DEEP 5.5 後楽園ホール:MMAデビュー戦直前 直樹 独占インタビュー「すごく新鮮な、格闘技始めたてみたいな気持ちになってます」「奥山貴大選手とはフェザー級GP準決勝に負けないインパクトのある試合がしたい」
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DEEP 125 IMPACT(5月5日(月/祝)後楽園ホール)で元RISEライト級王者の直樹がMMAデビューする。
直樹は33歳。RISEライト級の主力として活躍も、23年4月の中村寛とのRISE王座防衛戦で敗れて以降、試合をしていなかった。
今回、2年ぶりの復帰の舞台は、なんとMMA大会のDEEP。シュートボクシング日本ウェルター級王者の奥山貴大とキックルールではなく、MMAルールで対戦することが3月末に突如発表された。
果たして直樹のMMA挑戦の理由は?詳しく話を聞くため、直樹の練習先である東京・高田馬場のFIGHTER’S FLOWを訪れた。(聞き手:井原芳徳)
(バウトレビューのYoutubeチャンネルにもインタビュー動画を公開しています)
「K-1もPRIDEも見てたし、DREAM・戦極とかも大好きだったし、もう全て好きでしたね」
―― MMA挑戦は本当にびっくりしました。RISE時代は頻繁に試合とか記者会見では取材させていただいましたが、ちょっと時間が空きましたよね。
直樹 そうですね。だいぶ、最後の試合からは空いてますね。
―― もう最初から聞きますけど、MMA挑戦の動機は?
直樹 僕もともとパラエストラの所属なんで(=BRING IT ONパラエストラAKK)。もともとMMA選手になりたくてパラエストラの所属してたんで。それで流れとかもあってキックボクシングデビューすることになったんですけど、やっぱりずっとMMAやりたいなっていう気持ちはありましたね。
―― キックデビュー当時は、2015年にRISING ROOKIES CUP優勝されていましたよね。
直樹 そうですね。RISEの新人王です。
―― それ以前は伝統派空手をされていて。
直樹 そうですね。伝統派空手は(幼稚園の)年中ぐらいから小6ぐらいまでですね。中、高校はやってないんですけど。
―― パラエストラに入ったのはいつ頃?
直樹 それは高校卒業の時ぐらいですね。
―― 当時は先ほどの話ですと、MMAもやりたかった?
直樹 そうですね。MMAやりたくて近所のMMAジムに入会したのがきっかけですね。
―― それでキックの方に行ったっていうのはどういった流れだったんですか?
直樹 MMAジムのキックボクシングクラスってあるじゃないですか。この日はキックボクシングの練習みたいな。たまたま僕が体験に行ったのがその日で。キックボクシングの練習してて、その時にパラエストラの打撃コーチの大池(正昭)さんに、いいねって言ってもらって、「次はこの曜日来なよ」って言ってもらって行ったら、またキックボクシングのクラスで。気づいたら「直樹、キックボクシング試合出ることになったから」って言われて、入って1か月2か月くらいかな、アマチュアデビューして。そこから流れで「直樹、プロ決まったから」ぐらいな感じでした。
―― でも心の隅で「俺、MMAもやりたいんだけどな。寝技やりたいんだけどな」とは?
直樹 そうですね。でも、キックボクシングやるからには、一度はちゃんとチャンピオンにならなくちゃいけないなっていう気持ちでやってたんで。片手間でやってたわけではないですね。
―― じゃあ、キックやっていくうちに自然とそっちに専念っていうか、集中していった?
直樹 そうですね。
―― 入門する以前っていうのは格闘技のどういった選手が好きだったとか、どの団体見てた感じだったのですか?
直樹 父親がずっとプロレスファンで、それこそアントニオ猪木から。僕が生まれた同じぐらいにK-1グランプリが始まって、幼稚園や小学生の頃とかから(K-1を)ずっと見てて、PRIDEも見てたし、PRIDE終わってDREAM・戦極とかそこら辺も大好きだったし、もう全て好きでしたね。プロレスも好きだし、何でもかなり詳しいとは思います。
―― UFCとかその辺まで見るくらい?
直樹 UFCも見てますね。それこそホイス・グレイシーとジェラルド・ゴルドーがやった、初期のUFC(第1回大会)とかも後から追って見てたし、(ケン・)シャムロックのやつとか見てましたね。
―― キックボクサーとして活躍してる間も、並行してMMAの試合も見てた感じですか?
直樹 見てますよ、見てます。それはもう普通に。俺ただ格闘技ファンなんすよ。格闘技ファンで格闘技オタクなんで。キックボクシング選手だからプロレス嫌いとか全くなくて。格闘技ファンとして見てましたね。
―― それでキックボクサーとしてどんどん活躍してチャンピオンになり、RJSEの上位戦線で活躍してっていうところになってましたけど、ちょうど2年くらい前ですね。RISEの最後の試合っていうのは。
直樹 そうですね。
「上田貴央さんは直属のパラエストラの先輩なんですよ」
―― その後の、じゃあMMAやってみようっていう流れになったのは?
直樹 ちょうどBRING IT ONパラエストラAKKっていうキックボクシングチームを抜けたときに、ここのジム(=FIGHTER’S FLOW)の代表の上田(貴央)さんから、「直樹、MMA興味ないの?ちょっと体験してみない?遊びでやってみない?」みたいなことを連絡いただいて、ここに来させていただくことになりました。上田さんが元々直属のパラエストラの先輩なんですよ。僕がちょうどアマチュアの試合出るぐらいの時とか、上田さんに打撃のスパーとかしてもらってたんで、もともとずっと絡みはあったんで。
―― じゃあ、もう可愛がってもらってた感じで。
直樹 そうですね。
―― 前のジム辞めたタイミングっていうのは1年ぐらい前なんですかね。
直樹 そうですね。1年前ぐらいかな。
―― 辞めた段階ではMMAっていうのはそこまで考えてなく。
直樹 うーん、これは何とも言えないですね。他のキックボクシングジムに所属する気も別になかったし、心のどっかでやっぱりMMAやりたいなと思ってたところで、上田さんに声かけてもらったんで、すごいタイミングだなと思いましたね。
―― タイミング的にもどんどんキックボクシングの選手がMMAに…。昔からモーリス・スミスとかミルコ・クロコップとかいますけど。
直樹 今、特別多いですよね。
―― 昔からいることはいるんですが、特に最近は日本の選手、平本(蓮)選手とかいっぱいいますから、そういう流れの中で直樹選手としてもいろいろ思ったりとか、可能性あるかもなみたいな感じで?
直樹 そこはね。別に何とも言えないかな。そこの流れに便乗しようっていう気持ちはないですね。普通にキックボクサーとしてMMAファイターになるというよりかは、自分からタックルも行きたいし、寝技もやりたいんで、普通にMMAファイター1年生としてやりたいっていう気持ちの方が大きいです。
―― MMAの練習を試しにやってみてっていうのは大体1年くらい前?
直樹 そうですね。でも僕もともとパラエストラなんで。ずっとキックボクシングだけってことはないんで。
―― パラエストラ当時、寝技の練習はどの程度でやってました?
直樹 別にクラスにずっと出てるってわけじゃないですけど、やっぱりパラエストラなんで寝技強い人もいるんで、そういう人と遊びで教えてもらったりとか、そういうのがあったですね。
―― じゃあ、ゼロからって感じではなく、ある程度最低限というと変なかもしれないですけど、やってた感じで。このジム(=FIGHTER’S FLOW)ではクラスとかに参加してって感じですか?
直樹 そうですね。僕は一般クラスにいつも出て。この撮影前もそうだったんですけど、一般クラスにいつも出ながら。だってやっぱりMMA素人なんで、いきなり素人がプロ練だけ出ますなんてそんなことはできないんで。一般クラスからちょっとずつやりながら、プロ練も参加させていただいてるんですけど。
【FIGHTER’S FLOW MMA】
渡辺華奈がPFL渡米前最後の練習でした
他にもRIZINやDEEPなど試合前の選手が多く良い練習が出来ました! pic.twitter.com/LdG3WzNYsy— 上田貴央【FIGHTER’S FLOW】 (@takao_ueda) April 4, 2025
―― SNS上でよくいろんな選手と一緒に写真が出ていますね。もうここだけで今練習してる感じですか?
直樹 ここだけです。プラス、キックボクシングを他のジムでちょこっとやりに行くとかはあるんですけど、MMAの練習はここだけです。
―― 先ほどのクラス参加したり、プロ練にも参加して、で、日曜日とか休むぐらいで。
直樹 日曜も一般クラスあるんで、日曜は出てるかな。週1回とかどっかで自分で休み決めてって感じで。ここのジムは毎日練習があるんで。プロ練習も毎日あるし、一般クラスも毎日あるんで。
―― 定休日はない感じ?
直樹 ないんですよ。自分で好きなタイミングで休んで好きなタイミングで来てっていうジムなので、一般の人にも朝から晩までクラスがあるんで、すごく、来やすいというかおすすめですね。
―― 1日どれくらい練習されてます?試合今近いっていうのもあるかもしれないですけど。
直樹 4時間くらいですかね。
「減量中に外食したい時にいいお店がなかったので、自分で作った」
―― あと、インスタ見たら奥さんがお店やられてっていうので、それも手伝ったりとかしたりはするんですか?
直樹 僕がお店を出したので毎日います。
―― 改めて、宣伝と言いますか(笑)。
直樹 「小料理屋うーちゃんち」って言うんですけど、減量中に外食ってなかなかできないじゃないですか。
―― 栄養が偏っていたり、塩分が多かったりしますね。
直樹 筋肉食堂とかね、そういうとこしか行けないみたいな。ダイエット、減量中に外食したいなっていう時に、いいお店ってないなぁと思ったんで、もうじゃあ自分で作っちゃえばいいんじゃねーっていう感じで作って。なのでうちは減量中に合った低カロリーなご飯とかもありますし、もちろん揚げ物とか普通の(カロリーの高い)料理もありますし。
―― 小料理屋ですから、お酒飲んでおつまみに近い感じの料理が。
直樹 居酒屋と小料理屋って何が違うのかよくわかんないですけど、料理にめちゃくちゃこだわってるんで、ご飯だけを食べに来る人も多くて、お酒飲まなくてご飯だけ食べに来たりとか。テイクアウトとかもやってて。めちゃくちゃ料理にこだわってて、美味しいんですよ。こういう店あったらいいなって自分で作りながら思ってますね。家の近所にあったら、行きてえなっていう。
―― 場所はどこですか?
直樹 場所は江東区の北砂の砂町銀座っていう商店街があるんですけど、そこから路地を1本入ったところにあります。
―― 比較的住宅地の。
直樹 もう超住宅地ですね。かなり駅も遠いですし、バス停からは近いですけど、駅も最寄りの駅からも遠いですし、かなり住宅街なんですけど、近所の人も来てくれますし、僕のこと知って来てくれる方もいますし。
―― そこに夜ですかね。主に。
直樹 そうですね。だからここの練習終わってそのままお店帰ってっていうのをいつもやってます。
―― なるほど。で、食事はそのお店で自分も減量気にしながら食べられるっていうのが一石二鳥的な感じが。
直樹 そうですね。だから、お店の料理も食べながらって感じです。
―― ある程度、奥さん、女将のサポートもあって、やりやすい感じになって。
直樹 そうですね。準備とかは女将がやってくれて。僕はお店仕込みとかなかなかできないので、時間的に。
「すごく新鮮な、格闘技始めたてみたいな気持ちになってます」
―― それで、ここで練習してて、実際にMMAの試合に出ようっていう風になり始めたのはどのあたりですか?
直樹 やっぱファイターとして練習してるだけで満足ってそんなことはないんで。気持ちがファイターなんで。
―― とはいっても、キックボクサーとしての復活っていうのも、どうしても期待されていたかもしれないですし。
直樹 それはいろいろタイミングですよね。本当にタイミング的にちょうど話をいただいて、じゃあ出ますと。もちろん上田代表から「直樹そろそろ試合してみない?」みたいなのもあったんですけど、いろいろ本当にタイミングですね。
―― じゃあ、DEEPさんからちょっとそういう話が来て、みたいな感じでオファーが?
直樹 そうですね。DEEPさんに、FIGHTER’S FLOWで練習させていただいてます、みたいに一度挨拶行って、じゃあ5月でどう?みたいな感じで話をいただいてって感じですね。
―― で、これがMMA転向なのか、あるいは挑戦でキックボクシングも並行してって感じなのか。
直樹 そんなに考えてはないですね。それは別にRISEを辞めたっていうわけでもないので、RISEさんがどう思ってるかが分からないですけど、でも話があれば別にRISEも出ようと思ってますし。
―― MMAの練習やっていくうちに、手応えはどうですか?
直樹 日に日に良くなってるなとは思いますけど、何せこのジム、グラップリング強い人が多いので、そのグラップリングでやられて自信を無くすこともあります。今まで自分がやられる練習っていうのがあんまりなかったので、すごく新鮮な、格闘技始めたてみたいな気持ちになってますね。
―― 先ほどの練習を見てても色々学びながら楽しそうな感じが伝わってきました。
直樹 めちゃくちゃ楽しいですね。
―― 今30いくつでしたっけ?
直樹 32で、あと数ヶ月で33になります。
―― 年齢的にもですし、相当キャリアも積んでますから、今後のどれぐらいまで格闘技やろうって考えですか?
直樹 いや、(辞める目途は)全くないですね。デビュー戦の人にいつまでやります?って聞く人いないでしょ(笑)
―― いや、キックボクサーとしてのキャリアも長いですから(笑)
「奥山選手とはフェザー級GP準決勝に負けないインパクトのある試合がしたい」
―ー MMAデビュー戦は5月のDEEP後楽園で、対戦相手が奥山選手ですよね。名前聞いたときはどう思いました?
直樹 面白そうだなという気持ちがありますね。いきなりコテコテのグラップラーとやるのも面白いですし、奥山選手みたいな打撃強い選手とやるのも面白いんで、誰が相手でも面白いカードにはなると思ったんですけど。奥山選手、寝技もすごくできると思いますし、奥山選手イコール、打撃しかできないストライカー対決っていう感じで見てほしくないというか。MMAの一戦として。もちろんお互い僕も得意なの打撃だし、奥山選手も打撃だと思います。だけど、別にオープンフィンガー・キックボクシングじゃないんで、MMAなんで。そのつもりで僕も練習してますし、奥山選手もそのつもりで来ると思ってますし、MMAの一戦っていう感じで見てもらえたら嬉しいです。
―― 奥山選手も去年の12月のシュートボクシングのリングでの試合では腕十字を。
直樹 そうですね。すごかったですね。白川選手とね。
―― あの腕十字はどうですか?
直樹 めちゃくちゃ上手いなと思いましたね。うちのトレーナーとも入り方上手いねっていう話もしてますし、腕十字だけじゃないですけど、いろんな技の対策っていうのはしてますし。でも上手だなっていう。柔道(経験)も長いみたいですし、NEXさんに所属して練習してだいぶ長いみたいなので。
―― 総合とキックの両方のジムですね。
直樹 奥山選手をシュートボクシングさんのチャンピオンだっていう見方というよりかは、強いMMA選手っていう見方ですね。
―― 3月のDEEPでの奥山選手は海飛選手との試合でした。海飛選手は極真空手がベースです。
直樹 すごく面白かったですね。まあ、寝技あんまり見れなかったので、そこの対策っていうのはあんまりし辛かったんですけど。奥山選手も1Rダウン取ったりとか、効かせるシーンもあったんで、本当に紙一重だったと思うんですけど、海飛選手も打撃すげぇ上手いなって思いましたね。
―― 作戦とかはもちろん言えないと思いますけど、MMAデビュー戦はどんな試合にしたいですか?
直樹 やっぱりつまんない試合はしたくないですよね。それこそキックボクシングのRISEのチャンピオン対シュートボクシングのチャンピオンで、MMAの試合ですけど、ずっとグラウンドでネチネチやりあって、どっちが勝ったかわかんないとか、そんな試合はしたくないし、奥山選手もそういう試合を求めてるわけじゃないと思いますし、周りのファンからしてもやっぱ求められてるものを応えたいという気持ちはありますし。奥山選手も(DEEPフェザー級)グランプリで負けちゃって、同じ日にグランプリの準決勝もあるじゃないですか。そこも奥山選手も意識していると思いますし、グランプリの準決勝に負けない、インパクトのある試合を2人でしたいですね。
―― 階級もRISE時代よりはちょっと上になるんですね。
直樹 ちょっと重いですね。63とか65とかこの辺りでやってたんで、66になるのでちょっと重いですけど。
―― 体重のアジャスト面では下にいくって選択肢もあるかなと思います。61.2kgのバンタム級に。
直樹 61はちょっときついかな。やっぱり1試合だけ61.2で出てとかだったらまだいけるかもしれないですけど、やっぱりコンスタントに試合したいんで、フェザーを選びましたね。
―― よくMMAの練習を始めると筋肉が結構体について大きくなるみたいな感じは聞きますけど、直樹選手はどうですか?
直樹 上半身はやっぱりすごく大きくなります。つき方が変わってきたというか。キックの時代の方が下半身とかは使ってたなという感じはしますね。ステップとかが多いので。
―― じゃあ、フェザー級でやっていく可能性が今のところ高いってところで、そうなると、今DEEPでもGPやってるぐらいですし、RIZINとかいろんな他の団体でも非常に選手の充実してる階級です。今後そこで戦っていって、何か目標とか、どういうふうにキャリア積んでいきたいとか、今のところビジョンはありますか?
直樹 まずデビュー戦なんでね。デビュー戦勝つことしか今は考えてないですけど、そこからどういう話が来るかっていうのはタイミングと流れっていうのもありますし、とにかく今デビュー戦に勝つことが大事だなっていう気持ちですね。
―― できれば先ほどもちょっとだけ話しあった、なるべく試合たくさんやっていきたいっていう感じは?
直樹 そうですね。やっぱ、出ていきたいですね。もちろん。
―― じゃあ、DEEPさんからオファーあればまた引き続きっていう。
直樹 そうですね。
「上田さんはよくそんな人のために尽くせるなと思っちゃう」
―― FIGHTER’S FLOWの上田代表との練習でどういったところがすごくいいとか特徴的だっていうふうに感じますか?
直樹 上田さん、マジでね、これでもかっていうくらい、ほんとに一つ一つの動きにこと細かく説明してくれて。今ジョビンさんのYouTubeで取り上げられて、ちょっとバズってると思うんですけど、上田さん、作りじゃなくて本当にああいう人で、ジムにいてもああいう人だし、パーソナルトレーニングでもああいう人なんですよ。なので僕1回Xにも書いたんですけど、結構格闘技のジムの代表って、これ悪口じゃないですけど、特に細かく教えてるわけじゃないけど、カリスマ的な存在感で人がついてきてくれてるトレーナー、代表って多いと思うんですよ。上田さんは真逆で、これでもかっていうくらい、めんどくさいくらい細かく教えてくれるんですよ。本当に足の置き方、手の置き方とか。上田さんだけじゃなくて、さっき先生してもらった渋谷(カズキ)さんだったり、プロ練見てもらっている鈴木隼人先生だったり。本当にみんながそうなんですけど、こと細かくこういうポジションだったらこうしろ、手の位置はこうだとか教えてくれるんで、本当に毎日学びがあるというか。そういう感じだから、人がついてきてるというか。上田さんにカリスマ的なものがあるかどうかっていうのはちょっとわからないですけど、でも人がついてくるんだろうなっていうのを感じますね。
―― いろんなタイプの選手がこのジムにいて、やっぱり直樹選手に合ったMMAへのアジャストの仕方みたいなのは割と考えられてる先生なのかなっていう。
直樹 直樹選手に対してとかじゃなくてみんなそうですね。誰が来てもこうしていこうって。基礎からやるし、これをした方がいいよ、とか全て考えてくれるんで。よくそんな人のために尽くせるなと思っちゃうんですね。僕はありがたいんですけど、あの人は人のために生きてる人なんで。
―― 今ちょうど渡辺華奈選手のアメリカの(PFLの)試合があって、向こうに行かれてる感じですね。(※インタビュー収録は4月8日。上田のRIZIN東京ドーム大会の試合発表前日でした。)
直樹 そうですね。アメリカに。
―― このジムで練習して結構いろんな選手が育ってきて、パンクラスでも女子の選手でチャンピオンだったりとか、確かに少しずつ層が厚くなってきて、
直樹 渡邉史佳さんもチャンピオンになってましたし、渋谷さんも6月でチャンピオンになるんで。
―― KROSS×OVERの。
直樹 タイトルマッチでチャンピオンになって。で、(泉)武志さんもこの間、(スパイク)カーライルに勝って、次はもっと上の誰かわからないですけど(ルイス・)グスタボとかそこらへんやるのかなと思いますし、
―― 今、ジムの活気自体がすごくあるなっていう感じだし、
直樹 DEEPさんとかにもかなり選手輩出してますし、4月も相当出るんじゃないかな。
―― 静岡の大会とかにいっぱい出てましたもんね。
直樹 浜松大会に4人とか出るし、その前の大会にも女子選手も出ますし、今週の大会にも出ますし、もう選手練とか人すごいですよ。
―― いい環境だなっていうのはすごく感じます。
直樹 男子選手、女子選手、ストライカー、グラップラー、本当に何でもいる、何でもどの選手もいるんで、めちゃくちゃ勉強になりますね。
「RIZINに上がることも目標にしてます」
―― だいたいお話は聞けましたので、最後に改めて次の試合に向けて、RISE時代から見てるファンもたくさんいるでしょうし、今後新しくついてくれる直樹選手に関心持つファンの人たちにメッセージだったりとか、今後のビジョンってところを語ってもらっていいですか。
直樹 そうですね。やっぱりMMAデビュー戦として、MMA 1年生として頑張るんですけど、もちろん僕の持ち味は打撃なんで。打撃のパワーある人はMMA選手だといますけど、打撃のタイミングだったりキレだったり駆け引きだったり、すごくいい打撃戦を奥山選手と見せられると思いますし、グラウンドでの攻防も見せられたらなと思ってます。MMAに僕がどこまで適応するか、これファンの皆さんも楽しみにしてると思いますし、僕自体も楽しみなんで、当日楽しみにしててください。今後それでもっと勝ち上がってRIZINに上がることも目標にしてますし、これからも応援してもらえたら嬉しいです。
―― ありがとうございます。じゃあ以上ですね。
直樹 ありがとうございました。
対戦カード
DEEPバンタム級タイトルマッチ(5ジャッジ制) 5分3R
福田龍彌[りゅうや](MIBURO/王者、元DEEP&修斗世界フライ級王者)※初防衛戦
牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム/K-Clann/挑戦者、元DEEP&RIZINフェザー級王者)
DEEPウェルター級タイトルマッチ(5ジャッジ制) 5分3R
佐藤洋一郎(KATANA GYM/王者、元修斗環太平洋同級王者)※初防衛戦
角野晃平(TEAM FAUST/挑戦者)
DEEPフェザー級GP 2025 準決勝(2)(5ジャッジ制) 5分3R
海飛(和術慧舟會HEARTS/DEEPフューチャーキングトーナメント2020フェザー級優勝)
水野新太[あらた](フリー)
DEEPフェザー級GP 2025 準決勝(1)(5ジャッジ制) 5分3R
五明宏人(JAPAN TOP TEAM/DEEPフューチャーキングトーナメント2021ライト級優勝)
高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋フェザー級王者)
DEEP JEWELS アトム級(47.6kg) 5分3R
大島沙緒里(リバーサルジム新宿Me,We/DEEP女子&DEEP JEWELSミクロ級(44kg)王者、元DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)王者)※AACCから所属変更
イ・イェジ[Lee Ye Ji](韓国/team aom)
フライ級 5分3R
村元友太郎(ALIVE)
関原 翔(K-PLACE)
フェザー級 5分3R
奥山貴大(NEX SPORTS/シュートボクシング日本ウェルター級(67.5kg)王者)
直樹(FIGHTER’S FLOW/元RISEライト級(63kg)王者、元スック・ワンキントーン・スーパーライト級(63.5kg)王者)※BRING IT ONパラエストラAKKから所属変更
アマチュアSルール フライ級 3分2R
琥(JAPAN TOP TEAM)
小祝歩夢(THE BLACK BELT JAPAN)
概要
大会名 宗明建設Presents DEEP 125 IMPACT ~フェザー級GP2025準決勝~
日時 2025年5月5日(月/祝) 開場・17:30 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 YouTube DEEPチャンネル メンバーシップ(1,790円/月)、U-NEXT(2,189円/月)、サムライTV(1,980円/月)
チケット料金 VIP 17,000円(完売) SRS 11,000円(完売) A 9,000円 ※1歳以下は保護者膝上に限り無料
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