VTJ 11.6 USEN STUDIO COAST：「VTJは何かを生み出す時に現れるもの」サステイン坂本代表インタビュー
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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東京・新木場のUSEN STUDIO COASTで11月6日（土）の昼にプロ修斗公式戦、夜に「VTJ」が開催される。
「VTJ」の前身「VALE TUDO JAPAN」は1994年に第1回大会が開催され、ヒクソン・グレイシーを日本に初めて招へいし、以降の大会ではエンセン井上、佐藤ルミナ、五味隆典らが海外の強豪を迎え撃ってきた。しばらくの休止後、2012年に「VTJ」に名を変え復活すると、13年の大会では修斗世界バンタム級王者・堀口恭司とパンクラス同級王者・石渡伸太郎の団体の垣根を超えた対戦も実現。斎藤裕、佐藤将光、岡田遼も出場した16年9月大会の後、再びVTJは休眠状態だったが、コロナ禍の厳しい時代の今、約5年ぶりに復活することに。
なぜVTJを復活させようと考えたのか？ 大会を主導するサステインの坂本一弘代表に話を聞いた。
現時点最後のVTJにあたる16年9月のVTJ 8thでは修斗の斎藤裕とパンクラスのISAOの王者対決がメインイベントで行われ、佐藤将光、岡田遼も出場した
――11月6日にスタジオコーストで昼にプロ修斗、夜にVTJを開催されることを、9月25日に発表されました。VTJを5年ぶりに開催しようと思った経緯を聞かせてください。
坂本「コロナの影響で外国人選手が日本に入れない、閉塞した現状を打破するために、イベントとして何か大きいものをやってみたいと思いました。VTJも歴史のある大会なので、コロナ禍の中で新しい価値観を持たせられるのかなと思います。そのために今、外国から選手を呼ぶため、スポーツ庁と話をしているところです」
――先日、元MMA選手の須藤元気参議院議員のTwitterに、坂本さんたちが政府に陳情をしている様子が掲載されていましたね。
坂本「須藤議員も格闘技出身ということで、昨年の11月に設立された超党派格闘技振興議員連盟の会合の時にお会いしていたのでご相談に伺いました。スポーツ庁の方からもアドバイスをいただき、今まで海外からの入国者は2週間の隔離が必要でしたが、3日に短縮されたことも教わりました。9月1日にはボクシングで井岡一翔選手がメキシコのフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア選手を相手に世界戦を行いましたし、そういう事例も勉強させていただいています」
「修斗」と「RISE」から「外国人選手新規ビザ発給について」の陳情書を頂きました。格闘技において日本人対決が面白いのは外国人選手との戦いもあるからです。両団体とも新型コロナウィルスの徹底した対策措置を行って、大会を開いているので前に進めていきたいです。#格闘技振興議員連盟 pic.twitter.com/wz5AHhMGmE
— 須藤元気 (@genki_sudo) September 17, 2021
――最近はイベントでもワクチン接種証明やPCR検査で入場者数制限を緩和する動きも出ています。新内閣やその後にあるかもしれない衆院選にも影響されそうですが、11月になれば色んな面で規制が緩和されている可能性はあります。外国人選手の招へいはどれぐらいの規模で考えていますか？
坂本「基本的には近隣の国がいいと思っていて、韓国の選手からまず招へいしたいと考えています。ただ北米なら多くの人がワクチンを打っていますし、ワクチンの2回接種が行われている国が中心になってくると思います。そうはいってもオリンピックのように大量に呼ぶことは難しいので、2～3人から始めるのが妥当だと思います。これで問題が起こって、外国人選手をもう呼べませんとなっては本末転倒なので」
――海外勢をどの選手が迎え撃ちますか？
坂本「フライ級の平良達郎、フェザー級のSASUKE、ライト級の西川大和といった、新しく世界チャンピオンになった選手の中から出場可能な選手に外国人を当てていきたい思いです。コロナが始まって1年8カ月ぐらい、そこが滞って来ましたからね」
平良達郎（写真提供：サステイン）
SASUKE
西川大和
――修斗に限らずMMA、キック、どこの格闘技団体もそうだと思いますが、チャンピオンになって次に誰とやるかが課題です。今は多くの大会が日本人対決で盛り上がっていますが、日本人チャンピオンの次のステップは世界の選手、対世界がコロナ禍以前の本来の姿でした。
坂本「修斗が先駆けて、現状を何とか打破できないかということですね」
――思えば1994年の第1回VALE TUDO JAPANも、当時世界最強と噂されたヒクソン・グレイシーを日本で最初に招へいしたイベントでした。世界で現在普及しているMMAのルールの原型はプロ修斗のルールと言っても過言ではないです。坂本さんのおっしゃる「先駆けて」というのは、修斗およびVTJの原点を感じる言葉です。国際戦はVTJでやるのですか？
坂本「ケースバイケースですね。どの選手がどっちに出るかで変わってくると思います」
――修斗の枠組みのほうが選手にとってメリットがあれば、そのほうがいいでしょうね。昼の修斗と2大会で何試合ずつですか？
坂本「各7試合ずつぐらいですね。それでも後楽園でやるよりはたくさん試合が組めるのは大きいですね」
――スタジオコーストではアパレルブランドのMOBSTYLESとコラボレーションし、17年9月にプロ修斗を開催されたことがありました。そのコーストも来年1月で閉鎖するようです。
坂本「今回もMOBSTYLESさんからスタジオコーストが空いているという話をいただき、何かできないか考えた時に、VTJは面白いんじゃないかなと直感しました」
――チャンピオン以外ではどういう選手が出ますか？
坂本「修斗に普段出ないような選手も呼ぶつもりです、この選手も出るのか？って皆さん驚くことになると思います。VTJでは日本対世界と言う構図が常々ありました。今は海外の選手をたくさん呼べない状況ですから、世界で戦って来た日本人選手も、世界を知っているじゃないか、っていう」（※編集部注：開催発表後のイメージ映像には、宇野薫、岡見勇信、佐藤将光、高橋遼伍が登場していた）
――VTJのルールはどうなりますか？
坂本「基本的にはユニファイドルール（※UFC等で採用されている世界標準のMMAルール）になると思います」
――修斗をサポートしているONE Championshipと関連したカードもありそうでしょうか？
坂本「ONEで戦っている選手も日本を出て世界で戦ってきた選手なので、そういう選手も出てもらいたいですね」
19年3月の記者会見にて。左からONE Championshipジャパンの秦英之代表、佐藤将光、サステインの坂本一弘代表
――VTJは5年ぶりですが、来年以降もコンスタントにやりますか？
坂本「選手とファンに求められているものなのか？逆に自分たちが求めていくべきものなのか？ですね。無理にやるものでもないですし。とにかく今、日本の選手が世界と戦いたいと思っているのに、コロナ禍で外国人が呼べない状況を何とかできないかというモチベーションが第一です。VTJは何かを生み出す時に現れるものだと思います」
――コロナに関する状況も読めないですよね。
坂本「単純にコロナだけがやる理由ではないですね。今回はコロナがきっかけですけど、来年は来年でまた新しいテーマができれば、それに応じた行動は必要だと思います」
――最後に何か他に11月の大会に向けてアピールがございましたらお願いします。
坂本「今はまだコンセプト発表に留まりますが、もうすぐ対戦カードを発表できると思いますので、5年ぶりのVTJに期待していただきたいですし、出てみたい選手がいれば、今からでも手を上げてもらって全然いいと思います」◆◆◆
PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7概要
大会名 プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7 Supported by ONE Championship
日時 2021年11月6日（土）開場・12:30 開始・13:00
会場 USEN STUDIO COAST（東京都江東区新木場2-2-10／JR・東京メトロ「新木場」徒歩5分）
チケット料金 VIP 18,000円／RS 10,000円／S 7,000円 ※入場時ドリンク代500円 ※当日500円増し ※小学生以上はチケットが必要。 ※10月2日（土）発売予定
チケット販売 イープラス 修斗BASE オンラインショップ
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042 https://www.shooto-mma.com/
VTJ 2021 概要
大会名 VTJ 2021
日時 2021年11月6日（土）開場・16:00 開始・16:30
会場 USEN STUDIO COAST（東京都江東区新木場2-2-10／JR・東京メトロ「新木場」徒歩5分）
チケット料金 VIP 20,000円／RS 15,000円／SS 10,000円／S 7,000円 ※入場時ドリンク代500円 ※当日500円増し ※小学生以上はチケットが必要。 ※10月2日（土）発売予定
チケット販売 イープラス 修斗BASE オンラインショップ
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042 https://www.shooto-mma.com/
