K-1 WORLD GP 11.24 横浜アリーナ:木村“フィリップ”ミノル「横アリでどれだけ過去のK-1を超えられるか?自分の感性のままにやりたいことをやります」
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11月19日(火)東京・恵比寿のFighting Kairosにて、11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される“K-1冬のビッグマッチ 第1弾 横浜”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~」の[スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R]でジョーダン・バルディノッチと対戦する木村“フィリップ”ミノルが公開練習を行った。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真:(C)M-1 Sports Media)
「コンディションは自分で驚くぐらいばっちりで、出来上がりには自分で引いてます」と過去最高の仕上がりだと自信を見せる木村。対戦カード発表会見では前戦の大泉戦で「次のステージに上がった」と覚醒を遂げた感覚があったことを明かしていたが「前回の試合で1個上のステージに上がったと思ったんですけど、その後に練習をやってみて2個も3個も上がったかなと思っているので、それが試合でどう活きるか楽しみですね。もの凄いパンチが出ると思いますよ」とその後のトレーニングで更なる進化を確信している。
「コンスタントに試合と練習を続けていく中で、やっぱり長期間休まないからこそ見えてくる課題に対してフレッシュな状態で臨める。そういう意味では、矢口トレーナーと2人で今まで見えなかった景色とか次元がちょっとづつ見えてきたかなというのを練習の段階ですけど感じてますね。それに2段階、3段階と上がった感覚で練習した時にもっと上が見えました。今のままじゃ駄目だなっていうか、もっとこんなに上があるんだっていうのを。それは上に行けば行くほど、さらに上の存在に気付くと思う。それは引退するまで永遠に届かない。届いても更に上を自分が創るんだと思います。だから格闘家人生が終わるまで高みへの挑戦ですね」
その言葉を裏付けるように、公開練習では大会直前にも関わらず3分1Rで渾身のミット打ちを披露。コンパクトな右ストレート、右ストレートから返しの左フック、右ストレートからの左ボディ、さらには左フックのダブルなどバリエーションに富んだ迫力満点のミット打ちで好調振りをアピールした。
6月のクルーズ・ブリッグス戦では倒れていく相手がスローモーションに見えたと驚きの境地を語っていた木村。彼は今リング上でどのような感覚を持って戦っているのか?
「多分他のアスリートで言うゾーンに入れたっていう感じですね。倒す前から狙いは定まってたし、癖も全部試合の時に見抜いてたので、そういう意味ではゾーンに入って、だから倒れた後にスローモーションに見えたんだと思います。(周辺視野がセンサーのように働いていた?)まさしくそうですね。ゾーンに入ってると全てが自分中心に動く感覚があって、対戦相手が攻撃的であっても僕からしたら特に圧力も感じないし、自分が好きなように出来る。そういう感覚が特に調子が良い時はリング上で出てくる。確かにクルーズ・ブリッグス戦の時はその感覚が強かったですね。
でもそういう試合になる時は、練習の時からけっこうゾーンに近いような緊張感であったり、きつさの中でやるからこそ、試合にそれを持ち込めるんだと思います。だから練習と同じように試合中にセコンドの声も聞こえるし、全てが問題なくリラックスして戦える感じですね。今回はその冷静さにプラスして凄い情熱的なものも今まで以上に出来たので、どう試合でミックスされるか楽しみです」
11月は世界的にも格闘技界で様々なビッグマッチがあった。木村自身も「(ボクシングの井上尚弥vsノニト・ドネアの)WBSSの決勝戦とか面白かったし、たくさんありましたよね。特に格闘技は今ビッグマッチも多いし凄い良い流れが来てるので、ポジティブなエネルギーを凄くもらいます」と大いに刺激を受けている。
その一方で「その波に乗れてれば良いなと思って頑張ってますし、まあ乗れてるんじゃないかと思ってます。やっぱりKO出来るのは武器。どの格闘技、どの団体でもKO出来るヤツは凄い魅力的だなと思います」と自らのパフォーマンスを引けを取らないと“KOアーティスト”としてのプライドも見せる。
今回対戦するジョーダン・バルディノッチは、長身サウスポーのイタリア人。同じイタリアのジョルジオ・ペトロシアンとも交流があり、ファイトスタイルもペトロシアンの影響を感じさせるものがある。
「やっぱりイタリア人は強いですよね。ペトロシアンを筆頭としてムエタイも出来るしボクシングも出来る。そういうムエタイだけじゃない強さがヨーロッパ勢にはあると思うので、そういうとこは警戒してますね。ムエタイとパンチの融合した戦いを中々出来るんじゃないかなと思ってます。ああいう距離を取るタイプのキックボクサーとはそこまで対戦してないですけど、ただもの凄い得意ではあるし、対策を進めるにつれてもう全て見えましたね。負けることはないと思います」と、木村は相手の実力を認めつつも絶対の自信を持って勝利を疑わない。
リーチを活かして距離をとって戦うバルディノッチは、KOするという意味では難易度の高い相手にも思える。しかし木村はそういう相手だからこそ“KOアーティスト”の腕の見せ所だと言わんばかりに様々なKOのイメージを思い描いている。
「多分本当に狙い澄ましたら1Rで秒殺で終わってしまうような試合だと思うんですけど、そこは僕自身は2R、3Rとやって見せ場を作ってKOするのも良いのかなと。そこは強い相手だし、対戦相手がいることだから何とも言えないですけど、自分の魅力を最大限に出した上でKOしたいですね」
ウェルター級からスーパー・ウェルター級の中量級、特に海外勢はここ数年トップ層が変わらず固定されている感がある。木村自身もライバルとなりうる海外勢の新星の登場を望み、あるいは自分が新時代を創る存在となって食い込んでいくという野心も秘めている。
「ウェルター級とスーパー・ウェルター級、特にスーパー・ウェルター級は海外勢のトップ戦線はずっと変わらずに3、4人がトップにいる感じがあるじゃないですか。そこに食い込んで行きたいですね。ウェルター級はウェルター級で面白いですけど、そろそろ敵なしなのかな? まあ倒さないといけない相手はもちろんいるんですけど、常に高みを目指して常に1個上を見て走って行きたいですね。その中で対戦した人とは思いっきり戦って。ウェルター級はもう近藤(魅成)選手しか、そこまでもう燃えないですね。もう違うとこに行きました(笑)。
(新時代を感じさせるような海外勢の登場を期待している?)それが一番期待してますね。そういう選手が来たらもの凄く燃えますし、僕が体現したいK-1を出来るかなと思います。ただ何か僕的には、僕がその外国人になってる感じがするんですよね(笑)。俺がその新しいスター外国人になってる感覚で勝手にやってるんで。そこは俺がそれになれば良いなと思ってやってますね。日本人キラーって感じですね(笑)。バダ・ハリが来襲した時の感じを、今は僕が勝手にやってるなって思います」
インタビューの後半には横浜アリーナという舞台への特別な想い、そして常々公言している過去のK-1を超える熱狂を生み出すという大いなる野望について、その熱い胸の内を語った。
「この大会は過去のK-1との勝負、間違いないですね。特に横浜アリーナって聞いて僕の中でもの凄い燃えるものがあって、それは以前のK-1のイメージが僕の中に凄くあるから。あれをどれだけ超えられるのかって思った時に、やっぱり今までにない準備もしてきたし、今までにない考えもたくさん持ったし。どうやったらあの時の少年だった僕が燃えたみたいに、1人の少年を希望を持って燃えさせることが出来るのか。どうやったらそれが出来るのかっていうのを今まで以上に考えましたね。
でも考えれば考えるほど、木村“フィリップ”ミノルを体現するしかないのかなっていう凄いシンプルな答えに辿り着きますね。もう感性のままにリングに立って、思ったこと・やりたいことをやるだけですね。横浜アリーナに来られる方も来られない方も、もの凄い非日常を見せるつもりなので。僕自身も非日常を味わうし、見ている方も非日常だと思うので、それを一緒に楽しめたら良いですね。僕のやりたいことはもの凄い迫力のあるKOを見せることなので、それを『いつ倒すんだろう?』ってワクワクして見てもらえたら幸せですね」
対戦カード
【本戦】
◆K-1 WORLD GP 第3代フェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント
第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
TETSU(月心会チーム侍)
斗麗(WIZARDキックボクシングジム)
第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者)
ブランドン・スペイン[Brandon Spain](オーストラリア/スペインズ・ムエタイジム/ISKAムエタイ豪州ライト級王者)
第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
安保璃紅(team ALL-WIN/元K-1 KRUSH Fightスーパー・フェザー級(60kg)王者)
ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム[Jawsuayai Ayothaya Fight Gym](タイ/アユタヤ・ファイトジム/タイBBTVフェザー級8位)
第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
江川優生(POWER OF DREAM/K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
ホルヘ・バレラ(スペイン/ジーザス・カベーロ・チーム/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント2018 3位)
第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者、K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント2018 2位)
アーサー・メイヤー[Arthur Meyer](フランス/シンパトン・プーケット)
第10試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
第11試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
第18試合 決勝 3分3R(延長1R)
◆ワンマッチ
第17試合 スーパー・フェザー級(60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GP王者)
村越優汰(湘南格闘クラブ/元K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王者、元RISEバンタム級(55kg)王者)
第16試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHT王者)
ジョーダン・バルディノッチ[Jordan Valdinocci](イタリア/ファイト・ハウス・ペサロ/チーム・ファイト・パワー/WTKAイタリア71kg級王者)
第15試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
近藤魁成(大成会館/K-1甲子園2018 2017 -65kg優勝)
第14試合 ライト級(62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLY SKY GYM/K-1 WORLD GP王者)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSGから所属変更
金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン/ラウェイAir KBZゴールデンベルト67kg級2017年王者)※Thut Ti Lethwei Clubから所属変更
第13試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
皇治(TEAM ONE/ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
川原誠也(パンクラスイズム横浜/元パンクラス・バンタム級(61.2kg)1位)
第12試合 K-1 WORLD GPクルーザー級(90kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
シナ・カリミアン(イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン/王者)※2度目の防衛戦
愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、Bigbangヘビー級王者)
第9試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
城戸康裕(谷山ジム/元K-1 KRUSH FIGHT王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級&ライト級(62.5kg)王者)
瑠久(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2017 -65kg準優勝)
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 KRUSH FIGHTライト級(62.5kg)王者)
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)
第6試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
ロエル・マナート(オランダ/メジロジム・アムステルダム/王者)※初防衛戦
クリス・ブラッドフォード(オーストラリア/トップタイアー・ムエタイ/チーム・グレコ/挑戦者)
【プレリミナリーファイト】
第5試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
大岩翔大(湘南格闘クラブ)
龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
久保一馬(FIGHT CLUB 428)
佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg優勝)
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2018 -55kg優勝)
山脇魁斗(隆拳塾)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
山浦力也(北斗会館浅科道場/K-1甲子園2018 -60kg優勝)
岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第1試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R
EITO(HALEO TOP TEAM)
石橋健太朗(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
概要
大会名 “K-1冬のビッグマッチ 第1弾 横浜”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~」
日時 2019年11月24日(日) 開場・11:00 プレリミナリーファイト開始・11:30 本戦開始・13:00 (本戦開始前に開会式。第6試合、第12試合の後に休憩)
会場 横浜アリーナ
中継 AbemaTV(全試合生中継)、GAORA(生中継 16:30~21:00/11月26日(火)17:30~25:00)
チケット料金 ロイヤル 100,000円 センターSRS 50,000円 センターRS 30,000円(前売り完売) センターS 15,000円(前売り完売) アリーナS 15,000円 アリーナA 9,000円 2FスタンドA 9,000円(前売り完売) 2FスタンドB席 7,000円(前売り完売) 武尊応援シート(アリーナS) 15,000円 ※当日500円増し ※小学生からチケットが必要となります。
チケット販売所 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット ディスクガレージ、フィットネスショップ水道橋店、後楽園ホール5F事務所、K-1.SHOP グッドルーザー(Tel.03-6450-5470) K-1ジム各店舗
お問い合わせ グッドルーザー Tel.03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/