Krush 7.21 後楽園ホール:菅原美優「KANAさんに『Krushを任せたよ』と言われた」vs. 優「優勝するためには楽しむことが必要」、チャン・リー「幼稚園の子たちにベルトを巻いた姿を見せたい」vs. MOE「女子高生舐めんなよ」
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Krush.115(7月21日(火) 後楽園ホール)で開幕する「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」の準決勝で対戦する菅原美優と優、チャン・リーとMOEのインタビューがK-1 JAPAN GROUPから届いた。(写真:(C)K-1)
菅原美優「KANAさんがベルトを返上する日にジムで会って、KANAさんに『Krushを任せたよ』と言われた。私もチャンピオンになってKrushを盛り上げる一人になりたい」
――今回のトーナメント出場が決まった時の心境を聞かせてください。
「就職して一発目の試合オファーだったんで、いきなりトーナメントではなくて、焦らずゆっくりやりたい気持ちもあったんですけど…こういうチャンスをいただいて、やるしかないなと思って決断しました。そうやって自分に甘えちゃダメだと思ったし、少し前までは『一つ一つ勝っていつかチャンピオンになれたらいいなぁ』と思っていたんですけど、そうではなくてチャンスが来たからにはやるしかない。そう考えが変わりました」
――菅原選手は専門学校を卒業して美容師としてお仕事されているんですよね?
「はい。私がプロ格闘家として活動していることにも理解を示していただいて、働きながらでも練習できる環境を作ってもらいました。本当に恵まれていると思うし、職場のみなさんには感謝しています」
――最近の試合で自分がどこが成長していると感じていますか?
「もともと私は緊張しいなんですけど、試合を重ねて試合に慣れてきたなと思います。………ただ自分では自分のどこが成長しているかは分かっていなくて。というのも先ほどの話につながるのですが、今までは専門学校が忙しくて十分に練習時間がとれなかったんですね。だから練習で新しいことを覚えるというよりも、今自分が出来ることを使ってどう組み立てるか?だけを考えて練習していて」
――あくまでの目の前の試合のための準備・練習だったんですね。
「はい。でも今は環境も変わって練習時間をしっかりとれるようになって、やっと自分が成長している実感があります。今回は今までの倍以上の練習ができていて、動きのなかで出来る技も増えたし、組み立ての幅も広がっているのでワクワクしますね」
――対戦相手の優選手にはどんな印象を持っていますか?
「身体が強そうだなって言うのとパワーがある。パンチの選手というイメージです。私がK-1アマチュアに出るようになった頃から、プロでやっている選手なので、すごく記憶に残っていますね」
――優選手と比べて自分のどこが勝っていると思いますか?
「蹴りは私の方が得意かなと思います。フィジカルでは勝てる気がしないですけど、私、骨とか固いんですよ。真っ向勝負したら負けるかもしれませんが、うまく戦えばそこまでフィジカルを感じることなく戦えるんじゃないかなと思います」
――今回は4選手参加のトーナメントですが「ここだけは他の選手には負けない!」と思う部分はどこですか?
「私は負けず嫌いなので気持ちで負けないのは当たり前で、蹴りでは他の選手に負けたくないですね」
――Krushのベルトやチャンピオンになることには、どんな想いがありますか?
「実は私、小学生の時にKrushの旗揚げ戦を見に行ってるんですよ。だからそのKrushのリングに立っていることが不思議だし、Krushのチャンピオンになることは………上手く言葉では言えない感情です(笑)」
――菅原選手にとって先輩のKANA選手が大きな存在だと思います。KANA選手からはどんな影響を受けていますか?
「私と階級は違うんですけど、ずっとKANAさんがKrushのベルトを巻いている姿を見て来たので、私もKrushのベルトを巻きたいと思います。私にとってKANAさんは雲の上の存在で、偉大すぎる存在なんですけど、このチャンスをものにして、少しでもKANAさんに近づきたいなと思います。私が本格的にプロを目指してシルバーウルフに入門した時に、KANAさんと約束したんですよ。『一緒にKrushのチャンピオンになろうね』って。KANAさんはK-1のベルトを獲って、Krushのベルトを返上していますが、私がKrushのベルトを獲ってKANAさんとの約束を果たしたいです」
――菅原選手がチャンピオンになったら、どんなチャンピオンを目指しますか?
「KANAさんがベルトを返上する日にジムで会って、KANAさんに『Krushを任せたよ』と言われたんですね。KANAさんはK-1を盛り上げてくれると思うので、私はKrushを盛り上げる一人になれたらいいなと思います」
優「みんなベルトが欲しくてやってるわけだから、ベルトを獲りたい気持ちは五分五分。だったら楽しんでやることが必要じゃないですかね」
――今回のトーナメント出場のオファーを受けたときの心境は?
「あと二つ勝てばベルトくれるんでしょ? だったら二つ勝とうかなって思いました。今までは『次の試合に勝ったら、どんなチャンスが来るんだろう?』って考えてたんですけど、今回はそれが明確になった感じですよね。二つ勝ったらチャンピオンって」
――優選手は前回の試合から北斗会館押上道場 所属となりましたが、どんな変化がありましたか?
「自分のコントロールが人任せじゃなくなったことですね。今は『人にやらなきゃいけないと言われたからやる』んじゃなくて『自分でやらなきゃいけないと思ってやる』なんですよ。正直、人任せじゃないから練習行きたくないと思って練習に行かなくても、誰かに怒られることはないんですよ。でもそれじゃ強くなれない。自分で自分をコントロールして、身体とメンタルを鍛えるようになったことは強くなったところだと思います」
――優選手は性格的にも自由に練習する方が自分に合っていますか?
「どうですかね。私は練習をやりすぎちゃうところがあるから、そこだけコントロールしなきゃいけないですね」
――対戦相手の菅原選手にはどんな印象を持っていますか?
「ふわってしてて可愛い。そこには勝てないっす。だからそこじゃ戦わない。というかそこで戦ってないし」
――ここは他のトーナメント出場選手に負けていないと思うところはどこですか?
「フィジカル。ただフィジカルだけに頼らないようにしないといけないですね」
――トーナメントを優勝するために必要なものはなんだと思いますか?
「なんだろう…分からない。楽しむこと? みんなベルトが欲しくてやってるわけだから、ベルトを獲りたい気持ちは五分五分じゃないですから。それは比べられないから。結局は楽しむことじゃないですかね」
――優選手は自分でサロン経営の仕事をしながら格闘技を続けていますが、それについてはどう考えていますか?
「仕事については私が経営者だから、私がやらないといけないんですよ。で、仕事も格闘技もどちらかを選べないから、どちらも上手くやるしかないかなって感じです」
――格闘技で結果を出すことへのこだわりはありますか?
「思っているほど…ないかな。だって結果って色々あるじゃないですか。その一つがベルトだと思うけど。例えば浅田真央ちゃん。真央ちゃんはソチオリンピックの時、メダルはとれなかったけど、見ている人みんなの心に響いた演技をしたじゃないですか。私はそれも一つの結果だと思うんですよ。もちろんベルトにこだわりはあるけど、結果の価値観は人それぞれ違うから、そこに執着しないようにしています。そういう意味でも優勝するためには楽しむことが必要かなと思いますね」
――Krushでチャンピオンになることについてはいかがでしょうか?
「ずっとこの舞台でやってきたんで感慨深いですよね。あとK-1には女子アトム級がなくて、Krushには女子アトム級がある。形としての結果を出しやすい場所だと思うんですよ。それを考えたら形に残る結果を出しやすい場所だと思うし、私にとってベルトはあと二つ勝ったらもらえるご褒美みたいなもんですね」
――もし自分がチャンピオンになったらKrush女子アトム級をどんな場祖にしていきたいですか?
「女子って色とりどりで華やかじゃないですか。強いだけじゃないところを女子は見せられるから、女子だけの試合じゃないけど、そういう舞台を作っていける存在になっていきたいです」
チャン・リー「幼稚園の先生をやめるときに、子供たちに『チャンピオンになるからね』と約束した。ベルトを巻いて『夢はかなうんだ』ってことを知ってもらいたい」
――今回のトーナメント出場のオファーを受けたときの心境は?
「実は今回が本戦初登場なんですよ。今まではずっとプレリミナリーファイトだったので、まずに本戦に出られることがうれしかったです。しかもトーナメント四枠の一人に選ばれたことが光栄で、ジムを移籍してすぐチャンスが来ると思っていなかったので、すごくうれしいです」
――前回の試合は約1年半ぶりの勝利でしたが、あの試合を振り返ってもらえますか?
「リングの上では練習とは何百倍も違う経験値を得られるので、試合を続けたことで成長した部分もあるし、ジムを移籍したのも大きいです。移籍初戦で勝つのと負けるのでは差が大きいし、五反田でやってきたことをリングで出せて、それが結果につながってくれたんでホッとしました」
――前回の試合からK-1ジム五反田チームキングスの所属になりました。それまでとはどこが変わりましたか?
「まずK-1ジム五反田は選手層が厚くて練習する環境としては最高だなと思います。プロはもちろん、プロを目指している選手も多くて、そこで切磋琢磨できる環境は自分にとっても大きいです。あとは覚悟ですね。ジムを移籍したことで『格闘技一本でやっていくんだ!』と決めた気持ちが強くなっています」
――チャン・リー選手は幼稚園の先生をやりながら選手を続けていることでも知られていますが、もう幼稚園の先生は退職されたのですか?
「はい。プロになって最初の頃は幼稚園の先生もやりつつ格闘技もやっていたんですが、Krushに出るようになって、連敗してしまって。私自身、やるからには格闘技を全力でやりたいという気持ちもあって、幼稚園の先生は天職だと思っていたのですが、仕事をやめて格闘技でチャンピオンになる夢をかなえたいと思いました。格闘技と幼稚園の先生を比べた時に、今しかできないことは格闘技だと思って決意したので後悔はないです」
――対戦相手のMOE選手にはどんな印象を持っていますか?
「ぴちぴち(笑)。試合についてはすごくテクニックがあって、やってきた経歴のすごさも出ているし、気持ちも強い。選手として尊敬してます」
――MOE選手は子供の頃から格闘技をやっていて、高校生での王座戴冠を目指しています。それについてはいかがでしょうか?
「格闘技に年齢は関係ないと思うんで。格闘技歴はあっちの方が長いんで、私が挑むつもりで行きます」
――Krushでチャンピオンになること、ベルトを獲ることにはどんな想いがありますか?
「幼稚園を退職するときに子供たちに『なんでやめるの?』って言われて、私が『ベルトを巻きたいからやめるんだ。先生は幼稚園をやめちゃうけど、先生のこと応援してくれる?』と聞いたら、子供たちが『応援する!』と言ってくれたんですね。だから子供たちの記憶がはっきりしているうちにKrushのベルトを巻きたいです。どうしても子供って成長すると、記憶があいまいになっちゃうじゃないですか。でも今ここで私がチャンピオンになったら子供たちが成長したときに『僕の幼稚園の先生はチャンピオンになったんだよ!』って覚えていてくれると思うんです。だから絶対にチャンピオンになります」
――チャン・リー選手はKrushでどんなチャンピオンになりたいですか?
「見ている人たちに夢を与えられるチャンピオンになりたいですね。私は子供たちと約束した夢がかなうチャンスをもらったので、その夢をかなえたい。その姿を子供たちに見せて、夢はかなうんだってことを知ってもらいたいし、私の試合を見てくれた人たちにとって、何かのきっかけになってくれたらうれしいです」
MOE「高校生のうちにチャンスが来た=高校生でチャンピオンになれ、ということ。『女子高生舐めんなよ!』って感じです」
――今回のトーナメント出場が決まった時の心境は?
「めっちゃチャンスやなって感じでうれしかったです」
――Krushに参戦以降、あと一歩のところで勝ちを逃す試合も多かったと思います。どこが原因だと思っていますか?
「練習でやっていることが全然出せてないのと、対人練習が少なかったことですかね。あとは基本的なこともしっかりやらないといけないと思いました」
――それを克服するためにどんなことを意識して練習していますか?
「どうしても周りに同じくらいの体重の女子選手が少ないので、練習メニューはミット・サンドバック・筋トレがメインなんです。だからミットの時には持ち手の人にたくさん反撃してもらうようにしています。攻撃が打ちっぱなしにならないように、打ったら動く。それを意識して練習しています」
――対戦相手のチャン・リー選手にはどんな印象を持っていますか?
「セオリー通りのキレイな戦い方をする選手やと思います。でも教科書通りなんでやりやすいですね。変な動きをする選手の方がやりにくいんで」
――今回は4選手参加のトーナメントです。ここだけは他の選手に絶対負けないと思っている部分はどこですか?
「経験もそうやし、技術のレベルが違うと思ってます。絶対にMOEの方が誰よりも上手いです」
――ではトーナメントを優勝するために必要なものはなんでしょうか?
「なんやろうな……。トーナメントと言ってもワンマッチを2つなんで、もっと勝気を出して戦うことかな」
――MOE選手は現役女子高生ですが、周りのみなさんはMOE選手が格闘技をやっていることについて、どんな反応があるのですか?
「友達はみんなすごく応援してくれてます。学校の先生も『練習頑張ってるか~?』って声をかけてくれて、友達以外からも応援してもらってます」
――高校生のうちにベルトを獲ることにこだわりはありますか?
「高校生のうちにチャンスが来たから、今ここでベルトを獲らないと面白くないというか。高校3年生のこのタイミングでチャンスが来たってことは、そういうことやと思ってます。それに高校生のうちにベルトを獲ったら『高校生やのにチャンピオン?すげえ!』ってなるじゃないですか(笑)。そういう意味でもベルトを獲りたいですね」
――MOE選手はKrushを主戦場に戦ってきましたが、Krushのベルトにはどんな思い入れがありますか?
「やっぱりベルトを持っていたらカッコいいんでベルトは欲しいですよね。それにやるんやったら一番を目指してやってるし、ベルトはその証やと思うんで、チャンピオンになりたいです。それに女子のアトム級でいったらKrushが一番熱い舞台かなと思うんで、Krushでチャンピオンになったらアトム級で一番強いってことを証明できると思います」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「今回は優勝して当たり前のトーナメントだと思ってます。MOEは他の選手と違うなって試合をしたいし『女子高生舐めんなよ!』って感じです」
レオナ・ペタス×大岩龍矢
対戦カード
第9試合 メインイベント Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/王者)※2度目の防衛戦
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
第8試合 セミファイナル スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
中野滉太(POWER OF DREAM)
瑠久(K-1 GYM横浜infinity)
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
第6試合 第3代Krush女子アトム級(45kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
優(北斗会館押上道場)
菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第5試合 第3代Krush女子アトム級(45kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
MOE(若獅子会館)
チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)
第4試合 54kg契約 3分3R(延長1R)
晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
松本涼雅(team ALL-WIN)
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
斎藤祐斗(JK TRIBE)
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂)
橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
概要
大会名 Krush.115
日時 2020年7月21日(火) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 AbemaTV(生中継)、GAORA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円(完売) RS席 15,000円(完売) S席 10,000円(完売) ※通常よりも席の間隔を空けております ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/