Krush 8.21 後楽園ホール:Sバンタム級王座決定T一回戦 公開練習(2/2)/小倉尚也「ここまで来たこと自体が夢のよう」×内田晶「東北初のKrush王者になる」/鬼山桃太朗「やらしい戦い方もできる桃太朗を目指す」×愛瑠斗「デビュー1年の糞餓鬼がベルトを獲る」
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Krush.128(8月21日(土)後楽園ホール)での「第7代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント・一回戦」のうち、小倉尚也(スクランブル渋谷)vs. 内田晶(チーム・タイガーホーク)、鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs. 愛瑠斗[えると](健成會)の4選手の公開練習のレポートが、K-1 JAPAN GROUPから届いた。(写真:(C)K-1)
小倉尚也、Krush王者という夢を叶える!「ここまで来たこと自体が夢のような話。憧れ続けたKrushのベルトがどうしても欲しい」
7月27日(火)東京・スクランブル渋谷にて、8月21日(土)東京・後楽園ホール「Krush.128」の[第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]で内田晶と対戦する小倉尚也が公開練習を行った。
2分1Rのミット打ちで得意のパンチを披露した小倉。試合までまだ約1カ月ほどあるため、「疲れはありますけど、コンディションを調整していくのはこれからだし、減量もこれからですからね」と本格的に試合に向かって整えていくのはこれからとのこと。しかし、「調子は悪くないですね」と鋭いパンチを見せつけた。
小倉の前回の試合は5.30「Krush.125」での小巻海斗戦。大激戦を展開し評判となった試合で判定勝利を収めているが、「戦前からKrushらしい試合をやりたいと小巻選手も言っていたので、お互いに盛り上がる試合がしたくてその通りの試合になってくれたかなと。久しぶりに技術よりも真正面から気持ちでぶつかってくれる選手とやったので、自分自身も前回は楽しかったですね」と充実感のある試合だったようだ。
また、小倉はこの試合を含め昨年から3連勝中。「自分自身のレベルも上がってきた証拠なのかなと思いますね。以前は違う団体に出てたので、細かいルールなんですけどルールも変わって、意外とやっぱり難しいのかなというのを感じながらずっとやっていたんですよ。でも、いい意味で馴染んできたというか、そういうところもあるのかなと思います」と、Krushのルールに慣れてきたことが3連勝という戦績を生んだ要因だと自分では考えているようだった。
この勢いに乗った状態でエントリーされた今回のトーナメント。「タイトルマッチができるのかなという気持ちではいたんですけど、全員倒せば誰もが認めるチャンピオンになれると思うのでこれはいいチャンスだなと思いますね。これで勝ったら文句なしだろうって思います」と、モチベーションも高い。
そのためにもまずは一回戦突破が必須となる。対戦相手の内田は宮城県仙台市を拠点にする選手で、先日の5.30「Krush.125」で三井大揮にKO勝利を収めた。これがKrushでは初勝利と、ここまでKrushでの戦績は振るわないが「技術もあって、全然弱い選手ではないので。むしろ自分にとっては相性が悪いぐらいの選手だと思っています。技術でポイントを取っていくっていう形の試合をしてくると思うので、そこを自分がどう崩すかですね」と、小倉に油断するところはない。
とはいえ、苦手なタイプの克服にはこれまでも時間を費やしてきた。「そういう選手を倒すことはずっと意識していたし、そういう練習はしてきたので、その成果が出せるんじゃないかなと思います」と、一回戦突破に自信を見せる。
10月31日の後楽園ホール大会で行なわれるワンデートーナメントの準決勝では「相性的にも噛み合うと思います。準決勝で当たっちゃうとちょっときついと思いますけど、やりたいですね」とアグレッシブなファイトが持ち味の鬼山桃太朗の対戦を希望。また、決勝戦は「55kgで実績のある選手なので倒したら文句ないと思います」と、ここまでプロでは1敗しか喫していない璃明武との対戦を望んでいる小倉だが、誰が勝ち上がってきてもKrushのベルトを譲るつもりはない。
小倉は2012年に初めてKrushを観戦。翌年から格闘技を始め、現在に至る。「自分が初めて見た次の大会ぐらいの時に-58kg(現フェザー級)のKrushのトーナメントが始まって、それを見てKrushのベルトへの憧れも出た」と、格闘技を始めるきっかけになったのがKrushだった。「格闘技をやっていなかった自分からすると、これほど長く格闘技を続けるとも思っていなかったですし、ここまで来たこと自体が夢のような話なので、本当に夢ですね」と、憧れでもあり夢でもあるのがKrushのベルトなのだ。
「もちろんK-1のベルトも欲しいんですけど、その中でもKrushのベルトはどうしても欲しいですね」と、他のベルトと比べてもKrushのベルトは小倉にとって格別な存在のようだ。そして、あと3試合勝てば、その夢を掴むことできる場所まで来た。「まず8月の大会で必ずKOで勝って、準決勝・決勝につなげたいと思いますので、応援よろしくお願いします」。夢の実現のため、KO勝利での一回戦突破を誓う。
内田晶、目標は決勝で璃明武にリベンジ!地元・宮城にKrushのベルトを持ち帰る!「東北にいてもチャンピオンになれるということを証明したい」
宮城・鷹虎ジムにて、8月21日(土)東京・後楽園ホール「Krush.128」の[第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]で小倉尚也と対戦する内田晶が公開練習を行った。
現在空位になっているKrushスーパー・バンタム級王座をかけてスタートする第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント。内田は出場オファーを受けた時の心境を「負けが続いていたので、チャンスをいただけて感謝しています」と振り返り、降って沸いた王座奪取のチャンスに喜びの声を上げた。
前戦は今年5月の「Krush.125」。K-1 JAPAN GROUP参戦以来引き分け1つを挟んで4連敗と苦境に立たされていた内田だが、緊急参戦した試合で三井大揮をKOし、グループ初勝利を上げた。この勝利がトーナメント参戦へのチャンスを引き寄せる形となり「あの時はリラックスして試合に入れました。楽しんで試合が出来たし、その結果として勝てて良かった」と、気負わない気持ちが成果を引き寄せたと語った。
公開練習ではその三井戦でダウンを奪った左フック、右ストレートをミットに打ち込んだ内田。「試合に臨む気持ちの持ちようが、いい感じに出ている」という言葉通り、気持ちの乗った強打から、内田のトーナメントにかける”気持ち”が伝わってくる。
1回戦で内田は直近3連勝と好調の小倉尚也と対戦。試合中に笑顔がこぼれるほど闘志を全面に出す小倉を、内田は「今回出る8選手の中で、自分をのぞけば一番気持ちが強い選手」と高く評価。気持ちで戦うタイプ同士、かみ合う試合になると予想し「熱い試合ができるかなと思います」と熱戦を予想している。
続く準決勝の予想について「あまり他の選手の試合を見ていない」と興味を示さなかったが、決勝に話が及ぶと「自分から言わなくてもわかるように、KO負けしている選手を倒さないとチャンピオンにはなれない」と語気を強める。具体的な名前こそ出さなかったものの、内田のいう“KO負けしている選手”とは、過去に後ろ回し蹴りで失神KO負けの屈辱を受けた璃明武に間違いない。内田としてはトーナメントを勝ち上がり、決勝で璃明武にリベンジしてKrushのベルトを巻くことが最高の形だ。
幼少期に空手を始め、K-1MAXで活躍した魔裟斗・山本“KID”徳郁らに憧れていた内田は「僕はKrush・K-1のベルトが欲しくてこのリングで戦うことを決めた。ベルトの想いは誰よりも強い」とKrush王座にかける強い想いを口にする。また自身が望むリベンジ達成の先に待つのは、東北在住・初のKrush王者の称号だ。「東北にいてもやれるぞと証明したい。東北から初のKrushチャンピオンになれるように一生懸命頑張ります」と宣言した内田。最後まで勝負をあきらめない持ち前の闘志を武器に、スーパー・バンタム級のベルトを地元・宮城に持ち帰るか?
鬼山桃太朗が完全体へ進化!?「相手が前回の試合を見て対策を練ってくるなら参考にはならない。“変わった桃太朗”を見せられると思います」
神奈川・K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTにて、8月21日(土)東京・後楽園ホール「Krush.128」の[第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]で愛瑠斗と対戦する鬼山桃太朗が公開練習を行った。
前回3月のK-1ではスーパー・バンタム級トップファイターの一角・金子晃大と対戦し、3RKO負けを喫した鬼山。敗因については「絶対に勝てると思っていましたが、今振り返ると、格闘技に対する考え方が甘く、そりゃあ負けるわなと。先輩の武尊さんは気持ちを出して戦って気持ちが折れなければ絶対に勝てるということを言われていて、僕も絶対に気持ちでは負けないという思いでやっていましたが、気持ちだけの戦いではダメだなと。気持ちが強いのは当たり前。実際、武尊さんは気持ちだけじゃなく色んな技術があった上での気持ちの強さなので、僕は基本的なことをしっかりやろうと思いました」と自分のスタイルを見つめ直すいいきっかけになったという。
「僕が鬼山桃太朗と戦うんだったら攻略しやすい。1から自分を見直して、自分の今までの戦い方だったら勝てない、これから上に行くためには変えていかないといけないと思ったので、前回の金子戦の後、周りからの色々なアドバイスをいただいたり、自分で色々と考えてきました」と自己改革に努めてきた。
その結果「だいぶ変わってきて、いい感覚が掴めています。自分としても攻略しづらい選手になっていますし、相手が前回の試合を見て対策を練ってくるなら参考にはならないと思います。前までは素直すぎる戦い方でしたが、持ち味は消さないで今はやらしい戦い方もできる桃太朗を目指していて、次は変わった姿が見せられると思います」と手応えを感じているとも話す。
金子戦の公開練習では、猿(渡辺雅和代表)、犬(上松大輔トレーナー)、キジ(伊澤波人)を従えてミット打ちを披露した鬼山だが、この日、おともたちの姿は見えず。「いつもは一緒にいるのですが、今回はタイトルの懸かった試合ということで、僕の“本気度”を伝えたいと思って一人で来ました」と真剣モード。そして、渡辺代表を相手にミット打ちを行い、仕上がりの良さをアピールした。
一回戦はプロキャリア3戦3勝の新鋭・愛瑠斗が相手となり「若くて才能ある選手だと思います。今風の試合をしてくるイメージがあります」と印象を語る。
トーナメント組み合わせ発表記者会見時に愛瑠斗は「鬼から生まれた愛瑠斗です」「桃太朗退治をして頑張ります」など鬼山の桃太郎設定を意識したコメントが多かったが「ビックリしました。そこまで来るかと(笑)。向こうは『鬼のトレーナーに育てられた僕が桃太朗退治をします』と言ってましたが、僕も実は鬼に育てられているんです(笑)。鬼山に辿り着い桃を鬼に拾われて、僕は鬼に育てられてたのでキャラ被りだなと。そこはちゃんと調べてきてほしかったですね。完全に勉強不足ですよ」とダメだし発言する場面もあった。
昨年11月にはBigbangに出撃し、スーパー・バンタム級王座を獲得している鬼山だが、主戦場としているKrushのタイトルの懸かった試合ということで「毎回勝つ気で臨んでいますが、やはりタイトルが懸かると気持ちが違いますし、毎日気合いが入った練習ができています。いい練習ができているのでいい勝ち方のイメージもできています」と気合い充分だ。
今大会のメインでは同門のMIOがKrush女子アトム級タイトルマッチに挑むため、いい勝ち方でつなぎたいところ。「MIOさんも問題なく勝ってくれると思うのですが、僕が先にいい試合をしてプレッシャーをかけようと思います(笑)。トーナメント全体を通して、『鬼山桃太朗のトーナメントだったな』と思われるような勝ち方をしていき、最終的に自分がベルトを巻いて終わりたい。まずは一回戦で絶対に倒します!」と力強いコメントで締めた。(※編集部注:女子アトム級王者・菅原美優の欠場で、MIOの王座戦は中止となっている)
愛瑠斗、プロ無敗の新鋭がトーナメントをかきまわす!「他の選手よりも自分のほうが華がある。デビュー1年ちょっとのクソガキがベルトを獲ります」
東京・健成會武蔵村山道場にて、8月21日(土)東京・後楽園ホール「Krush.128」の[第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]で鬼山桃太朗と対戦する愛瑠斗が公開練習を行った。
昨年10月にプロデビューから、ここまで3戦3勝(2KO)と無敗を誇る愛瑠斗。そのうち直近2試合は連続KO勝利中で、愛瑠斗は「練習の結果が出たなという感じです」と謙虚な姿勢ながら、確固たる自信を伺わせた。
格闘技の世界に足を踏み入れたきっかけは「家の近くにジムがあって、ちょっとやってみようと思った」という愛瑠斗だが、アマチュアでは思うような結果を残せず。しかしその後、ABEMAの格闘代理戦争や地下格闘技で腕を磨き、プロでは無敗記録を更新中。公開練習で見せたパンチでは、その躍進を裏付けるかのような鋭さを披露した。
トーナメント1回戦で対戦する鬼山の印象について、愛瑠斗は「気持ちがあってパンチが強い」と語った。元Bigbangスーパー・バンタム級王者の肩書きを持ち、今年3月に金子晃大に敗れるまではK-1 JAPAN GROUPにおいて2連続KO勝利を積み重ねた鬼山のパンチは脅威。しかし愛瑠斗は「(鬼山は)パンチャーなので、パンチでつき合うつもり。打ち合います。打ち合うと思います」と、真っ向からの”桃太郎退治”を宣言した。
準決勝には「キャリアもあって気持ちが強い」と評価する小倉尚也、決勝には吉岡ビギンの勝ち上がりを予想する愛瑠斗。「絶対自分が似合うと思う」というベルト奪取に加え「(吉岡は)バンタム級の元チャンピオンという肩書きがあるので、倒したら美味しい」と、吉岡が持つネームバリューも食い尽くす構えを見せる。
憧れの選手に玖村将史の名を挙げ「(キャリアの少なさは)関係ない。プロはプロなので。他の選手よりも自分のほうが華がある」と、気後れはまったく感じさせない愛瑠斗。「デビュー1年ちょっとのクソガキがベルトを獲るんで、応援お願いします」と堂々呼びかける姿からは、波乱を巻き起こす台風の目となる予感を感じさせた。
対戦カード
第8試合 第7代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
吉岡ビギン(team ALL-WIN/元Krushバンタム級王者)
璃明武[りあむ](K-1ジム総本部チームペガサス)
第7試合 第7代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
小巻海斗(真樹ジムAICHI)
黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
第6試合 第7代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
小倉尚也(スクランブル渋谷)
内田 晶(チーム・タイガーホーク)
第5試合 第7代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパーバンタム級王者)
愛瑠斗[えると](健成會)
エキシビションマッチ 2分2R
MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元シュートボクシング日本女子ミニマム級(48kg)王者)
松谷 綺[きら](ALONZA ABLAZE)※VALLELY KICKBOXING TEAMから所属変更
第4試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂/K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
峯 大樹(若獅子会館/元RKSバンタム級王者)
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
遠藤信玄(Capture the flag/WPMF日本&J-NETWORKライト級王者)※K-1ジム目黒TEAM TIGERから所属変
齋藤祐斗(JK TRIBE)
第2試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
C-ZUKA(T-GYM/元ミネルヴァ・アトム級王者)
KAI(ファイティスジムMSC)※リバーサルジム立川ALPHAから所属変更
第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
概要
大会名 Krush.128
日時 2021年8月21日(土) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円(完売) RS席 15,000円 S席 10,000円 ※当日券500円アップ。当日PM4:00より販売 ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/