K-1 11.3 福岡国際センター 一夜明け会見:K-Jee「本州のトップ選手に、九州の選手がケンカを売りにいきたい」、壽美「次リングに上がる時は100倍ぐらい強くなる」
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K-1 11月3日 福岡国際センター大会から一夜明けた4日、本戦勝者の記者会見が福岡市内で行われた。会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
K-1 11.3 福岡国際センター:再始動K-1、大阪に続き波乱。K-Jee、カリミアンを1R KOしクルーザー級王者に。壽美、KANAの圧力封じ判定勝ち
新クルーザー級王者K-Jee、目指すはK-1の博多華丸・大吉!?「ただ勝った、ベルトを獲っただけじゃないけない。これからは責任を持って、K-1を九州で広めていきたい」
現体制のK-1として九州初上陸となった今大会のメインでは、地元・九州のK-JeeがK-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチで王者シナ・カリミアンに挑戦。1Rの開始と同時にカリミアンはバックブローを繰り出すが、K-Jeeは接近して左ボディを連打。カリミアンがパンチを返すと、K-Jeeはハイキックを合わせるなど攻め手を緩めず。右フック・右クロスと打ち込みダウンを奪うと、右フック・左フックを振るったところで、カリミアン陣営からタオルが舞い、K-Jeeが快心の勝利を収めた。
Krushクルーザー級に続き、見事K-1クルーザー級のベルトを奪取したK-Jeeは「技術的な反省はあるけど、やってやったぜという気持ちはあります。一つステージが上がったと思うし、このステージをどう駆け上がっていこうかっていうプランを練っていきたい」と更なる飛躍を誓う。また地元・九州大会のメインを締めたことについては「責任を感じながら心の準備をしたのは今回が初めてで、すごく疲れました。いい経験になりました」と振り返り、福岡大会の定期開催に話が及ぶと「九州vs本州とか、いつも活躍しているトップ選手に九州の選手がケンカを売りにいきたい」と展望を語った。
◆K-Jee
「昨日はありがとうございます。技術的な反省はあるけど、やってやったぜという気持ちはあります。今回チャンピオンになれて、一つステージが上がったと思います。そのステージではまたスタート地点に来たわけで、どう駆け上がっていこうかっていうプランをを練っていきたいなと思いました。(福岡での念願の戴冠だが?)まだ試合が終わって、何も起こってないのでとくに実感はないですね。ただ、カリミアン選手に勝ったというだけで、これからそういう実感や、チャンピオンになった責任とか出てくるのかなと思います。
(重量級で日本人がチャンピオンになるのは厳しいと見られる中で、それを成し遂げたことについては?)そうは言っても、ほとんど日本人しかいないからね。いまは外国人も全然呼べないですし。いま、こういう形ができてるだけで、これから外国人選手をいっぱい呼んで、レベルの高いクルーザー級、K-1になってくるんじゃないかと思います。
(自分が福岡大会のメインを締めたことについては?)ワンマッチだったら、応援してくれる人の思いで『勝たなきゃ』とか、自分が勝ちたいという思いだったけど、大会の責任もあるなぁという。そういう責任を感じながら、心の準備をしたのは今回が初めてで、すごく疲れました。いい経験になりました。(来年以降の福岡大会については?)やっぱ、九州の選手は気合が入ってると思うし。例えば来年はテーマを作って、九州vs本州とか。いつも活躍している本州のトップ選手に、九州の選手がケンカを売りにいきたいなと。そうは言っても、もし野杁(正明)くんとか木村(“フィリップ”ミノル)選手が出るときは、もうすごい強い外国人相手を当てていいと思います(笑)。
(ベルトを巻いた感想は? 今日も起きてみてベルトがあったと思うが?)いやまあ、それはありますよね(笑)。ベルトを獲ったんで。(特別な感慨はない?)う~ん、ないですね。これからがんばらないとっていう、そっちですね。ただ獲ったじゃいけないし、ただ戦うだけでもいけないし。このK-1っていうものを使って、いろいろ仕事をしていかなきゃいけないというか。近くにあるんで、責任を感じます。
(名実共に九州福岡の顔になったが、地元でのPR活動としてやりたいことは?)今ここで『これをしたい!』というのはまだないです。自分に何ができるかというのを、最初に話したようにこれからプランを立てて、順に活動していって、このステージを乗り越えてたいです。それでまた次のステージに行って…とやってていければと思うので、これからそういう作戦を立てていきます。
(自分のイメージの中で、九州を引っ張ってる有名人というと?)エ~、九州を引っ張ってる……、博多華丸・大吉さんですかね? モロに名前に地名が入ってますし。(そのように自分も活躍を?)まあ、走ってるレールが違いますけど(笑)、自分は格闘技をこっちで広めていく活動ですよね。先輩方のように頑張っていきたいです」
壽美、スーパーファイトで王者KANAを破る大金星!「周りにいてくれる方々が自分の勝利を信じてくれてたから、強い気持ちで試合に挑むことができた」
VS日本人選手無敗を誇る初代K-1女子フライ級王者KANAに、スーパーファイトで判定勝利を収めた壽美。会見冒頭で、大金星を獲得した試合を「本当に周りにいてくれる方々が自分の勝利を信じてくれてたから、強い気持ちで挑めた試合だったと思います」と振り返った。
試合前からKANAを「憧れの存在」と公言していた壽美だが、K-1女子の第一人者であり現王者を破ったことで、近い将来、タイトルマッチが組まれる可能性も高くなった。しかし「今回の試合に勝たないとタイトルマッチを組んでもらえないと思っていた。ここからがスタートだと思っています」と謙虚に語る壽美。「次にリングに上がる時は100倍ぐらい強くなって上がれるようになろうと思っています」と、タイトルマッチまでにさらなる進化を遂げることを目標に掲げた。
「強くて精度の高い攻撃を身につけたい」と、具体的な強化部分も見えている。「自分は本当にK-1のベルトが欲しい。チャンスがあればいつでもできるように準備はします」と、悲願のK-1のベルト獲得に邁進していくことを誓っていた。
◆壽美
「昨日の試合は本当に周りにいてくれる方々が自分の勝利を信じてくれてたから、本当に強い気持ちで挑めた試合だったと思います。(憧れの存在に勝ち、一夜明けてどんな心境?)試合までの毎日は凄い緊張とか、凄い張り詰めていて、『勝つぞ』という気持ちになったり、緊張で『うー……』となったりしてたので、ひとまず勝てたので良かったなと思います。(試合中はどんなことを考えていた?)試合中は本能に任せて戦っていたので、そんなに憶えてないんですよね、いつも(笑)。(試合前の作戦はセコンドとどのように話した?)今までずっと、前に前に『ワーッ!』って行ってしまう感じでしたけど、今回はそれだけで勝てるような相手ではないので、自分はどちらかというと背が高いほうなので、リーチを活かし戦おうとみんなで決めて、徹底して練習して挑みました。
(これでタイトルマッチの可能性が見えてくるが、それも含めて今後の目標は?)今回の試合に勝たないとタイトルマッチを組んでもらえないと思っていたので、自分は本当にK-1のベルトが欲しいので、欲しいからこそ、今回の試合はタイトルマッチだと思って挑みました。なので、本当にタイトルマッチを組んでもらえるように、ここからがスタートだと自分は思っています。ここからもっともっとがんばって、次リングに上がる時は100倍ぐらい強くなって上がれるようになろうと思っています。(発言権はあると思うが、タイトルマッチへの時期的な要望は?)チャンスがあればいつでもできるように準備はします。
(タイトルマッチまでに強化したいところは?)やっぱり一発一発の精度が、まだ自分は相手に痛いって思わせられてないなと思うので、攻撃全て一つ一つ強く、どの攻撃をもらっても痛いって思うような、強くて精度の高い攻撃を身につけたいと思います。(試合後に『試合になると人格が変わる』と発言していたが、スイッチが入るタイミングは?)自分の前の方が試合をしている時に、ドンドン変わっていきます。自分じゃなくなるというか(笑)。普段の自分じゃなくなります。(終わったら戻る?)試合が終わると戻りますね。なんか戻ってる気がします(笑)。(同じジムの女子選手が活躍しているが、それは刺激を受けている?)もう本当に先輩方の背中を見て、学ぶことも多いし、毎日が刺激をいただいているというか、練習の中でもそうだし、試合を見てもそうだし、先輩もベルトを持っているし、私も絶対欲しいって思う、本当に自慢の先輩です」
野杁正明、次戦での爆発を誓う!「K-1はKOで勝つことが一番。それを体現できるうように、しっかりエネルギーを溜めて次の試合で爆発させたい」
昨日の第8試合でブラジルのヴィトー・トファネリと対戦した野杁正明。2Rに右ストレートでダウンを奪うも倒し切れず、判定勝ちという結果に終わった。一夜明け会見で、野杁は戦前から目標としたKOを上げられなかったことを「実力不足」と反省しながらも「次爆発させたい」と前を向きなコメント。改めて今後の目標として、自身にとって2階級制覇となるウェルター級王座獲得のチャンスを熱望した。
◆野杁正明
「昨日は勝ったんですけど満足いく内容でもなかったですし、反省点が残る試合だったなと思っています。でも勝って反省できるのはよいことだと思うので、昨日の内容を次の試合に活かせれたらいいなと思っています。
(3Rにトファネリがクリンチを多用したことについて)倒すことしか考えていなかったし、3Rにああやってくることは想定内だったんですけど…。そこを打破する力が今の僕にはなかったので、ただ単に僕の実力不足だなという感じです。(今後の目標は?)早くベルトが欲しいです。やっぱりベルトを持たないと意味ないと思うので。僕はウェルターのベルトを獲るためにスーパーライトのベルトも返上しましたし、早くチャンスが欲しいなっていう感じです。
(倒せないことで焦りはあった?)焦ってはなかったです。ただ技を散らし過ぎたというか1つの技に絞り切れず、ダメージを与えるだけ与えてしまってそのまま終わってしまったっていう感じでした。試合が終わってからセコンドの方たちともいろいろ話し合って、次に向けての改善点もその場ですぐに見つかったので、次は期待していてほしいなという感じです。(練習内容を変える?)変えようかなと思ってるんですけど、特に細かな部分しか変えないです。それはトレーナーと相談してどんどん練習していくっていう感じです。(KOという)有限実行できていなくて、K-1はKOで勝つことが1番だと思うので、それを体現できるようにしっかりエネルギーを貯めて次爆発させたいなと思っています」
朝久裕貴、約2年5カ月ぶり&地元・福岡で大岩龍矢に完勝!「海外の選手や自分を一番強いと思っているような世界チャンピオンクラスとどんどんやっていきたい」
中国・武林風WLF-60kg王者の朝久裕貴はスーパーファイトで大岩龍矢と対戦。1Rから朝久は大岩の圧力に対し、左インローを中心に応戦。2~3Rも朝久は強引に前に出ようとする大岩をいなし、多彩な攻撃を打ち込み、判定3-0で勝利をつかんだ。
約2年5カ月ぶりの日本・K-1での試合、そして地元・福岡でフルマークの判定勝利を収めた朝久は「KOする姿を見せたかったんですけど、大岩選手があまりにもタフすぎて。頑丈な選手なんだなってあらためて思いました」と試合を振り返る。今後について話が及ぶと「最終的に、武尊選手と戦えるようなタイミングが来たときは戦いますし、それまでは海外の選手や、自分を一番強いと思っているような世界チャンピオンクラスと、どんどんやっていきたい」と展望を語った。
◆朝久裕貴
「昨日は会場で応援してくださったみなさん、ABEMAで応援してくださったみなさん、ありがとうございます。ひさしぶりの国内での試合でしたが、とても楽しく、対戦相手の大岩選手もすばらしい選手だったので、最高の試合ができたと思っています、押忍。
(地元福岡での勝利については?)地元ということで友だちも来てくれたんですけど、何より道場の先輩だったり、僕の後輩にあたる子どもたちがたくさん応援に来てくださって。そういった方たちの前で勝てたことはとてもよかったです。できれば、前日会見で言ったようにKOする姿を見せたかったんですけど、大岩選手があまりにもタフすぎて。正直、僕の手応えとして、ほかの選手だったら5~6回は倒れてるんじゃないかという打撃も、平気な顔して耐えられて。終わったあと、少し話したんですけど、やっぱり頑丈な選手なんだなってあらためて思いました。
(弟も活躍しているが、K-1福岡を盛り上げるなど兄弟での今後の目標は?)僕が試合に出ていない間に弟(泰央)が暴走というか、ライト級チャンピオン(林健太)にノンタイトルでしたが、ダウンを二回取って勝ったり、勝ちかたもちょっと激しかったり。ある意味、放送事故みたいになるような試合もあったんで、刺激はよく受けました。K-1福岡大会についてなんですが、定期的に毎年できるようにしていきたいなと思いますし、メインではK-Jee選手が勝利して。K-1 JAPAN GROUPは略して“KJ”じゃないですか。だから昨日は“KJの日”だったんじゃないかなと思います(笑)。また、来年も“KJの日”に僕も一緒に出たいなって思います。あと小鉄選手が言ったように、K-1沖縄大会やるんだったら、僕を呼んでほしいなと思って。僕、新しいことが好きなので、せっかくなら第一回目のK-1沖縄大会に呼んでいただけたらなと思います、押忍。
(同階級は強い選手が多いが、今後の目標は?)この階級は選手が多いんですけど、僕は国内の選手に正直……。まあ、興味がないわけではないですが、やっぱり格闘技をやってる以上、日本だけの格闘技じゃなくて世界中に強い人がいっぱいいるので。僕も世界王者のうちの一人ですし、いろんなところに『世界で俺が一番強い』って思ってる人がいると思うので、そういう人たちを一人ずつ蹴散らしていきたいなと思っています。最終的に武尊選手と戦えるようなタイミングが来たときは戦いますし、それまでは海外の選手や、自分を一番強いと思っているような世界チャンピオンクラスと、どんどんやっていきたいなと思っています
(会見登壇前の撮影時の横に手を広げたポーズの意味は?)あのポーズですか? 僕のキャッチコピーが“褐色の爆撃機”ということで、戦闘機、飛行機みたいな感じで。一応、 飛行機のつもりで羽を上げてるんですけど、せっかく羽にするなら水平じゃなくて角度をつけようと思って。右肩上げて、右肩上がりで、上り調子でいくようにっていう。微妙な願掛けみたいなポーズですね(笑)。(定着させていきたい?)できれば。僕はしていきますけど、マネするかどうかはみなさんのご自由で(笑)。ファンのかたと写真撮るときに同じポーズしてくれたら、とてもうれしいなって思います。(大岩選手が試合前に朝久空手を挑発するような発言があったが、それに対しては?)それについては『知らんけど』(大岩のSNSでの締め言葉)の一言です(笑)」
ANIMAL☆KOJI、ド派手なK-1デビューを飾った野獣の次なる獲物はベルトだ!「K-Jee、シナ、愛鷹…全員を喰っていきたい。それでK-1のベルトを噛み砕いたら面白い」
K-1・Krushのクルーザー級戦線で活躍する実力者のRUIを、2RにKOするというド派手なK-1デビューを飾ったANIMAL☆KOJI。試合後には、やはりクルーザー級の実力者である愛鷹亮に宣戦布告するなど、豪快な試合内容とキャラクターで、一夜にしてその名をあげた。
昨日同様、一夜明け会見にも一房のバナナを持って姿を現したANIMALは「率直に俺って生きてるんだなっていう実感がありましたね」と感想を述べると、対戦相手のRUIにも、「今までずっとK-1でやってきて実績のある選手だし、総合から来た俺とやるメリットもなかったと思うし、その中で試合をやってくれて感謝してますし、本当にリスペクトしてます。テンキュー・RUI!」と人を食ったような感謝の言葉を述べた。
昨日の自分は「ちょっと優しさのあるアニマルだった」と振り返ったANIMAL。「僕は私生活がアニマルなんで、本音でK-1とぶつかり合いたいなって思っていますね」と、本格的にK-1侵攻を企てているようだ。
今後の目標も明確だ。昨日名前を出した愛鷹以外にも、シナ・カリミアンやそのシナを倒してK-1クルーザー級王者となったK-Jeeの名前を出し、「一人ひとり倒していきたい」と、K-1のクルーザー級総なめを宣言。さらに、「シナが持っていたベルトを見て、K-1のベルトを噛み砕いたらおもしろいんじゃないかなと思って。そのためにはチャンピオンにならないといけないし、自分がどこまで噛み砕けるか、チャレンジしてみたいなというところですね」と、独特の表現でベルトへの野望を口にしていた。
◆ANIMAL☆KOJI
「昨日の試合を振り返って、率直に『俺って生きてるんだな』っていう実感がありましたね。あとはキリンのヒザは思ったより長いし、硬い。でも、このひげに守られたんで、そこは良かったなと思って。とりあえず一発目の狩りは無事に成功したんで。対戦相手のRUIも今までずっとK-1でやってきて実績のある選手だし、僕は総合から来た選手なんで、やるメリットもなかったと思うし、だけど、その中で試合やってくれて本当に感謝してるし、九州を盛り上げたいという気持ちも凄い伝わったんで、それは本当にリスペクトしてます。テンキュー・RUI!(昨日の試合の中でのアニマル度合いは?)まあ、ちょっと優しさのあるアニマルだったなって。これからもっと、僕は私生活がアニマルなんで、私生活というか、本音でK-1とぶつかり合いたいなって思っていますね。
(これからのK-1 JAPAN GROUPでの目標や野望は?)とりあえずは一人ひとり倒していきたいなと。K-Jee選手もそうだし、シナもそうだし、愛鷹選手もそうだし、クルーザー級の選手全員を食っていきたいなと。ただ一番最初はそう思ってたけど、なんかシナが持っていたベルトを見て、K-1のベルトを噛み砕いたらおもしろいんじゃないかなと思って。そのためにはチャンピオンにならないといけないし、やっぱあれは単純にめちゃめちゃ硬そうだし、自分がどこまで噛み砕けるか、チャレンジしてみたいなというところですね。
(注目度も上がってると思うが、その手応えは感じてる?)まあ、久しぶりのグローブだったんであれだけど、このグローブのほうが本来の僕の動きが出せるのかなって。だから、手応えは凄いありますね。(総合の試合を経験して、良かったところは?)総合の選手は、多分全般的に単発が多いと思うんですね。だから、キックの選手は連打でその中に強攻撃を入れたりとか。総合の選手は例えば、一発一発のジャブとかフックに全身を込めて打つ選手が多いんで、やっぱり単発。距離感も違いますし。で、そのパンチを受けてきたんで、そういうところでは頑丈さも磨かれてきたのかな。
(倒したい選手の名前を上げていたが、もう一人クルーザー級のトップどころの加藤久輝は練習仲間。対戦は考えられない?)K-1出場が決まった時から、久輝さんとは話していますけど、お互い行くところまで行って、最終的には同じ階級なのでやらざるを得ない。その時はお互いにK-1のベルトを懸けてやる。そうなったらやりますね」
山田真子、地元・福岡で無敗記録を更新「昨日の大会をきっかけに、これから第二回、第三回と福岡でK-1が開催されるように、福岡が盛り上がるようにがんばりたい」
キックボクシング&ボクシングの元2冠王かつプロ無敗の山田真子はスーパーファイトで優と対戦。1Rは上背とリーチでまさる優を攻めあぐねていた山田だが、2Rに入ると回転の速いパンチで攻め立てる。3Rも攻勢を保ち、結果は山田が判定3-0で勝利した。
復帰2戦目も勝利し、プロ無敗を守った山田は「KOにこだわってたんで、本当はめっちゃ悔しいんですけど、もっと強くなれるなって実感できた試合だった」と試合を総括。自分が進化した理由としては、いままでやってこなかったフィジカルトレーニングに取り組んだことを挙げ、「もうちょっとフィジカルをやっていこうと思いました」と手応えをつかんだ様子。
そして最後は「昨日の大会をきっかけに、これから第二回、第三回と福岡でK-1が開催されるように、福岡が盛り上がるようにがんばりたいです」と地元への熱い思いを語った。
◆山田真子
「昨日は応援ありがとうございました。KOにこだわってたんで、本当はめっちゃ悔しいんですけど、自分で手応えがあった試合だったと思うし、もっと強くなれるなって実感できた試合でした。ダメージも全然ないんで明日からでも練習を再開しようと思ってます。
(詰めてからのパンチが印象的だったが、試合をして自分のどのような部分に進化を感じた?)あんまりよくないと思うんですけど、自分、フィジカルトレーニングとかがめっちゃ嫌いで、いままでしたことがなかったんですよ。それで今回、自分の専属のトレーナーさんにお願いしてフィジカルトレーニングとか、練習と別でめっちゃやってきて。その結果が、練習でも試合でも出てるなっていう実感があったんで。そこをもうちょっとやっていこうと思いました。
(今後の目標や、対戦したい選手は?)対戦したい選手とかはべつに…。強い選手と、どんどんやっていきたいなという思いがあります。朝久選手やK-Jee選手だったり、身近にすごいファイターがいるんで、自分も続けられるようにがんばりたいです。
(ボクシング時代も含め無敗が続いているが、勝ち続けられている理由は?)え~と……、わかんないです(苦笑)。一戦一戦にかける思いですかね。やっぱり、たくさんの人にサポートしてもらってるので、その思いですかね。
(福岡を拠点とするファイターとして、今後の目標は?)昨日の福岡大会をきっかけに、これから第二回、第三回って福岡大会が開催されるように、福岡が盛り上がるようにがんばりたいです」
SATORU成合、山本真弘撃破で成長に手応え「今回は冷静に落ち着くことをテーマに戦った。あれだけのベテラン選手と試合できて成長できた」
“北九魂”を掲げる福岡県北九州市出身のSATORU成合はベテラン山本真弘と対戦。序盤から山本とスピーディに打ち合い、試合終了間際に左ボディでダウンを奪って判定勝ちを収めた。一夜明け会見では「判定まで行っちゃったのは悔やんでいます」と反省しつつ「あれだけのベテラン選手と試合できて成長できた」と手ごたえを語った。
◆SATORU成合
「昨日は山本選手というレジェンドファイターと戦えてすごく光栄でした。自分が向かっていく立場なので、どんどん攻めてKOで倒したかったんですけど、判定まで行っちゃったのは悔やんでいます。(倒しきるのは難しかった?)今回は倒すことしか考えていなくて、前回は相手が急遽サウスポーに変わって全然対策とかできなくて、頭が真っ白になってダメな試合をしちゃったんです。それで今回は冷静を保とうと思ってやって、ちょっとスイッチが入るのが遅かったかなと思います。
(今回は冷静だった?)頭真っ白にならないようにと自分がもともと意識していたのと、山本選手のベテラン感のある距離感や戦い方でなかなか入れなかったです。(地元での試合について)メインイベントのK-Jeeくんもメイン過ぎるぐらい盛り上げてくれたので、定期的に福岡大会を開催して頂いたら、そこで次こそ地元の人たちにKOを見せたいので頑張ります。
(ベテランの山本に勝ったことについて)あれだけのベテラン選手と試合できただけでも成長できたと思うし、今回ただ前に出るだけじゃなく色々と落ち着きを持ちながら戦うことが自分の中でテーマだったので、そこは成長できたかなと思います。(煽りVでのリーゼント&ギャルTシャツに関しては)一応撮影用です(笑)。昔一緒に遊んでいた人は懐かしいかなと思って」
水町浩、K-1のリングで20年以上の現役生活にピリオドを打つ「最後の試合はすべて人のためと思って戦った。これからは格闘技の楽しさが伝わるジムをやりたい」
第3試合のK-1ライト級スーパーファイトを竜樹と戦った水町浩は、延長にもつれ込む激戦の末に判定勝利。試合後には、この日をもっての引退を表明していた。1999年にプロデビューし、来年には41歳になるベテランが、K-1 JAPAN GROUPに初参戦したのはキャリアも終盤に差しかかった37歳の時だった。自身でも「選手としての最終章をK-1でやろうと決めていた」という水町は、現体制のK-1としては初となる地元・九州での大会へのオファーに「願いが通じたんか」と驚きを隠せなかったようだが、「最後全部出し切って終わろうと思って、話をいただいてからは腹を括ってやりました」と、格闘技人生の集大成として、竜樹との一戦に挑んだことを告白した。
20年以上に及ぶ長い現役生活を続けられた理由として、「戦っているのは自分一人なんですけど、これはもう間違いなく周りのサポートですね」と水町。「周りの自分以外の人のつながりでやってこれたんじゃないかなと思います」と、周囲のサポートが現役生活を続けられた要因であったことを強調した。
今後に関しては、「せっかくキックボクシングに20年以上関わってきたんで、キックボクシングの楽しさ、格闘技の楽しさを教えられるようなジムを自分でできたらなと思っています」と、自らジムを作り、後進の指導に当たりたいという目標もある。また、同年代の現役ファイターたちへも、「自分の年代であるとか、もうちょっと上の43から45ぐらいの人が活躍できれば、本当に今の20代の選手は希望が持てる。まだ先があるって。無責任なことは言えないですけど、納得いくまでがんばってほしいですね」とエールを送っていた。
◆水町浩
「村上塾の水町です。選手としての最終章をK-1でやろうと決めて、それでいて自分の地元でK-1が開催されるということで、そこで話をいただいた時に、『願いが通じたんか?』と思ってびっくりして、そこで最後全部出し切って終わろうと思って、話をいただいてからは腹を括ってやりました。(引退を決めた一番の要因は?)20代の時は絶対30歳の時にはやってないと思ってたし、30歳になったら35はないなと思っていて、35の時も40の時は100パーないなと思ってたんですよ。でも、昨日も試合をしてたんで、これはドンドンドンドン続いていくのかなと思ってたんですけど、さすがに次の人生のことも考えないといけないなと思って、そろそろかなと思いました。
(格闘技人生を振り返り、昨日はどんな心境だった? また、今後の人生の目標は?)格闘技を始めた理由は自分自身が強くなりたくて始めたんですけど、キャリアを積んでいくうちに、一試合一試合重ねていくうちに、人のためって言ったらおこがましいですけど、自分のために戦うというよりも、周りの応援してくれてる人だったり、全く関係なくても試合を見て勇気を与えられたりするような選手になりたいなと。そういうのが戦うモチベーションになってきたんで。特に昨日は最後と決めてたんで、昨日に関しては全部人のためと思ってやりました。今後についてはせっかくキックボクシングに20年以上関わってきたんで、キックボクシングの楽しさ、格闘技の楽しさを教えられるようなジムを自分でできたらなと思っています。
(20年以上長く続けられた理由は?)戦っているのは自分一人なんですけど、これはもう間違いなく周りのサポートですね。昨日も一晩寝れなかったんですけど、20年間のことを考えてたんですけど、試合を考えたというよりは本当に一人ひとりの顔を、この人に支えてもらったとか、まあ嫌いな人の顔も出てきたし、でもそれもパンチ一発につながったし、それですね。周りの自分以外の人のつながりでやってこれたんじゃないかなと思います。(試合のことを考えなきゃいけない日々でなくなったと思うが、その中で思ったことは?)格闘技はちょっと麻薬みたいなところがあって、多分やめるって決めてやめても、2~3カ月経つとやりたくなってくる、そういうところがあると思うんですよ。脳内物質みたいな。で、自分の中で昨日で終わりだなと思っていても、今までそんなことは、怪我してこれで最後だろうとか、先程言ったように、20代の時は30歳の時にはやってないとか、いつか終わりが来ると思って、でもやっぱり数カ月でやりたくなってくるんですね。今朝も同じ感じだろうなと思うんですけど、でも、やめるって言ったんで、次はもう復帰はないですね。心境自体はそんなに変わらないですけど、本当にもう戻ってくることはないだろうということです。
(50戦以上戦った中で、あえて今思い出に残る試合は?)むちゃくちゃ難しいですね。瞬間的に出てきたんだったら、昨日の試合ですかね。やっぱり自分が好きで、強くなりたくて始めた格闘技でも、最後自分は考えなくて、周りの応援してきてくれる人や、見てくれている人に捧げるという気持ちで戦えたのは、100%それで戦えたのは昨日が初めてなんで、あえて言うなら昨日かもしれないです。(昨日も出場した山本真弘や、近い世代の現役選手にメッセージは?)K-1 JAPAN GROUPに参戦させてもらえたのは37歳だったんですけど、対戦相手がだいたいハタチとかそれぐらいの選手で。毎回聞かれるのは『ハタチとやりますけど』ということだったんですけど、確実にそうなってくるんですよ。自分もハタチの時は上の人たちを食って勝ってきたし、それはキャリア続けていくうちには絶対あることなんで。
で、こういう激しいスポーツは若い人たちが華やかに活躍するのが当然だし、おもしろいし、輝いているんですけど、本当の意味で未来があるのは、自分の年代であるとか、もうちょっと上の43から45ぐらいの人が活躍できれば、本当に今の20代の選手は希望が持てると思うんですよ。まだ先があるって。なんで、それを思って自分は40歳でもまだいけるぞと思って戦ったり、希望を与えたいというか、そういう夢もあったんで、ドンドン後に続いてほしいというか、無責任なことは言えないですけど、納得いくまでがんばってほしいですね、そういう選手たちには」
小鉄、K-1ジム琉球代表として初勝利!「僕が活躍することで僕の次の選手も活躍したり、もっとジムに選手が増えてくると思う。自分がジムを引っ張っていきます」
第2試合にはK-1ジム琉球の代表に就任して2戦目となる小鉄が福岡出身の絢太と対戦。合計3度のダウンを奪って3RKO勝ちを収め、キャリアの差を見せた。沖縄に活動の拠点を移して初勝利を挙げた小鉄は「(ジム代表として)プレッシャーは多少あったのでホッとしている」と安堵するとともに「僕がもっと活躍することで僕の次の選手も活躍したり、もっとジムに選手が増えてくると思う。いずれは沖縄大会をやりたい」と将来的な沖縄大会の開催や今後の自身を含めた沖縄勢の活躍を目標に掲げた。
◆小鉄
「ホテルに帰って映像を見て、決着はKOだったんですけど、想像していた通りきれいな感じじゃなく、ちょっとゴチャゴチャっとなっていて。客観的に見ても面白い試合ではなかったと思うので、反省点が多い試合になっちゃいました。(沖縄に拠点を移しての初勝利で周囲の反響は)沖縄に帰ってみないと分からないんですけど、(ジム代表としての)プレッシャーは多少あったのでホッとしています。(前回と今回の違いは?)前回は対人練習がほぼできていなかったので、今回は前回よりは(対人練習が)できていたのでそういう中で感覚は少し戻せたかなという感じでした。
(今後の目標は)選手としての目標はもちろんベルトを巻くことなんですけど、それプラス僕はもうジムの代表です。今、僕に次ぐ選手も出てきたので、僕がもっと活躍することで僕の次の選手も活躍したり、もっとジムに選手が増えてくると思うので、自分がジムを引っ張っていくイメージです。
(改めてジム代表として初勝利をあげることができて)相手選手のデータがなくてどんなもんかなって、ああいう名前も聞いたことがないような選手に負けるようなことがあってはほんとに終わりだと思っていたので、KOは当たり前と思っていました。最低でもKO勝ちがは当たり前だと思っていて、KOをしてマイクを持って沖縄大会やりたいと言えたので、その目標は達成できたかな、そこはよかったかなと思います。
(代表になり)本当に応援してくれる人が増えて、より負けられない環境になったので、そこが一番変わりました。本当にいろんな人が応援してくれるし、会員さんもみんな『頑張ってください』と送り出してくれました。だから絶対に負けられなかったし、KO勝ちしてマイクを持てたからそこはよかったかなと思っています」
壬生狼一輝、K-1デビュー戦で勝利「これからはKrushバンタム級のベルトに絡んでいきたい。一試合一試合しっかりネタも仕込んでいきます」
壬生狼一輝は本戦第1試合のスーパーファイトで晃貴と対戦。序盤からスピード感あふれる打ち合いを展開した壬生狼は、3Rに速いステップと手数で晃貴を攻め込み、判定2-1で接戦を制した。
K-1デビュー戦で故郷に錦を飾った壬生狼は、試合について「3Rを自分が取ったからかなと思います。地元の方々に勝った姿を見せることができて本当にうれしく思ってます」と振り返った。今後の目標については「Krushのバンタム級のベルトに絡む試合ができたら、と。チャンピオンになった選手と戦いたい」と宣言。さらに自身の煽り映像や記者会見での立ち振る舞いを踏まえ、「一試合一試合しっかり、一個はネタを持ってこようと思っているので。そこを楽しみにしていただければ」と笑顔を見せた。
◆壬生狼一輝
「みなさん、こんにちは。力道場静岡の…やる気!元気!!一輝!!! どうも、壬生狼一輝です。昨日の試合を終えて、勝てて今はホッとしてます。力道場静岡の深澤先生、力道場全体でのサポート、セコンドについてくれた(松井)蓮汰や(石井)一成くん、周りのサポートがあったからで昨日の一戦は勝てたと思ってます。
(スプリット判定だったが、競り勝った勝因は?)やっぱり3Rを自分が取ったからかなと思っています。(福岡の地での勝利だが、周りの反響は?)地元福岡ということもあって、応援に来てくれる人がたくさんいて。その中でも地元の方々に勝った姿を見せることができて、本当にうれしく思ってます。
(K-1 JAPAN GROUPで二連勝だが、今後の目標は?)いま、Krushでバンタム級(53kg)の王座決定トーナメントが開かれていて、僕は昨日スーパー・バンタム級(55kg)でやったんですけどベスト体重は53kgです。これからKrushのバンタム級のベルトに絡む試合ができたらいいなと思っています。
(当面、意識している選手は?)とくにはいないんですけど、今度、トーナメントでチャンピオンが決まるので、そこでチャンピオンになった人と戦いたいなって思っています。(今回の勝利で認知度も上がったが、これから自分のアピールしていきたいところは?)煽り映像、記者会見、試合……、昨日の試合でも煽り映像・記者会見から色々と言ってきたと思うんですけど、これからも一試合一試合しっかり、一個はネタを持ってこようと思っています(笑)。そこを楽しみにしていただければいいと思います」