シュートボクシング 4.10 後楽園ホール:SB日本フェザー級王座決定戦・魁斗「カイトといえば僕と思われなアカン」×川上叶「2階級制覇したらもう1つ上の階級も挑戦したい」
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2022年4月10日(日)東京・後楽園ホールで開催されるシリーズ第二戦『SHOOT BOXING 2022 act.2』のセミファイナルで、SB日本フェザー級王座決定戦・魁斗(立志會館/1位)vs. 川上叶(龍生塾/スーパーバンタム級(55kg)2位)が行われる。
魁斗は20年2月に笠原友希と接戦の末に敗れて以降、他団体で試合を重ね、RKS、ホーストカップでタイトルを獲得した。3本目のタイトル獲得を前に「2年前のSBファンが見た僕とは違う」と自信を見せている。
川上は19年11月、新設されたSB日本バンタム級のベルトを獲得するも、階級を飛び越えて2階級上のSB日本フェザー級のタイトルに照準を合わせた。チーム吉鷹で練習していた仲だったという急成長中の魁斗を相手にどう戦うか。(記事提供:シュートボクシング協会)
魁斗「“カイトといえば僕”と思われるようにならなアカン」
――魁斗選手はいつから格闘技を始めたのですか?
魁斗 元々、父(坂口立起)がシュートボクシングのトップランカーで、僕が小学4年の時に「格闘技やるか?」と聞かれて適当に返事して嫌々ながらもやり続けていた記憶があります(苦笑)。最初は空手をやっていたのですが、父の指導はめちゃくちゃ厳しく、怖すぎて練習に行くのも嫌で、試合に出ても勝ったり負けたりであまり楽しくなかったんです。でも小学生の高学年から勝てるようになったことで楽しくなってきて、自分から率先して練習するようになり、そこからは父に怒られることもなくなりました。今の父は、父親であり、友達であり、トレーナーであるという感覚です。
――ちなみに反抗期はありました?
魁斗 僕はなかったと思うのですが、母にはあったと言われます(笑)。
――アマチュアでは何戦ぐらいやっています?
魁斗 正確に数えていませんが、100戦は余裕でしているかと。小さい時は結構負けていたので、7割ぐらい勝っていると思います。毎年空手のトーナメントで優勝したり、アマチュアSB、NEXT LEVELなどトータルで13回ぐらいチャンピオンになっていると思います。プロになってから一度も緊張したことがないので、そういうアマチュアの経験は今にも活きていると思います。
――今回タイトルマッチが決まった時の心境を教えて下さい。
魁斗 ずっとフェザー級でやってきてやっと決まったかという感じです。ベルトを獲ったら僕の評価は上がると思うので今回しっかり獲りたいと思います。
――対戦相手の川上選手とはチーム吉鷹で一緒に練習していた仲なんですよね。
魁斗 そうですね。川上選手は53kgでやっていたので別にやるとも思っていなかったので、普通に一緒に練習していましたし、僕の対戦相手がサウスポーだったらサウスポー対策をお願いしたりしていました。でも、今回、川上選手がバンタム級から階級を上げてきてやるという流れになったのですが、それだけのことで僕は何とも思っていません。やるからにはしっかり倒すだけです。
――2020年2月のシリーズ開幕戦での笠原友希戦以来、約2年ぶりのSB参戦にもなるんですよね。
魁斗 僕は世界でやっていきたいと思っていて、まずは経験を積むために日本最強を証明しないといけないと思って団体を問わずRKS、ホーストカップ、RISEにも上がらせてもらっていました。久しぶりのSB参戦ですが、僕にとってSBはホームグラウンドですしSBルールがベストなのでワクワクしています。
――逆に他団体のリングだとSBルールと違って組んでのヒザなどの攻撃が認められていないことでやりにくさはなかったですか?
魁斗 そうですね。組み付いたら注意されたり、蹴り足キャッチもできなかったりとルールに縛られてやりにくさはあったのですが、そういうことを意識しながら自分のジムや色々な出稽古先でも練習したり、何戦かしていくうちに慣れてきてルールに対応できるようになりました。別なテクニックができるようにもなったと思うので、攻撃の幅も広がったと思います。今までは攻撃を当てさせずに自分の攻撃だけを出していくスタイルでしたが、それに倒せる技術も付いたので2年前のSBファンが見た僕とは違うとは思います。
――川上選手は「今回の試合はどっちが今までにお互いに見せていない引き出しを出すかが勝負のポイントになる」と言われていましたが、ご自身は有利だと思います?
魁斗 そうですね。お互いにある程度、手の内を分かっている上で試合をしますが、僕も引き出しの多さなど川上選手に負けるところは特にないと思います。川上選手がベルトを獲るよりも、僕がベルトを獲った方がこの階級をこれから盛り上げられますし、今後自分の目標を達成するためにもここで負けてはいられません。
――SBのベルトを獲ったら2022年はどういう1年にしたいですか?
魁斗 他のシュートボクサーがRISE、RIZINなど他団体のビッグマッチに上がっているのを見て、いい刺激を受けています。SBのベルトを獲ったら僕はRISEフェザー級の3位にランキング入りしているのでRISEのベルトも狙っていきたいですね。以前に、手塚(翔太)選手がRISEに出て(フェザー級1位・平野凌我に)敗れていてSBがなめられていると思うので、僕が乗り込んでそのイメージを払拭したいと思います。
――魁斗選手といえば、S-cup2018世界王者の海人選手と同じ名前ということで意識していますか?
魁斗 そうですね。元々同じジムで周りからはダブルカイトと言われていましたし、カイトといえば、K-1の小澤海斗選手の名前も出てくると思うので、“カイトといえば僕”と思われるようにならなアカンなと思っています。僕が海人選手の階級まで上げることはないのですが、スーパーフェザー級ぐらいまで上げて世界のタイトルを獲ってSBを盛り上げていけば海人選手を超えられると思っています。
――スーパーフェザー級といえば、一度敗れている笠原友希選手が王座に君臨して他団体でも活躍していますが、意識していますか?
魁斗 今は階級が違うので特に再戦したいとは思いませんが、いずれやることになれば僕が倒すだけです。
――では、ファンにメッセージを。
魁斗 本来は2月大会で今回のタイトルマッチを行う予定でしたが、僕が新型コロナウイルス陽性判定により中止になってしまい、川上選手、ファンの皆様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。2月の時よりも全然強くなった姿を今回見せられるので楽しみにしていて下さい。ベルトを巻くのは僕です。
4.10 川上叶「二階級制覇したらもう1つ上の階級でも挑戦してみたい」
――当初、2月大会で魁斗選手とSB日本フェザー級王座決定戦を行う予定でしたが、魁斗選手が新型コロナウイルス陽性判定により中止となり、今大会への延期となりました。バンタム級(52.5kg)王座から一気に階級を上げてフェザー級(57.5kg)での試合というのは、スーパーバンタム級(55.0kg)に同門の植山征紀選手がチャンピオンだからですか?
川上 そうですね。すぐにスーパーバンタム級タイトルは挑戦できないですし、普段は63.0kgあってバンタム級では減量がめちゃくちゃしんどかったのですが、昨年12月にフェザー級でやらせてもらい、減量が凄く楽だったので階級を上げて良かったです。
――その12月の山田彪太朗戦がフェザー級初戦でしたが、動いてみてどうでした?
川上 普段、龍生塾、チーム吉鷹で自分よりも上の階級の西岡蓮太などの選手とやらせてもらっている分、そこまで体格差は感じず行けるなと手応えはありました。
――身体を大きくした分、ご自身の動きのスピード面に関してはどうでしょう?
川上 正直なところ、バンタム級でやっていた時はみんな動きが速く、自分はそんなにスピードは速い方ではなかったのですが、階級を上げてもそのままのスピードを維持できているのでフェザー級の中では速い方になったんじゃないかなと思います。フィジカル面に関しては、頑丈さは攻撃した時に山田戦では感じましたが、全然問題ありません。
――その山田戦ではキャリアの浅い山田選手がキャリアのある川上選手を相手にどこまでやれるのかが見所でもありましたが、延長戦にもつれ込む大接戦の末に川上選手の判定勝ちでした。
川上 キャリアの差を見せないといけないというプレッシャーは凄くありましたし、試合内容が最悪でしたね……。はっきり誰が見ても僕が勝っていると思われる試合運びができないところとか、自分の悪いところが結構出た試合でした。今回は誰が見ても僕が勝っていると思われる試合をするので楽しみにしていて下さい。
――川上選手は22歳と若いですが、今回もさらに若い20歳の魁斗選手が相手となりました。選手としてどのような印象がありますか。
川上 穴の少ない選手で普通に強いと思います。チーム吉鷹で一緒に練習やスパーしていた選手で、昨年7月のRISE大阪大会で一緒に出たこともあったので結構話したりしていたのですが、対戦が決まった以上は仕方ないですね。僕は相手がそうい仲でも関係ないので倒しに行くだけです。ちなみに今は僕だけがチーム吉鷹に行っていますが、吉鷹さんから見たら同門対決なので特別なアドバイスはいただいていません。
――スパーしていたことでお互いの手の内を知り尽くしていたりも?
川上 そうですね。結構分かっていると思いますね(苦笑)。今回の試合はどっちが今までにお互いに見せていない引き出しを出すかが勝負のポイントになると思います。
――どういう試合展開をイメージしていますか?
川上 今、自分から仕掛ける練習を重視していて誰が相手でも僕がはっきりと差を見せ付ける試合をするだけですね。
――フェザー級のベルトを獲って目標にしていることはありますか?
川上 今は目の前の試合しか考えていません。それは試合で勝った時に、僕がその時に思うことが出てくると思うので、今の僕でも分かりませんが、二階級制覇したらもう1つ上の階級でも挑戦してみたいとも思います。
――ということは、スーパーフェザー級王者・笠原友希選手との対戦も視野に?
川上 僕は川上選手とは一度対戦して(2018年9月15日)僕が1RKO負けで結構精神的にもダメージがあり、リベンジしたいとずっと考えていました。一昨年にはRISEのリングで負けたままなので、借りを返しにもいきたいですね。
――最後にファンにメッセージをお願いします。
川上 SBの後楽園大会で試合をするのはその笠原戦以来になります。僕の試合を見て僕の名前をみんなに憶えてもらえるような試合をするので楽しみにいていて下さい。
――魁斗選手にもメッセージを。
川上 僕らで一番いい試合をしましょう!
対戦カード
第8試合 メインイベント シュートボクシング日本ライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
西岡蓮太(龍生塾/王者、元KNOCK OUT-BLACK 64kg級王者)
笠原弘希(シーザージム/1位、元スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
第7試合 セミファイナル シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
魁斗(立志會館/1位、ホーストカップ日本同級王者)
川上 叶(龍生塾/2位、元バンタム級王者)
第6試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーライト級1位、元SB日本スーパーフェザー級王者)
リュウイチ(フリー/TENKAICHIスーパーライト級王者)
第5試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級2位)
心直(REON Fighting Gym/SB日本バンタム級(52.5kg)1位)
第4試合 53kg契約 3分3R(無制限延長R)
内藤啓人(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本バンタム級(52.5kg)4位)
HIROYUKI(RIKIX/元新日本キック・バンタム級&フライ級王者)
第3試合 ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級2位、元SB日本スーパーウェルター級王者)
笹田勝俊(笹田ジム/RKSヘビー級王者)
第2試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級4位)
越智信平(フリー)
第1試合 53kg契約 2分3R(延長1R)
遠藤凌夢(龍生塾ファントム道場)
星 拓海(IDEAL GYM)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2022 act.2
日時 2022年4月10日(日) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ローチケ LIVE STREAMING(生中継/2,500円+手数料308円)
チケット料金 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円 ※当日券は各500円Up
チケット販売 チケットぴあ イープラス シュートボクシング協会 SB公式ネットショップ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org