パンクラス&REBELSのトライアウト企画、石渡伸太郎・北岡悟・梅野源治・不可思がコーチに。パンクラス協力のREBELS 2.17 スタジオコースト大会に梅野出場
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パンクラスとREBELSが8月21日のプレスリリースで発表した「完全グループ化」について、具体的な活動内容を発表する記者会見が9月11日、新宿のヒルトン東京で行われた。まずは10月21日と12月9日のパンクラス新木場スタジオコースト大会のケージの中で、REBELS提供試合が2試合ずつ行われる。来年2月17日、9月29日、12月8日には、パンクラスのホーム会場であるスタジオコーストにリングを置き、パンクラスが協力してのREBELSのプロ大会を開催する。さらに今年10月からTOKYO MXのスポーツ番組「BE-BOP SPORTS」(月曜夜8時台)でトライアウト企画をスタート。MMA版はパンクラス側の石渡伸太郎と北岡悟、ムエタイ版はREBELS側の梅野源治と不可思がコーチ役を務める。
10月21日の「PANCRASE 300」スタジオコースト大会では、REBELSルール(肘無し)・58kg契約・3分3R(延長1R)・古谷野一樹(クロスポイント古賀/REBELS 57.5kg王者) vs. 栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)が決定している。来年2月17日のスタジオコーストでのREBELSのメインイベントには梅野源治が出場する。スタジオコーストでのREBELSの大会の仮称は「PANCRASE REBELS RING」で、TOKYO MX、UFCファイトパスで生中継を予定し、AbemaTVでの中継は今後調整するという。(下写真中央は関谷博之・TOKYO MX報道情報局スポーツ部長)
トライアウト企画はMMA版が10月から始まり、番組内で毎週約4分のコーナーを設けて選手を紹介する。11月25日のパンクラスの大会の生中継枠内で、石渡と北岡が推薦したアマ選手が対戦する。推薦される男子2選手は最終調整中。MMA版の終了後、ムエタイ版が11月下旬からスタート。女子・肘無し・47~48kgの契約体重で、梅野側はREBELS・RISE・J-NETWORKのアマ大会でも活躍中の24歳・岡本璃奈(STRUGGLE)、不可思側は16歳の川島江理沙(クロスポイント吉祥寺)が出場し、来年2月17日のREBELSの生中継枠内で対戦する。勝者は賞金とプロデビュー権を獲得する。
◆石渡伸太郎「今、スポーツ界で暴力問題ありますけど、僕のところに来て、地上波が入っていいのか心配しています(場内笑)。それぐらいバッチリ鍛えています」
◆北岡悟「TOKYO MXさんからお仕事をいただけて恐縮です。その説は(苦笑)。どっかで見たことある企画ですけど、そちらを上回るものを見せたいと意気込んでいます」(※北岡はTOKYO MXの中継枠で、フジテレビのRIZIN出場を熱望するマイクアピールを繰り広げたことが2度ある)
◆梅野源治「競技や団体の枠に囚われない試みが、新しいファン層を増やすきっかけになると思います。僕自身はムエタイルールで盛り上がる試合を見せたいです。トライアウトですが、僕自身、うるさく指導されるのが好きじゃありませんし、うるさい指導者で凄い人を見たことがありません。『あなたは現役時代強かったのですか?』と聞くと、正直、強くないんですね(場内笑)。うるさいことは言わず、実体験を元に、本当に必要なことを指導します。僕も指導を通じて成長できるいい機会だと思います」
◆不可思「川島選手は僕と同じクロスポイント吉祥寺の選手で『行けるか?』って聞いたら『勝てます』と言っていました。僕もコーチとしてやる気が入っています。指導をちゃんとできるか心配ですけど、2人で力を合わせて勝ちに行きます」
◆岡本璃奈(上写真右)「川島選手とは4月のREBELSで対戦し、少し話して仲良くなったんですけど、これから戦いモードに変えます」
◆川島江理沙(上写真左)「岡本選手とは仲良くなったので、試合では気持ちを切り替えてバチバチ戦えたらと思います」
一連の発表と今後の提携について、パンクラスの酒井正和代表は「将来的には資本提携も視野に入れていますが、まずは運営面でしっかりした座組を作りたいです。パンクラスで10月からREBELSルールの試合をするのは、REBELSの選手を地上波に露出させるのが狙いです。グループ化によってスケールメリットが活かせて、これからのスポンサー獲得も大きく変わって来ると思います」とコメントした。
16年10月に両団体が会見し、スタンド&グラウンドで打撃オンリーの新大会を17年4月に計画していると発表していたが、結局実現しなかった。酒井氏はその後の国内外の業界の力関係やトレンドも意識してか、「時代の流れがある。今じゃないよね」と話し慎重姿勢だったが、ルールの発案者のREBELSの山口元気代表は、現行のMMAとキックを優先させる姿勢を示しつつも「僕はいつでもやりたい」と意欲的だった。両団体の協力強化で、MMAの選手がキックに、キックの選手がMMAに挑戦する環境が充実していけば、中間にあたる新ルールの試合の実現可能性も高まるだろう。
会見最後には、パンクラスとダイヤモンドクリック社が提携し、10月21日の大会から、全試合の勝敗を予想して賞品を獲得する「ゲッシングゲーム」と呼ばれる企画がスタートすることも発表され、ダイヤモンドクリック社の関係者も出席した。