Krush 7.11 後楽園 一夜明け会見:佐々木大蔵「リングで試合できたことがすごく楽しかった」、椿原龍矢「9月のK-1大阪にメチャメチャ出たい」、鬼山桃太朗「名前も裏設定も卜部弘嵩さんが考えてくれました」
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Krush.114 7月11日 後楽園ホール大会の一夜明け会見が12日、東京都新宿区のGENスポーツパレスで行われ、勝利選手9人が出席した。会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(会見写真 (C)K-1)
スーパー・ライト級王者・佐々木大蔵、盤石の強さで王座防衛に成功「僕はもっともっと突き詰めたいものがある。いつ満足するのかは分からないですけど、ずっと進化し続けていきたい」
約5ヵ月ぶりの有観客・後楽園ホール大会でメインに立ったのはKrushスーパー・ライト級王者・佐々木大蔵。当初は4月に大阪で行われる予定だった近藤拳成との防衛戦が、相次ぐ日程変更の末、ついに実現した。
兄弟のサポートを得てタイトル奪取に燃える近藤だったが、佐々木は1Rにダウンを奪い、その後もミドルキックを中心に試合を進めて完勝。「ダウンで欲が出ているのを感じて、それを必死に抑えつけながら戦っていた」という佐々木は、試合までの期間で「1日1日、ワクワクしながら準備してきたものを試合で出せる状況を自分の中で作れていました」と話す。
試合中も、必死に食い下がってきた近藤に対して「準備してきたことを一つ一つ思い出しながら、近藤選手と対峙することによって『こういう場面ではこうだ』ということを感じながら試合を運んでいた」と振り返る。
試合前に口にしていた「アート」という言葉について聞かれると、「逆にどうでした?」と記者に逆質問。そして前日のマイクでの挨拶、そしてこの日のコメントの中で、佐々木は何度も「感謝」の言葉を口にした。いろいろと大変な状況の中で試合ができたことの喜び、そしてその背景にある様々な人々への感謝を、落ち着いた口調で語る佐々木の様子からは、確かに彼が「アート」に近づいていることが見て取れた。
「ベルトを持っていて当たり前と思われる存在」を目指す佐々木の戦いは、まだまだ上に向かって伸びていきそうだ。
◆佐々木大蔵
「(昨日の試合を振り返って)昨日は応援ありがとうございました。そしてABEMA、GAORAでもたくさんご視聴いただいたということで、ありがとうございます。こういった状況の中で、心配な方が多かったんじゃないかと思うんですが、一歩一歩ですけどこうしてたくさんの人の前で試合することができて、選手として、ひとりの人間として、感謝の思いがすごく募ってますね。ありがとうございました。
(相次ぐ延期の末、実際に試合ができてどうでしたか?)延期ということでは僕の中では何も変わってなかったんですけど、その中で準備できる期間というものができて、1日1日、ワクワクしながら準備してきたものを試合で出せる状況を自分の中で作れていました。その中で昨日リングに立つことができて、あとは後楽園ホールという会場のリングで試合ができたということがすごく楽しく、格闘技が好きだという思いが、またさらに強くなりましたね。
(試合前半でダウンを取れたことの影響は?)けっこう早い段階でダウンが取れたんですけど、そこから自分の欲が出てるなというのがあって、自分の熱が一歩先に出始めていたので、それを必死に抑えつけながら戦っていました。それも今までの経験があったからできたんですが、そのまま気持ちに乗ってしまって動いていたら、また違った展開になってたのかなという思いもあります。そういう部分で倒しきれなかったのは、近藤選手のテクニック、熱、思いがあったから昨日の展開になったんだと思います。
(途中でいろんなことを試しているように見えましたが)『試している』というと余裕があるように見えてしまうかもしれないですが、準備してきたことを一つ一つ思い出しながらというか、近藤選手と対峙することによって『こういう場面ではこうだ』とかいうことを感じながら試合を運んでいたという感じですかね。
(近藤選手の後半の反撃については?)後半に限らず、3分3Rを通じて、近藤拳成選手だけでなくお兄ちゃんの大成さんや弟の魁成選手の声もセコンドとして聞こえていたので、3人の思いがすごく僕に伝わってきていて、本当に兄弟の思いを拳成選手が背負ってリングに上がっているんだなということをすごく感じた時間でした。
(今後は?)変わらず進化というか、僕はもっともっと突き詰めたいものがあるので、いつ満足するのかは分からないですけど、ずっと進化し続けていくということを常に目標に置いて過ごしていきたいなと思います。
(試合前に言っていた『アート』の出来はどうでしたか?)『アート』……逆にどうでしたか?(笑) 自分で『アート』って言うよりは、皆さんが感じるものが『アート』になるのかなと思うので、人それぞれ感じ方は違いますし、『アートだった』と言ってもらえたなら、すごく幸いです。
(ファンの皆さんへメッセージを)昨日もこういう状況の中、後楽園ホールまで足を運んでいただいたお客さん、ABEMAやGAORAでも画面越しにではありますが、ご視聴いただいた皆さん、本当にありがとうございました。昨日も観客を減らして興行が行われたんですけど、僕ひとり、選手ひとりの力ではこういう興行もできないので、裏方のスタッフさん、興行の関係者の方、お客さん、いろんな方がいてこそのイベントだと思ってるんで、そういった思いを常に胸にしながら、忘れることなく日々進化を続けて、皆さんに熱を届けていきたいと思いますので、これからも格闘技、K-1、Krushをよろしくお願いします」
鈴木勇人、FUMIYAにリベンジを果たして連敗脱出!「ディフェンス気味に取ったカウンターがいいところに当たった。これからK-1のベルトを狙っていく」
セミファイナルに登場したのは、前Krushスーパー・ライト級王者・鈴木勇人。佐々木大蔵への連敗と王座陥落からの復帰戦、しかも3年前に敗れているFUMIYAとのリベンジマッチ。この一戦をわずか90秒でのKOで劇的に制した鈴木は、勝利に「ホッとしている」と心境を明かした。
「事故を起こさないように」と慎重な戦いも想定していたというが、FUMIYAの仕掛けに乗る形で試合は早い展開に。ただそれも想定内で、「ディフェンス気味に取ったカウンターがいいところに当たって、一番いい結果になった」と自己評価を下した。
以前から口にしている「K-1王座獲得」に近づいていることも実感できたようで、改めて今後の目標を問われると「K-1のベルトを狙っています」と不敵な表情を見せた。
自身の試合の直後には佐々木大蔵のタイトルマッチも行われたが、「家に帰って映像で見て、『こんな人と自分は試合したのか』と思うぐらい強かった」と、その強さを再認識。だがK-1王座への道の途中には、佐々木へのリベンジも欠かせない。「必ずやり返します」と強い決意を口にした。
最高の形で再起を果たし、改めて頂点への道を歩もうとしている鈴木。次戦での戦いも楽しみだ。
◆鈴木勇人
「(昨日の試合を振り返って)FUMIYA選手にしっかりリベンジすることができて、あとは再起戦ということでいい勝ち方ができて、今はホッとしています。(早い展開になりましたが、想定内?)想定はしてましたね。ああやって仕掛けてくるだろうなとは思ってたんで。ただ1Rは……どうしても勝ちたかったんで、事故を起こさないように戦おうと思ってたんですけど、思ったよりパンチが見えて、ディフェンス気味にカウンターを取った感じなんですけど、それがいいところに当たっていい感じに倒れて、一番いい結果になったのかなと感じます。
(再戦を制しましたが、自分が一番成長できた点は?)ボクシング技術も成長できたかなとは思うんですけど、正直ああいう打ち合いってそんなに苦手じゃなくて、けっこう得意なんですよね。ボクシングも練習したので、それもしっかり出たのかなと思いますね。(今後の目標は?)K-1のベルトを狙っています。
(メインの佐々木選手の結果を見てどう思いましたか?)生では見られなかったんですけど、家に帰ってすぐ映像で見て、やっぱり佐々木選手はメチャクチャ強いなあと思って。『こんな人と自分は試合したのか』と思うぐらい強かったですね。でもやっぱり2回負けちゃってるんで、いつかはやり返さなくちゃいけないと思ってるんで、必ずやり返します。
(佐々木選手との2連戦で学んだことは?)自分はそんなに頭がよくないんで、『これがどう』というのはよく分からないですけど、肌感覚の問題で佐々木選手、本当にトップの選手とやって学べたことはすごくあったと思います。
(ファンの皆さんにメッセージを)自分はK-1のベルトを獲ると自分で決めたので、これからしっかりと獲りにいきます」
大沢文也を豪快KO!蓮實光がKrushライト級王座を狙う!「打ち合いになれば自分は得意。Krushライト級チャンピオンに自分の名前を刻みたい」
第7試合で大沢文也と対戦した蓮實光。総合格闘技やミャンマーラウェイで鳴らした腕っぷしで3連勝中で、3月「K’FESTA.3」では東本央貴をKOしてみせた。対戦相手の大沢文也からは「あんなレベルなら対策しなくても勝てる」と豪語されていたものの、フタを開けてみれば1Rに3度のダウンを奪っての完勝。一夜明けての表情も晴れやかだった。
序盤は大沢がテクニシャンぶりを発揮してパンチやローを当てると勝ち誇るかのように両手を挙げるシーンも見られたが、やがて距離を詰めての打ち合いに。「ああいう展開に持ち込めたのが勝因」「あの形になれば自分の得意の距離」と、持ち味を生かして勝利を得られたことに満足げだった。
キャリアのある難敵を文句ない形で通過したことで、蓮實は前日の試合後マイクに続いてタイトルマッチの希望をアピール。「KOで倒せて自分の中でも満足のいく試合。ベルトに近いのが自分じゃないかなと思う」と自信を覗かせた。
複数の競技を股にかけた末に、ついにベルトが見えてきた蓮實。希望通りタイトルマッチを引き寄せられるか?
◆蓮實光
「(昨日の試合を振り返って)宣言通りKO勝ちすることができまして、自分的にも素直にうれしいですし、ホッとしてます。(フィニッシュまで含めて、ああいう展開になると思っていた?)自分でも出来がよかったというぐらいにキッチリKOで倒せました。ああいう展開に持ち込めたっていうのも勝因ですし、ああいう形でダウンを取れたのが大きいです。あの形になれば自分の得意の距離ですし、しっかり倒せたということがうれしいです。
(序盤、大沢選手が攻撃後にアピールしていたが?)やっぱり実績のある選手ですので、的確に攻撃を当てられましたし、1Rから自分も鼻血が出るぐらい攻撃されて上手と言いますか、勉強になる試合でした。(今後は?)実績のある選手を倒せたことがうれしいし、KOで倒せたことが自分の中でも満足のいく試合でしたので、ベルトに近いのが自分じゃないかなと思うし、KOで勝ったのが大きいんじゃないかなと思います。
(ジャブの突き合いに応じる形になったところからフックを放っていましたが、どう考えていた?)ああいう打ち合いは得意にしてる距離でして、大沢選手も実際に打ち合っていただいたんで、自分はジャブの打ち合いではガードが下がるクセがあるので意識して練習してたんですけど、大沢選手は敏感に反応してくれてたんで、フックを出したところちょうど当たったので、倒せたという感じです。
(ダウンを奪ったアッパーは?)2回目のダウンのときに、大沢選手はガードを上げてたんですけど、顔が空いてたんで。自分はけっこうフック系が得意なんですけど、結果的にアッパーでKO勝ちできてちょっと成長した部分を出せたので、よかったです。
(ファンの皆さんへメッセージを)Krushライト級チャンピオンに蓮實光という名前を刻みますんで、応援よろしくお願いします」
椿原龍矢、鮮やかな左ハイキック一撃でKO勝利!9.22K-1大阪大会への出場をアピール「あのハイキックは練習していて、最初から狙っていた。ケガもないんで、すぐに練習を再開します」
同門のTETSUの勝利を受けて第6試合に登場した椿原龍矢は、これが8ヵ月ぶりのリング。フェザー級に階級を上げての初戦、しかもパワーでは定評のある桝本翔也が相手ということで、前半はやや慎重な戦いぶりを見せていたが、3Rに左ハイキックをズバリと決め、KO勝利をものにした。
フィニッシュについては「練習していて、最初から狙っていた」と明かした椿原。新階級での初戦を快勝で飾ったたことで「ケガもないんで、すぐ練習します。K-1大阪大会に出させてください!」と9・22K-1大阪大会への出場を熱烈アピール。昨年のK-1大阪大会では蒼士との地元対決で涙を呑んだが、今年は桝本戦に続く快勝を見せられるか?
◆椿原龍矢
「(昨日の試合を振り返って)とにかく久しぶりにリングに立って、人前で試合することができたんで、すごく楽しかったです。とにかく階級上げて1回目、勝ててよかったなと思いました。
(階級を上げて動きの手応えは?)今回やらせてもらった桝本選手はこの階級でもトップクラスのパワー持ってはると思うんで、その桝本選手に自分の思ってる風な戦い方ができて、ホンマによかったかなあって思います。
(フィニッシュについては?)とにかく今回、回っての攻撃であったりカウンターをけっこう練習していて、カウンターを打ってるんですけど、なかなか打たれ強くてダメージを与えることができなくて。あの蹴りも正直練習しとって、最初から狙っとったんで、練習したことができてよかったなあって思います。
(新しい階級での目標は?)やっぱり階級上げて狙うはベルトなんで、僕が一番目指して、てっぺん取ったらぁって思います。
(アウトボクシングで判定狙いかと思っていたが、実際はどういう展開を考えていた?)1Rは距離を長めに取って、2R・3Rでちょっとずつ近づいて行って、距離を見切ってカウンターを取りたかったので、それを狙ってやってました。ハイキックも練習してたんですけど、当たったのはマグレもあると思うんで、これで調子に乗らずに気を引き締めて頑張っていこうと思ってます。
(写真撮影のときにK-1マスクのK-1ロゴを指さしてアピールしてましたが、あれはK-1出場アピール?)いや、せっかく買ったんで見てほしいなと思ってやりました(笑)。
(ファンの皆さんへメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。9月22日に大阪のK-1あるんで、メチャメチャ出たいと思ってるし、ケガもないんで、すぐ練習します。大阪のK-1、僕が出たら応援よろしくお願いします。てか出させてください! 押忍!」
スーパー・フェザー級転向のTETSU、ベルトへの道を突き進む!「もっと強くなれると思った。色んな選手を倒して、いつかはベルトを巻く」
第5試合でK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTの提髪和希と対戦したTETSU。スーパー・フェザー級に階級を上げての初戦で「最初ちょっとビビった」と言い、提髪の圧力に後退を余儀なくされる場面も見られたが、徐々に落ち着きを取り戻して逆転。最終的には「この階級でもやっていける」という自信を少し掴んだという。
実際、階級を上げてよかったところを問われると「ミットなどではいつもより動きがよかったところ。体調よく試合を迎えられた」と回答。フェザー級ではタイトルマッチも経験しているだけに、階級にマッチしてくれば快進撃が見られそうだ。
◆TETSU
「(昨日の試合を振り返って)昨日はちょっとやりたいことができなくて、勝てたのはうれしいんですけど、試合内容には全然満足してなくて。提髪選手が強くて僕のやりたいことをやらせてくれなかったなっていうのが印象です。
(序盤に攻め込まれましたが?)提髪選手のパワーとか、60kgに上げての初めての試合だったので、最初ちょっとビビったところがあって。でも『このままじゃアカンな』っていう迷いもちょっとあって。でも終盤になっていくにつれて、『この階級でもやっていけるんかな』っていうのは、ちょっと思いました。
(新階級でどうしていきたい?)まだまだ成長できる点は今回の試合でいっぱい見つかったんで、これからもっといろんな60kgの選手をいっぱい倒していって、いつかはベルトをしっかり狙っていきたいなって思ってます。
(階級を上げて試合をやってみて、よかった点、悪かった点は?)まず悪かった点は、僕が攻撃してみて『あれ、これって有効なんかな?』とか1Rに迷いが出てしまったところです。よかった点は、ミットの時いつもより動きがよかったところ。体調よく試合を迎えられました。
(この階級で頂点が取れる!という確信は持てた?)昨日の試合ではまだまだそんなことは見つからなかったんですけど、中継の解説でもいろいろ言われてたとおり、練習してたことが全然出なかったので、まだまだ、もっと強くなれるなと思います。ケガもしてないんで、今週から練習して、もっと仕上げてきます。
(ファンの皆さんへメッセージを)昨日は本当に応援ありがとうございました。久しぶりに勝つことができて、ホンマにうれしいです。これからももっと頑張っていくので、応援よろしくお願いします」
鬼山桃太朗、卜部弘嵩命名のニューカマーが衝撃のKO勝利!「僕は鬼に育てられた桃太朗。これからどんどん強い選手を倒していきます」
第4試合、キャリアで上回る蒼士からKO勝利を収めた鬼山桃太朗。中村拓己K-1プロデューサーも「前半戦ですごく印象に残った」と語る激勝に、鬼山は「最後まで諦めずにやれてよかった」と満足げな顔を見せた。
フィニッシュの右は練習の時点から狙っていたとのこと。それがきれいに決まり、当たった瞬間には「立ってこれないだろう」と思ったと言うほどの会心の一撃だった。
この試合が「鬼山桃太朗」改名一発目ということで、後半はリングネームに質問が集中。ジムの先輩である卜部弘嵩が考えてくれたとのことで、会見でも初っぱなから「桃から生まれた鬼山桃太朗です」と自己紹介し「僕は鬼に育てられた桃太朗。そこからKrushというリングに殴り込みに来ました。僕の鬼退治についてきてください」。そのキャラクターも含めて、また1人楽しみな存在がKrushに現れた。
◆鬼山桃太朗
「桃から生まれた鬼山桃太朗です。昨日の試合は、蒼士選手がすごく速くてうまくて、何回も心が折れそうになった場面もあったんですけど、自分とセコンドを信じて最後まで諦めずにやれてよかったなと思います。
(KOできたときの手応えは?)右のパンチは、倒せたな、立ってこられないだろうなって感じでした。練習から狙っていたので、それが入ったなって感じです。
(今後は?)改名1試合目で、蒼士選手みたいな実績のある選手を倒せて、存在感は示せたと思います。ただもっと強い選手がいると思うので、そういう選手とやっていって、もっと存在感を示していきたいです。
(リングネームにはどういう思いが?)ジムの先輩の卜部弘嵩選手と一緒にお仕事させていただいていた期間があって、そのときに『プロとしてキャラがあった方がいいよ』と言われて、僕は岡山出身なので『桃太郎キャラがいいです』と言ったら、『鬼山桃太朗でいこう』と。僕も『あ、いいな』と思って、それになりました(笑)。
(鬼か桃太郎かどっちかにしようとは思いませんでしたか?)これもヒロ(卜部弘嵩)さんが考えてくれたんですけど、みんなが知ってる桃太郎は、川から流れてきた桃をお婆さんが拾って、健全なお爺さんとお婆さんが育てるという話なんですけど、僕は、桃が流れ着いたのが鬼の山なんです。で、拾ったのも鬼で、鬼に育てられたから『鬼山桃太朗』ということになっています。だから優しい面も持ちつつ、時折鬼のような姿も見せるという、そういう裏設定をヒロさんが考えてくれました。(鬼に育てられた桃太郎は誰と戦う?)………Krushというリングに殴り込みに行かせるために、鬼が鍛えたということだと思います(笑)。
(ファンの皆さんへメッセージを)改名1試合目で存在感を示せたと思いますが、これからどんどん強い選手とやっていって、もっと存在感を示していきたいと思うので、これからも僕の鬼退治についてきてください。よろしくお願いします」
岡嶋形徒、プロ無敗記録を4に伸ばすも反省の弁「また判定で終わってしまった。次こそ倒します」
第3試合で新美貴士を判定で下し、デビュー以来の連勝を4に伸ばした岡嶋形徒。試合は終始優勢に進めており、セコンドにも「やってれば(相手が)勝手に倒れる」と言われていたというが、結果は判定勝利。「また判定だったなって感じ」と自嘲気味に振り返った。
課題は「もっとパワーをつけて、ストレートをうまく当てられるように」と自己分析。今後の目標を問われると「倒します」と言い切った。さらに最後には「この階級では結局俺が一番強い」と自信の発言も。K-1アマチュアから「格闘代理戦争」で活躍、そしてプロでも連勝中と順風満帆のルーキーが“覚醒”する日は近いか?
◆岡嶋形徒
「(昨日の試合を振り返って)昨日の試合は『また判定だったな』って感じです。(序盤から優勢に進めていたが、『倒さなきゃ』という焦りがあった?)倒そうとは思ってなかったんですけど、ジムの代表とかにも『やってれば勝手に倒れるよ』って言われてたんですけど、倒れなかったです。
(それを踏まえてどう感じた?)もうちょっとパワーをつけて、ストレートをうまく当てられるようになろうと思ってます。(今後の目標は?)倒します。(ファンの皆さんへメッセージを)この階級はけっこう強い選手も多いんですけど、結局俺が一番強いんで、応援よろしくお願いします」
森坂陸、KOファイターへ一歩前進の勝利「パワーがついた姿は見せられたと思う。次こそKOできることを目標に頑張っていく」
第2試合に出場した森坂陸は昨年11月以来8ヵ月ぶりのリング。1Rには勝輝のパンチを浴びるシーンもあったが粘り強くチャンスをうかがい、3Rにパンチでダウンを奪って勝利。1年2ヵ月ぶりの白星を得た。
「KOできるようになる」という以前からの課題は今回もクリアできなかったものの、「ちょっとパワーがついた姿は見せられたんじゃないか」と、一歩前進を実感。「次こそKOを」と意気込んだ。過去には江川優生、桝本翔也にも勝利した経験を持つ22歳は、久々の勝利を機に飛翔を誓った。
◆森坂陸
「(昨日の試合を振り返って)ちょっと反省するところばかりだったんですけど、久々のリングですごく調子はよくて、試合自体は楽しめました。(勝因は?)気持ちで勝ったかなという感じです。(今後の目標は?)正直、ダウンを取ってなかったらそんなに勝ててたと思ってないんで。とりあえずあそこで倒せなかった自分がまだ弱いなと思ってるので、KOできるようになることが目標ですね。
(KOできるようになるために、自分に足りないところは?)まだパワーが足りないところですね。でも、この半年空けて、ちょっとパワーがついた姿は見せられたかなと思います。スタミナは全然問題ないと思っていますが、体の持久力とパワーがまだ全然足りないですね。(ファンの皆さんへメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。次こそKOできることを目標に頑張っていきますので、また応援よろしくお願いします」
秀樹、持ち前のタフさでフェザー級の上位進出を狙う「これからもタフで倒れないところやガツガツ戦う姿を見せていきます」
後楽園での開催は3月以来、観客を入れての後楽園は2月以来となった今回のKrush。第1試合に出場した秀樹は、知良との一戦に「思っていたとおりのことができなかった」と反省をにじませた。
しかし、相手が連発するローを食らいながらも削り合いを制して勝利。Krushとしても節目の試合となる大会で先陣を切っての勝利に「今、Krushフェザー級は空位。今日の会見にも出てくるフェザー級の選手たちに勝ってベルトを巻きたい」と意欲を語り、持ち前のタフさを武器に着実な前進を誓った。
◆秀樹
「(昨日の試合を振り返って)思ってた通りのことができなくて、うまくできなかったです。(その理由は?)緊張したっていうのと、倒そう倒そうと思って力みすぎて細かい攻撃が出せなかったからです。今後は細かい手数を出したりして、一発を狙わないようにしていこうかなと思ってます。
(相手のローキックには苦しめられた?)試合中は痛いとは思わず『蹴ってこい』と思ってたぐらいでしたが、終わってから『痛いなあ』と思いました。
(今後の目標は?)今、Krushのフェザー級のベルトが空位だと思うんですけど、今日の会見にも出てくるフェザー級の選手たちに勝ってベルトを巻けるように頑張っていきたいと思います。(ファンの皆さんへメッセージを)これからもタフで倒れないところを見せていき、ガツガツやっていく姿を見せていくので、よろしくお願いします」