UFC 5.9 フロリダ：州＆ESPNお墨付きの無観客3大会で再始動。ファーガソン×ゲイジーなど実施

　UFCは米国フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター（VyStar）ベテランズ・メモリアル・アリーナにて、5月9日（土）の「UFC 249」を皮切りに、13日（水）と16日（土）と立て続けに3大会を無観客で開催すると発表した（いずれも現地時間。日本時間では翌日）。元々4月18日に予定していたUFC 249のメインイベント、トニー・ファーガソン vs. ジャスティン・ゲイジーのライト級暫定王座決定戦などが、5月9日の大会でスライドして行われる。UFC 249の後半のメインカードはWOWOWでも日本時間10日（日）午前11時より放送され、前半のプレリムはUFCファイトパスで生配信される。

　フロリダ州でも新型コロナウイルスの感染予防のため非常事態宣言が発出され、医療、金融、エネルギー、食料品店、通信、輸送は「必要な事業」として認められている。さらに無観客の条件付きでプロスポーツの配信も認め、世界最大手のプロレス団体・WWEの配信が同州から行われている。17日からはジャクソンビルのビーチも一部開放されて多くの人が訪れ、安全面への懸念と共に各メディアで報じられた。

　UFCのデイナ・ホワイト代表は「ファンの皆さまに素晴らしい試合をお見せできる瞬間が待ちきれません。今回のイベント開催を実現させるにあたってご協力いただいた（ジャクソンビル市の）カリー市長、ヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナ、フロリダ州ボクシング委員会のエグゼクティブディレクターを務めるパトリック・カニンガムに感謝申し上げるとともに、これほどの素晴らしい試合をファンのもとへ届けてくれるメディアパートナーのESPNならびにESPN+にも本当に感謝しています。私のチームは準備万端、ファイターたちも今回の連続開催を待ち望んでいます」との談話を発表している。

　UFC 249は4月18日にカリフォルニアの州法の適用されない先住民居留地・レモーでの開催を計画していたが、大会を中継するESPNと、ESPNの親会社のウォルト・ディズニーの要請に従い中止しており、今回はESPNと自治体からのお墨付きを得ていることをホワイト氏は強調している。UFCではプライベートアイランドに試合場や練習場を備えた「ファイト・アイランド」も引き続き準備中だ。

　ホワイト氏の談話にも登場した、フロリダ州ボクシング委員会の役員のカニンガム氏は「健康と安全に関する協約を締結し、今回のイベントを開催するために協力していただくすべての方々の安全と健康を確実にしてまいります。5月に3日間のUFCイベントを主催する以外にも、フロリダは今後もUFCが同州でのイベント開催を選択してもらえるよう、さらなる機会を生み出すために引き続きUFCと強力な関係を構築していく所存です」と、安全管理をアピールし、UFCの継続開催を歓迎している。

　UFC 249のカードは以下のとおり。3月後半から中止となった大会の試合がスライドされ、通常のナンバーシリーズと比べても豪華な顔ぶれとなっている。13日（水）と16日（土）の大会のカードは後日発表される。

対戦カード

メインイベント　UFCライト級暫定王座決定戦　5分5R
トニー・ファーガソン（米国）
ジャスティン・ゲイジー（米国）

セミメインイベント　UFCバンタム級チャンピオンシップ　5分5R
ヘンリー・セフード（米国／王者）
ドミニク・クルーズ（米国／挑戦者）

ヘビー級　5分3R
フランシス・ガヌー（カメルーン/フランス）
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク（スリナム）

フェザー級　5分3R
ジェレミー・スティーブンス（米国）
カルヴィン・ケーター（米国）

ウェルター級　5分3R
ドナルド・セラーニ（米国）
アンソニー・ペティス（米国）

ヘビー級　5分3R
グレッグ・ハーディ（米国）
ヨルガン・デ・カストロ（カーボベルデ）

ヘビー級　5分3R
アレクセイ・オレイニク（ロシア）
ファブリシオ・ヴェウドゥム（ブラジル）

ライトヘビー級　5分3R
ライアン・スパン（米国）
サム・アルビー（米国）

女子ストロー級　5分3R
カーラ・エスパルザ（米国）
ミシェル・ウォーターソン（米国）

ミドル級　5分3R
ユライア・ホール（米国）
ジャカレ・ソウザ（ブラジル）

ウェルター級　5分3R
ビセンテ・ルーケ（ブラジル）
ニコ・プライス（米国）

フェザー級　5分3R
ブライス・ミッチェル（米国）
チャールズ・ローザ（米国）