Krush 4.30 後楽園ホール(一夜明け会見):悲願の王座奪取・大沢文也「この10年何回も辞めようようと思ったし、今回負けたら引退しようと思っていた」。西京佑馬、衝撃KO勝ちも「まだまだこんなもんじゃない」
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Krush.136 4月30日 後楽園ホール大会の一夜明け会見が5月1日、東京で行われた。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(会見写真 (C)K-1)
Krush 4.30 後楽園ホール(レポ):大沢文也、瓦田脩二から左ハイでダウン奪い悲願のKrush王座奪取。西京佑馬・森田奈男樹が豪快KO勝ち
悲願達成の大沢文也、タイトル挑戦の覚悟を明かす「この10年何回も辞めよう・諦めようと思ったし、今回負けたら引退しようと思っていた」
メインイベントで瓦田脩二の持つKrushライト級王座に挑戦した大沢文也は、前に出ていくスタイルで試合に挑み、3Rには足を止めての打ち合いも展開。終盤に左ハイキックでダウンを奪い、判定3-0で見事に勝利。悲願のKrushライト級王座の初戴冠を果たした。
初めてKrushのタイトルに挑戦したのが10年前で、そこから王座には手が届くことがなかった大沢。瓦田には2020年12月のK-1両国国技館大会で対戦して敗れており、今回は負けたら引退も考えていたという覚悟の一戦だった。それだけに喜びもひとしおなのか、ベルトを肩にかけて会見場に姿を現しても「こんなにベルトが似合わない人がいるかなと思って(笑)」とニヤケ顔だった。
今回の試合前は特に強い選手たちとスパーリングを繰り返し、引退を考えていたというものの「これで負けたらやばいだろうっていうぐらい自信があったんで」と確固たる自信を持って臨んだタイトルマッチだった。そこで改めて自分にはまだ伸びしろがあると実感した大沢だが、今後チャンピオンとして考えていることはジムの後輩である龍華を挑戦者に迎えてのタイトルマッチだ。
同じライト級で大沢が負けた相手にKO勝利している龍華とは周囲の人たちからよく比べられるそうで、「だからナメんなよって。龍華にも言ってました、ずっと。『俺がチャンピオンになったら、お前が挑戦者に来るまで絶対待つから』って」と、後輩との同門対決も視野に入れている。
会見の最後もやはり同じジムの後輩である寺島輝を紹介し、「これから寺島輝の活躍、龍華ももちろんそうなんですけど、皆さん、僕のことよりもそっちに期待してください」と、後輩に気を配ることを忘れなかった大沢。30歳で50戦のキャリアを持つベテランだが、悲願のベルトを手に新たなチャンピオンロードのスタートを切った。
◆大沢文也
「(ずっと笑顔だが?)こんなにベルトが似合わない人がいるかなと思って(笑)。さっき肩にかけた時にずっと笑ってたんですけど、一人で。そうですね、昨日はまだ試合をちゃんと見てないんで振り返ってないんですけど、現実味がないですね。(試合後はどう過ごした?)応援に来てくれた人たちの所に挨拶に行ったり、朝6時ぐらいまで『ありがとうございます』とか『ありがとう』って仲間の所に行ったり、1時間半ぐらいしか寝てないです。
(初めてベルトに挑戦してから10年経って、その間に辞めようとか諦めようとか思ったことは?)何回もありましたし、今回は多分みんなも分かってたと思うんですけど、負けたら辞めようって。本当にタイトルマッチに今回失敗したら引退って、自分の中で決めていて、言わなくても(寺島)輝とかも分かってたんで。『文也くんは辞める感じなんだな』って、みんな分かってたと思いますよ、チームは。
(チャンピオンとしての目標は?)これからの目標はなんだろうな? もちろんカッコ良く、いろんな選手みたいに『K-1のベルト狙います』と言いたいんですけど、自分は他の選手と違ってちゃんといろいろ考えてるんで。まだそこまでのレベルじゃないってことは自分でも分かってるし、もちろん目指しているのはそこですけどまだ伸びると思ってるんで、ゆっくりゆっくりっていう感じですね。やっとスタートラインに立ったんだと思います。
(試合後に後輩の名前を出していたが?)チャンピオンなんでこういうことを言うのはあまりあれなんですけど、僕は有名になりたいとかって欲が全くなくて。逆にウチのジムの選手は有名になりたい選手ばっかりだと思うんで。あと僕って試合はつまんないですけど、キャラ的にかは分からないけど結構見られる選手だから、結構見られるじゃないですか? でも、もっと僕なんかよりも輝とか龍華のほうが絶対に見られたほうがいい選手なんで。僕より知られたほうが絶対にいい選手なんで、そう思って言いました。
(今回の試合は今までと何が一番違った?)先程も言った通り、負けたら辞めると思ってました。でも、辞めることはないと思っていて、それは本当に自信しかなかったから。あとは…今までで一番緊張しました。自信があり過ぎて、これで負けたらやばいだろうっていうぐらい自信があったんで。でも、見ている人に凄く言われるのが、自分じゃ全然分かんないんですけど、『気持ちの入り方が違ったよ』って。相手のことを凄い睨んでたんですよ。そういうことを僕はしないんで。あれは別に睨んでるっていうか、『やるぞ』みたいな感じなんで。(絶対に負けないっていう自信があったのは今まで以上に練習してきたことが根拠?)っていうのもありましたし、スタミナがついてきたっていうのもありましたし、あとスパーリングとかで本当に強い選手とばっかりとやってきて、それが凄い自信になったっすね。
(『負けたら引退する』と言ってたが、『まだまだ伸びしろもある』とも言っていた。まだまだ伸びるっていうのは勝ったからそう思った?)練習の時からまだまだ伸びるんだなっていうのがあって、終わった後にみんなに『全然実力出し切れてないね』って言われて、『半分も出てないね』みたいなことを言われたんで。それは自分でもやってて分かるんですけど、練習でいくら強くても、練習でいくらいい動きが出来ても、試合で出せなかったら意味ないんで。試合の実力が本当の実力。だからまだまだ伸びしろがあるなと思います。でも、やっぱり思いますよ、年齢はただの数字だなって。
(試合後に瓦田と会話は?)会話しました。『ありがとうございました』って言ったんですけど、なんかそっけない感じで『取り返します』って言われて(笑)。なんかめちゃめちゃ怒ってんのかなって、凄い怖かったですね。前回は僕が負けたじゃないですか? その時はあっちも勝ってたし笑顔で、『二度とやりたくないっすよ?、文也くん』って感じだったんすよ(笑)。今回は逆に僕が勝ったんで『取り返しに行きます』みたいな感じだったんで、『あっ、そういう感じか』みたいな感じでした。(瓦田とはもう一回ありそう?)どうなんすかね? 1勝1敗なんで、そこは全然やるならやるよっていう感じですね。
(今回素晴らしい試合だったが、これからの試合もこの調子で行く? それともまた判定狙いに行く?)この調子っていうのは前に出るってことですか? 判定狙いって言わないで塩試合って言えばいいでしょう。これからは皆様の期待通りのどろどろの試合で。別にチャンピオン一人ぐらいつまんない試合の人がいてもいいじゃないですか?(笑)。勝ちは勝ちなんで。
(試合後にマイクで龍華とタイトル懸けてやりたいと言っていたが、今後実現させたい?)実現させたいです、絶対に。何より僕が負けてる相手に龍華は勝ってるし、僕が2RでKO負けした選手に龍華は2RでKO勝ちしてて、同じ階級じゃないですか? めちゃくちゃ比べられるんですよ。先輩とかにも地元の友だちにも、ましてや後輩にも。だからナメんなよって。龍華にも言ってました、ずっと。『俺がチャンピオンになったら、お前が挑戦者に来るまで絶対待つから』っていうことはずっと言ってましたね。でもあいつは、『ああ…ああ…』しか言わないっすけど(苦笑)。(龍華を挑戦者に迎えるまでは防衛戦は負けられない?)ですね。なのであんま強くない選手を当ててもらいたいです(笑)。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はというか、これまで信じてずっとついてきてくれて応援してくれた人も、アンチに変わった人も多かったんですけど、変わらずに応援してくれてたファンの人たち、本当にありがとうございます。変わらずにワーワーワーワー文句言ってるアンチたちもありがとうございます。昨日は本当に嬉しくて、さっきは龍華のことを言ったんですけど、ウチのジムは寺島輝っていうめちゃくちゃ強い選手がいるんで。本当に強いで、ウチのジムでは俺も龍華も相手にならないし、本当にそれぐらい強いんですよ。1発も当たらないぐらい強い選手なんで、これから寺島輝の活躍、龍華ももちろんそうなんですけど、皆さん、僕のことよりもそっちに期待してください。よろしくお願いします。ありがとうございました」
西京佑馬、約3年ぶりの衝撃KO勝利でK-1ライト級のトップを目指す!「ああいうKOでインパクトを残すことができた。でも自分はまだまだこんなもんじゃない」
セミファイナルで増井侑輝とKrushライト級ワンマッチを戦った西京佑馬は、2R早々に左フックでダウンを奪取。増井が立ち上がると間髪入れずに襲いかかって、右ストレート、左フックを連続で叩き込み、2R0分58秒で見事なKO勝利を飾った。
昨年12月のK-1エディオンアリーナ大阪大会でゴンナパー・ウィラサクレックに敗れてからの再起戦で、Krushには約1年7カ月ぶりの登場だった西京。試合前から「レベルの違いを見せる」と言っていたが、公約通りの約3年4カ月ぶりのKO勝利に「ああいう形でKO出来たんで、インパクトを残せたかなと思っています」と安堵の表情を見せていた。
しかし、ここで満足しているわけにもいかない。今回はKrushでの試合だったが、ここ3戦はK-1を主戦場に戦っている。そのため、「K-1に出てもっともっと上の選手とやっていきたいなと思っています」と、西京が目指すのはやはりK-1のリング。「自分はまだまだこんなもんじゃないんで、これからも注目よろしくお願いします」と今回の試合を足がかりに、K-1のタイトル戦線というさらなる高みを目指すことを宣言していた。
◆西京佑馬
「昨日は応援ありがとうございました。前々からレベルの違いを見せるとか、倒すとか言っていて。1Rは凄いガッチガチでやばかったんですけど、2Rはああいう形でKO出来たんで、インパクトを残せたかなと思っています。(久々のKrushのリングに上がった感想は?)1年半ぶりだったんですけど、やっぱり後楽園ホール独特の雰囲気がありましたね。(倒しきれたことについては?)倒すってずっと言ってたんで(倒せて)良かったですし、練習でも倒す練習っをしてたんで、そこらへんが出たかなと思っています。
(今後の目標は?)昨日リング上でも言ったんですけど、K-1に出てもっともっと上の選手とやっていきたいなと思っています。(KOパンチの感触は?)感触はやっぱりワンダウン目もKOしたパンチもなかったですね。全然なかったです。(ずっとK-1で戦ってきて、K-1で戦ってきた自分がここで他団体の選手に負けちゃいけないんだという想いはあった?)まあ、ありましたね。それもあって1R目はめちゃめちゃガッチガッチだったんで、本当にやばいなと思ったんですけど、結果的にKO出来たんでそこは良かったというふうに思っています。
(K-1の経験のどの部分が自分を強くしてくれたと思う?)K-1は観客が多いし、見ている人はKrushよりも多いと思うんで、緊張というかそういうのはなくなってきたんで、そこは成長したかなと思います。(KOした直後の喜び方とその後のマイクパフォーマンスのテンションの上下が凄かったが?)3年ぶりのKOだったので自然と喜びが爆発したんですけど、一気に冷静になりましたね(笑)。(基本落ち着いているが、普段生活してて怒ったり感情が露わになることはある?)いや、本当に怒ることもないですね。全然ないし、感情の起伏がないというか(笑)。まあ冷静ですね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はありがとうございました。自分はまだまだこんなもんじゃないんで、これからも注目よろしくお願いします」
約10カ月ぶりの再起戦で勝利!岡嶋形徒がトップ戦線へ殴り込みを希望「これからK-1に出ている強い選手とドンドン戦っていきたい」
第8試合には岡嶋形徒が約10カ月ぶりの復帰戦に登場。Krushフェザー級ワンマッチで國枝悠太と対戦したが、3Rに右ストレートでダウンを奪取。続けて右ストレートで國枝を転倒させるが、その際に國枝の後頭部に蹴りが入ってしまうというアクシデントが起きてしまった。これで國枝は試合続行不可能となり、負傷判定3-0で岡嶋が勝利を飾った。
試合期間が空き、3Rまでは動きも固かったという岡嶋だが、アクシデント絡みとはいえ、森坂陸、新美貴士に喫していた連敗もストップさせることが出来た。國枝との再戦も「負傷判定で終わらせてしまったっていうのが腑に落ちないんですけど、でも2回ダウンを獲っているんでそこまでは考えてないですね」と頭にはないという。
「これからもっとK-1の強い選手とドンドン戦っていきたいと思うので応援よろしくお願いします」と、岡嶋の目は既にその先を向いている。デビューから5連勝と無敗街道を重ねながら、その後はプロ初黒星からの2連敗で快進撃はストップしていた岡嶋。今回の勝利を復活の第一歩とし、K-1フェザー級のトップ戦線への参入を目指す。
森坂陸、必殺バックブローで実力者・竹内将生に勝利「たくさん試合をして、パンチで倒せる選手になる」
第7試合に登場し、他団体で5本のベルト獲得の実績を持つ竹内将生を、Krushフェザー級ワンマッチで迎撃した森坂陸は、1Rに早くもバックブローでダウンを奪取する。しかし、その後は竹内の追い上げに遭い苦戦。その追い上げをしのぎ切り、判定3-0で勝利をもぎ取った。
この勝利により、新美貴士、軍司泰斗、斗麗と喫していた連敗も3でストップさせた森坂。だが、試合の振り返りでは、「ダウンを獲ったにも関わらず、倒しきれなかったという自分の弱さが出てしまった試合でした」と反省の弁を述べていた。試合前はパンチに磨きをかけ、パンチで倒せる練習に時間を費やした。そこで得た自信で、他団体の王者に「圧倒的なレベルの差を見せつける」と臨んだ試合だったが、勝利したもののそれは達成出来ず。「差を見せつけられなかったのは自分の弱さかなと思います」と、あまり晴れ晴れとした表情は見せなかった。
しかし、K-1 JAPAN GROUPのフェザー級トップ戦線の一角としての実力は示すことが出来た。今年はたくさんの試合をしたいという希望もあり、その中で「本当にパンチで倒せる選手になることが目標です」と自身のスタイルの確立を目指すことを宣言。倒せる選手となって、フェザー級戦線の真のトップを狙う。
稲垣柊、強豪ヴィトー・トファネリ撃破でスーパー・ライト級のトップ戦線に食い込む!「今自分の上にいる選手たちと試合を組んでもらえたら嬉しい」
第6試合では稲垣柊がKrushスーパー・ライト級ワンマッチでヴィトー・トファネリと対戦。近藤拳成の負傷欠場で急遽変わったカードだったが、タフなトファネリの圧力をかわしつつ自分の攻撃を当て続け、3R目には飛びヒザ蹴りも繰り出し、判定3-0で勝利を飾った。
トファネリはK-1では野杁正明らトップファイターたちも苦しめたタフネスファイターで、元Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人にTKO勝利した実績の持ち主。そのトファネリ相手に稲垣は、怯むことなく冷静に戦って金星を掴んだ。
この勝利で自信を得た稲垣が目指すのは、まずはKrush王者だ。「今自分の上にいるKrushの選手とは出来ると思うので、組んでいただけたら嬉しいです」と、一人ずつ倒してタイトル戦線への殴り込みを目指す。そして、K-1でもスーパー・ライト級は王者が山崎秀晃から大和哲也に変わるなど、激動の時代に入った感がある。
「今は均衡が破れている印象があるので、そこに若い自分が食い込んでいけるように」とトファネリ撃破の実績を手土産に、さらに上の戦いに挑んでいくことを宣言していた。
森田奈男樹、空手仕込みの蹴りで無傷の3連勝!「強い選手と戦って、ジョーダン・ピケオー選手に挑戦したい」
第5試合で藤村大輔とKrushスーパー・ウェルター級ワンマッチを戦った森田奈男樹は、2Rに空手仕込みの前蹴りを藤村の顔面に突き刺してダウンを奪うと、続けて後ろ回し蹴りをレバーに炸裂させて2度目のダウンを奪う。この一撃で藤村も試合続行が不可能となり、森田が2R0分46秒で鮮やかKO勝利を飾った。
森田は昨年からKrushに参戦しこれで3戦3勝の無敗という戦績。ここ2戦は2KOとインパクトを残す戦いを続けている。元々は空手の選手だったが、ムエタイ主体のエイワスポーツジムでタイ人コーチから、そのベースの良さを活かした指導を受けて、現在のスタイルを確立。後ろ回し蹴りで藤村をKOした後も空手の残心を決めるなど、個性的なファイトスタイルも魅力だ。
しかし、本人は生真面目で緊張しやすい性格のためか、マイクアピールもこの会見の冒頭もお礼に終始。見かねた中村拓己K-1プロデューサーが趣味を聞くと、「食べるのが好きですね。結構大食いだと思うのでそういうところで。すいません、ちょっと普通過ぎて」と恐縮しながら答える始末だった。
だが、リング上のこととなると高い目標を持っている。目指しているのはKrushのチャンピオンだ。「自分の階級だとジョーダン・ピケオー選手がチャンピオンだと思うので、やらせていただける機会があれば、そこに向かって挑戦させていただけたらと思います」と、現在は新型コロナによる入国制限のため来日が途絶えているKrushスーパー・ウェルター級王者の名前をぶち上げていた。
峯大樹、大村修輝との接戦を制して連敗脱出!「今年は僕がバンタム級のトップに入っていこうと思っている」
第4試合には峯大樹が登場。Krushバンタム級ワンマッチで大村修輝と対戦し、3R戦って延長へ。お互いに決定打を繰り出すことは出来なかったものの、判定3-0で峯が接戦を制してみせた。
バンタム級戦線で戦う峯はここ2戦、池田幸司、松谷桐に連敗中だった。しかし、今回の勝利で連敗から脱出。連敗中は勝負に出られなかった反省を活かし、「気持ちで行って、気持ちで勝てたかなと思います」と精神力でもぎ取った勝利だった。
対戦相手の大村は昨年、峯が出場出来なかったK-1バンタム級日本最強決定トーナメントでプロデビューを飾った選手。萩原秀斗を下し、当時のKrushバンタム級王者の壬生狼一輝とも延長までもつれる接戦を展開し名前を上げた選手だ。その大村に勝利した実績は峯にとっても大きなステップアップとなる。
現在のKrushバンタム級王者は過去に峯が敗れた池田だが、「いつかは絶対に倒しに行きます」とリベンジをしたい気持ちも持っている。個性的なメンバーが揃い、K-1 JAPAN GROUPの中でも盛況なバンタム級トップ戦線の中に、「今年は僕がバンタム級のトップに入っていこうと思っている」と、割って入ることを宣言していた。
竜樹、東本央貴撃破でKrushライト級のベルトを狙う!「今の目標はKrushのベルト。Krushで連勝していきたいという気持ちが強い」
メインイベントでタイトルマッチ(瓦田脩二vs大沢文也)が行われたライト級で東本央貴と竜樹が対戦。長年ライト級戦線で活躍してきた東本に竜樹が挑む形の試合は、竜樹が1R終了間際に右ストレートでダウンを取って判定勝利を収めた。
一夜明け会見で竜樹は「なんとか勝てたんですが、試合内容はダメダメだった」と反省の弁。福岡県福岡市出身ということで、過去2度のK-1福岡大会に出場している竜樹だが「オファーをもらえるなら出場させてもらいたいですが、今はKrushでタイトルを目指してやっているので、Krushで連勝していきたいという気持ちが強いです」とKrushライト級のベルトを目標に掲げる。
そのベルトを保持しているのは、昨日の大会で瓦田脩二から勝利を収めた大沢文也。竜樹は「まだまだあんな試合じゃダメなんで、もっともっと練習して強くなって帰ってきます」と語った。
大夢、Krushフライ級王座新設をアピール!「フライ級は僕が引っ張るので、安心してください」
第2試合のフライ級(-51kg)ワンマッチで萩原秀斗と対戦した大夢。31戦のキャリアを誇る萩原からTKO勝利を収め、フライ級での存在感を見せつけた。試合後のリング上でフライ級王座の新設をアピールした大夢は、この日も中村拓己K-1プロデューサーに「僕がこの階級を引っ張っていくんで、トーナメントやりましょう!」と直訴。
中村Pは「フライ級でもスピード感のある・倒せる試合があって、K-1・Krushルールの魅力が出ている。これから選手が揃ってきて、大夢選手のライバルが出てくるタイミングでトーナメントをやりたい」と回答し、大夢は「フライ級は僕が引っ張るので安心してください!」と力強く宣言した。これからのフライ級の動向に注目だ。