍之介選手はK-1甲子園で2回戦っていますよね? 改めてどんな印象をお持ちですか?
「蹴りが多彩な選手かなという感じです。あとは身長が自分と同じぐらいですよね。自分はこの階級では身長が高い方だと思うので、齋藤選手も自分と同じぐらいの身長があるので、背が高い印象は受けますね」
――K-1甲子園で戦った相手と、K-1本戦という舞台で戦うことについてはどのように感じていますか?
「K-1甲子園の予選も本戦も決勝で戦っていて、次はプロの舞台で対戦することになって。自分が絶対に勝たないといけないという状況に対してプレッシャーだったりもありますけど、気合いが入りますね」
――今大会ではバンタム級で4試合が並んでいて、K-1王者・黒田斗真選手、Krush王者・池田幸司選手も出場します。それだけ期待感のある階級だと思うんですが、その中でどんな試合を見せたいですか?
「今回バンタム級では初めて試合をするんですけど、そこで自分のスピードやテクニックもそうですし、周りの人が見ても『今でもチャンピオンと戦えるな』や『チャンピオンに勝てるんじゃないかな』と思ってもらえるような試合をしたいです」
――バンタム級での初戦になりますが、この階級で今後はどんなことを見据えていますか?
「まずはKrushで二階級制覇したいなって思っています。フライ級のベルトを獲ってからバンタム級に上げたんですけど、Krushのチャンピオンになった後、今度はバンタム級でチャンピオンになって、それを成し遂げられたらさらに階級を上げて、自分がドンドンドンドン階級を制覇するじゃないですけど、そうなっていきたいですね」
――ちなみに現時点でKrushのバンタム級チャンピオンの池田選手と、実力差はどれぐらいあると考えていますか?
「ぶっちゃけあんまりないんじゃないかなって思うし、池田選手はみんなやりにくいっていう感じだと思うんですけど、自分は小さい頃からムエタイをベースにやってきたのでああいうファイトスタイルは慣れているというか、やりやすいんじゃないかなって思っています」
――バンタム級もかなり濃いキャラクターの選手が多いですが、その中でどんな自分をアピールしたいですか?
「壬生狼選手みたいなキャラはできない……というか、僕はしたくないというか(笑)。でも、自分は10代だし、若い人たちにメディアを通して、まず自分の存在を知ってもらって格闘技を知ってもらう感じでやっていきたいです」
齊藤龍之介「K-1甲子園で負けている大久保選手にリベンジする絶好のチャンス。今の実力なら自分の方が上だと思っています」
――齊藤選手は今年1月「Krush.145」でK-1 GROUP初参戦、松本陸選手に判定勝利しました。あの試合を振り返っていただけますか?
「プロ無敗の松本選手が相手だったので、勝てば大きいかなと思っていたんですけど、作戦通りに完封できて良かったかなと思います」
――Krushは初参戦でしたが、どんな雰囲気を感じましたか?
「後楽園ホールで試合をするのも初めてで、会場の雰囲気も含めてとても新鮮でしたね」
――松本戦の勝利でK-1・Krushでやっていけるという手応えは掴めましたか?
「あの試合で勝つことはできましたが、チャンピオンにはもっと練習しないと勝てないと思いました。あの試合で勝ったからといって油断せずに、もっと練習していこうと思いました」
――改めて気を引き締めたわけですね。そんな中で早速K-1参戦が決まりました。オファーが来た時はどのような心境になりましたか?
「まだK-1 GROUPに参戦して1戦しかしてないんで、K-1からオファーが来るとは思っていなくて、最初はとてもビックリしましたね。でも、その後はモチベーションが断然上がりましたし、対戦相手がK-1甲子園を含めるとアマチュアで3回負けている相手なので、リベンジするには絶好のチャンスだなと思いました」
――対戦相手の大久保選手とは、2021年のK-1甲子園・東日本予選決勝と全日本大会決勝で戦っているんですよね。現在はどのような印象ですか?
「その時に比べたら大久保選手も強くなってるなと思いましたね。でも、自分もあの時よりは進化しています。今は大久保選手の方が知名度や実績はあると思いますが、今の実力なら自分の方が上だと思うので、試合当日はしっかり勝ちたいです」
――今大会ではバンタム級で4試合が並んでいて、K-1王者・黒田斗真選手、Krush王者・池田幸司選手も出場します。それだけ期待感のある階級だと思うんですが、その中でどんな試合を見せたいですか?
「自分は蹴り技が得意なんで蹴りを見てもらいたいなと思っています。ここで勝てば一気に知名度が上がると思うんで、とりあえず試合を見てほしいです。バンタム級の中で僕は身長が高い方だと思いますし、得意の蹴りを活かして、最終的には小さい頃からの夢だったK-1チャンピオンになれればいいなと思っています」
――ちなみに昨年K-1で開催された初代バンタム級王座決定トーナメントはご覧になられましたか?
「黒田選手と石井一成選手が抜けているなと思ったんですけど、勝てない相手ではないなと思いました」
――あのトーナメントに参加したトップ戦線に割って入れるだけの自信は現在ありますか?
「そうですね。自信はあります」
――では、そこも踏まえて、この1年、どんな展望を持ってこのリングで戦っていこうと考えているのか教えてください。
「ここで勝てば一気に上に行けると思うんで、しっかりと勝って、今年中にはKrushのバンタム級のチャンピオンになりたいなと思っています」
対戦カード
第18試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
※トーナメントの一回戦・準決勝・リザーブファイトは2ノックダウン制。決勝は3ノックダウン制
第17試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1スーパー・バンタム級(55kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
エムレ・カラジャ[Emre Karaca](トルコ/エムレ・カラジャ・ファイトクラブ/WAKO欧州スーパーバンタム級(55kg)優勝)
第16試合 ライト級(62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1ライト級王者、極真会館2017世界ウェイト制軽量級優勝)
アーロン・クラーク[Aaron Clarke](アイルランド/ソーマ・ファイトクラブ/ISKAアイルランド・ライト級(61kg)王者、Cage Legacy -59kg級王者)
第15試合 バンタム級(53kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1バンタム級王者、K-1同級日本最強決定トーナメント2021優勝)
ラマダン・オンダッシュ[Ramadan Ondash](レバノン/チーム・オンダッシュ/IFMA世界ジュニアムエタイ王者、アラブ・ジュニアムエタイ選手権2016・2017・2018優勝)
第14試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂/Krushバンタム級王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
ペットモンコン・スーンキラーフォイトム[Petchmongkol Soonkilahuaytom](タイ/スーンキラーフォイトムジム/元ラジャダムナン認定バンタム級王者)
~休憩~
第13試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangライト級王者)
横山朋哉(リーブルロア)
第12試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
中島千博(POWER OF DREAM/Krushスーパー・フェザー級王者、極真会館全日本ウェイト制2017軽重量級優勝)
ハン・ギョンミン[Han Kyungmin](韓国/RAON GYM)
第11試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者
第10試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・ライト級&ライト級王者)
パコーン・P.K.センチャイムエタイジム(タイ/P.K.センチャイムエタイジム/元ルンピニー&プロムエタイ協会ライト級王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者)
第8試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
椿原龍矢(月心会チーム侍/元K-1フェザー級王者、K-1甲子園2017 -55kg優勝)
森坂 陸(エスジム/Krushフェザー級王者)
~休憩~
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
壬生狼一輝(力道場静岡/元Krushバンタム級王者、元大和バンタム級王者)
白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
第6試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯[るい](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
第5試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
ムスタファ・ハイダ[Mustapha Haida](イタリア/ファイトクラブ・フィレンツェ/元ONEキック・ライト級(77.1kg)2位、ISKAオリエンタルルール世界ライトミドル級(72.5kg)王者、WAKO-PROインターコンチネンタル・ミドル級王者)
MIKE JOE(フィリピン/BATTLE FIELD/TEAM J.S.A/WPMFインターナショナル&WMCインターコンチネンタル・ミドル級王者、元Bigbangスーパーウェルター級王者)
第4試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(75kg)王者、Krush YOUTH GP 2012 -70kg優勝、K-1甲子園2009 -70kg優勝)
ヴィニシウス・ディオニツィオ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/FIGHT DRAGON -80kg級王者)
第3試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/元RISEウェルター級王者、元ホーストカップ&HEATミドル級王者、元ISKA世界スーパーウェルター級王者)
ハッサン・トイ(トルコ/チーム・トイ/元WLF武林風 -65kg級王者、元WFCA欧州-68kg級王者)
第2試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
リー・ホイ[Li Hui](中国/陕西大秦騫秋ジム/CFP/IPCC中国-75kg級王者、WLF武林風スーパールーキー-75kg級王者)
第1試合 K-1 WORLD GP初代ミドル級(75kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
ブハリ亜輝留(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)
吉野友規(K.Y.T)※スタージス新宿ジムから所属変更
~開会式~
プレリミナリーファイト第2試合 ミドル級(75kg) 3分3R
夜叉猿(力道場静岡)
大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/KWF世界カラテGP2020男子-85kg級優勝、JKJO全日本空手道選手権2015 2016 2017重量級優勝)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
橋本雷汰(BFA-SEED/K-1甲子園2022 -60kg優勝)
寺島 想(AX GYM/K-1カレッジ2020 -60kg優勝)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2023 ~初代ミドル級王座決定トーナメント~
日時 2023年6月3日(土) 開場・12:00 プレリミナリーファイト開始・12:30 本戦開始・13:30
会場 横浜武道館 https://budokan.buntai.jp/
中継 ABEMA(生放送)、GAORA(生放送)
チケット料金 ロイヤル 100,000円/アリーナSRS 60,000円/アリーナRS 35,000円/アリーナS 18,000円/スタンドS 18,000円/アリーナA 10,000円(完売)/スタンドA 10,000円/スタンドB 7,000円 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ イープラス ローソンチケット K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/