INNOVATION 9.22 新宿フェイス:香川大学医学部5年生・5戦5勝の切詰大貴「来年3月30日のRIZIN香川大会に出たい」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
JAPAN KICKBOXING INNOVATION「RESISTANCE-17」(9月22日(日)新宿フェイス)のメインイベントで板谷航平(チームゼロス)と対戦する切詰大貴(武勇会/INNOVATIONスーパーライト級8位)のインタビューがINNOVATIONから届いた。メインイベント、セミファイナルの見所紹介も届いている。
第7試合 メインイベント ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 3分3回戦
切詰大貴(武勇会/INNOVATIONスーパーライト級8位)
板谷航平(チームゼロス)
“医学生キックボクサー”切詰大貴の戦績は、5戦5勝2KO。INNOVATIONランカーのホープだが、彼こそが加藤竜二、鈴木真彦、芦澤竜誠、山口裕人、安本晴翔、花岡竜といった同団体の誇る伝説の王者たちに続く看板選手に成り得る逸材、故のメインイベント起用。高校までのフルコンタクト空手で5度の全日本制覇を成し、医道を志して香川大学医学部に進学。大好きだったK-1などプロ格闘技の光を求めてキックボクシングを始め、ここまで無敗の快進撃。師匠は、元INNOVATIONフェザー級王者 “闘ふ神主” 櫻木崇浩。63.5kgのスーパーライト級で180cmの高身長。得意技は、そのロングリーチを活かした右ストレートとテンカオ(ノーホールディングニーキック)。容姿端麗、頭脳明晰、活殺自在、パーフェクトでしかない凄玉。だが、まだトップファイターとの対戦未経験であるこどには違いなく、この一戦は、頂点への梯子に足をかける試金石と言えるだろう。対する板谷航平は、北陸の名門、チームゼロスの中堅。決して油断できる相手ではないが、ここを鮮やかにKO勝利すれば、近日のタイトルマッチ(INNOVATION同級王座は現在空位)となること濃厚であろう。現在、医大5年生の切詰は、あと数年で医師となるだろうが、“医大生キックボクサー”が“闘ふドクター”と変態し、世界のリングへ羽ばたく過程を、今宵、新宿フェイスの観客は目にすることとなるやもしれない。
第6試合 セミファイナル ジム対抗戦 70kg契約 3分3回戦
磯谷 幸貴(渡辺ジム/INNOVATIONスーパーライト級10位)
ナオキ・プゥアンタオムエタイ(タイキック宇治)
先日、9月1日、沖縄県名護市のレキオバトルで涼矢がINNOVATIONウェルター級王座決定戦を制して新王者となったが、この涼矢に今年3月3日、必殺の左縦肘打ちで顔面を斬り裂き、1ラウンド100秒でTKO勝利したのがナオキ・プゥアンタオムエタイである。日本人ながらタイ人風のリングネームの通り、長年タイでムエタイを修練した山田秀行に師事する本格派のムエタイファイター。そんなINNOVATIONウェルター級1位(当時)に激勝した奈良から来る強敵を迎え撃つのは、無敗の大器、磯谷幸貴。66.68kgのウェルター級をホーム階級とするナオキに対して69.85kgのスーパーウェルター級ランカーである磯谷は、同身長ながらパワーに利点がある。現王者に勝利したナオキに磯谷が勝てば、現在空位のINNOVATIONスーパーウェルター級王座へ大きく近づくであろう。それだけにモチベーション高いに違いない磯谷が職人的なスナイパーに挑む構図となる鋭いセミファイナルとなった。
切詰大貴インタビュー
――今回のJAPAN KICKBOXING INNOVATION連盟主催興行にあたり無敗のランカー、切詰大貴選手がメインということで特集インタビューをさせていただきます。現役医大生、つまりは将来のドクターということで特異なキャラクターがあられます。医師でプロキックボクサーというと古くは“ドクター・キック”青葉繁(※1)、または、現役のMASATO BRAVELY(※2)といった先人がおられますが、彼らに続く医師キックボクサーということになりますでしょうか。
切詰 今、香川大学医学部の5年生でポリクリ(病院実習/ドイツ語:Poliklinik)中ですので、医師国家試験はこれから。ですので“闘う医学生”でお願いします。
――“闘ふ”……INNOVATION的に懐かしい響きのキャッチコピーです。
切詰 師匠が“闘ふ神主” 櫻木崇浩(※3)ですのであやかって(笑)。
――朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」の特集で尋常ない努力を拝見しました。その内容と多少重複しますが、ここまでに至る概略をお聞かせください。ご出身は四国?
切詰 はい、高知県高知市で生まれ育ちました。
――どのような幼少期を?
切詰 一人っ子で気が弱く、だからなのかな、4才から空手を習いました。
――その空手で複数の全国優勝までされていると。
切詰 フルコンタクト空手で高校までに白蓮会館系など5回優勝しました。
――格闘家として相当な経歴です。
切詰 小中高、部活もせずに空手一色でしたね(笑)。
――それが医道を目指すとは急展開です。
切詰 アメリカで医師をされている叔父さんがいて、小さな頃から憧れていて、それで。
――にせよ、医学部受験は大仕事です。
切詰 生半可では通じないので空手は封印せざるを得ませんでした。
――それがキックボクシングに転向されるのは?
切詰 空手をやるだけじゃなく見るのも大好きで、K-1とかマニアレベルで夢中になっていただけにずっとキックをやりたくて。
――特に好きな選手や感動した試合は?
切詰 武尊選手ですね。レオナ・ペタス選手との名勝負には痺れました。
――大学が香川なだけに武勇会館建速支部に入門されたと。
切詰 ホームページを見つけてジムに問い合わせてみたはいいけど、最初「うちは小学生しかやっていない」とつれなくて、それでも強引にお願いして押しかけて、いきなり櫻木会長とスパーリングしていただきまして。
――相当の空手キャリアがあるわけですが?
切詰 体格差(切詰の身長180cm、櫻木164cm)も構わずボッコボコにされました(笑)。けど、それで認めていただいたのか、しっかりとマンツーマンでご指導いただきプロデビューからここまで至ることができています。建速ジムの他、週2回、武勇会館高松支部で紀州のマルちゃん(INNOVATIONライト級王者)さんとガチスパーしまくったりもしつつ。
――先日、7月28日、大阪のNKB(日本キックボクシング連盟)認定興行で見事1ラウンドKOでプロデビュー以来の連勝記録を伸ばしましたが得意技は?
切詰 この前のがテンカオ(膝蹴り)で、デビュー戦のKOが右ストレート。その二つが主武器です。
――今回の板谷航平戦もKO狙い?
切詰 狙うは圧勝です。メインイベントに起用していただいたのでインパクトあるKOで!
――それが成ればその先の展開が楽しみです。
切詰 まずは、INNOVATIONスーパーライト級王座(現在空位)を奪取して、INNOVATIONの看板背負ってNKB、NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)など他団体王者狩りに打って出て総なめします。
――それらのキック団体は、肘打ちあり、首相撲無制限の元祖キックボクシングルールを採択していますが、RISEやK-1といった肘なし系のビッグプロモーションは?
切詰 各キック団体無双を達成したら、当然、そこを狙います。ルールの違いは問題ないです。その前にどうしても上がりたいリングもありますし……。
――それは?
切詰 来年3月30日、オープンしたての香川県立アリーナで開催される「RIZIN.50」に是非とも出場させていただきたいなと!
――確かにRIZINは、MMAベースながら特に地方興行ではキックボクシングも盛んにおこなわれています。それにしても50回記念興行で観客収容数1万名以上ですから大変なことです。
切詰 その為にもそれまでに緑のベルト(INNOVATIONタイトル)を巻くことができれば!
――現在、RIZINで大暴れの芦澤竜誠は、元INNOVATIONフェザー級王者ですが、大部のところ毛色が違う切詰選手も特色の強さでは負けていません。
切詰 今回のメインは、本当に良い機会なので、僕の応援団が勝って喜ぶは当然ですが、自分のことを初見の皆さんが理屈抜きで楽しめる、そういった試合をして衝撃を残すことが命題です。
――医学生としての日々も大変に違いない中、熱く強い意気込みです。
切詰 “闘う”こと“学ぶ”ことは、一見、真逆なほど違うことに思えるかもしれませんが、それを修めるに必要な集中力、精神力、断固たる決意は、ベクトルを同じく通じるものだと、僕のこれまでの経験で分かっています。よく「大変だね」と言われますが、両立することで得られるパワーはとても大きくて、それが自分の強みだと思っています。
――25歳ながら含蓄ある言葉です。
切詰 空手からもどんな逆境でも競り負けない“粘り”を得たことで今があります。自分に在る力を相乗させれば不可能はないと信じます。
――9月22日の板谷戦ののみならず、切詰選手の今後が楽しみです。
切詰 次の板谷選手もこれまでの相手もこれからのライバルも、皆、家庭や仕事、練習の苦しみや怪我の恐れ、プレッシャーだなんだ、ありとあらゆるリスクを抱いて、リングでそれをぶつけ合うわけじゃないですか。最高のスリルとドラマ、それをキックボクシングで表現して魅せます!
※1 青葉繁 1971年生まれの元キックボクサー、元NJKFウェルター級王者、現役医師。90年代末、新田明臣との2度にわたる死闘は語り草。著作「ドクター・キック:~今ある命は宝物~」がある。
※2 MASATO BRAVELY 1993年生まれの現役キックボクサー、元WPMF日本ウェルター級王
者、元M-1日本スーパーウェルター級王者。救急専攻医、岡田将人としての激務の中、2024年10月12日にも試合が予定されている。
※3 “闘ふ神主”櫻木崇浩 1986年生まれ、武勇会館建速支部長、パーソナル トレーニングジム「繋」代表、元INNOVATIONフェザー級王者。廣田八幡神社で神主を務めながらチャンピオンとなった。“闘ふ神主”は自ら打ち出しリングネームに入れ込んだキャッチコピー。
切詰大貴のプロフィール
リングネーム:切詰 大貴
フリガナ:きりづめ だいき
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1999年1月5日(25歳)
出身地:高知県高知市
身長:180cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2022年12月4日
戦績:5戦5勝(2KO)
ステータス:INNOVATIONスーパーライト級8位
Instagram:https://www.instagram.com/kir_kick/
X:https://x.com/kir_kick
対戦カード
第7試合 メインイベント ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 3分3回戦
切詰 大貴(武勇会/INNOVATIONスーパーライト級8位)
板谷 航平(チームゼロス)
第6試合 セミファイナル ジム対抗戦 70kg契約 3分3回戦
磯谷 幸貴(渡辺ジム/INNOVATIONスーパーライト級10位)
ナオキ・プゥアンタオムエタイ(タイキック宇治)
第5試合 INNOVATIONライト級(61.23kg)ランキングチャレンジマッチ 3分3回戦
伊世 虎雅(モリタキックボクシングジム/INNOVATIONライト級10位)
佐野 澪(マイウェイジム)
第4試合 ジム対抗戦 スーパーフェザー級(58.97kg)ランキングチャレンジマッチ 3分3回戦
長谷部 二郎(マイウェイスピリッツ/INNOVATIONスーパーフェザー級9位)
夢叶(エムトーンジム)
第3試合 ジム対抗戦 スーパーフライ級(52.16kg) 3分3回戦 肘打ちなし
鴇田 波琉(モリタキックボクシングジム)
櫻田 直人(芦原会館夷隅支部)
第2試合 2024年新人王決定リーグ フライ級(50.8kg) 2分3回戦 肘打ちなし
石井 識規(STRIFE)
上原 心汰(マイウェイスピリッツ)
第1試合 ジム対抗戦 ウェルター級(66.68kg) 2分3回戦 肘打ちなし
中嶋 翔吾(HOSOKAWAジム)
齋藤 泰広(KIBA)
概要
イベント名:RESISTANCE-17
主催:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
日時:2024年9月22日(日) 17:00開場 17:30開始予定
会場:新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)
チケット前売り:RS席12,000円、S席8,000円 A席6,000円 自由席5,000円 ※当日券は500円アップ。入場者全員ドリンク代500円が必要です。
チケット販売所:チケットぴあ、参加各ジム、各選手
お問合せ(INNOVATION興行本部):TEL 043-247- 0112
公式サイト:http://kick-innovation.com