Krush 3.26 後楽園ホール:壬生狼一輝、連敗脱出のヒントは橋本真也?「時は来た!それだけだ」×池田幸司、曲者・壬生狼戦は「倒しちゃうんで問題ない」
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Krush.135(3月26日(土)後楽園ホール)のKrushバンタム級(53kg)タイトルマッチで対戦する壬生狼一輝(力道場静岡/王者)と池田幸司(ReBORN経堂/挑戦者)の公開練習のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いた。(公開練習写真:(C)K-1)
王者・壬生狼一輝、破壊王モードで完全復活を宣言!「この1年間、泥水をすすってきたから、あとは浮かび上がるだけ。時は来た!」
静岡・力道場静岡にて、3月26日(土)東京・後楽園ホール「Krush.135」の[Krushバンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・池田幸司と対戦する王者・壬生狼一輝が公開練習を行なった。
昨年3月にプロ無敗のままKrushバンタム級王座を獲得した壬生狼。しかし、その後は5月のK-1横浜武道館大会で行われたK-1バンタム級日本最強決定トーナメント決勝で、黒田斗真に敗れてプロ初黒星を喫すると、12月のK-1大阪大会でも黒田との再戦に敗れて連敗。王座戴冠から2連敗と山あり谷ありを味わった激動の2021年だった。今大会ではKrushバンタム級王者としての初防衛戦で池田を迎え撃つことになる。
ベルトと連敗脱出をかけた重要な初防衛戦に向けた公開練習。道場のリングに立った壬生狼は額に白いはちまきを締めて、下は黒地に赤いラインの入ったパンタロンを装着。そう、これは“破壊王”の異名で人気を博した、今は亡きプロレスラーの橋本真也さんを彷彿とさせるコスチュームだ。
なんでも「昨日ワシが寝てたら、枕元に破壊王が出てきて、それで自分自身を破壊しようと思って。今回のテーマは破壊王じゃ!」という現象に見舞われたのが、この姿になった理由で、今回“Krush王者”=“破壊王”としてリングに立つ壬生狼に相応しい(?)いでたちだ。
その壬生狼はトレーナーが構えるミット目がけて、破壊王が生前得意としていた重爆ミドルキックを2発発射。さらにその代名詞の一つとも言える水面蹴りまで繰り出してみせた。しかし、これはあっさりと避けられてしまい、「ナニ倒れてんだ、コラ!」と、なぜか長州力モードのトレーナーから叱られる始末だ。
それでもめげない壬生狼は「まだまだこんなんじゃ足りん! 今から嵩山少林寺の鍛錬法を見せてやるよ!」と宣言。橋本さんがトニー・ホームとの異種格闘技戦に2連敗した後、少林寺修行を行ない3戦目でついに勝利したというエピソードと、2連敗からの復活を目指す自身を重ね合わせているのだろう。
そう宣言して用意したのがビニールシートとヌルヌルのローションだった。ビニールシートの上に自らローションを丁寧に塗りたくった壬生狼は、「俺は少林寺修行で心眼を手に入れた。今から披露するからよく見とけ!」と叫ぶと、白いはちまきで自ら目隠し。足場の悪いローションが塗られたシートの上で、目隠しをしたままトレーナーが繰り出す攻撃を当てるというのだ。
まずトレーナーが繰り出したのは大根。壬生狼の胸板に跡がクッキリと残るほど容赦なく叩きつけると、大根はポッキリ。その強烈な一撃に悶絶しながらも、「みずみずしい大根」と見事に的中させた壬生狼だ。続いてトレーナーが持ち出したのは紐で結ばれた二つのクリップ。このクリップを壬生狼の両乳首に挟むと容赦なく引っ張るトレーナー。このおぞましい攻撃に悶絶しながら絶叫した壬生狼だったが、これにもなんとか倒れずに耐えきり、「クリップ」と当ててみせた。
これで調子に乗った壬生狼は「ドンドン持って来い!」と要求するが、トレーナーが悪ノリ。なんと用意したのは鍋の中でグツグツに煮立ったおでんだ。トレーナーがこのおでんのスープを平然とした顔つきで壬生狼の肩口あたりに浴びせていくと、さすがの壬生狼も「あっちゃっ!」と声にならない悲鳴を上げて転倒。それでも「おでん!」と当てたのは見事だったが、「もうインタビューを始めてくれ!」と音を上げて、自ら公開練習を強制終了させたのだった。
公開練習後のインタビューでは、壬生狼自身が「天国と地獄を味わった」という1年を振り返り「この1年間、泥水をすすってきたから、あとは浮かび上がるだけじゃ」と失地回復に躍起となっている。特に黒田戦以降は「倒しにこだわる。倒しと破壊じゃ」と、相手をKO出来る破壊力を身につけることに注力しており、その手応えがよほどあるのか「ワシはほぼパーフェクトじゃ。頭が足りないぐらいじゃのう。全てにおいて伸びてると思うぞ」と豪語するほどだった。
挑戦者の池田は2連敗中の壬生狼とは対象的に2連勝中と絶好調。しかし、壬生狼は「ただデカい。それだけじゃ。バンタム級の中では3本か4本指に入ると思うけど、ワシにはまだまだじゃの」と自信を見せる。「デカいからの。当てるところはいっぱいあるわ」と、長身で手足の長い池田をあまり苦にしている様子を見せない。そして、Krushのベルトに関しても、「ベルトはワシのもんやから、それは絶対にワシが守り切る。ベルトはワシの虎の子じゃ。息子みたいなもんじゃ」と死守を誓っていた。
壬生狼がベルトを手に入れたのは今回の防衛戦が行なわれるちょうど1年前だ。それはK-1年間最大のビッグイベントである「K’FESTA.4 Day.2」日本武道館大会の前日だった。奇しくも今回の防衛戦も「K’FESTA.5」代々木第一体育館大会の1週間前に行なわれる。
自身のタイトルマッチとK-1の年間最大イベントが2年連続で接近していることで、「ワシが出てるんじゃから、ワシの勝ちじゃろ」と、壬生狼なりの対抗心を見せての爆勝宣言だ。験の良い時期に防衛し、もう一度連勝街道を突き進むのが2022年の目標。「連戦連勝じゃ。5連勝はする」と高い目標を言い放った壬生狼は、最後に「時は来た!それだけだ」と橋本さんの名セリフでインタビューを締めた。
IWGP王者時代の橋本さんは、一度藤波辰爾にベルトを落としてからすぐにチャンピオンに返り咲き、1994年から1995年にかけて連続防衛記録を樹立した。ベルトを落としてこそいないものの、2連敗でどん底に落ちたのは壬生狼も同じ。破壊王の魂を胸に、その再現を池田戦からスタートさせるか!?
挑戦者・池田幸司、“壊すバンタム級”でベルトを獲る!「自分には格闘技しかない。Krushのベルトを獲って、これからのバンタム級を背負っていく」
都内・ReBorn経堂にて、3月26日(土)東京・後楽園ホール「Krush.135」の[Krushバンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・壬生狼一輝と対戦する挑戦者・池田幸司が公開練習を行なった。
池田はまず3分間シャドーを行ない、それから2分1Rのミット打ちを披露。本人が「もうバッチリです。順調過ぎるぐらいです」と語るように、鋭いパンチ、キック、ヒザ蹴りを連発して、タイトルマッチに向けて好調ぶりをアピールした。
昨年はK-1・Krushのリングで3勝1敗(2KO)という好成績を残し、Krushバンタム級王座への挑戦権を獲得した池田。5.30K-1横浜武道館大会ではK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに出場し、一回戦で優勝した黒田斗真にKO負けを喫したが、その後は峯大樹、藤田和希というバンタム級のライバルたちに2連勝を飾ってのタイトルマッチ到達だ。
トーナメント前後で格闘技に対する気持ちにそれほど大きな変化はなかったという池田だが、「もう負けられないなっていう気持ちで練習するようになりました。1日1日を大事に無駄にしないように考えながら練習するようにしましたね」と、より練習に集中するようになったのは事実。
2年前からボクシングのジムにも通い始め、ボクシング技術の習得に励んでいた。「デビューして1~3戦目ぐらいでボクシング技術のなさを痛感して、それからボクシングを始めました」と池田。ReBorn経堂ではタイ人のトレーナーに学び、他のジムにも出稽古に行くなど精力的に練習に取り組んだ結果が、昨年後半に2連勝という形で実を結んだようだ。
池田が挑戦する王者の壬生狼は昨年Krushのベルトを獲り、強烈なキャラクターで注目を浴びているファイターだ。その壬生狼について、「アグレッシブなファイトスタイルで凄くいい選手だと思います」と印象を語った池田。壬生狼は手数の多さとスピードで戦うタイプだが「過去を見ていても、判定まで行くとちょっと(壬生狼)有利な試合があったんですけど、僕の場合は倒しちゃうんで問題ないですね」と、壬生狼のペースに持ち込ませずにKOする腹積もりのようだ。
今回の「Krush.135」のポスターのタイトルマッチバージョンには、「壊すバンタム級」というキャッチコピーがついている。現在最軽量のバンタム級とはいえ、やはりKrushのリングで求められているのはKOだ。
昨年2KO勝ちを奪っている池田にしてみれば、「自分も格闘技の1ファンとしてダウンしたり倒したりするシーンが凄く興奮するので、そういう試合を僕がやんないといけないなと思っています」と望むところといった様子。K-1 JAPAN GROUPのリングでは未だKO勝ちのない壬生狼に対しても、「アグレッシブな部分は評価出来ますけど、倒す試合をしてほしいですね。僕は倒されたくないですけど」と注文をつけ、「自分のほうがKrushチャンピオンとして相応しいか?」という問いにも、「それは思いますね」と自信たっぷりに答えていた。
池田は大学卒業後、一度は就職したものの、格闘技に集中するために退職。現在は格闘技一本の生活をしている。そのため「格闘技を本気でやっている身としてはベルトは本気で獲りたいと思っているし、それが今目の前にあるので絶対にここを逃したくないですね」と、ベルト獲りに対しての想いも強い。「これしかないと思っているし、格闘技で成功しないと一生貧乏なまま。ベルトはめちゃくちゃ大事だと思います」と安定した生活を捨てて、格闘技に懸けている執念を燃やす。
また池田がこの2022年に見据えているのは、「ベルト2本ですね」とバンタム級の2本のベルトを獲ること。現状、K-1のバンタム級のベルトは作られていないが、「コロナが落ち着いたらK-1のベルトも出来ると思うんで、しっかりバンタム級をアピールしてK-1でもベルトを作ってもらって、そのベルトもいただこうかなと思っています」と、二冠王に向けて野望を滾らせる。
そのためにも今回のタイトルマッチでの勝利は必須。「自分はこれからのバンタム級を背負っていきたいと思っているので、このKrushでしっかりベルトを獲って、今後の活躍に期待してください。しっかり獲ります」と、まずは足がかりとなるKrush王座奪取をファンに約束していた。
対戦カード
第10試合 メインイベント Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
壬生狼一輝(力道場静岡/王者) ※初防衛戦
池田幸司(ReBORN経堂/挑戦者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
第9試合 セミファイナル バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
松谷 桐(ALONZA ABLAZE/元NJKFフライ級王者)
野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
第8試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
小倉尚也(スクランブル渋谷)
第7試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
山崎陽一(KIKUCHI GYM/元Bigbangスーパーウェルター級王者)※K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフから所属変更
夜叉猿(力道場静岡)
第6試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
真優(月心会チーム侍)
鈴木万李弥(志村道場)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
宮崎勇樹(FLYSKY GYM/MA日本フェザー級王者)
石田龍大(POWER OF DREAM/K-1甲子園2019 -60kg王者)
第4試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
真美(Team ImmortaL/ミネルヴァ・ライトフライ級(48.9kg)王者)
美伶(WARRIOR OSAKA)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
秀樹(レンジャージム)
第2試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
MOE(若獅子会館)
森川侑凜(GRES 8Mile GYM)
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
豊田優輝(B.W/K-1カレッジ2019 -60kg優勝)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)
啓斗(team ALL-WIN)
概要
大会名 Krush.135
日時 2022年3月26日(土)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席:7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/