髙谷裕之、引退。LDH総合格闘家オーディションで新たな一歩へ「現時点の強さよりも、才能や気持ちを見たい。経験が無くても応募して欲しい」
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人気ダンス&ボーカルグループ・EXILEが所属する芸能事務所「LDH JAPAN」は、未来のMMA(総合格闘技)のスターの卵を発掘するオーディション「LDH FIGHTER BATTLE AUDITION」を開催する。3月に東京と大阪でオーディションを実施。合格者は秋にLDHが初開催する、格闘技と音楽ライブを融合したイベントでのデビューを目指す。オーディションからデビューまでの道のりをAbemaTVが密着し、配信されることも決まった。
この一連のプロジェクトを監修するのはLDHのグループ会社「LDH martial arts」の代表である髙谷裕之。髙谷は2003年に修斗でプロデビューし、HERO’S、DREAM等の大舞台で活躍した。今回の取材で髙谷は昨年9月22日の修斗後楽園ホール大会での斎藤裕戦を最後に現役引退することを明かし、今後は選手育成・イベントプロデュースを通じて、「人生を変えてもらった」格闘技への恩返しを目指すという。
今までの格闘技とは違うファン層が獲得できるのが強味
LDHはアーティスト、役者、モデルだけでなく、アスリートのマネジメントも長年手掛けており、髙谷もその一人。LDH自体がブランド力を高め、アパレル、飲食店、ダンススクール等の事業を新たに展開し、グループ会社を作っていく中で、格闘技やトレーニングに特化した会社として17年9月に生まれたのがLDH martial artsだった。翌18年4月には東京・代官山にジム「EXFIGHT」をオープン。リンク先のジムの公式サイトをご覧いただければわかる通り、広いスペースにケージが常設され、格闘技のトレーニングの設備が非常に充実しているが、一般的なフィジカルトレーニング用の設備やクラスも同様の充実ぶり。EXILEの知名度も相まって、格闘技に興味の無い女性の層も、親しみやすい形で格闘技を体験できるジムになっている。
今回の格闘家オーディション、そして秋に計画されている格闘技+ライブのイベントも同じ方針で、髙谷は「LDHが手掛けることで、新しい層への発信力があると思います。LDHのアーティストと共にエンターテイメント性を最大限に生かしたイベントを作ることで、今までの格闘技とは違うファン層が獲得できるのが強味かなと思います」と語る。LDHのアーティストのファン層は9割が女性だといい、彼女たちの黄色い声援を浴びることで、選手たちのモチベーションもより一層アップすることだろう。秋の初のイベント以降も髙谷は「継続して定期的にイベントをやりたい」考え。既存のMMA大会は男性ファンが主体のため、今回の企画担当スタッフも「既存のイベントと違う軸が用意できれば共存できると思います。一緒に業界を盛り上げて、新しい風を起こしたいですね」と話す。
格闘技を始めたその日から、面白すぎて、絶対プロになろうと思いましたね
オーディションでの選考においても、新規の層の取り込みに髙谷は意欲的だ。「現時点の強さよりも、才能や気持ちを見たい。経験が無くても応募して欲しい。格闘技は結局、気持ちが一番なんで」と話す。そんな髙谷自身も、未経験からこの世界に飛び込んできた一人。“喧嘩番長”の愛称で親しまれた髙谷は、子供の頃から喧嘩に明け暮れていたが、格闘技に出会って人生が一変した。
「20歳を過ぎた頃、トラブルを起こしてしまって。これ以上問題を起こすわけにはいかない、でもエネルギーが余りまくっていて、どこかで発散しないと、絶対同じことになるなって思っていた時、地元(千葉)の一番近くにあった田中塾に入門しました。それまでは全然、格闘技をやったことが無かったんですけど、始めたその日から、知らない技術が多すぎて、パンチの打ち方やステップの動きの一つ一つが面白すぎて、これで生きて行こう、絶対プロになろうと思いましたね。次の日から毎日通って、練習中心の生活に変わりました。何をどうやって生きて行こうか、悶々としていた所に、格闘技がバチッとハマった感じでした。だから今回のオーディションも、未経験の人に僕自身が期待していますね。ひょっとしたら凄い面白い奴がいるんじゃないかな、って」
そんな格闘技との衝撃的な出会いから、髙谷は念願のプロデビューを果たすと、持ち前のハードパンチを武器に、HERO’S、DREAMといった国内のトップクラスの大会の主力選手として活躍。2010年の大晦日のDynamite!!さいたまスーパーアリーナ大会ではメインイベンターを務め、ブラジルの強豪・ビビアーノ・フェルナンデスに判定勝ちし、DREAMフェザー級王座を獲得し、その後、2度の防衛に成功した。以降もVTJ、パンクラス、RIZIN等に出場。だが昨年9月、古巣の修斗での斎藤裕戦は、わずか77秒でKO負けと、“喧嘩番長”らしくない姿を見せてしまう。
「怪我もちょいちょいあったんですけど、僕の中で勝つ試合だったのが、勝てなかったんで。あの試合で勝てないんだったら、もう僕に期待して試合を見に来てくれるファンや友人に、僕のパフォーマンスが見せられない。それだったら戦う資格が無いかなって。それで引退することを決めました」
格闘技の充実感と素晴らしさを感じてもらいたい
髙谷は現在42歳。20歳過ぎに出会った格闘技と、気付けば人生の半分以上の時間寄り添って来た。格闘家人生の感想を尋ねると、髙谷はこう語る。
「滅茶苦茶面白かったですね。もう1回生まれ変わっても、もう1回格闘技をやると思います。でももうちょい早くからやると思います。グレる前に(笑)。今、ガキの頃から空手や柔道をやっていた奴が強いじゃないですか。ガキの頃からカジっていたかったですよね」
そして今、髙谷は、「生まれ変わってもやる」という格闘技の世界に、今回のオーディションを通じて、まだ何者でもない若者たちを誘い込もうとしている。
「格闘技に人生をいい方向に変えてもらったし、格闘技自体が面白かったし、僕に合っていましたね。勝ち負けがはっきり出るシビアな世界ですけど、試合に向けていっぱい追い込んで、減量して、試合に集中して行くあの充実した時間っていうのは、他のことじゃ得られないですし、KOで勝った瞬間の喜びは最高でした。あの充実感と素晴らしさを、オーディションを受けに来てくれる子たちにも感じてもらいたいですし、番組を通じて見る人たちにも、格闘技の持っている力、面白さを伝えて、もっと世間に格闘技を広げたいです」
LDH FIGHTER BATTLE AUDITION 概要
▼募集ジャンル
総合格闘技
▼締切
2020年2月15日(土)24:00
▼審査開催日程
・東京 日時:2020年3月1日(日)
会場:EXFIGHT(東京都渋谷区恵比寿西1−34−17 Za HOUSE ビル3F)
・大阪 日時:2020年3月15日(日)
会場:クリエイティブセンター大阪 スタジオパルティッタ(大阪市住之江区北加賀屋4-1-55 名村造船旧大阪工場跡)
▼応募資格
・資格:総合格闘技プロ3戦以内(キックボクシング、ボクシングは何戦でも可)
・身長体重、格闘技・スポーツ経験不問
・年齢:1994年3月16日~2005年4月1日生まれの方
・特典:
(1)LDH martial arts 所属育成選手契約
(2) LDH主催格闘技イベントへの出場権
(3)EXFIGHTでのフィジカル、テクニックの無償指導
(4)格闘リアリティーショーへの出演
(5) 必要な方にはLDHが運営する飲食店舗をアルバイト先として紹介
(6)以降行われる格闘技イベントの出場枠の確保
▼詳細、申込 LDH martial arts 公式サイト
〈オーディションに関するお問い合わせ先〉
FIGHTER BATTLE AUDITION 運営事務局 E-mail: info@ldhmartialarts.co.jp