修斗 1.16 後楽園ホール:環太平洋バンタム級王座決定戦 小野島恒太「自分を肯定するだけのために戦う」×藤井伸樹「我を通しきった者が勝つ」|内田タケル&森田興希がコロナ陽性で2試合中止
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
プロ修斗 1月16日(日)後楽園ホール大会に出場予定だった内田タケル、森田興希のパラエストラ松戸勢が新型コロナウイルス陽性と診断されたため欠場する。内田と関口祐冬(修斗GYM東京)、森田と佐々木駿友(T-GRIP TOKYO)の試合は中止となった。大会は全10試合に減っている。15日に行われた公式計量は全選手がクリアした。メインイベントの修斗環太平洋バンタム級チャンピオン決定戦で対戦する小野島恒太(CWD/環太平洋1位、世界10位)と藤井伸樹(ALLIANCE/環太平洋3位、世界2位)のインタビューが主催のサステインから届いている。計量結果は61.2kgリミットで小野島が61.1kg、藤井は60.9kgだった。
小野島恒太「このベルトへの想いは絶対に誰にも負けません!誰かの為になんて一切考えていません。この試合は自分を肯定するだけの為に戦います」
――小野島選手は2009年のデビュー以来、環太平洋タイトルへは2度目のチャレンジとなります。
小野島 そうですね。最初が2014年の根津優太選手との決定戦でした。それも根津選手とは3度目の対戦という非常に厳しい状況での初挑戦でした。今回約7年ぶりのチャンピオンシップです。
――初めてのチャンピオンシップの後、小野島選手は2014年に膝に大怪我を負ってから長期欠場することになります。
小野島 VTJ6thでの佐藤将光戦の前に前十字靱帯を断裂し、試合には出たもののそれから手術して、自分のジムのオープンも重なり3年のブランクを作りました。2017年に一度復帰するんですが、もう一店舗のジムオープンの為、また2年近くのブランクを作り、2019年から本格復帰となりました。
――ただ復帰してからの勝率が凄いです。19年からは7戦して負けは1試合のみ。
小野島 僕を取り巻く色々な状況が好転したことも大きいと思います。今はCWDというジムを吉祥寺と東中野で2店舗を経営をしています。このジムオープンと怪我の欠場時期が合わさった事が好転して事業の準備も、身体の準備も整った感じです。
――現在の状況も踏まえて、好調の要因なんでしょうね。
小野島 はい、有難いことです。スタイルも見直して、打撃重視のスタイルからオールラウンドに動けるようにもなりました。怪我も完治してようやく動けるようになったのもここ3年のことですからね。38歳、今が一番いい状態です。
――それもあってインフィニティリーグは2勝2分の負けなし。優勝は石井逸人選手となりましたが石井選手とも引き分けました。
小野島 今回も出させて頂き本当に良かったです。結果的には引き分けてますが、自分の中では全ての試合、勝っていると思っています。ただあの試合を引き分けと判断された事、どこをポイントとして見られたのか、判定の流れなど勉強させていただくいい機会になりました。この経験があったからこそ昨年10月のROAD TO ONE(山本聖悟戦)で勝つことができましたし。様々な面で一段上がれる事ができたと感じられました。
――そしていよいよ環太平洋王座に手が届くところまできました。藤井伸樹選手とのタイトルショットです。藤井選手は“ゾンビ”や“最も戦いたくない男”などと言われています。
小野島 面白い選手ですよね、試合は全て見てます。というか何度も何度も見てチェックしています。皆さんが思い描いてる通りのイメージを僕も抱いていますよ。疲れるだろうな、しつこいんだろうなって(笑)。でも対戦相手としてオファーが来た瞬間にそれが無くなるんです「大丈夫、勝てる」って。バチっとスイッチが入りますね。今はむしろやりたい感じが出てきます。ただしつこいだけの選手とは思っていないです。しっかりした基礎もあってのものですから上手い選手という印象です。
――なかなか予想がつかないです。
小野島 藤井選手と僕は似ているタイプだと考えています。今までの対戦相手はストライカーが多かったように思います。僕みたいなタイプとやるのは久々なんじゃないでしょうか。似た者同士がぶつかり合うので、自分としてもどうなるのか予想がつかないです。
――藤井選手は誰もが嫌がるタフネスです。決して参ったとは言わないでしょうね。
小野島 そうですね、お互いに意地の張り合いになると思います。気持ちの勝負を皆さんには見て頂きたいです。気持ちの勝負、意地の張り合いだったら絶対に負けませんので。絶対に負けません!僕はこのベルトが欲しくて欲しくてたまらない。その想いは誰にも負けないし、歴代王者、今のランカーの中でも一番だと自負しています。5年ものブランクを作ってでも、帰ってきた理由はこの環太平洋のベルトを巻く為でした。1度目のチャンスを掴めなかった僕が7年間かけて目指したものにようやく手が届くところまできました。アマチュアから修斗一筋で、この中で1番になる事だけを目指してきました。僕がこのベルトを獲らなければならないと思っています。
――強い決意を感じます。オファーから返答までが早かったですもんね。
小野島 当たり前です、即答です。覚悟はできてましたので悩むことなんてありませんでした。死に物狂いで、何がなんでも獲りにいきます。
――キッチリ勝負つけて、ジムのメンバーにもベルトお見せしたいですよね。
小野島 正直、今回ばかりはベルトを獲って誰かに見せるとか、誰かの為になんて一切考えていません。自分を肯定するだけの為に戦います。僕が登りたかったのはこの山で、修斗のベルトです。このベルトを巻かなければ区切りがつかないし、次に何も始められない。「俺はこれまでのことをやってきたんだ!」とベルトを巻いて噛み締めたいと思います。
――ファンの皆さんにもその想いは伝わると思います。
小野島 今回、いいカードが並んでる中で初めて後楽園ホールのメインに立たせてもらいます。面白い試合になるかどうかは自分でも分かりません。ただ、ベルトへの強い想いをぶつけ合う僕と藤井選手との意地の張り合いを楽しんでください。格好つけるようなことも言わないし、見せられないですが、このベルトへの想いが皆さんにも伝わればと思います。
愚直に勝利だけを目指す“最も戦いたくない男”藤井伸樹インタビュー
「僕はベルトを巻きたいという気持ちより、目の前の相手に勝ちたいという気持ちが強いんです」
――2019年の初参戦から修斗を主戦場にしてから約4年経ちました。
藤井 修斗のバンタム級が色々なタイプの選手がいるので気が抜けなくて厳しいです、油断できなくて大変です。
――修斗初参戦からいきなり岡田遼選手、魚井フルスイング選手、石橋佳大選手とトップファイター達と対戦しました。
藤井 そうなる事は覚悟の上でした。ここで戦ってる選手たちは皆さん厳しい状況下にいますので、誰と当たっても厳しいと思っていました。
――修斗の雰囲気、環境にもだいぶ慣れましたか?
藤井 自分から積極的に動いていかないと勝てないなという感じです。今までよりももっと前に攻め続ける事を心掛けています。
――その姿勢がお客様にも伝わってるのだと思います。藤井選手の全ての試合がベスバウトと言っていいくらい会場もドッカンドッカン盛り上がっているじゃないですか。
藤井 ああ…そうなんですか…。
――ご本人には、あの歓声聞こえてないんですか?
藤井 いやぁ…試合中は相手しか見えてないというか…。集中してるというか…よく分かってないんです。
――毎回もの凄い盛り上がりですよ!周りのお友達とかから言われませんか?
藤井 はぁ…良かったよとは言われたりはします。
――あの盛り上がりを作っておいて、実感がないという(笑)
藤井 いや…なんか盛り上がってるのか…と思ったことはあります…。
――もっともっと自信持たれてください!ぜひ!
藤井 有難うございます。なんか試合中はで精一杯で…。
――どの試合も全力ファイトでハズレなし。選手間では「ゾンビ」や「最も戦いたくない男」と言われています。
藤井 評価していただけるのはありがたい事ですが、ダメージを追う様な試合はやっちゃいけないなと思いながら戦っています。今後の選手生活にも影響しますし。
――言ってる事と、やってることが違ってるような気がします(笑)
藤井 試合中はどうしても、集中してるのでよく分かってないのですが、毎回試合を見返しながら、もっと冷静に考えながら戦おうと反省しています。体壊れちゃうなって。
――見てる方全員毎回思ってますよ!体大丈夫かって!
藤井 ああ…そうなんですね…。
――試合後のダメージすごいでしょ?
藤井 そうですね…。
――前戦となる昨年1月の試合では顎を折る大怪我もしました。今回が約1年ぶりの復帰戦でもあります。
藤井 はい。2Rにパンチをもらってから顎の感覚がおかしいなと感じて。止められない為にも騙し騙しなんとか試合を終えられて。結果的には下顎を二箇所骨折して、全治6ヶ月でした。
――6ヶ月って結構な怪我ですよ。
藤井 はい、せっかく連勝してたのに試合ができなくなってしまって。
――そっちですか(笑)!てっきり日常生活とか、痛みの事かと思ったら。
藤井 試合ができない事の方が辛いです。
――高阪剛代表がまだ手術後すぐで退院したばかりなのに、すぐジムに来たと仰ってました。ジム大好きなんですね。
藤井 そうですね。じっとしてても、いい事ないですから。夏ごろからようやく動けるようになった感じです。
――そして復帰戦がいきなりの環太平洋チャンピオン決定戦です。相手は小野島恒太選手です。
藤井 組みの強さのイメージが強いです。自分のプランを最後までやり切る強い選手だと思います。
――小野島選手は似た者同士ではないかと分析されていました。
藤井 どうなんでしょうか…小野島選手ほどのフィジカルはないです。小野島選手は自分の戦い易い展開に持ち込みたいんだと思います。僕も得意の展開に持ち込みたいところがある。そういった点では似ているかもしれません。自分を貫き通した方が勝つと思っています。我を通しきった者が勝つという感じです。
――そしていよいよタイトルが目前です。
藤井 これはタイトルを軽視しているという意味では決してありません。ただ自分はベルト云々よりは、目の前の選手に勝つことだけに集中しています。この試合に勝ちたいという思いが強いです。何がなんでも勝つ、その思いが形になったものがベルトなのかなと。だから僕はベルトを巻きたいという気持ちより、勝ちたいという気持ちが強いんです。
――小野島選手とは真逆の考え方なんですね。小野島選手はベルトを巻く事をだけを目標にしているという強い思いを持たれていました。同じベルトでも捉え方がそれぞれ違う。
藤井 ベルトを巻く姿を想像するような、そんな余裕は自分にはなくて、ただこの試合に勝つことだけ、練習でやってきたことを冷静に試合で出すことだけに集中します。
――1年ぶりの試合です。楽しみにしています。それではこの試合ご覧いただく全ての皆様にメッセージをお願いいたします。
藤井 僕は藤井伸樹としての試合をするだけです。いい試合と言っていただけるような試合をして、そして勝つことができたらいいなと思います。
対戦カード
第10試合 メインイベント 修斗環太平洋バンタム級チャンピオン決定戦 5分3R
小野島恒太(CWD/環太平洋1位、世界10位)※Combat Workout Diamondsから所属表記変更
藤井伸樹(ALLIANCE/環太平洋3位、世界2位)
第9試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT/世界9位、環太平洋8位)
中村倫也(EXFIGHT/LDH martial arts)
第8試合 ライト級 5分3R
菅原和政(マスタージャパン福岡)
宇佐美正パトリック(EXFIGHT/LDH martial arts)
第7試合 ストロー級 5分3R
新井 丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS/世界2位)※キングダムエルガイツから所属変更
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(和術慧舟會GODS/世界7位)
第6試合 女子スーパーアトム級(50kg) 5分2R
黒部三奈(マスタージャパン東京/元世界王者)
宝珠山桃華(赤崎道場A-SPIRIT)
第5試合 インフィニティリーグ2022 女子アトム級 5分2R
久遠(ZERO)
加藤春菜(NACSER DO SOL)
第4試合 インフィニティリーグ2022 女子アトム級 5分2R
中村未来(マルスジム)
小生由紀(グランドスラム沖縄A・P・P)
第3試合 女子52kg契約 5分2R
杉本 恵(AACC/世界スーパーアトム級3位)
ソルト(マルスジム)
第2試合 フェザー級 5分2R
木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)
工藤圭一郎(グランドスラム沖縄A・P・P)
第1試合 ストロー級 5分2R
阿部マサトシ(AACC)
牧ヶ谷篤(和術慧舟會群馬支部)
概要
大会名 プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 開幕戦
日時 2022年1月16日(日)開場・17:15 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(無料)
チケット料金 VIP 18,000円(完売)/RS 12,000円/SS 10,000円/S 7,000円/A 6,000円(完売) ※当日500円増し。16時より販売 ※小学生以上はチケットが必要
チケット販売 イープラス 修斗BASEオンラインショップ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042 https://www.shooto-mma.com/