POUND STORM 4.24 両国国技館：LDHの新大会スタート。レスラー中村倫也、ブラジルの30戦23勝のギロチンの名手と対戦。宇佐美正パトリック、現修斗1位の大尊伸光とストライカー対決
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EXILEなどが所属する芸能事務所「LDH」による新しいMMA＆音楽融合型イベント「POUND STORM（パウンドストーム）」（4月24日(日) 両国国技館）の発表会が3月3日、東京で行われた。
左が宇佐美正パトリック、右が中村倫也
LDHは未来のスター格闘家を発掘する「LDH FIGHTER BATTLE AUDITION」を20年にスタートし、200名以上が応募。その選考過程や合宿がABEMA「格闘DREAMERS」で放送された。LDH martial artsの髙谷裕之代表（元DREAMフェザー級王者）、同所属の岡見勇信（元UFC世界ミドル級3位）が審査員・トレーナーを務め、昨年春の最終選考ではレスリング出身の中村倫也とボクシング出身の宇佐美正パトリックが勝ち残った。両者とも昨年の東京五輪の最終選考レベルまで残っていたエリートで、昨年揃って修斗でプロデビューし、中村は2戦ともKO勝ち、宇佐美も3勝（2KO）の好成績を残している。第2回のオーディションも昨年秋からスタートし、現在もABEMA「格闘DREAMERS SEASON:2」で放送が進行中で、4月24日の両国ではその最終選考試合が大会前半で組まれる。また、同番組に出演しているLDH所属のGENERATIONS、THE RAMPAGEに加え、PKCZRによるライブパフォーマンスも試合に華を添える。そのため今回の発表会には芸能マスコミも多数取材に訪れ、新しいファン層の獲得が期待できる。
大会は全10試合を予定し、中村と宇佐美の対戦相手が発表された。どちらも両選手にとっては過去最強の相手だ。
メインイベント バンタム級
中村倫也（EXFIGHT/LDH martial arts／修斗世界8位）
アリアンドロ・カエタノ［Aleandro Caetano Muca］（ブラジル／パラナ・バーリトゥード）
セミファイナル ライト級
宇佐美正パトリック（EXFIGHT/LDH martial arts）
大尊伸光（野田ボディビル同好会／修斗世界1位、元環太平洋王者）
カエタノはMMA30戦23勝（2KO/12一本）6敗1分の34歳。12年にデビューし、修斗ブラジルなどの地元ブラジルの大会で経験を積んだ。高い一本勝ち率で、シャードッグの戦績データを見ても、腕十字、裸絞めなどでも勝っているが、ギロチンでの一本勝ちが9試合。レスラーの中村にとっては得意のテイクダウンが命取りになりかねない相手だ。下は昨年の試合映像で、再三ギロチンを狙いつつ、首相撲からジャンプしての右膝蹴りでKO勝ちしており、打撃も危険だ。
大尊はキャリア10年以上の35歳のベテラン。「格闘DREAMERS」よりも約5年早い15年、UFCとの契約を懸けテレビ東京で放送されたRoad to UFC JAPANトーナメントにも参加し、途中敗退したものの、米国合宿中に練習仲間を怪我させた際に唐突に口にした「ソーリー、ごめん」の言葉が話題を呼んだ。18年大晦日のRIZINでは当時まだ未知の強豪的存在だったトフィック・ムサエフの相手を務め2R TKO負け。20年9月の修斗ではマックス・ザ・ボディにKO勝ちしたが、昨年5月には西川大和に敗れており、またも新鋭の踏み台にはなりたくないだろう。
髙谷氏は「倫也の相手は23勝していて、UFC参戦間近の選手なので、勝ってUFCへの切符をつかめるような、厳しい熱い試合です」「大尊選手はストライカーとしてレベルが高く、格闘技を知っていれば熱いカードで、知らない人でも楽しめると思います」と2試合を評した。
中村は「本当なら僕ぐらいのキャリアでは戦えない相手です。地球の裏側のブラジルから来てくれる意味、髙谷さんや岡見さんや色んな方が尽力してくれた意味を受け止め、キャリアの差を熱量で埋め、両国を爆発させたいです」と抱負。宇佐美は「挑戦者という気持ちを忘れずしっかり向かっていきます。髙谷さんと岡見さんがいるので絶対大丈夫です」と話した。
会見にはLDH JAPANのEXILE HIRO代表、EXILE SHOKICHI、白濱亜嵐、武知海青といった豪華メンバーも登場した。HIRO氏は髙谷氏らと15年近く交流があり、髙谷氏の後進育成の夢を聞き、格闘技部門の子会社・LDH martial artsを作り、ジム運営などで全面サポートしている。
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