Krush 12.16 後楽園 一夜明け会見:島野浩太朗「僕も武尊選手に挑戦したい選手の一人」、神保克哉「ジャン・クロード・ヴァン・ダムが映画のような所で試合がしたい」、C-ZUKA「1週間前に幼稚園のお遊戯大会があって…」
Krush.96(12月16日(日)後楽園ホール)から一夜明けた17日、本戦で勝利した9選手の記者会見が行われた。
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第9試合 メインイベント Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○島野浩太朗(菅原道場/王者)
×大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
4R 判定3-0 (畑中10-9/山崎10-9/山根10-9)
3R 判定0-0 (畑中29-29/山崎29-29/山根29-29)
※島野が初防衛
◆島野「僕も武尊選手に挑戦したい一人」
大岩選手の一発一発から倒す気持ちが伝わり、最後までギリギリの集中状態が続いて、全てを出し切ってつかんだ初防衛でした。フィジカルが強い選手なので、1Rからバチバチでドツキ合ったら消耗してしまうので、何がなんでも勝つのが目標でしたから、どこが勝てるポイントかを考えました。大岩選手は派手なKO狙いと感じていて、自分は一発で倒せる選手じゃないので、ローキックやボディ攻撃だったりでコツコツと地道に当てて行って削って、チャンスを狙う感じで組み立てて動きました。やってきた練習以上のものは試合では出ないですし、試合で普段とは違う自分出そうとすれば付け焼刃になるので、準備してきた技術を信じ、それに近い動きをすることを心掛けました。
(Krushスーパー・フェザー級王座の防衛に成功した選手は少なく、卜部弘嵩に続き2人目です)周りからも防衛してこそチャンピオンだと言われていて、防衛してここに座れて、大きな経験ができたと感じています。
(大岩は戦前、KrushのベルトはK-1への「通過点」と話していました)僕はKrushをスタートした10年前からずっと見て来て、ここで1勝することにどれだけ重みがあるのかを感じていて、自分が出ないKrushの大会も見ながらそう感じていました。凄い才能があって、Krushを飛び抜けてK-1の大舞台ですぐ活躍する選手もいますけど、地力が無ければ勝てるリングじゃないと思います。
(試合後のマイクでは「目標は世界のトップと拳を交えることです」と話していました)選手として上がる以上はこの階級のトップ選手と拳を交えることが一番の目標です。武尊選手がトップにいて、世界中のファイターが武尊選手との対戦を熱望していると思いますし 僕も挑戦したい選手の一人でもあります。でも今の自分の実力を冷静に考えると、今回の試合もギリギリの内容でした。これからも試合に出せる強さを磨き日々過ごし、トップ選手と戦うところに辿り着きたいです。
(試合後は大岩のセコンドについていた武尊と何を話していましたか?)K-1の大阪大会での皇治選手とのタイトルマッチも見ていて、そこも目標に頑張るということが伝えたくて、試合後は熱くなってしまっていたので、言葉遣いは違いましたけど、そういう内容を伝えました。
第8試合 セミファイナル 第6代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)
×ビクトー・サラビア(米国/ムエタイ・アメリカジム)
4R 判定3-0 (畑中10-9/山根10-9/山崎10-9)
3R 判定1-1 (畑中29-28/山根28-29/山崎29-29)
第7試合 第6代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krushバンタム級(53kg)王者、K-1甲子園2016 -55kg優勝)
×椿原龍矢(月心会チーム侍/K-1甲子園2017 -55kg優勝)
4R 判定2-1 山崎10-9/梅木10-9/畑中9-10)
3R 判定0-0 (山崎29-29/梅木29-29/畑中30-30)
※決勝(王座決定戦)は2月16日の後楽園大会で行われる。
◆軍司「玖村選手を意識してずっと練習していました」
9月の一回戦(森坂陸戦)と同じような(接戦の)結果で苦しい戦いでしたけど、決勝はガンガン前に出てKO決着で終わらせたいです。
(椿原戦の感想)やり辛い相手で、作戦通りに冷静に戦えましたけど、もうちょっと行けるところがあったという悔いがありますね。受け返しがうまい選手なので、カウンターを狙おうと思っていたら、手数で負けてしまいました。どっちが勝っても良かった試合でした。
(椿原と5回目の対戦の可能性は?)体重キツいんで、椿原選手が上げてくれれば(苦笑)。
(2月の決勝に向けて)6月のバンタム級王座の防衛戦で負けて、ベルトが無い状態が続いたので、ベルトが欲しいです。
(玖村の印象)反対ブロックから上がって来る選手は玖村選手だと思って、意識してずっと練習していました。パンチで来る選手なので、噛み合ういい試合になると思います。インパクトのあるKOをして、王座に返り咲きたいです。
◆玖村「やられそうになる場面もいい経験になった」
昨日は延長までもつれちゃったんですけど、チャンピオンなら圧倒的に強くないといけないので、決勝は圧倒的に勝ちます
(サラビア戦の感想)もうちょっと攻撃が当たったら倒す自信がありましたけど、日本人にないフィジカルの強さがありました。やられそうになった場面もありましたけど、そういう戦いも今の僕には必要で、いい経験になったと思います。今まで一発で倒せたところも、世界のトップ選手が相手だと、そう簡単には行かないので、もちろんKOがベストですけど、判定でも勝てるような選手になりたいです。
(2月の決勝に向けて)今年からK-1グループの大会に参戦し、Krushのベルトが目標で、昨日の試合でダメだったところを反省しながら、もっと練習に集中して、2月はベルトを取りたいです。
(軍司の印象)強いのはわかっていますし、パンチでガンガン来ると思うので、噛み合って、レベルの高い試合になると思います。
第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krush王者)
×山本直樹(優弥道場)
4R 判定3-0 (鶴和10-9/梅木10-9/畑中10-9)
3R 判定0-1 (鶴和28-29/梅木28-28/畑中28-28)
◆郷州「昨日の全試合で一番盛り上げて、Krushらしい試合ができた」
1Rにダウンを奪われて、その後もグチャグチャでしたけど、昨日の全試合で一番盛り上げて、Krushらしい試合ができたと少し思っています。1Rにダウンをした時は少し効いていました。でもタイマーを見たら残り時間が少なかったので、安心感があり、1分のインターバルがあれば回復する自信がありました。2Rと3Rは倒し行かないと絶対に勝てないと思って、前に出るしかないと思いました。
(最後まであきらめず行けた要因は?)3連敗ですし、本当にたくさんの方が応援してくれているので、今回の声援も(難聴のため)聞こえないですけど、応援の力で前に行けました。
(メインの島野×大岩のタイトルマッチの感想)島野選手が勝って、良かった部分もあったんですけど、もう一度自分がタイトルに挑戦しやすい選手は大岩選手かなと思っていました。島野選手とのタイトルマッチになっても「またか」と(ファンに)思われるかもしれないので、新しいストーリーを作って、もう一度Krushのベルトを取りに行きたいです。昨日の内容じゃ取れないので、もっと精進します。
(今年3月のK-1のトーナメント準決勝で武尊に負けました。K-1での目標は?)3月10日のK’FESTA.2に出たい気持ちがあります。
第5試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク/大道塾仙南支部/J-NETWORK王者、空道全日本重量級2013優勝)
2R 2’53” KO (パンチ連打)
◆神保「ジャン・クロード・ヴァン・ダムが映画で試合してそうなところで試合したい」
もっと殴り合いたかったなってのが正直な感想ですね。距離を取ってかわされる場面が多くて、こう見えても自分は空手出身なんで、久々に空手の試合をしているような気分でした。
(来年の目標は?)バンバン殴り合ってどんどん来てくれる選手とやりたいですね。
(王者のジョーダン・ピケオーとの試合を希望していますが、ピケオーとの殴り合いは危ないと思います)気にしていないですね。自分バカなんで、ピケオーが相手でも殴り合って倒せると思うんですよ。自分が日本人の最終兵器と思っていますね。
(特攻服の漢字が印象的ですが、神保選手の今年1年を漢字1文字で表すなら?)…うーん、ググっていいですか?最近は何でもGoogleなんで。昨日試合を観に来ていた空手時代の先生にこの言葉を教わったんですけど。「気骨稜稜」です。(記者から「1文字ですよ」とツッコまれるが、神保はスマホの画面を見ながら)「自分の信念を曲げずに、厳正に貫こうとする態度のこと。『気骨』は自分の信念を貫こうとする性格。『稜稜』は威勢があって厳正という意味」ですね。自分にピッタリな言葉を言われて、ちょうど思い浮かびました。
(今後やってみたい試合は?)ジャン・クロード・ヴァン・ダムが映画で試合してそうなところで試合したいですね。地下のヤバいとこで、ロープだけ手に巻いて戦うみたいな。
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園2016 -60kg優勝)
×アリ・ザリンファー[Ali Zarinfar](イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン/WPMF日本王者)
1R 0’38” KO (左ストレート)
◆西京「自分がタイトルマッチをやれば行けるんじゃないかなってのを感じた」
ザリンファー選手が最初から来るとは少し思っていて、案の定、来ましたけど、しっかり攻撃は見えていました。ガードを上げて防御して、カウンターを狙ってドンピシャで当たりました。映像を見て、これなら合わせられると思いました。自信はありましたし、負ける気はしませんでしたね。これから60kgでやっていく、いいアピールができたと思います。タイトルマッチにも近づいたので、次もしっかり勝って頑張りたいです。
(メインの島野×大岩のタイトルマッチの感想)凄い激闘だったんですけど、自分がタイトルマッチをやれば行けるんじゃないかなってのを感じたんで、しっかり頑張りたいです。あと1年以内でやりたいですね。
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×桝本“ゴリ”翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○森坂 陸(エスジム)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
◆森坂「3Rは倒されてもしょうがない気持ちで行きました」
3連敗していて、今回負けたらリングを降りるつもりで、覚悟を決めて戦ったので、勝ててホッとしています。また前進したいですけど、内容は納得いかないですね。1~2Rは動きを見る癖が出ちゃいました。相手の攻撃は見えていたので、多少もらったんですけど、効いた攻撃が無かったです。でもセコンドには印象が悪いと言われたので、3Rは倒されてもしょうがない気持ちで行きました。昨日は王座決定トーナメントの準決勝2試合を見て、今の実力じゃ彼らには追い付けていないと思います。ギリギリ生き残った感じなので、来年は勝って、一歩一歩、トップの人に近づいて、挽回できたらと思います。昨日は勝った後に涙が出ましたが、それを見て「感動した」と言ってくれる人もいて、うれしかったです。今年4戦1勝しかできなかったんですけど、来年こそは連勝できたらと思います。
第2試合 女子アトム級(45kg) 2分3R(延長1R)
○C-ZUKA(T-GYM/元ミネルヴァ・アトム級王者)
×福原 優(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)
判定3-0 (30-28/30-27/30-28)
◆C-ZUKA「1週間前に幼稚園のお遊戯大会があって…」
今回も(保母の仕事で)凄く忙しい時期で、練習も大変でしたけど、色んなことを考えず戦えば、スッキリ戦えました。キックは凄く楽しいなって思い出すことができて良かったです。1週間前に幼稚園のお遊戯大会があり、年長担当なので、劇の台本を考えたり、歌を考えたり、合奏曲の楽譜から作ったり、監査の書類も仕上げたりで、凄く忙しかったです。後楽園ホールで勝ったことが無くて、初勝利できて良かったです。スイーツとかジャンクフードとかが大好きなので、いつも前日計量が終わったらマックで食べるんですけど、今回は勝って山梨に帰るまで我慢しようと思ったのが良かったんだと思います。帰ったらグラコロが食べたいです。
(来年の目標は?)保母との二刀流でやらせてもらっているので、仕事の日程が合って、チャンスがあれば頑張ります。試合後は感動したと言ってくれる人が多くて、人の心を動かすことができたのもうれしかったです。まだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願いします。
第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R(延長1R)
○高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM)
×MOE(若獅子会館/第19回K-1チャレンジ女子Bクラス -45kg優勝)※高橋萌 改め
判定3-0 (30-28/29-28/30-27)
◆高梨「来年はKOしてベルトを取りたい」
昨日は自分らしさを出せず反省点ばかりでした。私は前にガンガン出るスタイルが好きですけど、全然できなかったですし、2Rにダウンを取ってから倒しきれなくて残念でした。MOE選手はテクニックが私より上回っていて、カウンターを合わせるのが上手くて苦手なタイプでした。ダウンを取った手応えもそんなになかったです。来年はKOしてベルトを取りたいです。