NJKF 6.5 後楽園ホール:波賀宙也&ルイ、タイ人選手との王座戦向け意気込み語る。洋輔YAMATO×野津良太、IMARI×NA☆NA、ベルト懸けて再戦の4選手の談話も
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NJKF 2022 2nd(6月5日(日)後楽園ホール)で行われる4つのタイトルマッチに出場する8選手のインタビューがNJKFから届いた。
第10試合 ダブルメインイベントII IBF世界ジュニアフェザー級(=スーパーバンタム級)タイトルマッチ 3分5R
波賀宙也(立川KBA/王者、元WBCムエタイ日本&NJKFスーパーバンタム級王者)
ペットング・ゲッソンリット(タイ/ゲッソンリット/挑戦者、ジップヌン・スタジアム認定フェザー級王者)
ペットングは17歳、波賀と同じサウスポーで78戦65勝(40KO)13敗と戦績が示す通りKO率の高いアグレッシブなファイター(波賀は42戦26勝4KO12敗4分)。17歳の激闘系に対し、波賀は「結構雑なので、穴を突いて勝つ」と宣言。コロナ禍が覆う前、19年9月に手にしたベルトを守ることはできるか。
■波賀宙也「激しいタイプだけど若いので結構雑。タイ人のサウスポーはやりやすいし、相手の穴を突いて勝つ」
――試合が近づいていかがでしょう。
波賀 コロナで1年半ぐらい試合が空いて、その後2試合して今回なんですけど、その中では一番しっかり練習できてる感じです。前回・前々回もちゃんとできてるかなと思っていたんですけど、今考えると、今回の方が全然仕上がっています。今回はしっかり勝つための練習ができてます。やっぱり相手ありきの試合なので“勝つための練習”をしないといけないし、その相手にどうやって勝つかっていう練習ですよね。今回は相手の穴を突いていこうと思ってます。
――その対戦相手、ペットング・ゲッソンリット選手についてお願いします。
波賀 向かい合ってみないと分からないですけど、1階級上の選手なので(※ジップヌン・スタジアム認定フェザー級王者)体は大きくてパワーはあるのかなと思うし、気持ちは強そうです。一番最近の試合も、もう顔がボッコボコになるぐらい打ち合ってました(笑)。でも、その試合はサウスポー同士だったので参考になりました。YouTubeで見た中でもKO勝ちがちょこちょこあったし、結構倒しに来る選手みたいです。あと外国人と試合をしてるのもあって、だからいろんな相手とやるのも慣れてるのかなと思います。
――そんな激闘型の相手ですが、どう戦いますか?
波賀 激しいタイプですけどまだ若いので(※17歳)結構雑なんです。だからそこを突いていければいいかなと思ってます。ベテランの選手になってくるともう穴がないというか動きが洗練されてきちゃうんですけど、そこがまだ10代なので穴はいっぱいあるのかなと思います。だから逆にこっちの穴を突かれないよう、相手の穴を突きたいです。
――荒々しいペットング選手を波賀選手が洗練された技と動きで翻弄するような試合を期待したいです。
波賀 自分がサウスポーで今回は左vs左になるので、自分が当てたい立ち位置にいると相手も当てられる立ち位置にいることになって、いわば立ち位置の関係性が同じになります。だからそこのタイミング、足の角度だったり、そういう細かいところが結構重要なのかなと思ってます。
――対サウスポーに苦手意識はないですか?
波賀 これまで結構あったし、特にタイ人のサウスポーはやりやすいです。これは自分が右利きだっていうのもあると思います。サウスポーは右が前手になって距離を取りますが、そこで自分は右の蹴りもパンチも使えるので、やりやすいのかもしれないです。
――対サウスポーでは右利きサウスポーである波賀選手の利点が活かせるのですね。
波賀 左vs左の時は、右の相手とやる時以上に立ち位置は気にしてます。今回はベルトを守らないといけないし、下手に飛び込んでもらったりするのが一番怖いので、だから上手く崩しながらっていう感じです。1Rから徐々に効かせて、“もらわずに当てる”っていうのをメインにやっていこうと思ってます。
――では、しっかりベルトを守って今後に繋げると。
波賀 そうですね、とりあえずベルトを守らないと意味がないので。やっぱり世界戦は精神的重圧もすごいし、 周りの協力もないとできないので、前回(19年9月のIBF世界王座決定戦)も本当に最後のつもりでやりました。応援してくれる人がいるし、防衛して結果で恩返ししたいと思います。しっかりポイントを獲るのも重要ですし、倒せるチャンスがあったらやっぱり倒したいです。
■ペットング・ゲッソンリット「ハガはこれまで戦ってきた中でも最強の一人。自分が得意な左の蹴りとパンチをたくさん出して、タイにベルトを持ち帰る」
――日本でIBF世界王座への挑戦が決まりました。どんな心境ですか?
ペットング 日本は美しく、人々が規律正しい、食べ物が美味しい国だと思っているので、行くことができとても嬉しいです。以前から行きたいと思ってました。今回出場する大会が成功することを祈っています。
――最近の試合について教えてください。
ペットング 前回の試合は残念ながら負けてしまったのですが、「今年一番の激戦だった」とファンの人たちから評価してもらいました。闘志は落ちていません。
――今回初めてペットング選手を見る日本のファンに、ご自身の紹介をお願いします。
ペットング 私は12歳でムエタイを始め、パンチと左の蹴りが得意です。ムエタイはタイの国技であり、私も誇りを持っています。
――波賀選手の試合を見て印象を教えてください。
ペットング ハガ選手は自分がこれまで戦ってきた中で最も強い対戦相手の一人だと思います。試合を見ましたが攻撃が速く、最後まで諦めずに戦うのが印象的です。蹴りが上手いのでそれに気をつけ、自分が得意とする左のパンチとキックをたくさん出して戦おうと思います。今回も前回の試合のような激戦を見せたいですし、タイに勝利を持ち帰ります。
――ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
ペットング 得られたチャンスを活かして、自分も楽しんで戦います。最後まで諦めず、激しいファイトをお見せします。みなさんも感動して楽しんで頂ければ幸いです。忘れられない試合をしますので目を離さずご覧ください。勝ってタイにベルトを持ち帰ります。応援よろしくお願いします。
第9試合 ダブルメインイベントI S1世界女子スーパーフライ級王座決定戦 2分5R
ルイ(クラミツムエタイジム/S1日本女子スーパーフライ級王者)
ザ・スター・ソウクリンミー(タイ/シットヨートン/元WPMF世界女子アトム級王者)
元世界王者であるテクニシャンのスターを前に、ルイはしかし向上させたムエタイ技術に自信を持ち「また違う自分が見せられる」と臆した様子を見せない。前回4月の試合では対戦相手の不調で不戦勝となったルイが、2試合分の思いと技を爆発させるのか。
■ルイ「フィームー(テクニシャン)の相手に、得意のヒジ・ヒザを入れて、スウェーも見せたい。タイにいるようなムエタイを見せたいです」
――いよいよ試合が迫ってきましたが、調子・仕上がり具合はいかがですか?
ルイ 試合はいつも楽しみに準備していて、今回もいい感じです。この試合のためにたくさん練習してきているので、それを出し切るっていう気持ちです。
――対戦相手スター選手の印象をお願いします。
ルイ すごく上手なフィームー(テクニシャン)で、蹴りが綺麗で前蹴りだったりたくさん蹴るイメージがあります。今まで対戦してきたタイ人もすごく上手でタイ人との試合は久しぶりなので、どうなるかすごく楽しみです。
――そんなスター選手を相手にどう戦いますか?
ルイ たぶん私はムエカオ(ヒザを中心とする選手)ってみんなに知られてると思うんですけど、自分の得意なヒザ・ヒジを入れられるようにしたいのと、スウェーができるようになってきたので、蹴りを上手くスウェーでかわして自分の当てたい攻撃を入れていけるようにしたいです。
――スター選手が得意とする蹴りをスウェーでかわしてどれだけ攻撃に繋げられるかも試合の見どころとなりそうです。
ルイ KAEDE選手との試合(21年4月、判定負け)の前から練習スタイルを変えていろいろチャレンジしていて、それがだんだん試合に出せてきてるかなっていう気持ちがあります。もちろんヒザ・ヒジは得意なんですけど、私自身“これだけ”っていう選手じゃなくいろいろできる選手として見られたいので、パンチや蹴り、他のこともたくさん練習しています。
――では、そういった練習の成果を出すのが今回は楽しみと。
ルイ はい、そうですね。“もっとアグレッシブさを見せたいな”って自分の試合を見返すと必ずそう思うので、今回少しでもそれを出したいです。
――ご自身の試合を見返すと反省が多いのでしょうか。
ルイ“弱いな”とか“こういうところが悪いな”ってよくないところばっかり見えるんです(苦笑)。好きな選手と比べると、“もっとインパクトを出したいな”っていう気持ちがすごくあって、もっとみんなが盛り上がる試合をしたいって常に思います。自分の試合を見て、絶対満足はしないです(苦笑)。
――理想の自分と今の自分とではまだ開きがあると。
ルイ そうなんですけど、今回は試合に向けてすごい練習しているので、また違う自分が見せられると思います。
――今回はまた新たなベルトの懸かった試合ですが、どんな心境ですか?
ルイ 前回の試合が直前で流れてしまってリングに立てていないので(※4月に予定されたが対戦相手のKOKOZが直前のぎっくり腰で欠場となり、ルイが不戦勝となった)今回は本当にすごく楽しみです。集中できてます。
――前回の分も今回に臨む気持ちが大きいのですね。今は試合毎にご自身の成長を感じる部分があるのではないですか?
ルイ COCOZとはアマチュア時代に対戦して、そのとき自分にガッカリする気持ちが大きかったので、前回S1を懸けた試合(昨年11月)で勝ててすごく嬉しくて、アマチュア時代からの成長を感じました。その後でタイ人と戦う今回の試合なので、“もっと成長しないと”と思っていろいろ取り組んでます。
――それでは期待の懸かる一番に改めての意気込み、ファンへのメッセージをお願いします。
ルイ いつも応援してもらって、すごく嬉しくて力になってます。今回絶対世界のベルトを手に入れるので頑張ります。タイ人との試合なので、本当にタイにいるようなムエタイを見せたいと思ってます。
■ザ・スター・ソウクリンミー「ルイはヒザが巧くスピードのあるファイターなので、スキル(技術)を駆使して戦い、私がチャンピオンになる」
――日本でS1世界王座決定戦の出場が決まりました。どんな気持ちですか?
スター 日本で世界王座の懸かる試合ができ、とても嬉しいです。日本は厳格で秩序のある国と聞いていて、すごくワクワクしています。頑張ります。
――スター選手のムエタイ歴、どんなスタイルであるかを教えてください。
スター 私は10歳でムエタイを始め、スキル(技術)を駆使して戦うタイプです。ムエタイはタイの国技であり、戦うには肉体と精神、両面の強さが必要とされるものだと思います。
――王座を争うルイ選手の印象をお願いします。
スター ルイはヒザが巧く、重点的に使ってくるファイターです。スピードもあるので、そこに注意して戦おうと思います。
――試合への意気込みをお願いします。
スター 今回は楽しく激しい試合をお見せして私がチャンピオンになります。ベストを尽くして戦いますので、日本のみなさん応援よろしくお願いします。
第8試合 ダブルセミファイナルII NJKFウェルター級タイトルマッチ 3分5R
洋輔YAMATO(大和ジム/王者)
野津良太(E.S.G/1位)
両者は19年9月に対戦しており、洋輔が3-0で判定勝ち。野津はライト級時代にも王座へ挑むがドローで王座奪取に至っておらず、今回はリベンジと初戴冠を懸ける。対して初防衛戦の洋輔はKO勝利で自身が描く“チャンピオン像”を体現せんとする。アグレッシブな戦いを誓う野津と、KO宣言の洋輔、激闘の予感が漂う。
■洋輔YAMATO「KOで“チャンピオン”という座を見せつける。今は他の団体も3分3Rなので、3R中にKOする。5R戦うつもりはない」
――NJKF王座の初防衛を懸けた試合が近づきました。どんな心境ですか?
洋輔 調子も仕上がりもバッチリです。防衛を淡々としている人って少なくて、よく「防衛戦は難しい」って言われますけど、僕は“防衛”っていう気持ちはあまりないです。チャンピオンになってからなかなか思うような試合ができていないので、今回はしっかり王者らしくKOで勝って、“チャンピオン”っていう座を見せつけようと思ってます。
――洋輔選手が思う“チャンピオン”とはどういった存在であるか教えてください。
洋輔 KOが多くて、“この選手は強いな”って思われる選手がやっぱり一番王者だなって思います。僕はチャンピオンになってから勝っても判定とか、KOで負けたりっていうことが続いているので、今回からスタイルを変えKOしていこうと思ってます。
――では、スタイルチェンジをして今回の試合に臨む?
洋輔 戦い方は昔より変えてきてます。今回はKOしようと思って、KOをイメージして常に練習してきているので、KOのイメージはもうできています。
――野津選手の印象をお願いします。
洋輔 一度やって判定で勝ってる相手なんですけど(19年9月、66㎏契約で洋輔が3-0の判定勝ち)、前回は僕が首相撲でコカしたり、勝ちに徹底した戦い方をしました。気持ちが強い選手かなって思います。圧力を掛けて来るのが嫌で、僕もそれに押されず前に出ようと意識してやりました。
――その後の野津選手の試合は見てますか? また今回はどんな試合を見せてくれますか。
洋輔 最近の試合も見てます。アグレッシブさ、しぶとさはあるし、カウンターを狙ったり自分の距離で戦うのを意識してるのかなって思いました。今回は僕が防衛で、向こうは挑戦者としてベルトを獲りに来るので、かなりアグレッシブに来るかと思うので、そこは警戒してます。ただ、そのアグレッシブさを逆にKOしたろかなって思います。
――タイトルマッチで5R戦となりますが、これに関してはいかがでしょう。
洋輔 5Rは特に問題ないかと思ってます。練習も基本ミットは4、5Rばっかりなので、体は5Rに作ってきてます。ラウンド数はあまり気にしてないし、自分のよさが出せるのはあるんですけど、今は他の団体も基本3分3Rなので、その3R中にどこかでKOしようと思ってます。3R以内に。5R戦うつもりはないです。
――力強い、KOでの防衛宣言ですね。ファンの方たちへもメッセージをお願いします。
洋輔 初防衛戦になるのでKOで終わらせて楽しい試合をしますので、応援よろしくお願いします。
■野津良太「脱水状態だったライト級からウェルター級に上げ全力で試合ができるようになった。積極的、アグレッシブに戦ってリベンジする」
――王座に挑む試合が迫り、仕上がり具合はいかがでしょうか。
野津 完璧です。ライト級の時は減量が辛くて大変だったんですけど、階級をウェルター級に変えてから完璧になりました。
――ライト級の時はどんな感じだったのですか?
野津 ライト級の時はもうほとんど飲まず食わずで1ヵ月練習して、っていう感じでした。だから練習もやるんですけど、ほとんどできてなくて。でもウェルター級になってからはあまり減量がない状態なので練習もしっかりできて、全力で試合ができる感じです。今の方が練習してる通りに動けると思います。
――ライト級時代の試合の様子も教えてください。
野津 ほとんど足が動かない状態だったので気力で試合をする感じでした。日常生活も辛くて仕事もミスとか多くなっちゃったので、それでウェルター級に変えた感じです。前は試合が決まると気持ちが辛かったんですけど、今は練習が楽しいです。(減量は)前は12キロとかです。ほとんど水抜きで、ほんと丸一日掛けて水抜きみたいな感じでした。脱水症状で手足がピリピリするぐらいで。体調も戻らなくて、感覚があまりよくない感じで戦ってました。もう体重を作るのでいっぱいいっぱいでした。
――今回ウェルター級に変え再びタイトルに挑みますが(※19年6月、NJKFライト級王座に挑むもドローで王座奪取ならず)、どんなお気持ちですか。
野津 ベルトも巻きたいですけど、1回負けてる相手なので“同じ相手に2回負けたくない”っていう気持ちの方が強いです。
――1度対戦している洋輔選手ですが、印象をお願いします。
野津 すごくタフな、パワーがあるよう感じました。でもウェルターになってからもう3戦ぐらいしているので、たぶんパワー負けはしないんじゃないかと思います。
――前回戦った時と今回を比べ、ご自身の変化・成長はいかがでしょう。
野津 技術もそうですし、フィジカル的にも2年前より上がっているので、いい勝負ができると思います。今回はリベンジしようっていう気持ちが強いので、全ラウンド倒しにいくような、積極的に、アグレッシブに戦いたいと思います。そうやってアグレッシブに行った試合の方が結果もいいですし、内容的にもいい試合が多いと思います。今回は気持ちも体もいい感じです。
――それでは改めての意気込みやご覧になる方たちへのメッセージをお願いします。
野津 前回ベルトを巻くのを失敗していて、今回は必ず巻くので応援よろしくお願いします。今回必ず獲る意気込みです。
第7試合 ダブルセミファイナルI ミネルヴァ・スーパーフライ級王座決定戦 3分3R
IMARI(LEGEND/2位)
NA☆NA(エスジム/6位)
両者は昨年10月にに対戦しており、この時は2RまでをNA☆NAがリードするも、IMARIが最終3Rで巻き上げドロー。直前インタビューでは両者ともリマッチとベルトへの意気込みを強く語った。
■IMARI「1回やっているので対策や作戦はバッチリ。再戦というより“絶対勝つ”っていう気持ちしかない」
――王座決定戦が目前となりましたが、調子はいかがですか?
IMARI もうバッチリです(笑)。1回やってるので対策とか“こうする”っていう作戦も立てているので、調子はもうバッチリです。
――NA☆NA選手と一度対戦しての印象をお願いします。
IMARI やっぱりパンチで前に来る選手なので、“下がらない”っていう印象です。 前回やった時はそれに押されてしまったので、そこを上手にかわすというか合わせていくっていうのをやっていかないと勝てないのかなと思ってます。
――ですが、そういった対策・練習は十分積んであると。
IMARI そうです、練習はしてあります。
――再戦はプロでは初めてではないかと思いますが、これに関してはどうですか?
IMARI 前回引き分けたので“次はもう負けられない”っていう気持ちと、ベルトも懸かっているので不安とか緊張はあるんですけど、“絶対勝つ”っていう気持ちしかないです。
――再戦ということよりリベンジやタイトルに懸ける思いの方が強いと。IMARI選手は現在どのようなスケジュールで練習を積んでいるのですか?
IMARI 今2つ仕事をしていて、夕方までそのバイトをして、それからジムに行って練習です。シンドくて、“練習行きたくないな”って時も“バイト嫌やな”って時も全然あるんですけど、もう気合いです(笑)。
――そこは試合と一緒なのかもしれないですね。王座の懸かる試合となりますが、ベルトへの思いはいかがでしょう。
IMARI ミネルヴァでベルトに関わる試合をさせてもらうのはもう3回目で、でもこれまで引き分けとか負けで終わっているので、“次こそは獲るぞ”っていう気持ちです。いつも“あとちょっと”というところで獲れなくて。だから今回はもう「1R目からしっかり取りに行く感じで戦わないと」って言われてます。なので最初からしっかり行きます。
――今回は意気込みが違うと。
IMARI そうです、“あと一歩”っていう時は毎回同じ負け方なので、そこをしっかり改善したいです。
――最初から行けない時は負けパターンと言いますか。
IMARI“スロースターター”って言われていて、毎回2R目からポイントを取りに行っているので、「1Rからしっかり取れ」って言われて、でもそれが毎回できていないので、今回はそこをしっかり行きたいです。
――それでは応援してくださる方たちへメッセージをお願いします。
IMARI 今回こそはベルトを獲って、みなさんに喜んでもらえる、“応援してよかったな”と思ってもらえる試合をするので、 応援よろしくお願いします。
■NA☆NA「男子選手とやっても打ち負けないようになった。リマッチなのでしっかり勝ってベルトを巻きたい」
――試合が目前となり、仕上がり具合を教えてください。
NA☆NA バッチリです。今の先生になって3戦目なんですけど、あまり試合を意識することなく前日まで普通にジムで動くんです。その先生になってからは練習量がキツ過ぎて(苦笑)、2・3日食べる量をちょっと減らすと体重が勝手に落ちます。あとパーソナルトレーニングはもう4年やっているんですけど、週2回にして普段は自分でやっていたウェイトトレーニングも見てもらうようにして、タイトルへ向けトレーニングの回数を増やしてメニューも変えました。
――そういった練習を経て、戴冠への自信はいかがでしょう。
NA☆NA 男子選手とやっても打ち負けないようになりました。身体が強くなっている実感があって、精神的にも安定するようになりました。以前は男子と練習するとすぐどこか痛くなったりしていたんですけど、ディフェンスも強化するようになって、怪我も少なくなっています。今回は必ず獲る自信があります。
――そんな王座を争う相手である、IMARI選手の印象をお願いします。
NA☆NA 去年の10月に一度対戦していてドローだったんですけど、その時はコロナ明けで結構コンディションが悪かったんです。まだ先生の練習についていけてなくて、疲労が抜けていないのも正直あって(苦笑)。でも今はしっくり来て、ベストコンディションで試合ができるので楽しみです。前回は“すごく技術が高いな”と思って、やりながら焦ってしまったところがあるので、今回はどう出てきてもできるよう練習しています。落ち着いてやりたいんですけど、タイトルが懸かる試合なので気持ちも見せていきたいです。
――先生はどういう方なのですか?
NA☆NA 5月21日に王者になったコンゲンチャイ選手(S1世界スーパーフェザー級王者)のお兄さんなんです。前の先生は結構技術とかミットも速く打たせる先生だったんですけど、今の先生はとにかくミットは強く打つよう言われます。あとインターバル中ずっと腕立てを10回、20回とかやらされるので、トータルで1日200回ぐらい腕立てをするんです。それで体幹とか上半身が鍛えられているのもあるし、とにかくもう“練習する”っていう感じの先生です。その代わり先生も一緒に腕立てをして、練習が終わった後も先生は走って筋トレをしてっていう姿を見せてくれるので、「疲れた」とか言ってられない気持ちにさせてもらえます。だから今、先生がどんどん痩せちゃっていて(笑)。ボクシングを一緒にやったら、翌日「頭が痛いよ」っていうぐらい、そういう熱い先生です。ボクシングも他のボクシングジムで練習させてもらったりスパーリングをやっているので、そこも見せたいと思ってます。
――それでは試合への改めての意気込み、ご覧になる方たちへメッセージをお願いします。
NA☆NA リマッチなのでしっかり勝ってベルトを巻きたいです。ありがたいことに試合を結構頻繁に組んでくださって全然地元に帰っていないので、勝ってベルトを持って北海道に帰りたいです。応援してくれる方がどんどん増えているので、みなさんに結果で恩返しができるよう、自慢できる選手になれるよう頑張りたいと思います。
対戦カード
第10試合 ダブルメインイベントII IBF世界ジュニアフェザー級(=スーパーバンタム級)タイトルマッチ 3分5R
波賀宙也(立川KBA/王者、元WBCムエタイ日本&NJKFスーパーバンタム級王者)
ペットング・ゲッソンリット(タイ/ゲッソンリット/挑戦者、ジップヌン・スタジアム認定フェザー級王者)
第9試合 ダブルメインイベントI S1世界女子スーパーフライ級王座決定戦 2分5R
ルイ(クラミツムエタイジム/S1日本女子スーパーフライ級王者)
ザ・スター・ソウクリンミー(タイ/シットヨートン/元WPMF世界女子アトム級王者)
第8試合 ダブルセミファイナルII NJKFウェルター級タイトルマッチ 3分5R
洋輔YAMATO(大和ジム/王者)
野津良太(E.S.G/1位)
第7試合 ダブルセミファイナルI ミネルヴァ・スーパーフライ級王座決定戦 3分3R
IMARI(LEGEND/2位)
NA☆NA(エスジム/6位)
第6試合 62kg契約 3分3R
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本ウェルター級王者)
琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者)
第5試合 56kg契約 3分3R
TAKAYUKI(REV/元NJKFスーパーバンタム級王者)
稔之晟(TSKjapan/MuayThaiOpenスーパーバンタム級王者、WMC日本バンタム級王者)
第4試合 51kg契約 3分3R
優心(京都野口ジム/NJKFフライ級王者)
杉山 空(HEAT)
第3試合 NJKFフライ級挑戦者決定トーナメント決勝戦 3分3R
吏亜夢(ZERO/2位)
嵐(キングジム/3位)
第2試合 ウェルター級 3分3R
宗方888(キングジム/NJKF 6位)
悠YAMATO(大和ジム)
第1試合 ミネルヴァ 57kg契約 2分3R
北川柚(京都野口ジム)
ERIKAスリーツリー(DAIKEN THREE TREE)
オープニングファイト アマチュア 女子54kg級 1分30秒2R
辺 成玉(鍛錬会/EXPLOSION U-12 37kg級王者)
高橋ひかる(GRES 8Mile GYM/第12回K-1アマチュア全日本トーナメント女子-55kg級優勝)
概要
大会名 NJKF 2022 2nd
日時 2022年6月5日(日) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 PIA LIVE STREAM(3,300円+システム利用料220円/6月19日(日)23:59までアーカイブ配信)
チケット料金 RS席15,000円 S席8,500円 A席5,500円 B席4,500円 ※当日500円増し
チケット販売 チケットぴあ 後楽園ホール 出場選手・所属ジム NJKF
お問い合わせ NJKF 046-205-9350 njkf2019@gmail.com https://www.njkf.info/