NJKF 9.19 後楽園ホール:波賀宙也「ムエタイジムの相手にムエタイで勝ってこそ意味がある」×大田拓真「ムエタイが嫌がる戦い方をしたい」|erika♡「沖縄に置いてきた子供を思い浮かべて戦う」×Ayaka「試合で私が笑ったら安心してください」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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NJKF 2021 3rd(9月19日(日)後楽園ホール)では波賀宙也(立川KBA/IBFムエタイ世界スーバーバンタム級王者)vs. 大田拓真(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者、S1ジャパン55kg級王者)、erika♥(SHINE沖縄/ミネルヴァ・アトム級王者)vs. Ayaka(健心塾/ミネルヴァ・ピン級王者)が行われる。
波賀と大田ともにムエタイをベースとする同士。世界王者・波賀が「ムエタイにはムエタイで勝ちたい」と言えば、大田はしかし「自分がムエタイスタイルでやってきて嫌なスタイルが分かっているのでそれで行きたい」と話す。至高のムエタイ対決、その結末やいかに。
erika♥とAyaka。ともにアグレッシブなファイトスタイルを持つ。erika♡はフィジカルを活かして戦うと語り、Ayakaは冷静さを失わない戦いを心掛ける。嵐の予感漂う王者対決、はたして勝者はどちらとなるか。(記事提供:NJKF)
波賀宙也「世界戦へ向けムエタイで勝って、NJKFのエースを倒す」
――昨年2月以来、1年半ぶりとなる試合が近づいてきました。
波賀 体の出来がまだ6割ぐらいなので、ここから8割・9割ぐらいまで持っていければいいかなと思ってます。試合間隔が空いたので正直やってみないと分からないですけど、練習中の動きは普段と変わらないかと思います。
――これだけ試合が空いたのはやはりコロナの影響があったのでしょうか。
波賀 もともと決まっていた世界戦が延期になって、なかなか決まらなくて……というのがずっと続いていました。今年の5月ぐらいにも日本人との試合が決まりそうだったんですけど、条件が合わなくてそこも流れちゃって。怪我もなくずっと準備はしていたんですけど、試合が全く決まらなかった感じです。長く空いたので、フェードアウトして引退したと思ってる人がいるかもしれません(笑)。だから試合ができるのは本当に感謝です。
――そういった中での対戦相手、大田選手についてお願いします。
波賀 何でもできる印象で、全てをそつなくこなす感じのイメージです。
――ともにムエタイをベースにする同士の対戦となります。
波賀 だからやっぱりムエタイで勝ちたいですよね。特に相手がムエタイのジムだから、ムエタイで勝ってこそ意味があるのかなと思います。
――ムエタイにはムエタイで対抗して、上回った上で勝つと。
波賀 実際ムエタイにはムエタイじゃないと勝てないと思っています。やっぱり立ち技の中ではムエタイが一番強いと思うんです。だからそこに勝つにはムエタイじゃないと無理なんじゃないかって。これは日本人じゃなくタイ人が相手でもですね。ムエタイにはやっぱりムエタイで上回らないと勝てない部分があるのかなと思っています。だから2人で綺麗なムエタイを見せて、ムエタイにはムエタイで勝ちたいです。自分の戦いは崩さないようにしたいと思ってます。
――この試合の後、今後はどのように見据えていますか?
波賀 11月に(IBF世界王座の)防衛戦を組んでもらえる予定なんですけど、まだコロナの状況もどうなるか分からないので何とも言えないです。でもとりあえずはそこに向けて、11月に試合がある予定で準備をしています。
――では、今回は世界戦を前にした試合という位置づけにもなりますね。
波賀 そうですね、なのでとりあえず今回勝たないとっていうのがあります。
――では、大事な一戦へ向けファンの人たちへのメッセージをお願いします。
波賀 今回こうして試合を組んでもらえて、それはすごくありがたいです。ただ、大田くんはNJKFのエースって言われていますけど、NJKFのベルトを獲っていないんです。エースを名乗るからにはやっぱりベルトを獲ってからだろっていうのがあります。僕は一応NJKFのベルトを獲っているので。NJKFのベルトを獲ってないのにWBCのベルトに挑戦できちゃうのは順序が違うし、そういうのはやっぱりちゃんとステップを踏んでいかないとダメです。なので世界戦もあるし、とりあえずNJKFのエースを倒します。
大田拓真「ムエタイが嫌なスタイルが分かっているので、それで行きたい」
――試合が目前となりました。調子はいかがですか?
大田 めっちゃくちゃいいです。久しぶりの試合なので(1月、RISEでの工藤政英戦以来)気合いも入ってます。
――試合のない間も変わらず練習を積んでいたのでしょうか。
大田 そうですね、自分の足りない部分を強化していけたので、今回の試合も結構自信があるっていうか、自分で楽しみにしています。
――足りないところ、強化していたのはどういった部分ですか?
大田 前回RISEでやった時に一番思ったのが、やっぱりフィジカル面がすごく足りないなって。フェザー級の体じゃないなって思ったので、そういう面をメチャクチャ鍛えるために、ジム練をちょっと減らして筋トレを結構多くして、週3とかでやっていました。それを結構ずっと何ヵ月もやれたので、よくなったかな、パワーが全体的についたかなっていうのがあります。体つきも結構変わったと思います。
――ではフィジカルを強化して、課題はクリアできた感じでしょうか。
大田 試合をしてみてどれぐらい成長してるのかなっていう感じでまだ分からないですけど、だからすごく自分に期待してます。
――そういった中で今回対戦となる波賀選手についてお願いします。
大田 もうNJKFでずっとトップでやってきている方なので、“波賀選手とやれるんだ”って最初ビックリして、受けてくださったのもすごく嬉しかったです。これは超えたいなとも思って燃えています。
――NJKFでムエタイスタイルで結果を出してきた2人による好カードだと思います。選手としての印象はいかがでしょう?
大田 選手としてはもう本当に“ムエタイ”っていう感じで、首相撲だったり蹴りだったりヒジとかも上手いですし、そういう印象です。
――まさに“ムエタイ”という波賀選手を相手にどう戦いますか?
大田 自分的には結構ずっと前からパンチ強化をしていたんですけど、最近もっともっと強化の期間があったので、筋トレとかもそうでしたけど、戦い方もいろいろ変えて練習をしてきて、ムエタイが嫌がるような戦い方をしたいとは思ってます。自分がムエタイスタイルでやってきたので、その嫌なスタイルっていうのがなんとなく分かっているので、それで行きたいなと思っています。
――ムエタイ対ムエタイかと思いきや、考えているところがあると。
大田 はい。そこ(=ムエタイが嫌なところ)を突いていきたいと思ってます(笑)。
――この一戦、ムエタイスタイルの先輩である波賀選手を超えられたら大きいですね。
大田 そうですね。久しぶりの試合でもあるので自信になります。
――取り組んできたことの成果を出せるか、大きな相手を乗り越えられるか、注目の一番です。改めての意気込み、メッセージをお願いします。
大田 流れてしまって全然試合ができなくて、弟も試合をしていたので自分も試合したいなっていうちょっとした焦りもありつつ、でもダメなところもいっぱい直せていけたので、今回しっかり勝って、久しぶりに見に来てくれる人も結構いるので、楽しんで帰ってもらいたいなって思います。
erika♡「Ayaka選手は強くて好きな選手ですが、自分の目標はもっと上にあるので負けられない」
――試合目前となり調子はいかがですか?
erika♡ かなり順調でいい感じです。今回はいつもより練習をして、全てにおいてキレを意識して、フィジカルを活かして戦える練習をしています。
――今回はキレやフィジカルが試合のカギになると。
erika♡ Ayaka選手はとても強い選手なので、今までもずっと手を抜かないで一生懸命やってきたんですけど、絶対に落とせない試合で勝ちたいので、圧倒して勝つために自分がレベルアップして自分の戦いをもっと磨いていけば勝てると思って、そうやってきました。
――毎回負けられない、強い思いで試合に臨んでいると思いますが、今回特にそう思われるのはどうしてですか?
erika♡ 自分の目標はもっと上にあると思っているので、ここで負けられないっていうのはやっぱりそこで、自分らしく戦って、もう圧倒して勝ちます。
――Ayaka選手の印象を改めてお願いします。
erika♡ アグレッシブで前に出る力があって、でもテクニックもあってただ前に出るだけじゃなく、ちゃんと考えて出入りもしてまとめてパンチを打ってくる、圧を掛けるのも上手で力強いっていう感じで認識しています。
――しっかり映像を見て、分析もできている感じですね。
erika♡ そうですね、好きな選手なのでよく見てはいます。
――アグレッシブな点はerika♡選手とも共通するかと思いますが、Ayaka選手のような相手はやりやすいですか?
erika♡ 一緒にバチバチやってくれるのでやりやすいと思います。試合が楽しみです。
――NJKFの後楽園大会には初出場となります。どんなところを見てもらいたいですか?
erika♡ いつものように変わらずアグレッシブに、見てる人も楽しく、自分も楽しくっていう試合をやるので、そこを見て頂ければありがたいです。
――アグレッシブに、楽しんというのはいつも思っていることなのでしょうか。
erika♡ そうです。周りも一緒に楽しんで、私も楽しんでっていう。そして結果は絶対勝つっていうのをいつも目標にして戦っています。今回もそのように行きます。
――やっぱり試合の時は楽しいですか?
erika♡ 最初は“嫌だぁ”とか“怖っ”ってなっているんですけど、でもアップをし出したら、仲間とかセコンドが声を掛けて気合いを入れてくれるので、それでだんだんモチベーションも高くなって、リングに上がった瞬間全然切り替わって“やるぞ”みたいな感じで完全にスイッチオンになります。
――ここまで9戦8勝1敗と見事な戦績で進んできています。
erika♡ やっぱり周りの方が、遠い沖縄からサポートしてくれて、みんなでチームで勝つぞっていうのもあるし、子どもも沖縄に置いてきて、「ママ頑張れ」って応援してくれるので、帰って「やっぱりママ強かったね」って言ってくれる顔を思い浮かべながら、絶対負けられないと思いながら戦っています。
――遠方から、そして子どもたちの思いも力になっていると。それでは最後にご覧になる方たちへのメッセージをお願いします。
erika♡ 絶対試合を盛り上げて勝ちますので、楽しんで頂けたら幸いです。応援よろしくお願いします。
Ayaka「試合中笑っているのが本来の私のスタイル。今回も笑顔を出せるよう頑張ります」
――試合へ向け仕上がり具合はどうですか?
Ayaka 着々と進んでいて順調です。erika♡選手は首相撲が強いイメージがあるので、みんな首相撲に潰されていくのを、私だけは何とか持ち応えようって、そこに対処する練習を主にしています。
――その手応えはいかがでしょう。
Ayaka 冷静になれば上手くいくと思います(笑)。前の試合も冷静さがちょっとなくなっていたので、それだけ克服できれば何とかなります。
――ですが、前回の試合(6月、奥脇奈々に判定勝ち)はいい形で勝てたのではないですか?
Ayaka 途中冷静じゃなかったんです。ヒジが顔に入ってイラ立って、ちょっとカーっとなっちゃいました(苦笑)。焦ったような試合でそこが私の悪いところなので、それだけ気をつけます。だから今回は頭がぶつかろうが何だろうが冷静にいられるような試合にしたいと思ってます。
――先ほど少しありましたが、erika♡選手の印象を改めてお願いします。
Ayaka 手足が長くて首相撲が強いっていう、一番厄介な相手だと思います。なおかつインファイターっていう。でも、もうイメージはできてます。
――今はコロナでいろいろ大変な時期ですが、練習や活動に支障はないですか?
Ayaka ないって言ったら嘘になるんですけど、試合が終わった後は人と会わないよう2週間家で自粛をするので大丈夫かと思います。仕事も2週間休みだし(笑)。
――その間はどのように過ごすのですか?
Ayaka もうめっちゃ食べるつもりで、今はそれだけが楽しみです(笑)。終わった後の冷蔵庫を見るのがすごい楽しみなんですよね。計量で先に出発した後、親が買い溜めしてくれていて(笑)。ありがたいです。
――あまり食べると次戦の減量が大変になるのではないですか?
Ayaka それでいつも大変なんですけど、ご褒美だと思って(笑)。勝った後のご褒美は最高ですよ。でも、負けると味がしなくて(苦笑)。ショック過ぎて味があんまり分からなくなります。
――なるほど、同じ食べるのでも勝った後と負けた後では味わいも全く違うのですね。
Ayaka そうです、全然違います。もう負けると食べた気がしないです。でも、負けた時の方が食べる量がエグいと思います。味がしないそ、みたいな(苦笑)。
――ストレスもあるし、味がしなくて満足感がないからいくらでも食べれてしまうのでしょうね。では、勝利のご褒美とするためにも、改めての意気込みをお願いします。
Ayaka とりあえず感情的にならないっていう課題があるので、感情的にならず、相手の得意技を見せないような試合運びをしたいと思います。
――ですが、そんなに毎回感情的になる訳ではないですよね?
Ayaka 本当にならない時はならないんです。基本私って試合中笑ってることが多いので。でも、前の試合は笑わず本当にただムカっとしていた試合だったので、自分の試合じゃなかったんです。それさえ何とかなればと思っています。
――では試合中に笑顔が見られている時は、Ayaka選手は調子よくやれていると。
Ayaka そうです、楽しんでいると思ってもらえたら。それが本来の私のスタイルなんです。笑ったら安心してください(笑)。今回も笑顔を出せるよう頑張ります。
対戦カード
第8試合 ダブルメインII WBCムエタイ日本統一フェザー級王座決定戦 3分5R
松本龍斗(京都野口ジム/NJKFフェザー級王者、WBCムエタイ日本同級2位)
安本晴翔(橋本道場/WPMF世界&KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
第7試合 ダブルメインI WBCムエタイ日本統一ライト級王座挑戦者決定戦 3分3R
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
鈴木翔也(OGUNI-GYM/NJKFライト級王者)
第6試合 ダブルセミファイナルII 57kg契約 3分3R
波賀宙也(立川KBA/IBFムエタイ世界スーバーバンタム級王者)
大田拓真(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者、S1ジャパン55kg級王者)
第5試合 ダブルセミファイナルI 57kg契約 3分3R
国崇(拳之会/ISKA世界ムエタイ・フェザー級王者)
前田浩喜(CORE/元NJKFスーパーバンタム級王者)
第4試合 ミネルヴァ 47.5kg契約 2分3R
erika♥(SHINE沖縄/ミネルヴァ・アトム級王者)
Ayaka(健心塾/ミネルヴァ・ピン級王者)
第3試合 65kg契約 3分3R
野津良太(E.S.G/NJKFウェルター級2位)
ナカノ・ルークサラシット(エスジム/NJKFスーパーライト級8位)
第2試合 フライ級 3分3R
吏亜夢(ZERO)
嵐(キングジム)
第1試合 S1レディース・スーパーフライ級トーナメント1回戦 2分3R
梅尾メイ(B9 GYM/J-GIRLSフライ級王者)
KOKOZ(TRY HARD GYM/元スックワンキントーン女子ミニフライ級王者)
概要
大会名 NJKF 2021 3rd
日時 2021年9月19日(日) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 楽天チケット(3,300円/10/3(日)23:59までアーカイブ視聴可)
チケット料金 SRS席22,000円(完売) RS席16,000円 S席11,000円 A席8,000円 B席5,000円(完売) ※当初NJKFが発表のチケット料金に誤りがございました。正しくは左記の通りです ※当日500円増し
チケット販売 チケットぴあ 楽天チケット 後楽園ホール 出場選手・所属ジム NJKF
お問い合わせ NJKF 046-205-9350 https://www.njkf.info/